AGAIN / DaizyStripper
AGAIN(通常盤)
1,620円
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1. AGAIN
2. decade~10年後の僕らver.~
3. WHO KILLED THE FIGHTER?
結成10周年という節目に、メジャー進出を果たしたDaizyStripper。
本作は、4種類同時でのリリースとなったデビューシングルです。
表題曲に選ばれた「AGAIN」は、まさにメジャーデビューを意識して作成されたナンバー。
といっても、大衆性を意識してポップになったとか、丸くなったとかではなく、DaizyStripperの魅力を1曲に詰め込んだという意味なので、誤解なきよう。
ハードなサウンドと、Vo.夕霧さんのハイトーンを活かしたメロディライン。
サビにはワンフレーズでインパクトを残すキャッチーさがあり、同期も華やかに重なって。
これをキラーチューンと言わずして、何を言うかという楽曲に仕上がっていました。
注目すべきは、歌詞のメッセージ性。
ファンに向けた決意が込められている、というだけなら月並みですが、Cメロでの、過去のアルバムタイトルを繋ぎ合わせて10年間の軌跡を表現するというアイディアには驚かされた。
これをやられたら、思い入れの深い楽曲にならないわけがないじゃないですか。
絶対に代表曲にするぞ、という意気込みを感じずにはいられません。
カップリングの「decade~10年後の僕らver.~」は、初期の楽曲の再録バージョン。
歌詞にある"10年後の僕らは"を、文字通り、10周年を迎えた彼らのサウンドでパッケージするという、これまたお誂え向きな展開ですね。
パンキッシュなアッパーチューンで、アレンジを大幅に変えたわけではないものの、随所随所にパワーアップが伺える。
コーラス部分には、ライブ時のファンの歌声をそのまま収録しているということで、長く育ててきたからこそのテイクなのだな、と。
通常盤にのみ収録されているのは、「WHO KILLED THE FIGHTER?」。
激しさに振り切っていますが、勢いだけというわけでもなく、各パートに見せ場あり。
気が付いたら、とにかく速く、とにかく高く、というエグい楽曲に変貌しているのも面白いです。
メジャーでも、ここまでハードなナンバーをぶつけてくれるのだ、と嬉しくなったのは、僕だけではないはず。
もともと、メジャーシーンとの親和性は高いと思ってはいましたが、ここまで気合いが入っているとは。
予想以上、期待以上の出来栄えで、中でも「AGAIN」は、今まで以上に多くのリスナーの耳に届いてほしい1曲。
2ndシングルやアルバムへのハードルは高くなりますが、久しぶりにワクワク感が先行するメジャーデビューとなったのではないかと。
<過去のDaizyStripperに関するレビュー>