全国学力テスト実施 | 非常勤講師はつらいよ―私学非正規教員の本音と生活向上作戦

全国学力テスト実施

 昨日は、全国の小学校6年生と中学校3年生を対象に、学力テストが43年ぶりに行われた。

科目は数学と国語で、それぞれA(知識)とB(記述)の2種類のとの事だが、両科目わざわざ2部に分けてやる必要があるのだろうか?(知識と記述を1つにまとめられなかったのか?)これだけ大規模に行うなら、その分を理社に回して欲しい気がする。

しかも、中学に英語はないの!?何だか、科目に偏りがあり過ぎませんか??


昨日の夕刊によると、費用は何と29億円らしいですが、それほど莫大な金額をかけてやるほどのものなのだろうか?個人的には、そのお金を別の形で投資して欲しい気がします。

もちろん、生徒・児童が自身の学力や位置を知る事は必要と思いますが、試験の内容にもよりますね。今日の朝刊に問題が載っていましたが、中学数学もマンガっぽい絵が目立つなあ。。


私立は4割が不参加(東京は8割!)との事ですが、英数の進度が速い所が多い私学は、こういう試験にそぐわないケースも出てくるのは仕方ないと思われます。

あとは、受験して結果が出たあとの対処・活用のしかたにもよるでしょう。

自分自身や周囲は当然経験がなかったゆえ、状況が分からないのが本音です。


一応、教育に関わっている者としては気になるものの、経験者や当事者などに意見を聞いてみたいところです。

特に前務校と前々務校では、現中3をそれぞれ中2・中1の時に受け持ったので、どうしたのかなと思ったりもしています。

神奈川の私立中は半分が不参加 というから、行っていないかもしれませんがね。


ちなみに小学校の場合、私立中受験を考えている6年生には楽勝だったようです。


以下のサイトに問題や関連記事が載っています。

全国学力・学習状況調査


2007/04/24-09:34 小6と中3に全国学力テスト=43年ぶり233万人受験-犬山市と私立4割不参加
 文部科学省が、小学6年と中学3年の全児童・生徒計約233万2000人を対象に実施する「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が24日午前、全国の小、中学校で一斉に始まった。学年全員が対象のテストは43年ぶり。結果は9月をめどに公表する。
 テストは国語、算数・数学の2教科で、小、中学とも1日で終了。「知識」と「活用」の2種類に分けて出題し、併せて生活習慣や学習環境などのアンケートを実施する。
 国公私立の小、中学のうち、99%に当たる約32700校が参加する。公立校では愛知県犬山市が「教育への競争原理導入」と批判し、市立小、中の計14校が実施しない。私立校も全体の4割を占める330校余りが参加しない。



2007/04/24-21:23 生活への応用、記述に重点=全国学力テストが終了
 全国一斉に行われた小学6年と中学3年の児童・生徒約233万2000人に対する「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が24日、終了した。文部科学省によると、テスト実施に大きなトラブルはなかったという。
 テストは国語と算数・数学の2教科で、それぞれ「知識」を問うA問題と「活用」のB問題の2種類。設問は買い物や研究発表、手紙文などを題材とし、実生活に応用する力を試すとともに、そのまま授業に活用できるよう工夫した。
 以前から苦手とされ、抽出式の全国テストでも無答率の高い「記述」は特に重点を置き、B問題では小中を通じ全体の4割を記述式とした。
 さらに、43年ぶりの全国テスト復活の要因として、経済協力開発機構(OECD)学習到達度調査(PISA)の成績低下が指摘されたことを受け、多様なテキスト、図表の読解などPISAの特徴を意識した設問構成も目立った。
 問題を作成した国立教育政策研究所の惣脇宏教育課程研究センター長が同日、記者会見し「(テストに)子どもたちが身に付けてほしい力をメッセージとして込めた」と述べた。