ハーフナットが綺麗になりました。
ハーフナットの上面にある半円筒の溝は、先程のハーフナットのインビビターになるピンがカム中央にある時に、ピンを逃げる事で、ハーフナットが閉まります。
よく考えられています。
{C8581B4C-B23B-4FE7-8E0D-F33415B5E920}


さて、外した往復台についている横送りのスクリューもバラします。
往復台を裏返しにします。
{AFE25951-FF59-4536-B2F6-593D89D06B09}


往復台裏のレールの受け面。大きな傷は有りませんが、キサゲは跡形もなく磨耗していました。
{A28F5158-2CCA-4A3A-A38F-C0B1FA7E4175}

これが横送りスクリューを自動送りにする駆動ギヤ。
{75089402-A28D-4371-A299-7F0ABFA3D114}


横送りスクリューをバラすにはここから外すしか有りません。打撃で緩めます。
{E17C9A31-631E-4ECF-AB58-8C202A31B7B4}


無事緩みましたが、ギヤが抜けないようです。
{E68663FF-268B-4055-96C8-748E172168BD}


自動送りのギヤのテーパーピンを打ち抜きます。(後で、この作業はここでする必要が無いことが分かりました)
{75CB661B-4DB2-4A89-B5B2-B96683D820EC}


つづく…
自動送りのギヤとウォームギヤを保持するホルダーの軸受の内面。
油が流れるよう溝が掘られています。
この溝や穴にもみっちり油汚れ(磨耗粉)がこびりついています。丁寧に洗浄。
当たり前ですが、金属のブラシやリューターグラインダーは使いません。
軸受面は傷はありませんでした。
{E96BBAA1-A984-48B1-94D3-575AA7239D45}


ハーフナットをばらします。ハーフナットを止める板を外します。
{275FCEB4-7004-4452-BB72-8674CAFB0F9F}

これがハーフナット。
{5E10026B-1CEE-4BCE-9A4E-0931DEC18157}

ハーフナットを上下に駆動するカム。
この機械の設計は良いかも。普通はハーフナット側にピンがあり、ここのカムには溝が掘られているのが多いのです。
{CD189001-DC60-40DA-83EC-54BB96C3D264}


ハーフナット。
{E393FF27-EA80-4CFD-9F8D-7E62C26BBACE}

先程のカムを正面から見たところ。
カム中央にあるピンは、自動送りモードにしている時、ハーフナットが親ネジに抱きついて、親ネジ駆動と自動送り駆動がバッティングしないようにするロック機構です。この中央ピンが中心から左右いずれかにズレる事で、ハーフナットの間に挟まり、ハーフナットが閉じるのを邪魔します。
{09C0DA4B-1617-4CCA-94F8-A59012DEF23E}


ハーフナット内面はドロドロでしたので洗浄。切子が溝に食い込んでいました。
{078A55B8-3FF6-489D-9030-A13B87755CBA}


このようにハーフナットが親ネジに抱きつきます。
{3E4E646C-79E7-47A2-8372-3F323F51D36F}


つづく…

分離したエプロンの背面。
ギヤがたくさん組まれています。
写真一番左がハーフナット。親ネジに抱きついたり離れたりします。
中央のウォームギヤは、下方の送り駆動シャフトからの回転を受け自動送りの駆動力に変換します。
右手の大きなギヤは、往復台の手送りハンドルと繋がっています。
{20105142-12F4-4449-9011-3BD4EE21B315}

 ウォームギヤ。上のギヤにはクラッチが付いています。
{01F07FEE-8BCA-4E15-8268-B2989AB72C7D}

エプロン上方からの写真。
{2DB68C7E-B338-4B32-8572-37A739A4C1CB}

自動送りの駆動力の結合分離の為のクラッチコーン。
{768FA8C4-8B02-443A-9B4B-969C64832DDF}

このダイヤルを締めればクラッチコーンが接して駆動力が自動送りに繋がります。
{ADDE96DB-4A56-4E2B-8B91-5F9537427C66}



自動送りを駆動する部分を外します。
ガイドピンが2本刺さっています。精度が必要なので。
{68773338-5058-46E5-AA97-A863491B9C83}  


自動送りのウォームギヤ周辺を全バラします
{EA62843E-769F-47B6-9263-F89BEA406459}


自動送りのウォームギヤを駆動させる為のギヤ。シャフトに掘られた溝にそって軸方向にキーと共にスライドしながら、駆動中央をウォームに伝えます。
キーの左側が磨耗しています。
{3488D003-C795-4A7B-A89F-433C63E53332}


自動送り歯車のシャフト貫通部品。
上記のキーがねじ止めされています。
{C706E4C8-E541-4CDB-BD88-B01E994E6D72}


つづく…
往復台から分離したエプロン側の接合面です。
このすり鉢は、エプロン内部のギアに給油する為の、油溜まりと給油パイプの入口です。
以前ミシンをオーバーホールしていましたが、ここには同じようにオイルを浸透圧で送るためのヒモが入っていたと思います。
(影も形も有りません)
{B505B846-FDAB-46AB-B5D3-604EF56D1616}

油溜まりはエプロンに2箇所あります。
もう一方の油溜まり。なぜかこちらは2つあり運河で繋がっています。
{0BA12149-E5C2-44DB-9382-9F5815430837}


横送りスクリューの駆動歯車の動きです。
写真は駆動時。下のレバーが左にあると横送りスクリューが駆動されます。
{82F82BE3-812A-4AEF-B5AF-D8325B810D15}


レバーが中央または右にあると横送りスクリュー駆動ギアは下がります。
(レバー中央のポジションは自動送りがキャンセルされ、すべての方向が手動送りになります。レバー右のポジションは、往復台が駆動されます。)
{81A5B7DB-149A-4301-9CE0-1BDD225EE548}


エプロンをテーブルから外すには、自動送りギヤや親ネジから横に抜かなくてはいけません。テーブル右端の親ネジとシャフトのホルダーをはずします。
この時も、親ネジやシャフトが自重で下がらないよう木片などで支えます。
{D1AB12C3-B7F9-4262-AC52-DFAB98FAF96B}


親ネジに組まれたスラストベアリング。
{36DA0C77-3AEB-428C-BAE1-CF3E8C2EDCA9}


エプロンが外れました。
ここは人力。めっちゃ重いです。
{78CBAE44-14CA-4037-9140-5295CBF2C8C0}


つづく…
今日は、重い腰を上げて、往復台の分解を、いつもの様に写真メインでレポートします。

まずは往復台、エプロン、横送り台、刃物台の全景です。
{91C2CC25-CC93-4D2C-9DFA-E3DE307AB0DA}

刃物台と横送り台を外します。

{30CACB74-41EC-4300-A7F8-D601C5650311}


エプロンを往復台から分離します。
この時、エプロンの機構部分の荷重が親ネジや自動送りの駆動シャフトに負担を掛けるので、エプロンが下がらないように保持しながら、往復台とエプロンを分離します。
{A4FC4098-56C5-4099-94CC-D3241B3B40C6}


この様にエプロン下に木片で保持します。
{88AE48A2-4C9D-4372-8EF4-F34A5A7071C4}


往復台がテーブルから外れない様に抱えている部品を、テーブル後方と前方から外します。この時、間違っても片方だけを外さないまま、往復台を外そうとはしないで下さい。テーブルと往復台に無理がかかります。
写真はテーブル後方の部品。中央の部品は独立していて、往復台をテーブルに固定するブレーキになる部品で、ネジによってしっかりとテーブルのレール部分を挟むようになっています。
{6F20FF20-F2C1-479B-AA8B-D0EE7578E8CE}


写真下のL字のブロックが、テーブル前方で往復台を抱えている部品です。
{CCEA62D8-0B11-41AF-B0D7-4975B7F3C5D9}


さて、準備は整いました。
往復台にラッシングを掛け、ゆっくりとレバーブロックを使って持ち上げます。
この時、部品が引っかかったり、外し忘れが無いよう、確認しながらゆっくりと上げます。
{4164E313-11E4-42CE-8D5A-95DD154D9638}


分離したら長時間ぶら下げることなく安全な場所に降ろします。これだけで數十kgは有りますから。
{BC7E5F7A-597D-4852-BA4F-C728FE3DAFA7}


分離したエプロン上面。
真ん中のギアは横送りネジの駆動用です。
{D3522423-43F1-4B1D-8C4F-82CD401F122E}


とにかく何もかも重い。そして油まみれ。滑って落とさないように気をつけることと、焦って作業しない事です。
ちょっと落としただけで機能をおとすほどのダメージを受けます。特にテーブルのレール面には十分注意して下さい。


つづく…
動力電源やモータで、3相の漢字を3層と間違う人多し。
「3相」です。英語で 3 phaseですから。

さて、単相100Vからの3相200Vのモータを駆動できるインバータの市販品最大容量が0.75kwという事で、以前の0.4kwよりも大きいモータの中古をオク入手しました。それまでチェックしていたモータよりも1000円安かったのですが、やはり安いだけあってダメ。出品者は動作確認し問題無しとの事だったのですが、まあ来たら外観はまあ普通ですが、ファンカバーがサビサビ。まあサビは写真で見ていましたが、思った以上に酷かった。指でこするだけで、サビが砂のように剥がれてこぼれます。
で問題は動作。回すと異音どころか振動するのです。冷却ファン側のベアリングが明らかに傷ついています。その振動で置いてあるモータが回転中にズルズル動くんです。これでノークレームノーリターンって。出品者保護のつもりですが、最近、詳しくない、を理由にNCNRをひけらかす出品者がいる様です。
でも、このモータの出品者に事情をご説明すべく連絡したら誠意のある対応をしていただける様です。大変助かります。

さて、そんなモータ。このままではダメです。そう、一般的なオーバーホール手法、「ベアリング交換」です。

モータの両端のカバーをつなぐボルトを外すとさくっとローターごと抜けてきます。
{A44CFC95-0A55-4F02-B13F-9EBBDA5727A2}

出力側のベアリング
{6ECC9C8C-AB9E-4EFF-8C44-61CD313A54C9}


プーラーで抜きます。
抜け始める「ばきっ!」て音は、何度やっても慣れません。
{D03DEB4E-4116-4E18-88F7-FAEA7C2085E6}


ファン側のベアリングハウジングからローターを押し抜きます。
{9F9233E1-E1B0-4A11-BFF9-E922A300E3AF}

ファン側のベアリングアウターレースにウェーブワッシャーがついていました。
{9965C76B-1A01-4214-87F3-1B4E46F70CFA}

ローターの冷却フィンの間のポストは、鉄のワッシャーみたいなものをここに打ち込むことで、回転バランスを取っています。
この写真カットにいました。写真左側に刺さっています。
{E57F8A17-267B-4526-9A72-19BBF04C1BE0}


さて、ベアリングを手で回しましたら、はやりゴロゴロしています。

交換用のベアリングは調達済み。接触型の6204LLUに今回は交換です。

つぎはベアリングをローターシャフトに圧入ですが、近々油圧プレスの導入がですので、それまでお待ちを。

こんな油圧プレス器を導入します。
油圧抜けのジャンクですが、またまた治してからの活躍に期待します。
{2B7D1C5E-30B7-44EA-B0EA-C740950E2E07}


では。
今日は、主軸の副変速ギヤ部分を分解します。写真を元にレポートします。

旋盤の後方から撮影しています。
写真右手奥が駆動プーリー側、写真左手前がチャック側になります。
{CAE2AA22-840B-4F43-AEF3-43CE730D4561}

こちらの写真も。
この写真だと右手がチャック側。
{9E314D4F-1C93-41A9-BD45-E3A445438A9B}


駆動プーリーによって回転するドライブシャフトには、ドッグクラッチ付きの小歯車が付き、その歯車にこの減速歯車の大きい方(歯数60)が常時噛み合います。
ドッグクラッチ付きの小歯車がこちら。
36T
{14B81F00-0100-4E52-B397-D137FEC71D91}


主軸に付いて、スライドしてドッグクラッチと嚙み合ったり、減速歯車の小歯車と噛み合って、直結、減速します。
こちらは主軸側の歯車。
手前のフォークでスライドします。
{8C5F4201-3031-455C-95CF-A2E863F8D0F4}

主軸側の歯車 70T
{6F60CC66-8DBC-465A-BC76-80A8678FA89D}


分解する前のおさらい。
{5CA22985-F814-46B4-8087-45A2226081B6}



今回は、この減速歯車のシャフトを抜きます。
主軸箱とシャフトとまたがったセットビスを抜き取りましたが、シャフトが抜けませんでした。
主軸箱の減速歯車の下側から上に向けて小さなネジがシャフトを貫通して留めていました。なんと整備のしにくい設計でしょう。
{D5A5FDE2-1B66-428F-8AFE-EF7F8DD145A7}

減速部分が全て摘出されました。
{7E55A732-0806-459D-BE74-9FE0CB045B3B}


備忘録:
減速歯車歯数
小26T
大60T

ドライブシャフト側小歯車(ドッグ付き)
36T

主軸側大歯車(ドッグ付き)
70T

減速比
36〜60 0.6
26〜70 0.3338

先が見えない旋盤のオーバーホールが続きます。少しずつ、各部品を清掃していきます。

本日は主軸駆動用のプーリーと心押し台です。

プーリーは外径139mm Vベルト Aタイプの2列です。
オイルがべっとり付いて固形化しているのでクリーニングします。
{64EFCC9D-561E-4AFE-8C19-6AE999533FA9}

半分クリーニングしました。差がはっきりします。
{8BAFA2AF-A015-4AB2-860D-71ABAF11D849}

謎の13番の刻印。いままでバラした部品の各所にこの13番の刻印がされています。メーカーで付けたのか後の修理時に打刻されたのかは不明です。
{EAEF1184-E719-4C2E-80E6-76B7B516DC9E}


次は心押し台です。
心押し台のスクリューユニットを抜き取るため、テーパーピンを打ち抜きます。
{AA4381D6-0635-49EB-9465-06CE94C85BFB}

ピンが上がりました。
{4312CBFA-82F3-41B1-93F9-A3074C5B7CAA}

軽く銅ハンマーで叩いて抜きます。
{DFFA138D-33AC-482C-B8DA-50DBF9071571}

スクリューが抜けました。
{88B27A96-F5C0-4119-ACB7-B430DEC530E8}

心押し台にはこのようにテーパーピンの穴が空いています。
{22C0471B-0415-4D4D-8FED-95FB314481C5}


心押しコラム穴の洞窟。
右は締め付けの為の割り。
下は、コラム側に加工された回転止めの溝跡です。
{66856C66-A070-46F2-A7F7-7C0939B69C59}


少しずつですが、やっていくしかありません。全て分解することで、調整シロと整備ノウハウをためていきます。

では。

往復台の上にある、横送り台を分解清掃します。横送り台の上には刃送り台がありますので、順に外します。刃送り台を付けたままですとかなりな重量になるので、刃送り台を下ろしてから、横送り台を下ろします。
横送り台を下ろした所。
{582345D0-77EA-4507-99DF-884CBBFFDCEA}


横送り台の裏側です。やはり酸化した油でまっ茶です。
{4EC2A676-CB73-49DA-877A-9CA0EDF40E6A}


ギブ(ジブ)の調整用のスクリュー穴もタップでクリーニングします。
当然ここもインチネジです。
(1/4-24)
{09E98926-B8F0-48DA-A7D5-2C3EEDC36E7F}

六角ナットでしたが、全て六角穴ボルトに換装。ナットも新品に。
手前に飛び出ているのがギブです。キサゲ跡は残っていました。
{DB6EFDA5-C461-4F4B-AEA4-36368EDC9812}


組み直したところ。
{D875BFE5-BF86-4FAE-B8BE-0300A9139E66}

少しずつですが、清掃と調整が進んでいます。


では。
お盆休みの巷をよそに仕事がいろいろあり会社を休めず、家族の田舎からの送迎に1日休んだだけで、この期間は終わってしまいました。
体調もイマイチだったので、旋盤のオーバーホールも少し休んでいましたが、今日は少し実施。

今日は刃送り台のOHです。
写真を中心にレポートします。

まずは、刃送りスクリューをバラします。
スクリュー軸受けに軸方向にガタがあり、軸受け部でのクリアランスが大きく、結果、バックラッシュが大きい事に。
このクリアランスをどう詰めるか問題です。

{020D2759-6741-4DDB-8AA9-32D02DC226E6}

スクリュー部です。
スクリューそのものの磨耗はあまり無いようですが、いろんな所に修正の手が入っています。
{8B79407A-B114-4319-B0E2-3CC5C87B5AA2}


刃送り台の裏。酸化した油でまっ茶。
{5F894F18-BFCC-42A3-A242-5E1B95D1EFC6}

刃送り台のベース側。
手前の真鍮部品がスクリューナットです。
クリアランスを詰める構造はしていません。
{B7AF9043-1C67-4CEF-9A1F-060895132E98}

刃送り台のベースを往復台から外しました。
中からまっ茶の油が垂れました。酸化して劣化してサラサラの油です。
面にはキサゲがしっかりと残っています。
{6CB0EBC7-EEC4-4372-821A-3B3580A3248A}


スクリューナットです。
{8FA56D56-ED48-45E2-95F7-2EFD33EE8A82}


スクリューナットを止めていたネジ。
左側のネジは六角ボルトから削り出していました。過去の数々の修理で欠品したのでしょう。ナット側のスレッドなどに傷みは無いので、捩じ切ったのではなく、脱落して紛失したのかもしれません。
{B721046E-C0F3-4A70-A8EB-B2DDC91EE24D}


油汚れと、切削カスを洗浄し組み直します。ナットはまだ固定しません。往復台を乗せて、スクリューを通してスクリューの軸中心がナット中心と合わせてから本締めします。
{EF04F20B-C52A-44D4-84DB-D1018A0FF0B2}


では。


※ホムセン(というかプロショップですよ)に主軸駆動のベルト長さをディーラーに見せて測ってもらうつもりが、ディーラーがダメダメで、「ベルト長さの文字が見えません」と。
見えないから頼んだのに…。
最近のショップの知識の低下は酷い。
コーナンプロ港北さん、なんとかしようよ。せめて知識の深い社員を1人でも良いのでいさせて。これじゃ電話の問い合わせもままならん!



しかし…昭和35年のせいか、そこらじゅうのネジがインチネジというのは困ったものです。以前、アメ車に乗っていたので、ある程度の工具は持っていますが、ネジは有りません。ですので、この個体についているネジを修復またはクリーニングして再利用するしかありません。平頭のスリワリスクリューは今後も、六角ボルトを加工して使おうと思いますが、その加工に使う旋盤がコレですから…(泣