せんすぶろぐ
  • 13Oct
    • 将棋竜王戦第1局追記

       実況サイトに感想が掲載されていたので、自分なりに再検討をしてみた。1図。『広瀬はここで▲2八同飛も気にしていたという。以下△3九角▲2九飛△6六角成▲6七歩△7六馬▲同金△8七銀▲6九玉△7六銀成▲2三歩成△6七桂成▲6八歩で、「勝てそうなんですけど、寄らないとまずい」と広瀬。豊島は「ちょっと負けかなと思った」と話した。』 いやぁ。。。私でなくても並みの腕の持ち主ならほぼ▲同飛を考えないのでは? 広瀬が心配する理由は分からないではないが(またしても7四銀が邪魔だ)、上の変化手順で以下△5八成桂▲同玉△6六成銀▲2二とに△5七金から精算して△6五桂~△6六角~△4八金としておけば、先手玉は2筋に逃げるしかないので、飛車先遮断に成功するから、後手勝ちではなかろうか? 次に昨日のエントリーでも重視した2図。『「ここは重要な局面だったかもしれません」と広瀬。ここで△8八馬が有力だった。以下▲2三歩成△7七と▲同金△同馬は後手よし。しかし、△7七とを受けるために▲8九桂と打つのでは苦しい。広瀬は「金の取り方が重要でしたね。本譜は思ったより攻めづらい」、豊島は「△8八馬と入られたらだいぶ悪いかもしれない」と話した。』 歩を取るために一手余計にかけるのか??? なるほどこの歩が残ったので、▲7五桂が生じて、相当に形勢を損じたわけだが、上の感想で「後手よし」と力強く言い切っている局面、そこまで言い切れるのだろうか? ▲2二ととされると△8五銀?に▲7二歩△同飛▲7三歩があり、かなり面倒だと思う。先手玉は2七香がいる限りは2筋への逃走路が確保されており、相当に抵抗力がある。 3図。かなり前に形勢は逆転しているということで、豊島勝利は確定しているらしいが・・・△2九歩成で私が言及した△2三銀の他にも△7一銀とか先手の攻めを遅らせる手段はないわけではなく、どうだったか? また3図自体の感想については、『広瀬は「取られて負けと思った」と話した。ここは▲3三角成が明快だった。以下△同桂▲2一飛成で、本譜と違って△3一歩が利かないので受けがない。「詰ますしかないけど、駒が足りない」と広瀬。』とあり、その後の△3一歩の局面では、『ここで▲6三歩は、△4九角▲2九玉△2八歩▲1八玉△2七銀▲同竜△同角成▲同玉△3二歩で詰めろが解けてしまう。』 とあるが、その前の▲3八玉で▲5七桂と合い駒をしておけば、角を渡してから▲6三歩としても△4九角から飛車を抜かれる手順はないので先手必勝でしょう。つまりはどうやっても先手勝ちということだと思う。 私の上の見立てが合っているかどうかはともかく、実況サイトの記述を疑ってかかると、いい練習にはなりそうだ。 いずれにせよ、この将棋の豊島の終盤はノーミス。恐れ入りました。今後も投機的な指し口は確信が持てる時だけにしてもらえると安心して観戦できるが、多分、そういうことはしないのだろうな。。  

  • 12Oct
    • 将棋竜王戦:豊島、終盤で抜き去る

       今日は台風でどこにも行けない。ランニングは論外だが、徒歩圏内のジムも本日は休業。こうなるかなと予想して、家に持って帰ってきた仕事を片付けながら、竜王戦第1局2日目を観戦する。この日にこの対局が無事行われたことに喜んだ将棋ファンは多いだろう。普段よりも、私も丁寧に局面を考察しながら、時間を過ごす。後で触れるが、今日の実況サイトの解説はどうもおかしいところが多く、却って自力頼みで局面を検討出来てよかったかもしれない。 まずは昨日の1日目の1図の▲2四桂。いかにも時期尚早だと思っていたが、佐藤会長も同じ見解。まぁ、そうでしょうね。質駒でしかない。広瀬、この桂馬を相手にせず、玉を5筋方面に移動し、圧力を減殺。適切な処置である。 後手玉が中住まいに移動したのを受けて、豊島は飛車を9筋に転じる。理屈は通っているが、足の遅い攻めであり、広瀬がここでも適確に返す。7筋を突き捨てての△8三桂。これで9筋の勢力は均衡し、7筋に争点も確保。後手玉もそれなりに戦場には近いが7筋にいる先手玉ほどではない。形勢は広瀬に傾いた。『豊島、相変わらず無理な指し口だな』と感じたものである。現役名人ながらタイトル戦2連敗中であり、銀河戦で優勝したとはいえ勝ち上がりの対戦相手がとことんハードではなかったことから、傷ついた威信は全面的には回復していない。このまま広瀬が押し切るだろうとみてもおかしくはない。 仕留められるとみたか広瀬は第3図で長考。私の第一感は△7七歩▲同玉△8七歩。一瞬は歩切れにはなるが、行けそう。。。広瀬は歩を使いたくなかったか△7一飛。紛争地の7筋を支える本筋の一手。良くなりそうな手段が複数みえる。実際に広瀬有利だったのだろう。 広瀬は桂馬を奪い、先手の飛車を2筋から移動させ、絶好調。豊島、玉を右翼に逃がそうとしつつ、香車を2筋、後手の歩の裏に設置し、あやを求める。とはいえ、盤面左翼は後手の勢力圏のままだから、勝ち目はなさそう。4図の実況サイトには、『2筋の拠点を生かす攻め。次の▲2三歩成~▲2二とが受けにくいので、必然的に攻め合いになる。じりじりとした時間が長かったが、いよいよ終盤戦だ。単純に△8六と▲2三歩成△7六と▲2二と△6六と▲4八玉△7五馬と一直線に進めると、と金の働きが際立つ。手順中△7六とにはいったん▲同歩と払っておいてどうか。』とある。本譜も△7六とまではそう進むのだが、この局面、△8六との一手決め打ちではないはずだ。実戦では左翼で後手の攻撃陣が大渋滞を起こしたこともあるが、こういう局面は駒の損得よりも飛車の前方にいる味方の駒を消去するを専一にすべきところで、△7七とと捨てるべきではないか。▲同金に△8五銀と出ておけば、軽快に攻めることができる。先手は▲7三歩△同飛▲7八歩と粘るのだろうか。構わず△7六銀と突進すればどうか。 この辺りから形勢がよれ始め、5図ではまだ後手玉に余裕があるとはいえ、挟撃形ができつつある。ここでは▲7四歩でも相当に迫力があるが、豊島は▲3二成香。まだここまで慌てなくてもよいのでは? それでも逆流は止まらない。6図からの△2九歩成が相当な悪手ではないか。ここは飛車が8筋に成り込まれるのは仕方がないとして、△2三銀と脅威になっている敵成香を掃除にいくべきではないか。『盤面全体を使った揺さぶり。視野が広い。』と実況サイトにあるが、本当だろうか? 本譜のように先手の飛車がノーガードの2筋に戻ってしまっては挟撃がいよいよきびしくなるだけではないか。 7図前の局面(△3五歩)でも『後手は成り捨てで手を稼ぐことができた。打った香を生かして歩を突き出し、角の利きを止める。次の△6六馬の威力が増している。先手は忙しい。』と実況サイトはいっているが、滅茶苦茶である。この歩、構わず角で取って飛車を成り込めば(7図)、後手玉はもう終わっている。『飛車の利きを通す▲3五同角は、△同香▲2一飛成△6六馬▲5七桂△3一歩で最後にぴったり歩が利く。』とも言っていたが、「全然ぴったりではない!」 6筋の歩が切れているので▲6三歩で受けなしだろう。 本譜は豊島が駒を渡して攻め、わざわざリスキーに見える逃げ方をしたものの、勝利は動かない。 広瀬側の視点で感想を書いたのだが、劣勢になってからの豊島の指し回しは非常に粘り強く、王位戦の無様ぶりは全くみられない。こういう指し方を普段からしていれば、複数冠にはすぐに戻るのだろうが、まだ信用しきれないところはありますね。 

  • 11Oct
    • 【映画評】ホテル・ムンバイ・・・最大級の衝撃

       この日曜日に鑑賞したJokerの衝撃、かなりのものだったが、この作品のインパクトはさらに上を行く。2008年のムンバイ同時多発テロを扱った映画である。このテロでは日本人も一名殺害されている。私自身はこの事件のことは忘れてしまっていた。そうではいけないのだが、同種の事件が余りにも多すぎる。その土壌の一部もこの映画では描かれている。なんといってもこちらは「事実」であり、同様の事件が再生産されている。この事件の首謀者の逮捕はされていない。(もしかすると別の作戦で既に殺害、拘束されているかもしれないが) 今後もこういう連中はテロリスト育成の手を緩めないのだろう。 絶望感が8割、しかしホテル滞在客のために奮闘する従業員、預かった赤ちゃんを最後まで守り抜くベビーシッターの姿勢に救いを覚える。 以下、ネタバレをやや含む感想。・どこの国にも、他人を信じやすく、洗脳されてしまう若い世代はいるもので、日本にもしっかりいるが、いてもここまで極端なアクションに走るのはあの宗教の人々しか思いつかないのだが。。。(私のイスラム系の経験値は、取引先として10年、滞在先としてはインドネシア、クウェート、エジプト、モロッコ、UAE、マレーシアだけだ・・・自尊心の強さ、他社への配慮のなさを実感することが多かったな・・)  ・テロリストの親も息子がテロの訓練を受けていることを肯定しているシーンがあるのだが、これが演出ではなくいかにもありそうなことと思えてしまうのがやるせない。なぜ、安全なところにいて指示ばかりしている連中の言うことを盲目的に信じられるのか? 多様な価値観は無理にしても、健全な猜疑心すら持てないのか?・脱出、生き残りのために頑張っている人々(もしかすると局面逆転のキーパーソン?と思われた人も含まれる)の生命が唐突に終わらされる。まったくやりきれないシーンが続く。。。さらにこれが演出でも何でもないことが分かるので、増幅される。・鑑賞には相当のスタミナを要するのだが、それだけの気力のある映画ファンには必見。・映画と離れて・・・いつも思っていることだが、イスラム系諸国の独裁者を掃除しない方がよかった・・・彼らは無私の人々ではなかったし、人権弾圧もしていたが、国内の治安は維持できていた。パンドラの箱を開けた結果がこれである。独裁者がいなくなった後、必ず国内紛争が生じ、国際社会は中途半端な介入をするのだが、かえって紛争長期化を招くこと、既にボスニア、イラク、シリア、リビアと失敗例ばかりである。介入するなら兵力30万を恒久駐留させ、民生維持のために多額の資金を投入するくらいの気構えがないと結局は元の木阿弥に戻る。ここまで権力が分散してしまうと、どうやれば事態を収拾できるのだろう。 現時点のYahoo映画のスコアは4.52と超高評価。それも当然。私も9/10をつける。

  • 09Oct
    • 奥武蔵もろやま/よこぜ往還マラソン」開催中止連絡:適切な対応

       この土曜日は「奥武蔵もろやま/よこぜ往還マラソン」の往路にエントリーをしていたのだが、台風接近の予報に接し、また主催者のスポーツエイドから早期中止の可能性を示唆されていたこともあり、『まぁ、今回はないな』とは思っていた。案の定、先程、フェイスブックに告示があった。以下引用。「第2回奥武蔵もろやま/よこぜ往還マラソン」開催中止のお知らせ気象庁の最新の発表によりますと、大型で猛烈な台風19号が私たちNPO法人スポーツエイド・ジャパンが主催する「第2回奥武蔵もろやま/よこぜ往還マラソン」開催日(10月12~13日)に関東地方に接近する可能性がかなり高いことから、本大会コース、交通機関等への悪影響が避けられない状況に陥ることが充分に考えられます。つきましては、参加されるランナー、ボランティアスタッフ始め大会関係者の安全を第一に考え、まことに残念ではありますが本大会開催を中止とさせていただきます。当大会実行委員会では、できる限り早い段階でこのことを決断することによって大会経費を極力抑え、エントリーされた皆さまに私たちができる限りの誠意をもって何らかの形で対応していきたいと考えております。何とぞ、今回の私たちの決断をご理解のうえ、ご了承くださいますよう切にお願い申し上げます。私たちは、今後もNPO法人として「無私利他の精神で良品安価なもの(イベント等)を提供し、より多くの人たちにより楽しんでいただく」ための社会貢献活動に励んでまいりますので、引続き私たちとよろしくおつき合いくださいますようお願いいたします。(2019年10月9日)本大会長 舘山 誠 (NPO法人スポーツエイド・ジャパン代表理事)追記・参加賞の地元特産品はエントリーされた方全員に、また大会記念Tシャツは参加賞ありでエントリーされた方に後日お送りいたします。・エントリーされた皆さまにすでにお送りしてある記録計測用ICチップは、使い捨てタイプにつき返却不要です。(引用終わり) これほど行き届いた判断はなかなかない。2017年の横浜マラソン(これは私は参加者ではなかった)、昨年のえちごくびきのウルトラマラソン等、開催判断をぎりぎりまで引っ張って結局中止となって、参加者に不利益を被らせた事例は多いわけだが、今回のように開催3日前であれば旅費がかなり助かるはずである。 それにしても10月の3連休の天気はダメですね。同じことを書いているが、このタイミングはえちごくびきの開催(2年に1回)に当たり、記憶が色濃い。2014年は大会当日は快晴だったが翌日は台風、2016年は前日当日とも土砂降り、2018年は土曜日に台風が沖合通過、これ伴い大会中止。やはり出走回避すべきタイミングなのかもしれない。

  • 06Oct
    • 【映画評】JOKER:バットマンのジョーカーではない!

       ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロが出演で、かつ前評判が猛烈にいいので、早速行ってきた。現時点のYahoo映画のレビュー点は4.24。既に各紙で様々劇評がでており、米国社会を投影したものもその中にはありと、今後、あちらこちらで話題になりそうだ。 以下、ネタバレありの私個人の感想です。・フェニックスの演技の迫力、技巧を否定する人はまずおるまい。アカデミー賞受賞候補とされるのも当然。ただ、一緒に行った妻は「あれだけ殺人をしておいてアカデミー賞はあってはならない」と、感情移入のしにくさを指摘していた。・ロバート・デ・ニーロが殺されるところをもしかすると初めて見たかもしれない。・この作品のジョーカーはとても精神力が弱く、悪の首魁になれるようなタマではない。シネマトゥデイのあらすじには「孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母の「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻みコメディアンを目指す。ピエロのメイクをして大道芸を披露しながら母を助ける彼は、同じアパートの住人ソフィーにひそかに思いを寄せていた。そして、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、底辺からの脱出を試みる。」とあるが、彼、別に心は優しくないでしょう? 私は底のない虚無しか感じなかった。映画の最初の方の母親の面倒を見るところは優しさが垣間見えなくもなかったが。・この映画は日曜日の夜にはいかない方がいいです。金曜の夜とか土曜日の昼がいいです。仕事再開に支障がありそう。。・自分の不幸を全部、他人のせいにしているようなところがあり、共感できない。彼の場合は、虐待を受けていた、失笑症がある、不運が重なり仕事を失う、等気の毒なところは多々あるが、それでも「それはそれ」。。。「それはそれ」といってしまうと映画にはならないけれど。・最初の殺人、直前に失笑症の症状が出ているところを女性が目撃しているし、彼女はピエロのマスクではなく化粧をしていることも分かったはずで、早々に犯人特定に行けたはず。(特定―逮捕が一瀉千里だと物語にならないけれど) 私の評点は8/10。間違いなく問題作・話題作であり、映画ファンなら観るべきだが、飲み会のネタには絶対にならない。とんでもなく重い映画であり、心をしっかりして劇場に行くことをお勧めする。

  • 04Oct
    • 将棋A級順位戦:渡辺、4連勝で独走モードか

       昨日、タイトル戦よりももしかすると重い対局が戦われた。A級順位戦の渡辺対羽生である。熱心なファンならご存知だろうが、順位戦で羽生は渡辺に負けたことがない。内容もほぼ圧倒している。今回は先手番。ここまで渡辺は3戦全勝、羽生は2勝1敗。ここで渡辺を倒せば挑戦争いをリードできる。羽生ファンは期待を込めて観戦したことだろう。そうでないファンも、ことによると次期名人を決めるかもしれない一戦。観戦態勢を整えようとした人は多かったはずだ。 私が局面にアクセスしたのは1図で渡辺が大長考中だった。先手桂損だが、後手壁銀で玉と同じ段に飛車を打てている先手がよさそうに思える。何か駒をもらえると、そのまま4四に叩き込める(桂馬なら3五に打てる)ので、後手の攻めには制約がかかる。羽生ならこの辺の難しさを解きほぐすだろう、と思っていたのだが、解したのは渡辺だった。 80分考えて△8七歩。相手の駒台に飛車があるので、横腹をあけたくない・・・▲同玉かとみていたが▲同金。▲8三角成のタイミングで△2八飛を見舞われ、「あれ?」 羽生、金を見捨てる。。。駒損が拡大するがいいのか? 桂馬の入手を重視したのか。王手で金を取られる。。。まぁ、こういうのは9七のポケットに逃げるよね・・やはり▲9七玉。追撃もここまでだろうと思いきや、△9五歩。根っこの香車を奪えば大丈夫だろう・・・いや、△9六歩▲同玉に8四に金を打たれるとまずいか。。。実は混戦だった? こうなると手駒の少なさが気になる羽生サイド。 こういうパターンだと、渡辺に分があるのだろうか・・・と思いながらも、私は寝落ちした。今朝、あけてみると、3図での▲8二馬が性急だったとのこと。でも桂馬を取っての手番を欲しくなりますよね。1図からこのかた攻められっぱなしで、忍耐も細っていたのだろうか。 A級は渡辺の独走モードになりつつある。最終戦が三浦というので、劇的な展開になればと期待しつつ、そこまでに挑戦が決まっていてもおかしくない。

  • 02Oct
    • 将棋王座戦:永瀬SWEEPで二冠王

       昨日行われた将棋王座戦第3局は激闘だったが、永瀬が勝利。3連勝で王座奪取&二冠王となった。第5局が予定されていた10月16日には永瀬を招いてのイベントがあり、「来場者の方には抽選で永瀬王座の直筆色紙をプレゼントします。入場は無料です。」とのこと。いい趣旨のイベントだが、色紙を欲しがる人がコアファン以外にいるのだろうか? やはり書道も研鑽するしかない。 将棋の方だが、押し引きが長く、形勢のポイントが分かりにくいか。1図の▲2二歩の味が実によく、私はこの段階では永瀬有利と思っている。後手には馬ができているが、駒がバラバラだし、歩の数が違いすぎる。仕掛けの権利は斎藤にあったのだが、なぜ玉を3一に移動後に仕掛けなかったのか不思議だ。3一玉だと王手飛車でもかかるリスクがあるとみたのだろうか? 斎藤陣分裂のまま推移し、2図になる。この飛車による馬当たりは好手だと思うのだが、感想によると永瀬は自信がなかったという。理解できないな。角が手に入れば王手飛車があり、先手の攻撃力はさらに強化されるではないか。また銀冠が完成している先手玉は飛車を渡しても直ぐに寄せ型ができるわけではない。逃げ道はある。実際にそうなった。 3図の香車打ちはアマチュアなら考慮対象になりそうだが、筋のいい斎藤は軽視していたという。ただ3図で△7四角はだめだろうか。飛車取りながら5二も守り、本譜よりは根性があったのではないか。 この将棋も番勝負も、正面からぶつかり合って、永瀬の力が上だったという総括でよいと思う。

  • 29Sep
    • ラグビーW杯:ウェールズ対オーストラリア@味の素東京スタジアム

       今日行われた表記の試合を現地で観戦してきた。初めから終わりまで全ての瞬間を楽しめる素晴らしい一時だった。 W杯の対戦成績ではオーストラリアが5-1とリードしているものの、最近の状況(ウェールズはシックスネイションズ制覇、オーストラリアはチーム内に揉め事)を踏まえると、ウェールズ有利かな、という見立てで観戦に臨む。どちらを応援するかだが、ほぼノータイムでウェールズ。英国在住時、ウェールズには概ねいい印象を維持できた(唯一の例外は超強風が吹き荒れるのに、クラブハウスにいれてもらえなかったゴルフクラブのみ)のに対し、オーストラリアは何度も業務で訪問しているものの上首尾にいかないことばかりだったので。。。 最寄りの飛田給に着いたのは15時過ぎ。駅前には多くのファンが既に屯していて、ビールを飲みまくっている。列について自分の席のあるエリアに向かう。何かグッズを買いたいな、とは思ったが、どこもかしこも長蛇の列。パブリックビューイング会場があるため、有料入場者以外にも多くのファンが集まっているのだろう。 入り口で手持ちのペットボトルを放棄させられ(投げ込み対策だと想像する)、中のハイネケンのショップでお茶を買いなおす。ビールはここでも長蛇の列。自分の席に着いたのは16時過ぎだったか。 ファンの数ではオーストラリアの方が相当に多いだろう、と予想していたが、案の定で黄色が赤の3倍以上いるか。ただ私の席の後ろはウェールズのファンの男女。この内の女性の方が、物凄い声量の持ち主で、試合前から試合終了まで”Come on, Wales!"(Sは発音されない)と叫んでいた。 会場DJの盛り上げも上手で、この雰囲気、他の競技でもみられるのだろうか?   試合は既報の通りで、ウェールズ先制DGから追い打ちのトライ+コンバージョンで10-0。ワラビーも反撃して1トライ、1PGで追いかけるが、前半終了間際にはウェールズにインターセプトからのトライ+コンバージョンがあり、23-8と圧倒。素人目ではワラビーズのFWの出足の速さは凄まじく、相当な圧力に見え、ここまでの差がつくものか?不思議だった。ゲームの大半が私の席のあるサイド(TVでいえば、向かって右の向こう側)で行われ、ラッキーだった。 ビールの売れ行きはすごくて、売り子の女の子は常時注文を受けているようなもの。彼女達は注文がある度にカンをあけて対応する(プロ野球の売り子さんと違う)ので、どうしても時間がかかりがち。ハーフの男子トイレは大変な列だったようだ。 後半もウェールズのDGで始まるが、ここからはワラビーが猛反撃。何が改善されたのか私の目では良く分からないのだが、ボールがつながるようになり、またしても私の席のあるサイドで戦われている。2トライ+2コンバージョンに1PGもあり、周りの黄色のユニフォームを着たファンは欣喜雀躍状態。1点差だから当然か。猛攻はさらに続くが、ゴールライン直前でノックオンがあり、ついに逆転まではいかなかった。 終了後、双方のファンが称え合うのもいい感じ。駅までの誘導も丁寧だし、京王電鉄が増便してくれたおかげで、混乱なく帰宅の途に就くことができた。 当日券もあるようだし、パブリックビューイングも楽しそうだし、切符を持っていない人も会場近くまで行ってみてもよいと思う。

  • 28Sep
    • 将棋王位戦、木村初戴冠

       王位戦第7局は木村が勝利し、念願宿願の初タイトルとなった。おめでとうございます。努力が形をなし、喜んでいるファンも多いことだろう。 私は豊島サイドから一連の展開をみていたので、憮然としている。4連勝で名人になり、竜王も併せようかという棋士が、ベテラン棋士相手に完全に力負けか・・・言い切るが情けなくない? いやこのステージにいるだけでも普通は大したものなのだが、豊島の器量ならもっと充実した将棋を指せるはずではないの?等繰り言が止まらない。 この文章は26日夜、出張先のホテルで、感想がまだ実況サイトに出ていない段階で書いているのだが、総括していえば「なぜ、こんなリスキーな指し方をするのよ?」ということに尽きる。具体的には控室が驚いた1図での▲6八玉がまずは第一。1時間を要した決断だが、全然意味が分からない。△7七銀は確実に来るので、王手にならないように対応するのが普通でかつ支障はないはず。銀打ちに対し玉を5八に逃がすつもりで鉄板だったとしても、なぜわざわざ・・と問い質したい。 さらに▲6二歩の鈍重さはどうだろうか。歩を打っても手抜かれた場合、金を取りたい。しかし今度は成銀が浮くので歩を成れない。ゆえに歩成が先になり、7二金には飛車の紐がついているので、次手はと金引きしかない。これだけ路線を確定させてしまえば、対戦相手は速度差の判定が容易になるので、方針を決めやすくなる。手の良しあし以前にこの発想が変すぎる。初日封じ手時点で、ここまで豊島が押し返されるとは想像もできなかった。。 この将棋は木村の快勝。終盤はキレッキレ、△4五桂は絶好打だった。こういう将棋を指し続けていれば、A級残留も不可能ではないだろう。(エントリーアップの28日午後9時半時点で、糸谷と激闘中)

    • 秋田内陸100キロマラソン個人詳報

       22日に行われた秋田100キロの個人当日編です。 速報+総括編で書き漏らしたことをまず追記。レース後、ケアブースで調整してもらうことができる点、大いに評価。他方、参加賞はTシャツが相変わらずダサい。完走するといただける品には「秋田杉をつかった完走盾」と「お米パック」があるのだが、前者は写真のようなサイズであり、持て余す。大変恐縮だが、帰宅後直ぐに仕舞い込んでしまいました。 では、当日の朝から時系列で。「距離表示誤差に困惑」 闇の中をとぼとぼ歩いて10分弱。スタート地点につくと、暗闇に立つスタートポールがあるのはお約束の光景。中間地点とゴールに送る荷物を手放すと、することはない。この日の私の身体だが、『股割』のやりすぎ(?)で右腰を直前痛めてしまい、走行距離不足。また8月も海外出張やら猛暑や気合不足や何やらで月間走行距離は300キロを少し越えただけ(例年の8月は400キロ前後はこなすものだが)で、自信の源となるものがない。他方、この日の秋田はマラソンのコンディションとしては滅多にないくらいの上物であることが予想できた。曇り、もしかすると小雨、無風、冷涼。基礎総力の減退はあっても、タイムを狙いたいところである。結局、『秋田まで来たのはいいタイムを取りたいからだろう?』ということで、過去のようにキロ5:40くらいで押していくことにする。ただ、ここでいう「キロ5:40」だが、GPS表示値を素直に参照することはできず、大会距離表示ベースでないと回らなくなる。以前の大会参加記にも書いたが、この大会の距離表示は、相当に過小(実距離よりも少なく出る)なので、GPSだと5:30くらいでないとダメか。実際、精度が過去2回に利用したGPS時計より改善したバージョンで参加した今回のGPS表示距離の仕上がりは101.1キロだった。 号砲なってそろそろと進む。奥熊野で何回もみかけた緑のカトルス星人さんが今回は被り物なしでかっ飛ばしていくのが見える。他のランナーのことは気にせず、静々と。。。。昨日の夕食をいただいた食事処のご主人が手を振っているのはみえた。朝4時半過ぎにご苦労様です。 夜が明けてきて、5キロ通過。GPSでは5.3キロ。道路の温度計があって、15度を表示している。(その後、14度の表示も見かけた) ちらと小雨がぱらついているようで、やはり絶好。前回参加時、序盤は飲み物を持つべきとこのブログでも書いたが、今回は小さいお茶のペットボトルに水を入れて、序盤の渇きをしのぐ。スタート地点に給水サービスがなく、最初のエイドは10キロ過ぎだから、必要な備えだろう。10キロ到達は57:15。GPS距離表示は10.7キロ。分かっていても、しんどい話である。 人口が多いとはいえないエリアだが、農家がポツリポツリとあり、応援が案外途絶えない。この頃の私は極めて好調で、応援に返礼ができている。どんどん前に出ていく人たちの中では冷静さを維持しているつもりで、足の温存を十分にできているはずであった。「あちこちに痛みの兆候」 20キロを過ぎた頃、右足首の内側に軽い痛みが生じた。何か着地が変なのだろうか。左の足の親指外側も擦れているような気がする。うーん。この日の私のシューズだが、NEWTON起用はいつもの通りながら、靴紐を久しぶりにカタピランに代えている。以前も利用していたので、特に試し履きはしていないのだが、窮屈なのだろうか。とりあえずは、着地の有りようを変え、左足については足指をくっつけるようにして凌ぐ。 エイドは潤沢な種類の飲み物、食べ物がある。この大会参加者はゆっくりでいいのであれば、かなりのグルメをエンジョイできる。(※制限時間がゴール地点で13時間と全ウルトラの中でも最短なので、実はグルメ旅にするのは難しいかもしれない) 私はタイム狙いになっているので、最初の2か所はドリンクのみ。3か所目以降は秋田米のおにぎりをいただくだけにしている。エネルギージェルと塩飴は10キロ毎の補給で十分なはずだ。 35キロ過ぎから大覚野峠への登りが始まる。最高標高は500M程度。高野山に比べるとどうということはない。30キロ時点でも標高200Mまでは徐々に上がってきているわけだから。さすがに5キロ30分を超過するが、許容範囲。峠の手前で2年前もいた巫女さんエイド(公務員さんなのかな? 彼女らの話しぶりから推測すると)から元気をもらい、「ガッツ、皆さんガッツです!」と鼓舞しながら登りをこなす。 下りは手抜きに徹し、周りのランナーがどんどん抜かしていく。脈拍をGPSでチェックすると落ち着いてきた。足の様子を自己検証するが、極端な疲労感はない。2018年の奥熊野で50キロ到達時点で一杯感があったのとは違っているという自覚はあり、50キロ到達は過去最速の4時間58分だった。(最速といっても数分の差でしかないが)「減退した後半戦」 残りの50キロは過去2回とも5時間未満でクリアしており、路線には乗ったはずだったが、実はそうではなかった。 まず、カタピランがどうにもきつく感じてしまい、ストップして緩める。これ自体は大して時間のかかる話ではない。靴紐だと結び直しが必要だが、カタピランだと文字通り緩めるだけだ。果たして足は楽になった。ここでも2018年奥熊野でこの時は靴紐が緩すぎて足爪が傷んでしまったのについに締め直さなかったシクジリへの反省は生きている、と思っていた。ここまでを総括すると、ペース抑え目、補給は適宜、トラブルには即時対応とうまく立ち回っている、ということになるのだが、ここから足が劣化した。 50キロ地点は50キロ組のスタート地点でもあり、盛大な声援をいただき、気合が入った。しかし、筋疲労は顕在化している。うーん。。。 ペースダウンが居着いてしまい、しばらくは隠忍自重モード。足の回復を待つのだが・・・エイドのスプレーをかけてもらい、当座の凌ぎにはなるが、持続的なものではない。後半になり、過去2回の経験からすると、「距離表示>実距離(GPS)」となるはずなのだが、今回は特にそういうこともないまま推移する。60キロでサブ10ペースの6時間を45秒超過する。。。まぁ、距離表示の問題は、どうでもいい。。要は足が戻るか戻らないか。今回はキロ6分ペースには戻らないと自覚した。なぜそうなったか? 加齢による減退か。流石にこの日のコンディション、このコース設定、エイドの厚さでこのタイム悪化は自分以外に責めを負うべきものがない。 その後も、5キロ当たり35分、32分、37分と推移。目標は10時間半に下方修正することにするが、計算してみるとそれも結構大変そう。とにかく16時45分の空港バスには余裕で間に合いたい。後夜祭のビールと料理を味わいたい。お風呂は無理だと思うが。。。最初の参加の時のお風呂はゴールから10キロも離れたところだったが、その時は風呂に入り、戻りの車を結構待ち、その上でビールときりたんぽを食べた。大したものだ・・・今回は最悪でも11時間レスでゴールしないといけない・・・プランCまで視野に入れながら、休まず足を進める。俺って健気じゃん。。。他のランナーだがこの辺りは抜いたり抜かしたりはあってもほぼ固定。スーパーマンのコスプレをした女性には抜かされて、そのままだったか。 75キロのエイドでスプレーをかけ、靴紐をさらに緩めていると、棄権者を満載したバスがやってきた。仕上がり13時間だからギブアップも直ぐにしてしまうのだろうか。恥ずかしい話だが、疲労困憊で乗りたくなった。セーブしているようでもそうではなかったようで、エイドで補給をする時に机に手をつくと、微妙に揺らいでいるのが分かった。これって、2018年の奥武蔵で生じた現象の初期段階では? やだなぁ・・・こうなるのだったら、手前のエイドにあったケアブースで施術してもらえばよかったと後悔しても最早手遅れ。「一時的な復活と停滞・・・しんどいままゴールへ」 80キロのエイドだったと思うが、秋田名物ババヘラアイスを提供するエイドがある。前回は大慌てでいただいたが、今回はじっくり味わう。エイドの女性スタッフが「スプレーする?」と訊いてくれたので、「すみませんが、腰から下を全部お願いします」「OK!」となり、アイスを食べている間、ずっと2人がかりでスプレーをしていただけた。見ようによっては随分な光景ではある。 これで相当に元気が戻り、80-90はキロ6分半未満でこなす。私の中では残り10キロになれば、自然気合が出てくるものだから、仕上がりは10時間半を少し越えるくらいかな、と思っていたのだが、そうはならない。 90キロからは峠に向けて登り、大館空港下のトンネルを潜ってから鷹巣に向けて下りとなる。この登り、4年前はびくともせず、2年前は苦戦をしたのだが、今年は足の売り切れもあり、大苦戦。キロ7分超が普通になっている。90キロまでで抜いた人達に再度抜かれる。トンネルの中の自動車の音響が耳に突き刺さり、気分が下がる。97キロ手前の信号で引っかかり、町中に入ってもゴール直前の信号で2分足止めを食い、10時間30分台からさらに溢れることが分かった。これは・・・2014年のえちごくびきのと同じくらいのタイムか・・・信号待ちで50キロ組3人に抜かれるが、うち一人の男性に肩を叩かれ激励を受ける。うれしいですね。。。ここからは数百M、足取りも軽くなり、そのままゴールした。「ゴール後の楽しみ」 ゴール後、マッサージを受けようとブースに行くと、「汗がひどすぎる」として着替え先行を指示される。2年前は何もいわれなかったけれど。。。まぁいいや、と荷物受取の傍でそのまま着替え。今年初めて知ったのだが、実は更衣室は後夜祭会場の方向にあるとのこと。積極的に案内してほしいです。着替えて、あのヘビーな完走賞をもらって、ブースに行く。待ちは一人。直ぐにゴールしたばかりの女性がケア希望を表明しにやってくるが、彼女は汗がひどくないのでそのまま列入りを認められる。どういう差なんだよ?!これ? ぷんぷん。で、施術してもらって、少し楽に・・・これで心置きなく後夜祭。まずはビールときりたんぽ。ランナーズブースに席をもらうが、目の前の男性(太鼓腹)は目も合わさない。棄権? 前々回は気が付かなかったが、午後3時―4時にこのエリアにいるのは必ずしも完走者ばかりではない。中には心が折れて荒んだ棄権者もいるようである。。。ということで、私も静かに飲食をする。まだバスの時間には余裕があり、今度はビールとおでんをお替り。ビール2杯目は私の酒量からすれば危険水域だが、やや自暴自棄なところもある。ふとみると、序盤競り合った女性部門4位の女性がうどんをすすっていた。相当速いタイムでゴールされたのではないだろうか。  さて、これで一段落だな、と大太鼓を眺めてから空港バス乗り場に移動する。   乗り場にまだ座るスペースはあり(3人分しかないが)、どっこらしょ。。。バスを待っていると、2年前、まさにこの場所でお話しした男性がやってきてバスの出発時刻を訊く。「16時45分ですよ(この時16時30分)」「2年前、ここでお話をしましたね」「はい」といった会話を交わす。この男性、2年前の会話では初めてこの大会で10時間を超過したということだったが、今回は12時間近く要したのだろうか。いかに足自慢でも老化が努力を上回るのだ・・・ バス乗車中、いきなり気分が悪くなった。やはりビール2杯はやりすぎだったか。。。空港での待ち時間、機内とずっと辛く、今回のレースを象徴していた。。 最早、何をしても処置なし感がある。心の折り合いをつけながら走るしかないだろう。

  • 23Sep
    • 秋田内陸リゾートカップ;前日前々日観光編(銀山温泉から角館)

       今回の秋田ウルトラ参加に当たっては、角館訪問だけだと味がなさすぎるので、大会前々日の金曜日にどこかに泊まれないか・・・と検討してみた。去年の秋、まだ今年4月に開催された山寺蔵王ウルトラの開催が発表される前の頃、金曜日に銀山温泉を訪問できないかと思いついた。移動ルートを検証すると、前日受付のある土曜日中に銀山温泉から角館までの移動は可能。ダメもとで予約を試みたところ、銀山荘の予約ができてしまった。その後、「山寺」の開催を知ったので、そこにくっつけなおすことも可能だったが、『せっかく予約できたんだから・・・』と追加アクションを試みず。。合理性はないが、面倒だったのですね。 金曜日朝一番の山形新幹線つばさで移動。つばさ、可愛いな。 山形新幹線は「山寺」でも利用したが、このエリアに一年の内、2度も来るとはな。。。福島を過ぎてからはご案内のように実に遅く、銀山温泉の最寄り駅である大石田まで3時間40分・・・宿の送迎バスに乗り換えて30分弱で現地到着となる。まぁ、遠いには遠いが、これより遠い著名観光地はいいくらでもあるだろう。この温泉が大好きな人はチャレンジするとよい。ただ、この温泉、宿泊キャパがとても少なく、かつども旅館も相当な客単価を誇る。それなりの気合がないと宿泊はできない。。あと、銀山温泉と大石田を結ぶバスは一日に銀山温泉行が2本、大石田駅行きが3本のみ、また銀山荘も送迎バスを出してくれるがこれも3本のみ。全ての電車とリンクしているわけではないので、タクシー(片道5000円)を回避したければ、電車をよく選ぶしかないのだが、1時間くらいの待ちはデフォルトくらいに思っておくのが良いだろう。 銀山荘は有名な写真の中心街から少しだけ離れていて、荷物を置いた後、5分程歩いていく。もう昼時だからと、食事処を探すのだが、そもそも旅館街に外食のできるお店は多くはなく、蕎麦系が2、洋食が1といったところ。これにカレーパン、豆腐店があるが、こちらはおやつというところだろう。滝に一番近い滝見館で鴨蕎麦をいただく。そういえば、4月に天童に泊まった時も鴨蕎麦をいただいた。山形のこのエリアでは名物なのだろうか。上品なお味で結構でございました。 滝の周りを適当に散歩して、旅館街に戻る。足湯ができるので、暫くまったり。酸性ながらもぬめりがあって、いい感じ。源泉がそこから出ているのか、時々熱さも感じる。風が強いので、クリエという喫茶店兼洋食店で焼ココアをいただく。店内、昭和な感じでいいひと時であった。 旅館にチェックインをして、部屋に案内されるが、ドアキーが不調で、部屋が取り換えになる。暫く待つ。幸先が悪いが、別に何かをする用事があるわけでもないので、むかっ腹が立つこともない。宿側で気を遣ってくれて、夕食に果物が出た。 この旅館の温泉には露天風呂に寝湯の設定があり、39度に温度調整がされている。目の前に森、川、沼が臨め、大自然感が半端ないのだが、再循環していて、温泉のパワーがないのが少し惜しいところ。(部屋からの風景) そこは内湯で補うこととする。実は先々週から腰の筋肉を傷めており(またわりをやりすぎたせいだと思う)、ウルトラ参加には懸念があった。温泉でケアをしたことも少しは効果があったか、表面上の痛みは消えたようである。(実戦では支障がゼロというわけではなかったようだが・・・後述する) 夕食を済ませてから、ライトアップした温泉街に再度赴く。昼間よりも人出があるようだ。旅館の中もそれとなくうかがえて、皆、楽しそう。端から端まで歩いても200Mくらいしかないので、何ができるわけでもないのだが、浮世離れしているところが人を惹きつけるのだろうか・・・ 翌日、1040の新幹線で新庄経由、奥羽本線に乗り換えて大曲まで移動し、そこで秋田新幹線に乗り換えて角館に至る。1040に間に合うバスはないので、タクシーを調達。駅に着いてみると1014の新庄行きのつばさもあるので、これを利用する。新庄では駅弁を買うことにしていた。ここの物産館は下調べをしてみるとかなりおいしい弁当を用意しているとのことで、私は上京物語を購入。1000円。他に1200円の山形牛すき焼き弁当屋、400円の総菜弁当がある。400円のお弁当は相当にCPに優れているように見える。 新庄は漫画家の富樫義博の生地であることから、駅のコーナーに幽遊白書が置いてある。(コナンもあった) 当然、漫画を読みながら時間を潰す。 この駅には人形の展示もあり、乗り換えの待ち時間がそれ程退屈ではない。東北旅行の際は、1時間単位の乗り換え待ちは当たり前と思わないとダメですね。 11:22の秋田行きに乗り込む。次の電車は3時間後。本数が少ないので、車内はそれなりの混み。。その割にはぎりぎりに乗車する人の多いこと。運転士さんももしかすると「この駅では誰誰さんが乗る」ということを弁えているのか、発車の調整をしているような? 何となく空気が優しい。。 2両の単線なのでいかにもローカル線の旅という風情なのだが、それでもこの路線は「本線」。戦前はもっと編成が長かったのだろうか? 車窓は見渡す限り、稲刈り待ちの水田が続き、たわわに実っている。究極ド田舎。(悪い意味ではありません) 注意してみると、どの水田でも刈り入れをしているような気がする。どうやら台風通過に備えたものらしい。今の時期も黄金色で美しいが、5月中下旬の水を張ったばかりの水田であれば、いかほどであろうか。移動時間は2時間を要するが、それ程退屈しなかった。お弁当も美味しかったし。 大曲で秋田新幹線に乗り換える。秋田新幹線は指定席の設定しかなく、たった一駅の移動なのに指定料金500円を取られるのが実に残念。。。まぁ、カモノハシみたいな「こまち」が健気な感じなので、いいや。。 角館に着くと、秋田内陸縦貫鉄道が待機していた。意外なことに超満員である。3連休の初日とはいえ、これでは乗っている人が可哀そう。風情もなにもあったものではない。。駅を出ると、歓迎の看板。以前、こういうものがあったかな? 結構なこと。駅舎も何か洗練されたような気がする。 前日受付会場は駅前から徒歩5分。今年は前夜祭には出ないことにしていたので、手続き完了後は宿に移動して、そのまま軽く観光。観光とはいっても、この街には見るべきものが多いわけではない。名物「ババヘラアイス」(てんこ盛りにしていただき感謝)を食べて、青柳家を見物して、もういいかなモード。安藤醸造の出店でお味噌を購入し、無料見学できる小田野家を訪問した後は、もうすることがなくなる。まだ16時半くらいだが、部屋で相撲を見ながら準備を行う。(青柳家の展示物)(小田野家の庭)(武家屋敷通り) 夕食は去年も利用した藤八屋。秋田料理店だが、『きりたんぽ』と『うどん』は後夜祭でもらえるので、『ハンバーグ定食』をオーダー。なぜかすごく時間がかかり、出てきたのは『はな定食』(天ぷらを中心とした和懐石)・・・「え?」と驚き、「頼んだのはハンバーグですよ」というと、お店の方が非常に意外な顔をされた。私の滑舌が悪かったのだろうか? メニュー表を指さしながらのオーダーだったのだが。。。お店の人が気を遣ってくれて、果物がサービスされた。果物に不自由しないな、今回は。。昨日といいこの日といい、何なのでしょう? 部屋に戻り、ブラタモリ(比叡山編)をみて、すんなりと眠ることができた。最近はお酒を飲まなくても寝るのに苦労しなくなった。何かスカスカな一日のようだが、大会前日はこれくらいでよいだろう。毎年同じことをする気にはならないが、たまにはこういう過ごし方も悪くない。 当日編はまた後日。

    • 秋田内陸リゾートカップ100キロチャレンジ速報&総括

       昨日の秋田100キロ。2015、2017と1年おきに出走して二度ともサブ10を達成している大会。今回は台風前の冷涼なコンディション(道路上の温度計だと最低14度、ゴール直前でも21度。晴れ間ほぼなし。時々ポツリと雨も、これ以上良いコンディションを私は経験したことがない・・・)にも関わらず、私に関しては後半、足がなくなり、10時間42分を辛うじて切るか?くらいのタイムとなった。50キロまでは過去2回と同じく5時間でクリアしたものの、後半は5時間40分か。。15年は4時間52分でクリアしている同じコースでここまで押し込まれるとは忸怩たるものがある。。 この大会の概要は以前も紹介しているが、・角館から鷹巣へのワンウェイルート。この時期の他のウルトラに比べ、悪天候の影響を受けにくく、気温もまずはリーズナブル。かつ累積標高は900M程度であり、タイム狙いには最適。・角館の宿泊確保が超難事なのだが、そこさえクリアすればスタート(新幹線停車駅)、ゴール(大館能代空港まで空港バスで15分)のアクセスは優れている。・エイドは20か所でまずまず充実。間をつなぐ水エイドもあるが、ここの水は飲まない方がいい。(私は前回大会翌日、ひどい下痢と発熱を起こした) 序盤からスプレーも装備、またボディケアができるエイドもある。・大会参加料金に前夜祭、後夜祭の参加費が込み。後夜祭はビール2、ジュース、きりたんぽ、おでん、うどん・そばをいただける。と内容充実は折り紙付き。 では、「あなたはなぜ毎年参加しないの?」といわれそうだが、『角館自体の見どころが少ない』ということに尽きるか。桜や武家屋敷で有名な観光都市ではあるが、改めて考えると、「城なし、神社なし、寺なし、美術館なし」であり、武家屋敷を2つこなすと煮詰まる。いや、西宮家とか安藤醸造とか新潮社のギャラリーとか、いいものはあるのだが、これらは武家屋敷とは少し離れたところにあり(といっても600Mくらいだが)、その間をつなぐルートが特に面白くないのである。 次回参加する時は、当日午前に盛岡観光を入れようかとは思う。来年は多分、見送りか。。。去年、開催前日取りやめになった「えちごくびきの」は考えてみると、過去3回とも荒天リスクを抱えていたのでどうしようか(初回2014年は翌日が台風、2016年は終日大雨、前回は台風警報で中止)。今年開催見送りの城内坂が開催されるのであれば一度くらいは出てもいいかなぁ、と思っている。

  • 19Sep
    • 将棋王座戦:永瀬、逆転2連勝

       昨日戦われた将棋王座戦第2局は、斎藤が優勢な将棋を勝ち切れず(というほど優勢ではなかったのかもしれない・・・)、永瀬が連勝。今年度の成績を加味しても(斎藤は順位戦は星が出ているが、他棋戦は相当にダメ)、奪取濃厚。B1で複数冠となると羽生、渡辺以外にいたかな? 永瀬、今期の昇級はないにしても(今、2-3)、来期は上がるだろうから、そうなると久しぶりのA級昇級時7割超えの棋士となる。今の書道の能力のまま彼が名人になるようだと、免状収入が壊滅するだろう・・・連盟執行部は強制的にでも練習をさせるべきだ。 さて、将棋の方だが、控室検討陣は斎藤優勢と中盤で断じていたが、私は上述のようにそこまでいいかなぁ?と思いながらみていた。むしろ1図前では永瀬に分があるのではないか。本譜の△8八歩では△6五歩と平凡に飛車を押さえ、▲6九飛に△2四歩と桂馬を外しに行くのが穏やか。その後、壁銀を解消してからであれば決戦上等と強く戦えばいいと思うが、本譜の斬り合いでは壁銀のまま飛車を渡すことになるので、指し手の一貫性がないのではないか。壁銀を甘受したなら、暫くは隠忍自重であるべきではないだろうか。 とはいえ、金を手持ちにしている永瀬は直ぐに崩れない。2図については『▲7四馬は、△8七歩▲7八玉△4二金寄の予定だったと永瀬。』という感想が残っているが、そうはいっても馬は8三よりも7四の方が機能度が数段勝る。斎藤は金を釣り上げて桂馬をタダで取ろうと意図した/もしくは▲4四歩を突ける環境を拵えようとした・・・のかもしれないが(▲6三歩を打たないと▲4四歩を突けない)、そういうところは含みにまずは馬の活性化を考えたいと思う。 斎藤はさらに迷走し、吊り上げてはいけない6三の金に働きかける▲6四歩で失点を重ねる。前に出てきた金が自玉を攻める駒となるだけではなく、王手飛車取りの筋まで生じたのだから、理屈が立たない。手も見えなくなっていたようで、私レベルでも直ぐに読める3図の△7五桂も見えていなかったという。金を取られたくないなら、必然の犠打なのに。。 小ミスとはいえこれだけ相手がいろいろしてくれて、逃す永瀬ではない。きれいに決まった! △9七桂成! 次の一手で出てきそうな鮮やかな手である。 こういう時に、戦法を変えるような棋士ではない斎藤。次戦も純粋居飛車で挑むだろうが、結果はでにくいだろうなぁ。

  • 16Sep
    • 【映画評】記憶にございません!  軽く楽しみましょう

       封切り3日目。予告が面白そうだったので、今日観てきました。今時点でのYahoo映画のスコアは3.92。まずは高評価。深い内容があるわけではなく、気軽に見ればいいだろう。109シネマの場内はほぼ満席で、度々笑いが起こっていた。人生の機微、深さに語り掛ける類の作品ではなく、食事の肴にして、今日は悪くなかったなぁ、と回顧できればいい映画である。 以下、感想。・中井貴一の総理大臣、もう少し、黒い総理大臣の傍若無人ぶりを見たかった気がする。・事前のキャスト等の予習なしでいったので、報道キャスターが誰なのか分からないまま終わり、出演者のクレジットを観て、大変驚いた。・ついでにいえば、天海祐希と板谷由夏が出ているらしい。・「空母いぶき」のメンツと被るところがある。「いぶき」で現実逃避役だった中井が総理を演じ、総理を演じていた佐藤浩市が記者というのは意図的な配役なのだろうか?・山口崇、とても久しぶりにみた。とても元気そう。若い世代の人はご存知ないだろうが、70年、80年代はそれは大変な人気でした。滑舌の良さは相変わらず。 出演者、皆さん、とても上手で、いい休日の過ごし方となった。 評価は7/10。

  • 15Sep
    • MGC:日本のマラソンの歴史に残りそう

       今日のMGC、陸上ファンの大きな関心を集めたはずだが、期待通りの内容だったと思う。以下、徒然、感想を。。・今朝、中継開始前に15キロほどジョグをこなした。凄く暑いわけではないが、日差しは出ており、定跡通りなら、タイムよりは順位争いモードとは思った。ペースメーカーがいないので飛び出しもなくはないが、序盤10キロくらいまでは過度の突出はなかろうというのが私の予想だった。・しかし、男子は既報の通り、設楽がキロ3分のペースで序盤を押し、あっさりと大差のリードを確保。このレース、ゴールタイムが2時間10分を切れば余裕で2位以内に入れると思うのだが、いかに序盤下りモードとはいえ、このペースで持ち堪えるの?とは私でなくても心配したはず。高橋尚子が早速、自身の1999年東京女子マラソンの失速を引用して、懸念を表明していた。・帽子なし、給水ポイントにある氷やペットボトル等、体温上昇を抑えるグッズも中盤からは使わなくなる設楽。他の選手と比べ、発汗はなさそうで、これが好調の証かと最初は見ていたが、もしかすると熱中症で発汗ができなくなっていたのかも? 25キロ時点で、2位以内のゴールはないな、と見切られるくらいの失速ぶりは残念。設定ペースをキロ3分10秒くらいで入り、中盤から押し上げれば・・・と「タラレバ」を考えてしまう。・その「タラレバ」の理想モードのレースをこなしたのが女子優勝の前田。北海道マラソン優勝者を私は他の大会の成績優秀者よりは高く評価するので(真夏の大会だから)、2017年優勝者の彼女には若干注意はしていた。それでも、ここまで走れるとは・・・中盤から徐々に突き放し、最終的には大差。股関節付近の柔らかい動きが目を引く。腕の引きも力強い。この天気で2:25台か・・・申し分なし。ルックスと相まって、注目度が一気に上がりそう。マスコミは彼女を悩まさないように心せよ。・女子2位の鈴木。1万の実績もあり、注目していた人は多いはず。先週の小金井公園走友会練習会に小金井市長が来会していて、挨拶で「この小金井公園で練習している鈴木さんの五輪出場を祈念している」と語っていたが、よかったですね。。国立大学出身のランナーでもあり、気になる。終盤、あまりの坂に笑っているように見えた。。・女子3位の小原。4秒差まで根性で追い込んでの惜敗。2016年の名古屋で1秒差で負けて代表入りを逃したのを彷彿させるのが実に可哀そうだが、今回は権利が残っている。ただ、真冬のマラソンで2:22:22を下回る選手が出現するとまくられるわけですよね。このタイム、男子の日本最高が閾値になっている復活タイムより緩い条件。大阪女子マラソンを再走しておく方がいいかな。まくりがあるとすると3レースの内、大阪が最も可能性が高い。自分自身が出ておけば、ライバルの突出を潰すこともできそう。出ても、本番まで間隔があるので、コンディションの立て直しもできるはず。・男子優勝の中村。それ程注目はしていなかった。(箱根駅伝でやや肩入れをしている近所の駒沢の卒業生ということで承知はしている) 最後、集団で一番、腕が動いているようにみえるな・・と感じた直後の飛び出し。体調も良かったのでしょうね。おめでとう。・服部、最後、凄く苦しそうだったが、1位を狙わず、2位狙いだったのか? 冷静な対応。・大迫、1位を取りに行って、物凄い追い込みが仇になったか。体調もよくなかったのだろうか。右腹を押さえてばかりで、気になる。まぁ、日本最高を更新する選手がいるとは思えないので、五輪向けの調整に励んでください。・その他、ベテラン中本の好走は評価したい。絶対的なスピードはなくても、レース展開のあやの中で上位確保は不可能ではないことを示した。日本のマラソン界は、もっと彼に感謝すべき。・女子では野上の好走に注目。シンスプリントという話もあり、スタート直後から遅れたのを徐々に拾って最後は5位。存在感を示した。こういう走りではメダルに届かないというのは簡単でも、実際に走って結果を出していることは評価するべきところだろう。 結構、暑いのに、日向で応援しているファンも大勢。日本人は本当にマラソンが好きなんですね。私もだが。。。MGC、企画としては成功した。2024年に向けても同じ建付けでやるのかな? 冬の3大会を全て真夏に移す方が、強化にはいいと思うけど、ということはずっと申し上げていて、同じ意見を様々な方が表明しているようだが、どこまで本気で日本陸連は強化方法を考えているのか。いい機運が出てきたので、このまま押して行ってほしいものである。

  • 12Sep
    • 将棋王位戦:3-3 突き放せない豊島 

       将棋王位戦第6局は木村の圧勝。というより、豊島の指し方が余りにも強引で、これで勝てたらおかしいでしょ?というくらいの品質であった。敢えて言います。とても名人で竜王挑戦者でもある棋士の発想ではない。どうして、時々、豊島はこういう強引というか無理というか前のめりの作戦を志向して、そのまま潰れるのであろうか? これくらいの格の棋士は、相手に指させて反撃する、相手を動かして隙を突く、という発想で十分以上に勝てるはずだ。 封じ手の段階で、豊島の中段飛車が気になるところ。木村の金が異形ではあるが、飛車に近接戦闘を挑もうとしている。上手く盤面を使って飛車の機能で優位に進められるか? 端歩を突き捨てているので、大人しく収めることはもうできない。 豊島は△7六歩(えー?? 飛車の前に歩を打つの? 金で当て返されるよ?)。▲8六金に△7七角!!! ヘボアマがやりそうな手順だなぁ。。。この辺りを並べたとき、感心は全くせず、眉間に皺が寄る感触があったと記憶している。よく使う表現で恐縮だが、団体戦で味方の選手がこういう指し方をすると、監督としての私はその大会中、その選手を起用することは絶対にない。竜王戦挑戦者決定三番勝負の木村の△8七角とも似通ったものがある。   2図まで進んで、息切れは明白。守備駒の多い先手陣をと金一枚でどうにかできるものではない。その前の▲5六角が当然ながら好打であった。 局後の感想では、3図で本譜の△7三桂ではなく△5四桂と辛抱モードになればよかったというものがあるが、この桂馬の機能が弱すぎる。形勢互角なら後手の桂馬はこの時点で6五に到達し、持ち歩に一層の余裕があるくらいだろうか。もう後手に手段が乏しい状況になっているのである。 これで3-3、最終局か。。。豊島の番勝負って、どうしていつも接戦になるのだろう。圧勝したのはこの春の名人戦だけ。衆に優れた棋士のはずだが、結果が必ずしもついてこない。 

  • 08Sep
    • 猛暑:小金井公園フルマラソン練習会

       昨日、小金井公園走友会さんが主催するこの時期恒例のフルマラソン練習会に出てきた。この練習会は、2011、14、15、17と出ていて、・木陰の多い小金井公園内を周回。暑さをある程度は緩和できる。・程々のアップダウンがある。・3時間半からペースメイカーがつく。・アクセスがよい。(武蔵小金井から路線バスあり)・エイドもまずまず。・当日参加でも参加費2500円。とポイントが多く、現況把握にはよい。必ずしもフルを完走する必要はなく、各自の設定に応じて途中でやめても問題はない。私は11年は初マラソン前だったのでヘロヘロになりながら4時間12分で完走。14年はペーサーさんや美女ランナーとの並走を楽しみながら余裕で3時間27分で完走。15年は2週間後の秋田内陸100キロを意識して36キロで打ち切り(ペースはキロ5分のまま)、17年は前シーズンの怪我・不振からのリカバリーぶりを認識したくて、2週間後にウルトラがあることは同じだったが完走(3時間28分)。ウルトラではいい成績が出た。 今年はどうも劣化促進モードになっていたのと最高気温34度予報ということで、設定タイムをどうするか小考する。スタート地点が日向であり、肌を焼いているのが朝7時の段階で実感できる。3時間45分のグループが新設されていたので、そちらでもいいかな・・・と考えたが、恐らくこの日は完走せず途中で切り上げるのが賢明そう・・・なら少し過負荷でもよかろう・・・と判断して、例年通り3時間半のグループにつく。 ペーサーは何度もみかけたことのある走友会のベテランさん。但し、この人のグループに入ってことはない。。。いつもの人は、個人としてこの日は走っておられた。この人達、ずっと走力を維持されているのは素晴らしい。。。ちなみに私自身がペーサーをするとしてどのスピードかということを考えてみることもないわけではないのだが、ハーフの距離ならキロ5:30は問題ないとして、フルの距離だと走行時間が長くなってしまうのでそれはそれで自信がない。4時間半のペーサーを女性が担当していたが、4時間半、ずっと走り続けるというのもしんどい話であり、走力に相当の余裕のある人にしかできない技であろう。 スタートして直ぐに靴ひもが解ける。。。orz。。。やはりカタピランの方が安心かも・・・秋田以降の再起用を考えよう。。直ぐにグループには追い付くが、詰まりそうになるので、後方で集団を見渡すモードにする。当たり前だが、この段階では特にしんどさとかはないし、ペース自体が設定のキロ4:58をやや上回るものだったので、呼吸も楽なままである。但し、日向部分の暑さはこの段階で結構なものであった。10キロ通過は50分18秒。今日のペーサーさんは猛暑を考慮してアンダーペースなのかな?と思ったのだが、そうでもなかった。。。もっともこの段階で、自重して集団から離脱するランナーはそれなりに出ていたようである。 3周終了前のエイドでナシ提供が始まっていた。私はナシが大好きだ。停止して3個いただく。。。ペーサーは構わずに行く。。。追いかける。。。咽る。。。ナシの破片が鼻孔に回る。。。息ができない。。。死ぬかと思った。。。少しペースアップ。さらに前方にコーラエイドがある。。。レース中のコーラ、おいしいよね。。。他のランナーに先着してゲット。。。美味しくいただく。気がつけばペーサーの隣まで進出していた。暫くはエイドダブル効果で元気だったが、20キロ手前で急にお腹が痛くなり始めた。食べ過ぎた? 4周終了。 5周目に入り、ペースアップしているような・・・今日は無理をしたくない。弱気は気合で克服すべきもの/練習はその土台作り、と言葉でいうことはできても、無謀とは紙一重。マラソンでは、自重こそが持続力の源泉だと思う。集団(既に相当細っているが)が行くに任せる。こうなると、当初の予定通り、30キロ過ぎ打ち切りでいい・・・と腹決する。内心、劣化が始まっていた2017年と比較してしまうのだが、『きっとあの日はもっと涼しかったんですよ』と整理しておく。※ 確認すると昨日の10時の府中アメダスの温度は30.1度、2年前は25.4度だった。 ここからはキロ5分半超のペースで距離を重ねて、6周手前のエイドで終了。ナシをいただけるだけいただいて、着替えに行く。汗が止まらず着替えに手間取っていると、10時20分(スタート後3時間5分)、3時間半のペーサーが最終周回に行くところを目撃した。付いているランナーは一人だけ。キロ5分でいけばきっちり3時間半か。凄いですね。。。 不本意なところもあるが、この気温では・・・戻りの路線バスの中では立ちになり、立ち眩みがしそうだったもの・・・ そういえば、本日開催の白川郷ウルトラでは、最高気温34度予報ということで各関門でのゴールを認めることにしたそうで、機敏な措置だと思う。 ああ、しんどかった。。 

  • 07Sep
    • 【映画評】Once upon a time in Hollywood

       この2人の競演ということで、特に事前予習をしないで今日、109ライズに出撃した。見終わって「シャロン・テート事件」のあらましは知っておくべきだったと強く思った。これから鑑賞する人にはその点、申し上げたい。 若干のネタバレを含む感想です。・60年代のハリウッドをリアルタイムで知っている世代には存分に楽しめる映画だが、70代後半世代になるわけで・・・・とはいえ、撮影所の雰囲気とかは出ている。・デカプリオの演技、さすがですねぇ。。。子役の女の子とのやり取り、アルコールによるセリフ忘れで自分自身を罵るシーン。。。本当に素晴らしい。自分自身を被せた人も多いのでは?・ピットも相変わらず格好いい。・シャロン・テイトのマーゴ・ロビー、とてもチャーミング。日の出の勢いとはこの人のためにあるような言葉だ。・ダコタ・ファニング・・・オーシャンズ8で出演していたのをついに分からないまま終わったのだが、この作品では発見できた。宇宙戦争の時とすっかり面変わりしてしまって・・・成長したということなのだろうが、華やかさが全くなく、二度と主演を務めることはないと感じた。・映画中のブルース・リーの扱い、ひどいですね。・同じくスティーブ・マックイーンも出てきて、そっくり。。・最後、強烈な格闘シーンがある。LSDでラりっていたはずのピットの正確な防御振りに「伏線じゃないの?」とずっこける。さらに襲撃者を火炎放射器で丸焼けにしたデカプリオがそのまま隣家のシャロン・テートに招かれ笑いながらお酒を飲むというのは、そんなに平気なものなの?と思ってしまいました。・そもそもその襲撃は、女の子のヒッチハイクにピットが応じる→ヒッピーのコミュニティをピットが訪問→暗黙の抵抗を無視し、そこの持ち主とどうしても会いたいから会った結果、不興を買う→タイヤパンクさせられる→ピット、激怒して犯人をタコ殴りという経緯によるもの。いかにも無理筋。 評価は7/10。相当に評価が分かれるのでは? 突っ込みどころは多いけれど、豪華だしいいや。。。というところ。

  • 05Sep
    • 将棋竜王戦:豊島、初挑戦/木村暴発

       今日行われた将棋竜王戦挑戦者決定戦3番勝負第3局。模様がよさそうだった木村が中盤、棋風とは相いれないような強攻を見せたものの、後続がなく、豊島の快勝となった。 木村、竜王戦、王位戦と大健闘をみせてきたが、竜王戦はついに及ばず・・・とはいえ、ご本人も局後に「暴発」と発言していたので、そうだったのだろう。 午後、実況ブログにアクセスすると、角を打ち込んだとの記事があった。一目、無理である。▲7七金に△6九角成のタダ捨て。よく初心者が 『何が何でも竜ができれば優勢』という大局観に囚われて、角~銀クラスの駒を平気で捨ててしまうことが以前はあったのだが、この将棋に限れば、木村の戦い方は初心者クラスであった。 どういう目算があったのか、不思議だ。 いずれにせよ、豊島の勝ち。これで名人・竜王対決か。豊島―広瀬はいい組み合わせだが、今の時点なら豊島奪取に乗りたい。

  • 03Sep
    • 将棋王座戦第1局は「やはり」永瀬

       昨日の王座戦第1局。私はリアルタイム観戦をしないままだったのだが、どの程度の注目度だったか? 悪くない組み合わせだが、かぶりつきで観戦するかというほどではない程度の注目度かとなんとなく想像しているのだが・・・ 戦前の予想等も目にしていないのだが、普通にみれば永瀬奪取で考えるところ。斎藤は前期王座で初タイトルとなったが、その他棋戦では目覚ましいというほどの活躍には至らなかった。対して永瀬はB1昇級、叡王獲得とこの間も実績を積んで、二冠目を目指したの挑戦。若手棋士がタイトル1期目を獲得して、その次の実績に行かないという事例は古くは55年組によく見られたもので、斎藤がその倣いに嵌ったとまではいわないが、永瀬に比べると見劣りはする。 将棋は角換わりからいきなり千日手。何も千日手にしなくても・・・というところだが、久々に永瀬らしい。。まぁいいや。 手番変わって指し直し局。押し合いへし合いになるが、斎藤の時間消費が早い・・・盤面互角?8筋の角銀がいかにも重いな。。となると斎藤苦戦か。。。それでも適玉頭に金を進め、戦いの方針は立ちやすいように思える。すなわち5筋を守り、8六角の機能強化を優先するところだろう。ところが・・・ 1図で斎藤は金を引いた。金は引く手に好手あり、とはいうが、この局面だと追い打ちの△5六歩があるので、後手は二手を一遍に指せたことになる。居玉の上部の垂れ歩も重苦しい。普通は金を上に苦し、手番を維持するのが普通ではないか? 案の定、押し込まれたところで、後手は懸案の飛車を展開し、好調モード。先手は忍耐しかないな、とみたのだが、斎藤はいきなり種駒の金を角と交換。 ありえねぇ・・・・私は呻いた。攻め合いで勝てる先手玉の状況ではない。玉頭の5七にと金を作られてはそれまでである。手順で8六角が桂馬を取りながら決め手になるようなイメージでもあったのだろうか。足腰の入らない寄せであることは一目で分かりそうなのだが。。。 最後いかにもポッキリという感じで悲しいのだが、永瀬が相手だと、斎藤に限らずこういう現象が目立つような気がする。