名言 (119) ― 自由におけるあり方のこと | saniyのブログ ― 言葉に学ぶ

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これまで出会った言葉たちについて考えていくブログです。まず、名言から始めています。

すべての人間が、自由を得るや、その欠点を発揮する。強い者は度(ど)を超(こ)え、弱い者は怠(なま)ける。
[ゲーテ(ドイツの文豪)]

自由は、大多数の者を、他人の思想への隷従にみちびくにすぎない。なぜなら人間は、既成のものを、あてがわれるのが好きだからだ。
(語注: ・隷従=ある者の支配に属してその言いなりになること。  ・既成のもの=すでにできあがっているもの。 ・あてがう=割り当てて与える。相手の求めによらないで、こちらで適当に与える。 )
[ドストエフスキー(ロシアの文豪)の『作家の日記』より。]

 

人間は自由であり、つねに自分自身の選択によって行動すべきものである。
[サルトル(フランスの哲学者)]

君は自由だ。選びたまえ。つまり創(つく)りたまえ。
[サルトル(フランスの哲学者)]

自由ということは、無為閑散(むいかんさん)ということではない。それは時間を自由に用い得ることであり、仕事と行為とを選択し得ることである。
(語注: ・無為閑散=何もせずに静まりかえっているさま。)
[ラ・ブリュイエール(フランスのモラリスト)]

 

今日(こんにち)、世間では、自由ということを放縦(ほうじゅう)の意味にとっている。しかしながら真の自由は、自分の意志にうちかつこと、克己(こっき)にあるのだ
(語注: ・放縦=何の規律もなく勝手にしたいことをすること。 )
[ドストエフスキー(ロシアの文豪)の『作家の日記』より。]


己(おのれ)を制し得ぬ者は自由人とは言えない。
[エピクテトス(古代ギリシャの哲学者)]

真理を拠り所(よりどころ)とし、どこまでも向上せんとする自(みずか)らを灯(あかり)とせよ。
(語注: ・拠り所=頼みとするところ。支えてくれるもの。 ・向上せんとする自らを=向上しようとする自分を。 )
[釈尊(仏教の開祖)]


自由とは、より良くなるための機会のことだ。
[アルベール・カミュ(フランスの作家)]

自由とは責任を意味する。だから、たいていの人間は自由を恐れる。
[バーナード・ショー(イギリスの劇作家)]

 

自由とは、欲(ほっ)するままに行動することではない。自由とは「自らを由(よし)とすること」。 自らを拠(よ)りどころにし、他人に責任を転嫁(てんか)しないこと。つまりすべて自己責任で生きることが、本当の「自由」なのです。
(語注: ・自らを由とする=自分に由(よ)る。自分を頼みとする。 ・拠りどころ=頼みとするところ。支えてくれるもの。 ・責任を転嫁する= 自分の責任を他になすりつけること。)
[北山邦子(保育園特別顧問)]




自由における人のあり方について述べている。

自由においては、上で言うように、放縦、行き過ぎや暴走、怠惰、隷従、逃走(自由の重圧ゆえに自由からの逃走すること)などが、あり得る。

そういった自由においては、自分を拠り所(よりどころ)として、自制心と克己心と判断力と向上心と責任感を持って、自(みずか)ら仕事や行動を、選び、行(おこ)なっていけること(自由を上手に有効に使っていけること)が大切だということ。

自由を有効に使っていくために、他(ほか)には、目標やしたいことや意欲、正しい考え方や信念、心身の健康やゆとりを持つことが大事だと思う。

[追記更新:23/03/17]
 

※※
以下は、これまで投稿したぶん〔名言(1)~名言(118)〕より選。


★今回のぶんと内容等が関連するぶん
名言 (5) ― 人が持つ自由のこと
名言 (12) ― 結果としての自由のこと
名言 (23) ― 心の師となること

名言 (27) ― 過度の自由のこと 7) ― 過度の自由のこと

★今回のおすすめのぶん
名言 (19) ― 自他の幸せのこと
名言 (18) ― 明るく前向きに生きること
名言 (17) ― 学ぶことと考えること

 

★ベスト10(自選)
(更新:23/03/14)

1、名言 (70) ― 生活・人生を楽しむこと
2、名言 (6) ― 健康の大事さのこと
3、名言 (21) ― 自分を大切にすること
4、
名言 (62) ― 仕事の大切さのこと
5、名言 (24) ― 愛の心を持つこと
6、名言 (14) ― この世界の善悪のこと 
7、名言 (34) ― 人間の内実のこと
8、名言 (48) ― 宿業・運命のこと

9、名言 (41) ― 与えるということ
10、名言 (67) ― 笑顔や陽気でいること