さきじゅびより【文楽の太夫(声優)が文楽や歌舞伎、上方の事を解説します】by 竹本咲寿太夫





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3/29(日)

竹本咲寿太夫・鶴澤清志郎

「傾城阿波鳴門」巡礼歌の段










一谷嫩軍記、須磨裏の段。

熊谷直実が馬で駆けていきます。


午年を墨絵で描きました。




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国立文楽劇場・国立劇場での隔月2週間から3週間の文楽公演に主に出演。
モデルとしてブランドKUDENのグローバルアンバサダーをつとめる。

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「傾城阿波鳴門」巡礼歌の段





 壷坂観音霊験記

 

 

 

基本的にどんな物語でも人は死にます。

とくに古典芸能の芝居は今より仏教的なハッピーエンドの考え方がありますよね。

 

ですがそんななかで「死ぬな!生きろ!」で現代的ハッピーエンドをむかえる話をご紹介。

 

 

 

 

 

 

 

 

  少し方向性の違ったハッピーエンド

 

 

この世ではもう幸せになることはできないから、いっしょに死んであの世と来世で幸せになろう

 

けっこう究極の考え方で、現代だったら死ななくてもいいやん!って思うこともあります。

武士の話になると「主君のために」という覚悟があるから、とてもドラマチックに悲劇的な最期をむかえたりしますよね。

 

 

源平合戦だったり、戦国時代やお家騒動など、武士の物語には、かっこよく命をおとすというよりも「武士でもめっちゃ悩むしくよくよするんやで」っていう裏テーマがあったりします。

そういう人間的な感情に共感するものです。

 

町人の心中は、商人社会で信用を失って、どうしようもなくなって死ぬしか選択肢がなくなる、という展開が多いです。

 

 

そんな中で今日ご紹介するのは、少し方向性が違ったハッピーエンドをむかえるお芝居。

芝居の名前は

 

 

 

    

壷坂観音霊験記

 

夫婦の愛情深い話

 

 

 

 

 

 

夫の沢市は目が見えません。

 

 

 

妻のお里は幼いときから許嫁で、結婚してから3年になります。

 

 

 

 

けれど結婚してからというもの、お里の様子がどうもおかしいのです。

夜中から明け方にかけてこっそりどこかへ出掛けているようでした。

沢市は目が見えない上に天然痘にかかった跡が顔にあって、自分のことが本当は気に入らないのではないかと思うようになりました。

 

沢市は、「自分のほかに気になる人がいて、毎晩そうやって出かけているのならはっきりと打ち明けてほしい」と言いました。

 

その言葉に

「幼いころから一緒に暮らしてきた夫を捨てて、ほかの男に乗り換えると思ったの?」

とお里は涙を流しました。

 

お里がこの3年毎日夜明けに家を出ていたのは、朝一番に山の上にある壷坂寺の観音様へ沢市の目が治りますようにとお参りに行っていたからだったのです。

 

沢市は雨の夜も雪の夜も山路をのぼってお参りにいっていたお里の心を知らず、愚痴なことを言ってしまったことに涙を流しお里に詫びました。

お里は誤解がとけて嬉しいと言い、観音さまへ一緒にお参りにいこうと誘いました。

 

 

 



 

 

  壷坂寺は目が平癒した伝説がある

 

 

壷坂の寺は桓武天皇が奈良にいるときに眼の病気を患っていたところ、壷坂の観音に祈祷し、平癒したという言い伝えがあります。

 

 

沢市は夫婦でお参りにきたものの、治らないやろうなぁと口にしました。

そんな沢市を、お里は気を長くしてお願いすれば叶えてくれる、と励ましました。

 

沢市はお里の言葉に気を取り直したようで、ここに3日泊まり込んでお参りしてみる、とお里に言いました。

沢市の前向きな言葉に嬉しくなり、お里は家に戻って残っている用事を片付けたらすぐにここへ戻ってくると言いました。

 

お里が山を下りていった音を聞き、沢市は再び涙を流しました。

 

目の見えない自分を介抱し、貧乏生活に愛想もつかさず、それどころかこのように険しい山の奥の寺まで毎日お参りにきてくれていた。

3年も毎日こうしてお参りにきてくれていても自分の眼に回復の兆しがない。

これ以上自分が生き続けているとお里に迷惑をかけるばかり。

自分が死ぬことがお里への一番のお返しだ、お里は長生きをしてもっと良い人と出会うほうがいい。

 

と嘆きました。

 

 

 

 

この先の坂を登って右へ行けば谷間があると聞いていた沢市は杖を頼りに探り探りで歩いて行きました。

岩の道を行くと、やがて谷の水がごうごうと物凄い音を立てはじめました。

 

ここがあの世への入り口か、と沢市は杖を傍らにすぼっと突き立てました。

 

南無阿弥陀仏と念仏を唱え、そして、沢市は谷底へ身を投げました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  一途な愛に

 

 

そんなことになっているとは全く知らないお里。

 

用事を済ますと急いで山路を引き返してきました。

 

沢市の姿が見えず探し回ります。

日も落ちて、月の明かりが照らす険しい道の先に、沢市が突き刺した杖が月明かりに照らされていました。

 

まさか!と思ってお里が谷を覗き込むと、谷底には沢市が倒れていました。

 

お里は嘆き悲しみます。

 

無理に連れてくるんじゃなかった!

大好きな沢市とこんな別れは辛すぎる。

この世の景色さえ見ることができず、あの世で誰が手を引いてくれるのだろう!

 

そしてお里は沢市の後を追って、谷へ身をなげました。

 

 

 


 

 

その夫婦の様子を見ていたのが、観音さまでした。

 

雲間がさっと晴れて光が差し込み、谷底に横たわる夫婦のそばに現れました。

沢市は前世の行いにより盲目となっていたと言います。

けれども、お里の沢市を一途に愛する想いと、3年欠かさず毎日寺へ通ったことから、ふたりの寿命を延ばす

 

それだけ言うと姿を消しました。

 

 

夜が明けていきます。

 

ふたりは目を覚ましました。

 

沢市の眼は治っていました。

 

目があいた!目があいた!

沢市は喜び、観音さまに感謝しました。

 

そして目の前にいるお里を見て、初めて見る妻の姿に喜びを爆発させたのです。

 

 

めでたしめでたし

ハッピーエンドの物語でした。

 

 

 

 

 


 


  






 

 

 


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「傾城阿波鳴門」巡礼歌の段





 2026年



年が変わりました。

皆様いかがお過ごしでしょうか。



昨年、2025年は年始より物事が大層動く一年でした。


新年になり、入籍。

その後、すぐの母の死去。

結婚したことを母に見せることができて、間に合って、本当によかったです。


4月になって、織太夫門下となり、豊竹から竹本へ。

咲寿太夫の芸名自体が変わったわけではありませんが、やはり新しい生活が一気に始まった気がしました。


6月には幼馴染の落語家、桂小留と二人会。



初めての大きなお役の代役。



山口県の徳地にて素浄瑠璃を上演。



東京と岡山にて男鹿和雄さん背景の曽根崎心中凱旋公演。











激動の一年でした。

この一年でスタートしたことがあまりに多く、これまで停滞していたことの全てにけじめをつけることができました。



そこを経ての2026年。

3月には清志郎兄さんに再び素浄瑠璃でお世話になる「祈りの声、語りの声」というイベントがあり、そこでは「傾城阿波鳴門」巡礼歌の段をつとめさせていただきます。


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竹本咲寿太夫・鶴澤清志郎

「傾城阿波鳴門」巡礼歌の段




これからの新生咲寿太夫の変遷を皆様に見続けていただきたいと願っております。


本年も皆様に幸のあらんことを。

これからもよろしくお願いいたします。





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 推し事



突然ですが、SNOOPYが好きです。


今年、75周年でメモリアルな一年のSNOOPY。



映画版、最高に好き。




東京の南町田グランベリーパークに、SNOOPYミュージアムがあります。


各季節で展示が入れ替わるので、東京公演の際に通っています。


今年は9月の東京公演がなく、ひとつ行けなかったので、12月公演の上京日に行ってきました。




クリスマスシーズンの特別な飾り付けで、かわいいのなんの。








もう、エントランスだけでこの密度。



3階と2階に展示があります。


3階の常設展示のエリアに、記念撮影スポットがあります。






もちろん撮りました。







2階の展示は季節で入れ替わります。


ちなみにグッズも割と頻繁に入れ替わるので、来るたびにグッズが増えます。


(カーペット、前回の買っておけばよかった!)






最高ですね、推し事。



幸せはあったかい子犬。













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「傾城阿波鳴門」巡礼歌の段







 傾城阿波鳴門


下寺町は日本有数の仏教寺院が集まる地。二年に一度、なにわ人形芝居フェスティバルが開催されるこの土地で、人形浄瑠璃文楽の「音」に迫るイベントをお届けします。

人形浄瑠璃文柴とは縁の深い下寺町。
あの有名な近松門左衛門作「曽根崎心中」の原文「観音巡り」の場面ではこの下寺町の寺々が次々に登場します。その中に登場する大蓮寺。隣接するパドマ幼稚園は今回出演する竹本咲寿太夫の出身の幼稚園でもあります。
大蓮寺内の應典院にて、竹本咲寿太夫、鶴澤清志郎が仏教に縁の深い演目を上演。

「傾城阿波鳴門」巡礼歌の段は、御詠歌が重要な舞台装置となり、物語が進んでいく芝居。御詠歌とは仏教の教えを和歌の形で歌うように唱えるもの。「巡礼歌」とも言われ、観音三十三所巡礼の際に、巡礼者が鈴をちりりんと鳴らしながら歩いていました。

巡礼歌の段ではお鶴という小さな子どもがたった一人で巡礼歌を歌いながら巡礼をしています。どうしようもない理由からお鶴と離れて暮らしている母のお弓のもとに偶然現れますが、自分が実の母だと明かすことができません。御詠歌が芝居の要所要所で感情を揺さぶる、母と娘の再会と別れの物語です。

素浄瑠璃の上演と、仏教と御詠歌のお話、太夫と三味線の解説で素浄瑠璃の魅力も分かりやすく解説します。


日曜日の午後、下寺町で人形浄瑠璃文楽と仏教の音に触れてみませんか。








本日、12/15(月)23:59まで限定でクーポンが発行されています!


15%OFFになるので、ぜひ活用してください。





ご予約時にクーポンコード 2512base と入力してください。






ご予約お待ちしております!









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