厳しい寒さが続いていますが、株式会社社長のきもちでは、このたび次のような調査を実施しました。

 

対象:従業員数300人以下の中小企業経営者

内容:「事業を運営する上で騙された経験と今後必要なサポート」に関して

 

新型コロナウイルスの影響は一時的に収束に向かうかと安心していたのもつかの間、現在ではオミクロン株流行により「まん延防止等重点措置」が取られるなど、まだまだ収束まで時間がかかると考えられます。

 

ウィズコロナ・アフターコロナに向けて今を乗り越えることが必要ですが、中小企業向けの国の支援策などもいつまで続くかわかりません。

 

厳しい資金繰りで悩まされている経営者も少なくありませんが、そのような「藁にも縋りたい状況」につけ込み、詐取しようとする悪徳業者も存在します。

コロナ禍でなくても悪徳業者に出会い騙されてしまった経験のある経営者もいるでしょうが、実際に騙されてしまった経験のある中小企業経営者と今後必要なサポートについて調査を行いました。

 

まず長引くコロナ禍の中、「事業運営で現在困難なこととは?」という質問に対する中小企業経営者の回答は次のとおりです。

 

・資金繰り(33.7%)

・従業員の確保(33.7%)

・販路の開拓(31.3%)

・事業承継(20.8%)

・生産性の向上(19.7%)

・事業の再構築(16.9%)

 

やはり資金繰りに関して困っている経営者が多く、それに連動するように人材の採用や雇用維持、販路開拓などにも影響し悩まされています。

 

まさにコロナ禍で資金繰りがうまくいかず、負のスパイラルに陥ってしまった経営者が多いことが結果としてあらわれているのでしょう。

 

資金繰りがうまくいかない中で、いわゆる「うまい投資話」や「儲け話」などを持ち掛けてこられたという経営者もいるはずです。

 

そこで、「事業を運営する上で、騙された・詐欺に遭った経験はありますか?」とたずねたところ、次のような結果となりました。

 

・騙された経験はない(64.1%)

・騙されて(詐欺に遭って)大きな被害を受けた経験がある(10.5%)

・被害は小さかったが騙された(詐欺に遭った)経験がある(15.8%)

・被害はなかったが騙された経験がある(9.6%)

 

驚くことに4割近い経営者に騙された経験があり、さらに大きな被害を受けたと回答した経営者が1割もいます。

 

当然、事業を運営していればいろいろな方と出会うこととなり、詐取しようとする悪徳業者に出会う可能性も低くないのかもしれません。

 

しかし騙した相手が意外にも身近な相手だったというケースもあり、たとえば取引先や契約相手などが代金を踏み倒したり持ち逃げしたりなど「取り込み詐欺」に遭ってしまった経営者も少なくありませんでした。

 

最初から相手を騙そうと近づいてくる詐欺グループなどは、様々な業種の法人や個人をターゲットとしているようです。

 

ファクタリング事業者は金融のプロともいえますが、実は詐欺グループからの被害者でもあり、巨額詐欺事件の被害を受けています。

 

金融のプロであっても詐欺による被害を受けてしまうため、一般的な中小企業が悪徳業者と出会い騙されてしまうリスクは想像しているよりも高いともいえるでしょう。

 

コロナ禍で様々な詐欺なども横行している状況のため、けっして弱みにつけ込まれ騙されることのないように注意をしてください。

 

経営者の中には、ファクタリング取引を「貸金」とイメージする方もいるでしょうし、表向きはファクタリング事業者を装い違法取引を行う悪徳なヤミ金融業者も存在します。

 

そのためファクタリングに対し、ネガティブでダークなイメージを根強く持っている経営者もいるでしょう。

 

しかし正当な取引を行って中小企業の味方として尽力するファクタリング事業者もいます。

 

そして、そのような正当なファクタリング事業者などが騙されるターゲットとなることも、違法取引でないのかといわれのない疑いをかけられ訴えられてしまうこともあります。

 

このようなリスクはファクタリング事業者だけでなく、あらゆる業種の事業者にもあると留意しておくべきです。

 

今後は国のコロナ関連支援なども終了し、資金繰りが困難になる中小企業はさらに増えるとも考えられます。

 

その弱みに付け込もうとする悪徳業者に騙されないためにも、早期に安定させることのできる事業運営を目指し、今後に繋げていくようにしましょう。