豊竹咲寿太夫
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レアジョブ英会話
英会話は自分には縁遠いものだと思っておりました。
先月末の男鹿和雄さんの動く背景による曾根崎心中に出演させていただき、この公演が海外での上演を視野にいれていることを聞き、急に英会話が現実的なものになりました。
その直後、今月の公演中、ドイツから旅行に来られていた方々と仲良くなり、文楽公演を観にきてくださるという機会にも恵まれ、ますますスムーズなコミュニケーションを取ることの必要性を感じました。
そんなタイミングで、英会話レッスンのレアジョブさんのオフィシャルアンバサダーとなることが決まったのです。
今月の文楽公演の特徴として、夜から開幕する第3部の外国人のお客さまの割合が非常に多く、文楽が世界無形遺産になった時のような雰囲気を感じます。
夕方までは様々な観光地へ観光に行き、最後に日本の伝統芸能を観劇するというスケジュールを組んでらっしゃる方が多いそうです。
また、特に今月の第3部は外国人の方に受け入れられやすいバトル物の「戻り橋の段」を上演しているので、より相性がいいのだと思います。
△国立文楽劇場で4/29まで上演中
私たち演者は、公演でどのような演目を上演するかといったことや、ターゲットをどのように定めて公演を計画するかといったことには関わることができません。
劇場へお客様に足を運んでいただくためには、公演外のことで個々に微々たることでも積極的に活動していく必要があります。
そんな中で、平成後期以降とくに強く感じるのは、日本の方よりも海外の方のほうが文楽を含め日本の和文化や芸能に興味がある、造詣が深い、といったことが多いということです。
海外では、自国の文化に対するリスペクトというのは計り知れないものがあり、自国の文化を海外への橋掛にすることは誇らしいことだと聞きます。
日本では逆で、海外で受け入れられたものを日本で受け入れるというきらいがあります。
非常に寂しいことですが、自分たちで育てて見出すよりも、海外に見出されたもののほうが報道されることも多いですし、企業の顔になったりすることも多いように感じます。
なので、今回、レアジョブさんのアンバサダーとなり、今後英語で文楽をアピールできるように勉強する機会をいただけたことに大きな転機を感じました。
先日、知り合ったドイツ人の観光客の方は、文楽の存在を知っていて、ぼくが文楽の太夫をしていると知ると「観に行くよ!」と言ってくれました。
さらにはただのその場の会話上のリップサービスではなく、翌々日に本当に観劇してくださったのです。
この方々がドイツに帰った時に、文楽の話を色々な人にしてくれたらいいなと思いますし、その話を聞いた方が文楽を観たいなと思ってもらえると非常に嬉しいです。
そうして、世界の人々が目を向ける文楽へ、日本人に改めて目を向けてもらえることを最終的な目標としています。
まずは
英語習得がんばるぞ!!!!
豊竹咲寿太夫
人形浄瑠璃文楽
太夫
国立文楽劇場・国立劇場での隔月2週間から3週間の文楽公演に主に出演。
モデルとしてブランドKUDENのグローバルアンバサダーをつとめる。
その他、公演・イラスト(書籍掲載)・筆文字(書籍タイトルなど)・雑誌ゲスト・エッセイ連載など
オリジナルLINEスタンプ販売中
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