あなたは、本当に、人の話を「聞く」ことができているのか。 | 生きる喜びを伝える伝道師〜くりはら せいこのブログ〜

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生きることは苦しみではなく喜びであるということを伝えています。
著書に、精神科医の齋藤学氏との共著『ヘンでいい。』

対話を使ったセラピー、魂のメッセージを伝えるソウルリーディング 、セルフラブグループ、笑いヨガリーダーなど、対面では東京を中心に活動中。

人の話を聞くとき、
「ままに聞く」というのは、

さんざんセラピーや対話や

グリーフワークでは言われることだ。
 

そのまま聞くということが、
ほとんどの人はできない。
 

というか、
聞くということがどういうことなのか、
たいていの人はわかっていない。
 

学校ではそんなことを教えない。
 

ほとんどの人が、
人の話を聞いているつもりでも、
自分の中に鳴り響いている言葉しか聞いていない。
 

人の話を聞いていると、
「いや、それは違う。とか、

そうじゃないとか、私はそう思わない」とか
自分の考えや言葉が自動反応的に自分の頭の中にわいてきて、
それを聞いているのであって、
相手の言葉を聞いているのではない。
 

そして、
その頭の中にわいてきたことを
そのまま返しているのであって、
それを返された側の人間は、
自分のことをまったく受け止めてもらっておらず、
相手の考えを押し付けられたとか感じない。

そして相手も、自分の考えを返す。

そうやって、「正しさ」の応酬が始まる。
 

これはコミュニケーションでもなんでもない。
 

だけど、これをコミュニケーションだと
思い込んでいる人がいかに多いか。
 

そこには、
自分と自分の正しさしかないのであって、
相手がいない。
 

ジャッジをなくすのは不可能だ。
だが、気づくことはできる。
 

それに気づくのが、
セラピーのトレーニングであり、

対話であり、
瞑想である。
 

私はそれを20年もやってきたわけなんだが、、、
 

あー、

今この人はこんな風に感じているんだ。

と、それをそのまま聞く。
 

そして同時に、
自分の頭の中でそれを批判している自分もいる。
(例えば、悪口はよくないよとか、
あの人にもあの人の言い分があるよとか)
 

その両方に気づきながら、

自分の内側の声に反応するのではなく、
ただ、相手の声と自分の内側の声に気づいている。
 

そうやっていると、
それだけで、世界が変容してくる。
 

驚くくらいに。
 

いかに自分の声で、
世界にフィルターをかけ、
世界や人や自分を裁き続けていたかがわかる。
 

こうあるべきで、
すべてをがんじがらめにしていたかがわかる。
 

この人がかわいそう、
この人が正しい、
この人が間違っている
という査定をし続けていた自分を知る。
 

それをわかった瞬間、

その時、

この世界は、
優劣善悪もなく、
完璧で美しいその姿を立ち表せる。
 

いい人や立派だから
この世界が美しいわけではないのだ。
 

今感じていることそのままに、

それがすでに完璧だと知った時の驚きと安堵。
 

すべてが不完全という完全さを生きている。
 

正しいという幻想。
 

 

しかしね。

 

これは、精神分析を自らが10年受けて、
セラピーの勉強を20年やって、
瞑想をやり続けてはじめてわかる境地であって、

それを他者に求めるわけにはいかないのだ。
 

でも、対話をしていると、
そうやって、
人と人とが真に出会う奇跡的な瞬間に遭遇する。
 

だから、ただ聞くことに
これほどこだわってしまう。
 

人の話を聞いていると、
その人がそう言う背景を理解すると、
意見の違いなどどうでもよくなるし、
その違いこそが面白く、
いとおしくなってくる。
 

だから、
理解し、語り合う手間を省いたら
だめだと私は思う。
 

効率を求めていると、
そこを一番先に省きたくなるのだけれども。

 

 

 

 

 

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