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新型コロナウイルス感染拡大は続き、いつ収束するのか先が見えない状況の中で、様々な業界にその影響が及んでいます。

 

その1つが木材を扱う住宅市場です。

木は身近にあり、加工しやすく手に入りやすい材料といえますが、人々の暮らしに欠かすことのできないものでもあります。

 

しかしこの手軽に入手しやすい材料だったはずの木材は、アメリカではここ1年で価格が4倍になるなど高騰し続けています。

 

コロナ禍の影響でアメリカなどでも在宅時間が増え、都心の集合住宅から郊外の一戸建てに移住する方などが増えたことで建築需要が高まり、その影響から木材価格が高騰している状況です。

 

さらに中国の木材需要の増加、世界的なコンテナ不足などが今後の木材市場に大きく影響を及ぼすと考えられています。

 

日本は6割以上を輸入木材に依存している状況ですが、コンテナ不足でヨーロッパからの集成材は日本に入ってこない状況を表面化させています。

 

通常であれば、ヨーロッパの集成材は2か月程度で日本に到着していました。しかし今ではいつ着くかかわらない状態です。

 

そもそもコンテナ不足は、コロナ禍を先に脱出した中国がコンテナを買い集めたことにあります。

 

本来、コンテナは荷物を積んだ状態で輸出され、帰りは別の荷物を運ぶために使われますが、たとえ空のコンテナでも中国では高値調達されることがあるようです。

 

ヨーロッパの集成材メーカーでは陸路を利用した輸出をし始めているようですが、今の価格の値上がり状況から見れば今後はさらに上昇することが懸念され、先が見えない状態といえます。

 

政府はローン減税制度やグリーン住宅ポイント制度など、住宅購入を支援する策を打ち出しており、だんだんと郊外の住宅を購入するといった動きも見られつつありました。

 

しかし多くの支援策には期限が設けられているため、木材が不足することで受注しても着工できない、建築物を完成させることができないといった問題が起きてしまいます。

 

関連商社なども材料を確保しようと奔走しているものの、これまでの常識が通用しない状況に苦戦している状態です。

 

国産材の供給量も需要の増加に追い付いておらず、中国に輸出される量も増えて簡単に調達できません。

 

原油価格が高騰したオイルショックのように、まるでウッドショックともいえるような世界規模の価格上昇は、日本にも影響を及ぼすこととなりました。

 

すでに世界の木材争奪戦のまっただ中にいる状況であり、7月に入れば解消に向かう可能性はあるとも考えられていますが、しばらくはすでに6割増しとなった木材価格がさらに値上がりし続けるとみられています。

 

ただ、いくら材料が高くても建築物を期限までに完成させるためには確保することが必要となります。

 

価格高騰が落ち着くまでしばらく時間もかかるため、それまで事業を継続させるためには資金も必要です。

 

もし資金調達や資金繰りのことでお困りのことがあれば、ぜひ社長のきもちに相談いただければと思います。