column411 分かれ道
危機 crisis の語源 krisis はギリシャ語で「分かれ道」という意味らしい。
つまり、人生・会社においても今後、運気が上昇してゆくのか下ってゆくのかの分岐点ということだ。
運は自らつかむものであるとするなら、分岐点でどんな行動をするかで人や法人の真価が問われる。
ではどうしたらよいのだろうか?
まずは「平常心でいられるか」ということか?
平常心とは「気負いなく淡々とした心境」という意味で使われることが多いが、実は禅語で「今の自分をあるがままに受け入れ素直に認める」ということらしい。
今の自分を受け入れるくらいできそうでできない場面は多い。
「こんなはずではない」「自分はここまでやってきたのになぜ周りは認めようとしないのか?」
現状の自分や会社は自分が引き起こしたのではなく、他人や世の中が引き起こしたのであると考えてしまう。
つまり他責である。
では他責を排除するにはどうしたらよいか?
偉そうなことを言えた行動をしてはいないが「原点に立ち返る」ことである。
原点に立ち返ることは大きく振り返り、自らが辿ってきた道を見つめ、正誤・善悪を自責として捉え、自分を認め、人に感謝することに違いない。
人に感謝できるようになったとき危機はチャンスに変る。
つまり人が自分の為に動いてくれる。
振り返ってみれば過去のチャンスはすべて人が動いてくれて成就しているのである。
まだまだ感謝の心より「オレが」の気持ちが強い自分が変われる最後のチャンス、分岐点かもしれない。
column410 日野原 重明先生
久しぶりに人の話を聞いて勇気をもらった。
今年の新春セミナーでの話である。
今年で98歳。
聖路加国際病院の理事にして名誉院長、無類の子供好きで自らの思いを多くの子供たちに託す。
今なおスケジュールは2,3年先まで一杯だという多忙な日々を送り、最近まで睡眠時間4時間半、週に1度は徹夜するという生活だったらしい。
しかも先生は講演の90分間立ちっぱなしの熱演ぶりであった。
なぜそんな超人的生活が100歳近い年齢で可能なのか?
彼はよど号ハイジャック事件(1970年)に遭遇してから空港で地面に足が付いたときから自らの生き方を変えたのだという。
人の為に生きる──どうせ一度はなくした命だと思い、残りの人生を人の為に生きようと決心したという。
そしてこれから自分の本当の人生が始まると確信したという。
今でも分刻みで患者の回診・会議・学会・講演会と飛び回る。
移動中ですら本の原稿を書き続ける。
普通の98歳なら自分のことを話したくても上手く話がまとまらなかったり、人が聞くのに耐えられないと思う。
しかしこの人は講演会の依頼が3年先(101歳)迄きているという。
老人のつぶやき・思いが人の役に立つ、人もそれを望んでいる、そんな社会が理想だと思うが、これを実現しているトップランナーであることだけは間違いなさそうだ。
人に尽くすことは自分のためになると改めて教えられた一日であった。
column409 アメリカの復活戦略
戦後、何度もの危機を自らの価値に都合よくルール変更してきた米国が再びルール変更の時期を迎えている。
今回のルール変更はアメリカ国民や世界中の人間を巻き込んでのトレンド変更、常識変更になる。
戦前のブレトンウッズによる金ドルリンク固定相場制から始まり、ニクソンショック、プラザ合意を経て今の世界機軸通貨ドルが君臨しているわけである。
今回が今までのルール変更と大きく異なるのは、市場原理主義により国民間の貧富の差、国家間の貧富の差が拡大し不満が渦巻いていた状況にサブプライム問題がやってきて、貧困層が大打撃、後進国が大打撃を受けている点だ。
米国はインフレにして通貨価値を暴落させ借金を減らしたいが、それをすぐやれば人口が増加している有色人種の暴動が起こる。
デフレにすれば借金は増え、財政は破綻に陥る。
右に行っても左に行っても進路がふさがれた分、歴史的に見て最後の手段が戦争である。
特にアメリカはヤラセの名人である。
古くは
米墨戦争
米西戦争
最近では
真珠湾攻撃
イラク戦争
と、困ったときは必ず敵に甘い罠をかけ、自らの目的を達成してきた。
国力を再び取り戻すためには、米国の長年の悲願であるアジア、特に中国大陸の利権を手にすることである。
やり方は従来と全く同じように北朝鮮に甘い罠をかけ、南北朝鮮統一を果たし、中国・ロシアと緊張関係をわざと作るであろう。
そして中国上層部に対する反対勢力を作り、中国内紛の火種を作り出すであろう。
そんなに遠くない未来に。
その時日本は米国側に付き後方支援をするのか、中立的な立場で米国のエゴを止めるか。
現状では前者と思われる。
日本の戦後GHQ教育の誤りに国民が気付かない限り、日本の戦後は終わらない。
これから50年、100年かけて少しずつ状況は変化してくるに違いない。
早く日本人精神の正当性に気付くためには、この150年の歴史の流れを自ら学ぶしかない。
道のりは近く、遠い。
column408 不況だからこそチャンスをモノにする4つの切り口
不況だからこそ儲かるビジネスがある。
例:廉価ブランド ECサイト
(2)コラボレーション
今までは利益が出ていたため、互いに耳を傾けなかった面倒な協業・出資にも耳を傾けられる。
(3)企業の年間販促予算作成に参画し、効率・効果の観点から予算半減・効果倍増のプランを提案する
例:ホームページSEO ケイタイ フォトカル メディアミックス
(4)商品や広告が顧客の手に届くまでのプロセスを再点検
仕入先・売り先・社内体制を一気に見直し、自社の強みを効率的・効果的に変える体制作りをする。
すべて平時に実行すればよいことばかりだが、己が危機を感じないと動けないのが事実。
ということはまずは現状認識を変化という観点でミクロ・マクロでしっかり捉え、社員・取引先・顧客と共有していくことが4つの切り口を成功させる第一歩と言える。
「もしかしたら一番危機感を持って行動していないのは自分かもしれ ない」という意識がいつまで持ち続けられるかが勝負とも言える。
column407 あきらめる
最近読んだ雑誌の中で、作家の五木寛之氏が今の時代を生き抜いてゆく第1歩として「あきらめる」という言葉の定義をしていた。
あきらめるとは本来明らかに極めるという意味で「現状を冷徹なまでに正確にバイアスなしで見る」ということらしい。
確かに我々は自分の人生のみならず、会社の事業計画においても自らの希望や思いという事を前提とした現状分析や未来予測を行っていることがほとんどである。
人間は自分の期待度でしか現状を見ていないという。
未来に対しても当然、まさかこんなことは起きないだろう、起きてほしくないという期待度で見てしまうということだ。
中途半端な期待を持って未来を見ることと絶望をもって未来を見ることは等しいということなのだ。
チャンスは確かにあるが、中途半端な期待から予想したチャンスならそんな説教やコラムは聞かない見ないほうがよい。
むしろ今起こりうるすべての最悪の事態を想定し、しかも明るく変らない毎日を積み重ねられる自分に変えていくことは、毎日の習慣を変えていくことに違いない。
ここか らしか本当のチャンスは生まれようがない。
column406 究極のプル営業を目指して ─万来ドットbiz─
不況に強いビジネス構築と不況に耐えうる会社の再構築が世界のビジネススタンダードとなりつつある。
たしかにどんな業界にも不況だからこそ思い切ってできるビジネスは存在する。
そんなビジネスに共通するのはエコ×節約×Web=キャッシュ
こんな方程式も1つに違いない。
こんなときだからこそ取引先の提案に耳を傾け、新しい取引先・顧客も必死になって探す。
しかし、ニーズがめまぐるしく変る今、訪問プッシュ営業では効率が悪い。
需要の減少に高性能の戦車もガソリンと時間の無駄だ。
お客様が情報に接する際の心の立ち位置がWebの登場により大きく変ってしまった。
人と会うことによって情報を受けていたお客様が、自らの意思で簡単にWebから情報をとる。
上司や前任の紹介ではない、自分で選んだ情報に対し大きな価値を感じる時代なのだ。
相見積りもネットで用が足りる時代になったのだ。
従来型のマス広告が衰退してゆくのは、プッシュ型広告はイコール自分に関係ない情報として心 を閉ざす世相が今なのだ。
問題・課題があってプルする。
世界が不況であればあるほど顕在化している。
プル営業を磨くことはイコール企業価値を磨くことというわかりやすい時代になったのだ。
銀座のクラブが元気がないのはそのせいかもしれない。
column405 2009年を迎えて
新年あけましておめでとうございます。
激動の2008年を公私共に乗り越え、さらなる激動が予想される2009年が始まりました。
そして来期の事業計画策定もスタートしました。
昨年の10月に全国経営発表会で2010年までの中期計画を発表しましたが、その3ヶ月間予想外のスピードで外部環境が変化いたしました。
その間マスコミ報道は悲観論一色で、接しているとこちらまで否定的な気分になる記事ばかりでした。
その中で年末に放映されたカンブリア宮殿のユニクロ特集を観た人は多かったと思いますが、私もユニクロ復活劇の舞台裏を知り驚きと同時に感動すら覚えました。
心に響いた社長の言葉①
「5~10%の安定成長はダメ。理由は守りに入っているから。変革していない証拠である。トライ&エラーが小粒すぎる。」
この考えは過去の成功体験を捨てられない我社へのカウンターパンチでした。
心に響いた社長の言葉②
「未来に向けて自分は会社はどうなりたいのか?尽きない夢を持ち続けられるのか。そしてそれが具体的なのか?」
確かにグラグラしてます。
原点に立ち返り、日本を変えるぐらいの大志をもってはじめて消費者ニーズが見えてくることがこの柳井社長の言葉からよくわかりました。
苦しいから目先に走っては未来はない。
未来ばかり見つめていては今がない。
同時並行で今年はこの変革の時代を歩むことを決意しました。
column404 年の終わりに
年末になり企業の業績修正が相次いでいる。
H社は二度の下方修正で今期純利益予想を1,800億円とした。
通常の規模の会社であれば1,800億円も税引後利益が出たら臨時ボーナス支給となるところだが、H社の場合そうはいかない。
期首の事業計画で数千億の設備等の投資計画が実行されているからだ。
何年もかけて投資準備をするからすぐ凍結できる案件は意外と少ない。
今年完成する設備やシステムは少なくともキャンセル不可能である。
製品に関わるほとんどの投資はバランスシート上、減価償却の形をとるので経費であるにもかかわらず何十年にも渡って経費処理を実施するため、投資金額の何十分の一しか経費として反映されない。
したがって投資を純利益以上にしても経費としてすべては認められないため儲かっている気になってしまう。
H社のようなエクセレントカンパニーはそんなことは百も承知で投資計画を策定するが、我社のような中小企業は「設備投資はすべて経費である」という認識が足りない。
したがって利益と比較して過大な投資をしてしまうことが多々あるのだ。
カルロス・ゴーンが10月の記者会 見でいみじくも「今は何よりもキャッシュ残高が重要である」と話した。
投資を最小限に抑え、純利益額を上回らないようにする。
これが100年に1度の危機を乗り切るミニマム要件なのか?
column403 原点回帰メモ
自分のプラス面をフォーカスして5項目にまとめてみた。
1)人と人のつながりを大切にした紹介営業
2)人・モノ・カネなしの限られた枠の中で必死に少ない資源を活用した
3)人・モノ・カネ何もないから顧客からの情報を顧客および社員に伝えるコミュニケーションのステーションになっていた
●原資ゼロから儲ける唯一の方法は、顧客が興味を持つ話題の整理そして反復アウトプット
これをインターネット上で展開する。
毎日、客の喜ぶ情報の提供。
●思いつきに他人の価値観を加えるとアイデアになる。
使えるアイデアは常に他人との衝突から始まる。
4) 3)から成功事例だけを抽出し、リキッドプランとしてまとめ上げた
5) 4)以外の経営に関する情報を顧客から学んだ
その結果、インフォによる情報共有化
+
現場権限委譲による経営専念
+
総務財務責任者採用による経営基盤の整備
しかし今それが通用している部分とそうでない部分を明確にする時が来た。
column402 まさに師走
日本中が浮き足立っている。
麻生内閣は支持率20%。
ビジョンと信念なき政権が2代続いてしまっている格好だ。
国と地方の二重行政にもメスが入る。
官僚は命がけで猛反発。
一方企業は大恐慌に備えるため、過去にないスピードで人・モノ・カネの整理を始めている。
個人は完全に二極化。
富裕層や年金受給者のように変らない生活が可能な人と、ボーナスや給与を大幅削減される大部分の勤労者に大別され、後者の中には住宅ローンに影響が出ている人が多数いて、浮き足立った人が多い。
60%の国民が何らかの形で生活レベルを変えざるを得ない状況に来年は突入する気がする。
今年は来年の今頃から見れば変化の入り口だったと感じるかもしれない。
こんなときは本を読む時間も取れるし、自らの習慣を変える大きなチャンスともいえる。
環境の変化は自らのよりよい変革をするチャンスに違いない。
今迄当たり前に行動してきたことの異常 を1つ1つ点検する。
1つ1つの中身が果たして自らの人生ビジョンへ向けられていたものなのか?
そして人生ビジョンそのものも大きく動揺している。
誤った人生ビジョンを見つめ直す大きなチャンスと捉えたい。
