17日夜、長崎市の選挙事務所前で銃撃され、重体となっていた伊藤一長市長(61)が18日午前2時28分、搬送先の長崎大病院で死亡した。死因は銃創による大量出血。長崎県警は、殺人未遂の現行犯として逮捕した指定暴力団山口組系水心会会長代行、城尾哲弥容疑者(59)=同市風頭町=の容疑を殺人に切り替え、同日午前5時前、城尾容疑者の自宅や組事務所などを家宅捜索した。19日に長崎地検に送検する。
 調べに対し、城尾容疑者は「交通事故をめぐり市とトラブルがあった。市長を殺し、自分も死んでも構わないぐらいの気持ちでやった」などと供述しているという。
 18日午前4時半から記者会見した同大病院によると、伊藤市長が撃ち込まれた銃弾2発の直径、長さは各約6ミリ。2発とも背中の右肩甲骨の約10センチ下から体内に入り、胸骨付近で止まっていた。一発は前部がつぶれていた。
 至近距離からの発砲により心臓の筋肉が裂け、肺静脈を損傷。出血が激しく、大量に輸血したが、一度も意識を回復することはなかった。
 一方、長崎市によると、城尾容疑者は2003年2月、同市の市道工事現場の陥没個所で乗用車が脱輪し、バンパーを破損。城尾容疑者は工事会社に賠償を求め、市道路維持課が仲裁に入った。
 しかし、30回以上に及ぶ交渉でもまとまらず、城尾容疑者が次第に要求額をつり上げるなどしたため、市は05年1月に交渉を打ち切った。
 その後も城尾容疑者は事故をめぐって伊藤市長を刑事告発したり、自身のホームページで市の不当性を主張し続けたりした。ただ、当時の市担当者は「微細なトラブル」として伊藤市長には経緯を報告していなかったという。
 伊藤市長は17日午後7時50分ごろ、市長選の遊説を終えてJR長崎駅前の選挙事務所に戻ろうとしたところ、待ち伏せしていたとみられる城尾容疑者に銃撃された。
=2007/04/18付 西日本新聞夕刊=
2007年04月18日14時17分


更には先日、アメリカの大学でも銃乱射事件が起こったばかりだ。30人余りの若者が死亡し、犯人も自殺。
この犯人は韓国出身の在校生との事で、人種への偏見とか孤独による鬱屈か?、などと言われています。そう考えると、同じアジア人として人事ではないようにも思いますが・・・
かといって、罪のない人までも犠牲にしてはならないし、自身の命まで粗末にしてしまった事が残念でなりません。
アメリカでは自身の命を守るために銃は手放せないなどと言われていますが、こうした悲惨な事件を聞くたびに、あの国の対応も遅れている事は否めないように思います。


2007/04/18-01:37 容疑者は韓国人学生=構内の寄宿舎に居住-単独犯とほぼ断定・米乱射事件

 【ブラックスバーグ(米バージニア州)17日時事】米バージニア州ブラックスバーグのバージニア工科大学で起きた乱射事件で、地元警察当局は17日、自殺した男は大学構内の寄宿舎に住む同大4年生の韓国人学生、チョ・スンヒ容疑者(23)だったと発表した。同大で英文学を専攻していたという。2カ所の犯行現場で使われた銃は同一と分かり、警察当局は単独犯だったとほぼ断定した。死者32人と米史上最悪となった16日の事件発生に衝撃を受けているブッシュ大統領は、17日午後(日本時間18日未明)に催される追悼式典に参列する。
 チョ容疑者は友人の少ない孤独なタイプだったという。背景に男女交際のトラブルがあったとの説も出ているが、犯行動機はなお不明で、警察は慎重に捜査を続けている。
 16日の乱射事件は2時間以上の間隔を置いて2カ所の現場で発生。チョ容疑者は口径9ミリなどの銃を2丁所持していたことが分かっている。そのうち1丁は2カ所の現場で使われていたことが分かり、警察は「単独の犯行であると信じる理由がある」と述べた。