群馬境町山の会 "SAKAIMACHI Alpine club" -7ページ目

【雪洞訓練】武能岳西尾根

グランドシートとツェルトの屋根。リボンが横を向く。

 

2022年3月5日(土)-6日(日)

参加者:大和・入江・桐林(筆)、大間々:阿部・前原、登高会:堀越、会員外:高山

ルート:

1日目;土樽PA - 蓬沢 - 武能岳西尾根

2日目;往復

 

1日目

3、4年ぶりの恒例雪洞訓練を行なった。

蓬峠に向かうスキーヤーが多数。

武能岳方面へは、単独のスノーシューヤーとスキーヤーの踏み跡の2つしかなかった。

 

毎度のことながらの先頭前原さん

 

登り始めて2時間が経過したあたりから無風となり、日射が強く汗がダラダラに。

あれが足拍子、荒沢、万太郎、仙ノ倉、茂倉、蓬峠と、高度を上げるにつれ景色が広がっていく。

こういう視界のシフトがたまらない。

 

CL:入江さんが雪洞の掘り方を周知

 

土樽PAを望む。徐々に風が強さを増していった。

 

今年は積雪量が多く快適な雪洞となる予定だったが、

2m近く掘り進むと硬い層となり、なかなか進まず。

当初の予定でコの字型の雪洞が、一つの穴を拡大し上面をツェルトとグランドシートで覆うことになった。

貧弱な雪洞になった。

低気圧の接近に伴う降雪と強風により、絶えず積もった雪をどかす作業が必要になった。

会員外の高山さんにとっては、厳しい夜になったか。

これも訓練と思えば良いものの、やっぱり寒いのは疲れる。

 

大間々コンビ、前原さんと阿部さん

 

2日目

翌日の朝、強風の寒さの中、撤収作業

 

バタバタとシートがはためき、隙間から粉雪が舞い込んだ。

夜中に気づいた人が雪をどかし、雪に埋もれてしまうことはなかった。

入口に配置されてしまった大和会長が寝ずの番で、外に出ていたのは言うまでもない。

風速15mほど吹き荒れ、外に出るのが億劫だった。

朝が一番吹き、手袋を外せず手間取る撤収作業だった。

 

結局、武能岳へは行かず、早速降りていった。

痩せている尾根というものの、視界が悪いと左右に揺れてしまう。

ピンクリボンを発見できると効率的に降りられた。

 

こうした訓練が万が一の時、余裕を持っての対処につながっていく。

何はともあれ、3、4年の空白をストップできた。今後も継続していきたい。

 

視界不良の中、前日につけたリボンと竹リボンを頼りに西尾根を下る

【山スキー】「摺古木山」敗退 @中央アルプス南部

2022年01月29日(土)、30日(日)

ルート:

1日目:国道256号沿い県道8号線冬季通行止めー大平峠ー大平宿ー東沢林道ー摺古木自然園休憩舎(ドコモ可)

2日目:休憩舎ー・2018東尾根夏道トラバースー(折り返し)

参加者:桐林

 

やっと着いた摺古木自然園休憩舎(撮影は帰り際)

 

1日目

松川ダム方面から大平宿に入れると思い込んでいたが、通行止めとなっていた。

ダメもとで木曽側から試みるも、ゲートが閉まっていた。仕方なく、256号側から出発。

 

グーグルマップでゲートから大平宿まで、11キロ。

まさかのために運動靴を持ってきたが正解!?持ってこなかったら、さっさと諦めた。

雪がなく、歩き?と思っていたら、開始20分程度で雪が現れた。

途中の工事のために除雪していた模様。

 

その後は、ひたすら8号線を登る。想定よりも+11キロ行程は、きつい。

大平峠を越え下りとなったが、中途半端な登りがあることも考えシールはそのまま。

大平宿まで、登りの区間はなく、ただのシール歩行の練習に。ここまでで3時間半程度かかった。

摺古木山入口で、足の踵と親指の付け根が痛かったので確認したら、水膨れが破裂していた。

とりあえず、ガムテープで補修し、休憩舎に向かった。

 

水膨れを見てしまったので、痛みが出てきた。

進んでは止まり、痛くならないように歩くにはどうすればいいか騙しつつ近づいていった。

途中また足の様子を見、替えの靴下に変えてみた。気持ち痛みが小さくなった気がした。

靴下選びも重要だな、と改めて思った。

 

やっと林道が黒川を横断し、休憩舎まであとちょっと。

もう気持ちは酒だ!っとなるも、近付かない。

雪を作るのが面倒なので、流れている沢から補給した。あぁ、とにかく痛い。

進んでいくと、何やら建物が!?

一歩一歩前へと行くが、「WC」

え、まさか、トイレに変わっちゃった?休憩舎?

流石にトイレの屋根で泊まる?何かの間違いだろうと思い、地図を見るとやっぱりない。

でも、地形が違うぞ。

あるならもう少し先、様子は見てみようと進めば、なぁんだあるじゃん。

国土地理院の地図は、WCは省略してしまうのか。

偵察する気も起きず、今日は休もう。

 

2日目

ここまで来たし、摺古木山登ろうという気概が最初はあったが、

夏道のトラバース区間のガリガリに気持ちを小さくされた。

来た道を戻り標高を上げ、ピーク伝いに行くか悩んだが、時間に余裕がないと判断し、敗退。

滑りやすいところを降りていくと、トイレの真上に出た。

こちらから直登し、・2018を目指して繋いだ方が良さそうだ。

 

休憩舎に戻り、シールを剥がし、ワックス塗って滑り出した。

快適快適。

しかし、ガリガリとパウダーと湿雪とも言えない微妙な雪質区間が多く、

板が食い込み減速できず、ボウゲンでゆっくり進んだ。

沢に落ちたらおしまいだという気持ちが、筋肉を使わし今までにないほどの筋肉痛に襲われた。

大平宿まであっという間、40分。

もうゴールはあと少し。

大平峠までのシールを頑張れば、約7キロ?の滑走。

3.5キロのシール歩行でシクシク主張してくる靴擦れ。

テーピングを買おう。

約1時間で峠に。

 

これで終わりだ!飛び出せ!

途中で漕ぐ場面はあるものの、快適な滑り。

これだから、スキーはやめられない。

 

スキーのトレースを利用しているシカ

 

体力・ルートファインティングを試してくる山だった。

筋肉不足を痛感させられた。

 

移動だけスキーで、休憩舎以降はアイゼン歩行が確実。

南面で雪がガリガリになっており、ツボ足区間も少なそうな印象を持った。

降雪の翌日だと、余計スキーは難しそうだ。

 

【山スキー】「富士見台ー南沢山」中央アルプス

「富士見台」萬岳荘へ滑走できたら、気持ちよかった??計画タイムに届かず、折り返す。

 

2022年1月22日土曜日

ふるさと村自然園駐車場ー南沢山ー横川山ー湯船沢山ー富士見台(ピストン)

ヘブンスそのはら積雪量:120cm

参加者:桐林

 

ヘブンスそのはらのシーズン券を買ったため、その周辺を探索しようと今回のルートを選んだ。

ツボ脚だと難儀する場所でのシール歩行の優位性がわかった。

しかし、中途半端な積雪量だと笹が主張してくる。

板を絡め取ってきた。

 

林間で北に面した斜面しか滑走できなかった。

それ以外は、笹が怖くて滑れず。

富士見台から湯舟沢山の中間点の沢に幻惑され、スルスル下りてしまった。

登り返すより、左の尾根に登り返す方が早いとワカンを取り出し登り上げた。

地図も取り出さず、ここだろうという気持ちで滑りやすそうなところを選んでしまったのが失敗だった。

でも、気持ちの良い滑走だった。

 

最後の稗畑沢は、冷凍されたパウダーだった。

渡渉部分があることは承知ずみだったが、冬と水という心理的圧迫感に押され、ワカンを履く。

途中途中、スキーかワカンかで迷い迷い交互に付け替えた。

一ヶ所砂防ダムの右岸をいく斜面が怖かった。

それを越えれば楽しい滑走ができたのに、安全第一にワカンでしばらく歩いた。

スキーを履いた直後、信じられない速さで駐車場付近まで到着。

 

・夏ルートの下見は大事。

・中途半端な積雪量は、笹が自己主張してくる。

 

もう行きたくないと下りた瞬間思ったが、だんだん行きたくなってくる不思議。

とにかく天気が良い山行だった。

赤斜線、滑走可

 

【山スキー】湯の丸山

日付:2022年01月02日(日)

参加者:桐林

ルート:地蔵峠ーキャンプ場ー鐘分岐ー湯の丸山ースキー場(2往復)

湯の丸山スキー場

❄︎積雪量:90cm

 

前会長がハナタレ小僧の時に初めて山スキーをした山と聞いたような気がして、

まぁ滑れるだろうと目論み、初滑りをしてきた。

結果から言うと、山頂から滑走した1ターン目に転倒。

雪が重く、荷重をかけても曲がらずバランスを崩した。

山頂直下の区間は、初めての雪質でバランスが取れなかった。

反応が鈍く、頭で考えた方向に体が行くのはもっと後だった。

 

林間に入ると、雪に潜るものの反応がよく、ターンもそこそこ。

あと30cmの積雪量があると、ラインどりが簡単になりそうだ。

ほくそ笑みながら、鐘分岐まで滑る。

 

スキー場まで、シールを付けず無理やり進んだ。

湯の丸山を遠望できる箇所まできたときに、

あそこもいけそうだなぁと写真を撮ろうとスマホを取り出そうとした。

すると、え、スマホがない!?

レインウェアの内ポケットのジッパーが空いていた...

悲観に暮れた。

山の落とし物は取りに行くなという言葉が頭を占め、車で山を降りた。

 

しかし、ダメもとで探してみるかぁ、と再度駐車場に戻り登りかえす。

降りてくる方に聞けど、わからない。

裸の白いiPhoneは、見つけづらいだろ...

山頂直下の区間を再度確認後、無いことを確認した。

昨年の初滑りでは、顔面から雪面に激突し、膨張型ヘルニアになった。

初滑り(年初)には、何かが起きる。ジンクスができてしまった。

恐る恐る、滑った。

時間帯によって雪質が変わり、滑り方も変わることを知る。

 

●携帯を紛失した場合

・iPhoneを探す機能を使っても、飛行機モードであると特定できない。

・紛失モードにして、ロックする必要がある。(探す機能で設定できる)

・gmailも端末認証をしていない機器であると、ログインできない。

・コンパスの下山報告は、ログインID・パスがわかれば、できる。

・simカードのキャリアが格安の場合、手続きが面倒なようだ。

→OCN one モバイルだと、翌月以降でないと、番号を引き継げない模様...

 

○通信端末を無くすのは致命的。

写真の記録は、スマホと別機器でやった方がいい。

地図の確認でスマホを使用するが、落とさない or 落としても気づきやすいようにする必要がある。

 

受験生の方々には、不吉だが、

私のおかげで、滑る・落とす・再度試みもダメ(補欠も)の3つの邪気を、

誰かから落とせただろう。

【冬合宿】2021年度「平標山」

2021年12/30日(木)-31日(金)

参加者:入江、桐林(筆)、大和会長、阿部豪(大間々)、佐藤(大間々)、前原(大間々)

ルート:平元新道

31日朝、幕営地より降る。先頭に前原さん。

 

今年の冬合宿は、以下の3つが候補に上がっていた。

・八方尾根

・燕岳(中房温泉)

・平標山

年末の天候悪化が予想されるため、急遽平標山1泊2日に変更された。

天気図は、西高東低の高気圧の線が垂直に整列していた。

テンプレートのようにわかりやすい天候悪化が予想されていた。

平標山も例外なく、31日の午後から天気がさらに悪化するとのことだった。

30日の降雪量は、25cm予報。

しかし実際は、それを上回る50cm以上の降雪があった。

 

30日の朝、大間々の方々と合流し、平標山登山口に向かう。

17号の後閑駅付近からうっすらと雪が路面に残っていた。

三国峠を越え、苗場あたりからは、雪国に来たことを実感し始めた。

駐車場に着くと6台ほど車があった。

道路の管理人に聞いたところ、前日は40台ほど路肩にはみ出しても駐車されていたとのこと。

 

林道歩き、1回目の休憩

別荘地までは除雪車が入っており、快適に進めた。

それ以降の林道は、スキーヤーと少数の登山者の跡が見られた。

ヤカイ沢を左手に見ながら尾根に上がる道は、多数のトレースがあり楽そうに見えた。

しかし、私たちは計画通り林道をさらに進み平元新道登山口へ向かった。

ここからは、スキーヤーのトレースしかなく、沈み込みながら進んだ。

登山口まで2時間は要した。

 

スキーヤーのみのトレースを進むとアーチが。ちょっとポーズを取る桐林

 

その後の、平標山の家までの登りが3時間程度かかり、ラッセルの大変さを改めて知る。

3人パーティだと、弱音が吐かれていただろう。

夏道とつぼ足の跡を参考に登り、最終的には小屋の上部に上がる。

1700m程度のところで幕営。6−7人エスパースを設営。

夜中、テント周りの雪かきを一度した。

頂上を踏むかどうかの話が出るが、明日の一歩目を見て判断しようということになった。

 

 

 

入江さんを先頭にラッセルしているタイミング

 

翌日。

昨日のトレースが見事に埋まった。

カンジキを付けていないと胸まで埋まってしまった。

稜線付近は、1.5m越えの積雪量となっていたようだ。

上に行き林道をショートカットするのは、もう一日足す必要があった。

下山することに決まった。

膝上のラッセルとなり、傾斜が強い箇所は良いが、

緩いところは体力の消耗が激しかった。

稜線直下はピンクで目印したは良いが、下部は地図で修正しながら夏道をトレースするように降った。

登山口まで2時間通しで降りた。

 

幕営地より、ちょっと進むと佐藤さんが沈

 

大間々佐藤さんのラッセルタイミング

 

水平移動の林道歩きは、ラッセル交代で1回休みを挟み3時間程度かかった。

木が少ない箇所になると、積雪が多く難儀した。

別荘地の末端まで、トレースはなく、入山者はいなかったようだ。

駐車場に置かれた車の積雪は100cm越えとなり、一台は消えていた。

 

雪庇が発達し、一見車があることがわからないほどの積雪量となった。

 

31日午後以降の雪のふりを見るに、

ピークを超えて1泊を追加するとさらに厳しいラッセルを強いられていただろう。

山は天候次第で全く違う側面を向き合わせてくることを、体で知る。

 

【山とスキー】「ヘブンスそのはら-萬岳荘」

林道から朝日を望む。

裸のiphone SE 低温下で再起動とシャットダウンを繰り返したため、写真がない…

アルミニウムの筐体は、冷たかった。

 

日付:2021年12月25日(土)、26日(日)

ルート:ヘブンスそのはらーリフト山頂ー萬岳荘

参加者:桐林

(12/26 会長と入江さんは、大間々の方と上州武尊。積雪多めとのこと。)

 

先週の土曜日12/18、思い切ってTLTビンディングの山スキーを買った。

昨日12/25 自分へのクリスマスプレゼント?を受け取りに、名古屋市のパドルクラブへ、車を走らせる。

簡単な説明を受けて、焦る気持ちを抑え込み、ETCゲート「名神高速道路」へ。

 

店員の思うがままに、あれよあれよの金額になったのだから、さぞかし面白い乗り味だろう…

スキー場上部に泊まるつもりで1泊冬季完全装備を背負い込み、よし滑ろう!

あ、あ、と、靴のピンが入らない。ザックは前側に倒れようとするし、バランスが取れない。

ゲレンデで、こんなに大変そうに板を付ける人は今まで見たことない。

何事もなかったようにリフトに乗り込む。

何はともあれ、滑ろう。

っと、おかしい、バランスが取れない。スピードが増していき、尻止め。

流石に恥ずかしさに、居た堪れずも、思うように減速できず、またしても転倒。

1回の滑走で早くも筋肉痛となった。

もう1度滑るも、?が頭に浮かびながら、天を仰ぐ。

ザックを下ろして滑走も、足がガクガクと鳴り、萬岳荘へ急ぐ。

 

ヘブンスそのはらの受付のお姉さんに、

上部に泊まる際は、予約が必要とのことで、萬岳荘へ泊まることとなった。

電話で聞いてみると、雪が少ない。

10cmぐらいとのことだったので、兼用靴の練習と思い、思い切ってシールを置いてきた。

 

林道へ入った瞬間、え、積雪あるな、と思えど、ここだけここだけ。

と思ったが、萬岳荘まで雪が繋がっていた。シールあればなぁ。

とにかく17時前には萬岳荘へ到着。

テントの隣は、9人パーティの名古屋の山岳会。嫌な予感がした。

 

翌朝、シールを試したくて、さっさと下り、シールをつけて上がる。

標高差が大したことがなく、シールの抵抗も大きいため、ちょっとした下降する坂はすぐ止まる。

雪質も新雪がそのまま凍った抵抗が大きい粒で、止まる止まる。

 

今回は、萬岳荘の管理人に雪の様子を教えていただけたこと、

山スキーの練習ができたことが、収穫となった。

【個人山行】谷川岳 (西黒尾根ー肩の小屋ー天神尾根)

毎年恒例「12月最初の西黒尾根」

12/5朝、天神尾根を登ってきたパーティからのお返しショット

谷川岳にいる間、頂上全容を遠望することができなかった。降りたらあら不思議。双耳峰が微笑んだ。(予報通りだった)

 

2021年12月4、5日(土日)

参加者:桐林(筆)・入江

 

計画ルート;

1日目:土合駅ー西黒尾根ートマの耳ー一ノ倉岳ー茂倉岳ー茂倉小屋

2日目:茂倉小屋ー茂倉新道ー土樽駅ー土合駅

実施ルート

1日目:土合駅ー西黒尾根ートマの耳ー肩の小屋

2日目:肩の小屋ー天神尾根ーロープウェイ

 

ヤマテンで、以下の予報が流されていた。

この週末は、関東圏で谷川以外は、天気良好。

谷川岳は、晴れマークつくも、風強し。土日の境目は、吹雪。

新潟側は特に天気不良。

 

前会長の小暮さんからも、なにやら怖い吹き込みを。

茂倉小屋に降りようとするも、回されると。小屋が閉まっている時もある。

ホワイトアウトなら、無理するな。と。

 

結局、西黒尾根からの設定時間を切れなかったため、肩の小屋止まりとなった。

ホワイトアウト状態で、視程10〜20m。夜間は、それに加え、風速20m/s以上。

自分のつゆの挙動が読めず、運試し。風上だと、呼吸もできず、外に出るのが億劫に。

 

朝も風速が弛まず、遅めの朝食。

とにかく時間が余っているので、食べて食べて料理に精を出す山行となった。

 

ラクダのコルからの急登に、サングラスもお疲れの入江さん

久しぶりの冬装備、テント泊装備。ツリに警戒中。

久しぶりに撮ってもらった山の写真、桐林。

土曜日は終日、雲の中。時折、切れるもすぐに真っ白に。尾根の延長上に懺悔岩が見える。

 

懺悔岩を越え、山頂へ続く尾根上の標識。例年よりも、多いか。

 

上図は、谷川連峰の模型に、プロジェクターで模様づけ。春夏秋冬に早変わり。

昨年完成した「谷川岳インフォメーションセンター」。

プロジェクションマッピング・360度 VR、等面白い仕掛けがあり、見応え満点。

トイレも綺麗で、新しい寄り道先に。

定期的なパネル替えに期待。

 

 

 

【紅葉山行】妙義山 表妙義(妙義神社〜相馬岳)

背ビレの岩を登る大和会長

 

2021年11月27日(土)

表妙義:妙義神社ー大の字ー奥の院ー天狗岳ー相馬岳ータルワキ沢ー中間道ー妙義神社

参加者:大和・入江・桐林(筆)・山下(会員外)

 

大和会長学生時代のワンダーフォーゲル部先輩、山下さんが300名山に挑戦中とのことで、

200名山の妙義に(相馬岳)ご同行した。裏妙義の谷急山は昨年登頂済みとのこと。

 

上毛三山といえば、赤城・榛名・妙義となるが、妙義は簡単に登らせてくれない山。

高度感に圧倒される。ビビリ岩という名称の鎖場があるが、確かにびびる。

角度が80度程度を乗り越えるのに、心理的な恐怖が倍増する。

ビビり岩を登る山下さんと大和会長

 

アップダウンも激しく、天狗岳手前で日頃使用しない筋肉が鳴き始める。

鎖がない修験道を修行をしていたのか気になるところだ。

このような下りも多数ある

 

とことん恐怖と向き合い、自分を意識せざる負えない妙義山は、確かに自分を試される。

奥の院の祠の祭壇手前の1本杉が成長し、階段を盛り上がらせていた。

遠い昔の先人が作り上げた空間は、長い年月をかけて木に壊されつつある。

 

相馬岳に登頂後、タルワキ沢を下り、中間道へ出た。

紅葉がまだ残っている木があり、自然の中にいるほっとした気持ちに戻してくれた。

外から見る紅葉は確かに綺麗だが、内側から見る紅葉は眩しくて顔を崩される。

 

修験道を歩いた修行者はこの中間道を歩いて、まだ生きていることを確かめたに違いない。

 

【個人山行】光岳(大根沢ー信濃俣経由)

テカリ石

テカリ石

ヤマケイの9月号を見てしまい、取り憑かれてしまった。

 

計画:計画通り

1日目:畑薙第1ダムー大根沢山ー信濃俣ー百俣沢の頭ー光岳

2日目:光岳ー易老岳ー茶臼岳ー畑薙大吊橋ー畑薙第1ダム

日付:2021年10月23日(土)〜10月24日(日)

参加者:桐林

 

いつかは行きたいと思っていた、光岳。

遠くから見ると光っている石があるから光岳、という話をどこかで聞いていた。

今年のヤマケイ9月号にそれが載っていた。

遠くから見たら、本当に光っているのだろうか?

そんな思いから、信濃俣を経由するこのルートを選択した。

結果から言えば、ピカピカ光っているわけではなかった。

灰色がかった大きな白い石があるという程度にしか、認識できなかった。

今回は夕方の時間帯より太陽がテカリ石のやや後ろから当たっていた。

しかし、朝日の横からの光線を当てると、反射光が強く、ピカピカになるのかもしれない。

 

光岳ー光小屋の分岐点より南下した地点からテカリ石を遠望

 

今年の春の兵越峠からと2週間前の同ルートと、

2回の撤退があった中で登頂できたことは大きい。

 

約1900m地点

 

前回は大根沢山からの斜面を下降中、地図に現れない痩せ尾根があり、

パニックを起こして辞めてしまった。

登ってみれば何てことはない岩場だが、落ちた時のイメージによる心理的圧迫感すごかった。

 

今回は、とにかく前へ前へ進む山行だった。

1日の行動時間が11時間となり、バテバテになってしまった。

 

新しく導入したミレーのドライナミックメッシュシャツの効果が絶大で、これに助けられた。

腰より下まで裾が伸びているため、ザックの当たる部分の濡れを全く感じなかった。

ただし、自分の発汗量(運動量)が把握しづらい。

摂取する水分量が少なかったためもあってか、後半戦に水の渇きが強くなった。

【個人山行】黒法師岳 

黒法師岳へ登り 体がすっぽり入る背丈もところどころあるが道は明瞭

 

日付:12月26、27日

参加者:桐林

ルート:水窪ダム-麻布山-前黒法師山-バラ谷の頭-黒法師岳(往復)

 

浜松市にも雪が舞い降りた。

浜松市天竜区水窪に降雪ニュースが出た。南アルプス深南部に様子を見に行った。

1年前に水窪ダムより日帰りで黒法師岳を登っている。

11時間強だった。帰りも標高を稼がなければならないルートでうんざりする。だが、それが実感させてくれる。

 

今年浜松市の国道152は土砂崩れとトンネルヒビで通行止めになり、対岸の市道が迂回路となった。

その迂回路がまた土砂崩れになり、その1日前に同時刻域に通行していたことに戦慄が走った。

ようやく正月前に通行止め区間が一部開通し、水窪方面へ抜けやすくった。国交相の視察があったおかげか?

 

水窪ダムより昔は通れたスーパー林道を歩き、麻布山西南に伸びる尾根より登り上げる。

国土地理院では表現されていないが、きこりハイウェイが走る。

下りの下部は迷いやすく、上部は傾斜がキツく滑りやすい。

雪は上部より所々付いている。

麻布山より、きっと雪を見たさに来た単独者の往復フットプリントを追う。

 

戸中山、前黒法師山と続き、標高を200mほど下げ、バラ谷の頭目がけ500m標高を上げる。

今年の春、めんどくさくてアイゼンを置いてきたせいでこの登り1800m付近のアイスバーンで登れなかった苦い経験がある。

今回は雪が15cmほどの積雪で、溶けずにそのままだった。

 

右から黒法師岳-丸盆岳-不動岳

左から黒沢山-三俣山-中ノ尾根山

 

13時、バラ谷の頭に到着。

目の前には、浜松市境界を構成する深南部の連なり。

雪がついていない富士山も見えた。

 

黒法師岳に積雪がないように見えたが、薮の下に溶けずに残っていた。

誰かが除草剤を撒いたのか、薮を手すりに滑る斜面を登る。

 

バラ谷の頭付近で野営をした。

毎度のことながら眠れぬ夜を過ごした。

22時ごろ、4足歩行の薮をかき分ける音に心臓バクバク。

指笛を吹けば、鹿であればキャッキャ鳴くはずが、堂々とその後も歩いていったあの足音は何だったのか。

星野道夫の「クマがここのフィールドにいることで、そのままの自然に想いを馳せることができるだろう」というような意味の文章を読んだことがあるが、とてもじゃないが寝れない。

静寂の24時付近。風がなくなり無音の世界になっていた。いつの間にか30分ぐらい意識が飛んでいた。

光る時計の針を何度見たことか。

 

朝、硬くなった体を起こし、ご飯を食べ、また少し横になった。

日が差してからと自分に言い聞かせ、目を瞑った。

その後、オハヨウ替わりにキャッキャ言われた。

 

ビクつく、またも人と会わない山行だった。