いつも社長のきもちのブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。

 

すでにニュースなどでも多く報道されていることですが、2021年7月3日、静岡県熱海市の伊豆山地区の逢初川で土石流が発生しました。

これまで慣れ親しんだ街がめちゃくちゃになってしまったことで悲しむ地元住民の方の気持ちを思うと、本当にいたたまれません。いったいいつになれば元の状態に戻るのだろうか…と、不安を抱える方も少なくないことでしょう。

 

この土石流ですが、逢初川を海まで2キロに渡り流れ出たとされており、複数の住宅が流されてしまうという結果となりました。

 

静岡県が土石流の上流を調査した結果によると、伊豆山地区の中心部から1キロほどの山中で開発目的に盛られた土を含む一帯斜面が大きく崩れていたこともわかっています。

 

山肌がえぐられた場所はもともと住宅造成地で、熱海市によると2006年に開発業者からこの土地を宅地造成したいと相談があった場所。しかし業者は届出なく樹木を伐採し、搬入した土砂も産業廃棄物だったことが確認され、指導を受けていたようです。

 

宅地造成のため開発された土地であり盛り土があったこと、そして崩れた土砂の量は盛り土も含め全体で10万立方メートルにのぼる可能性があるなど、盛り土が土石流に影響したのか静岡県でも因果関係を追究する方針としています。

 

複数の安否不明者がいる中、4日午前6時から自衛隊・消防・警察による本格的な行方不明者捜索と救助作業が始まっています。

 

伊豆山地区では少なくとも約130棟の建物が被害を受けており、5日午前7時時点では113人の安否が確認できていませんでした。その後5日16時時点では、心肺停止状態で発見された方1人が亡くなり、今回の土石流で亡くなった方は計4人となっています。

 

また、土石流が発生した起点付近であり、今後さらに大規模な崩壊につながる可能性のあるクラック(亀裂)は入っていないようです。

 

しかし小さな崩壊が起きるクラックは入っているため、50立方メートルか100立方メートルくらいの小規模な崩壊が起きる可能性があります。

 

今後、1時間に20ミリか30ミリの雨であれば、大規模な崩落に結びつく可能性も小さいと考えているようですが、やはり注意は引き続き必要となるでしょう。

 

熱海市役所には県内外から救援物資が続々と届き、庁舎内の会議室には飲料水・カップ麺・トイレットペーパー・マスク・消毒液などが入った箱が積み上げられている状態のようです。

 

土石流が発生した翌日から届き始め、5日午前までは約300件となっており、県内と県外の送り主が半々で県外では首都圏からの支援が目立っているとされています。

 

今回の被害で亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、今後はこのような災害が発生しないように、早急に原因究明と改善・対応を望むところといえます。