今日のNHK杯戦は西山朋佳対木村一基。普段のNHK杯戦はビデオ視聴なのだが、今朝は天気が悪かったし、昨日の30キロの疲労も残り朝ランをする気が皆無、ジムに行く気力も雲散霧消しており、本放送視聴をした。

 

 結果は、報道のように西山の勝利。この結果、NHK杯戦の次戦の対戦相手は藤井聡太。またプロ棋士編入試験受験資格獲得まであと1勝に迫った。7月4日に予定されている朝日杯の阿部光瑠に勝利すれば、編入試験の

道が開かれる。

 

 

 

 藤井に勝てというのは流石に無理があるが、阿部に勝ってと希望するのは破格というほどでもない。最近は将棋ファンの多くが参照しているこちらだと西山の阿部に対する期待勝率は51%。阿部は現行制度になってからだと四段昇段年齢は下から4番目(上にいるのは藤井、渡辺、佐々木勇気)の天才であり、佐々木勇気と奨励会時代には競り合った実績もあり、時々爆発もみせるが、失速することも度々で、今でもC2のまま。普通にみても勝利できる相手である。西山が編入試験受験に接近するのはこれで2回目になり、前回は佐藤康光に敗北したが、これは相手が悪かった。今回突破すれば、直近の新四段が試験官になる。里見の時が徳田込みの強力布陣だったのに対し、今回は折田と上野が入ったメンツで楽観はできないか。。。とはいえ、3勝2敗の可能性は程々にはありそうだ。この一連の対局はまさにイベントで、また将棋界は盛り上がるだろう。

 

 戻って、藤井と西山の対戦だが、今日の対木村のような人間らしい戦いぶりでは勝ち目はないとはいえ(これは否定的な評価などではなく、人間として目指すべき戦いぶりがあったという認識だ。藤井や伊藤が別次元なのだ。)、他の戦いようもないだろう。敗れてなお評価が上がる戦いぶりというものもある。存分に自分の将棋を発揮してほしい。