群馬境町山の会 "SAKAIMACHI Alpine club" -9ページ目
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【トレーニング】谷川岳西黒尾根(下り:天神尾根)

2018年11月25日日曜日快晴

参加者:入江,桐林(筆)

ロープウェイ駐車場 - 西黒尾根 - トマの耳 - 天神尾根 - ロープウェイ駐車場

6時間半程度

 

入江さんと遠い懺悔岩.谷川が雲を抱き込み,山頂が見えなくなる.あとちょちょちょっと,と励ます.

 

先週,谷川岳に雪が付いたとのモーニングコールを前会長から受け取る.

金曜日にさらに降り,冬のファンデーションが整い始めたようだ.

 

西黒の鉄塔からは,ほぼ雪の上を歩く.アイゼンは,樹林帯の最後のピーク手前で着けた.

 

入江さんは,アイゼンを着けると,アキレス腱がつりやすいとのこと.

今シーズン初でもあり,調子はどうだろうかと前へ進む.

桐林は,昨日の足尾で着けていたこともあり久しぶりではない.が,靴擦れができていた.毎度のことではあるが.

何も処置しておらず,痛みを感じながら進む.靴での失敗が多い...

 

踏み跡がしっかりついているので歩きやすい.

天気も快晴.

 

トマの耳から,オキの耳,一ノ倉,茂倉.

巌剛新道分岐手前ピークから,ペースが落ちた.登りに4時間かからないぐらい.

景色を満喫しながら,初めて来た残雪期の西黒の感動がどこへいったのかと思いを馳せる.

 

肩の小屋で,昼食をとり,天神へ下った.

川棚の頭方面,俎嵒(まないたぐら)を見ていつもながら,きれいだなと思う.

入江さんは,お正月のホワイトアウトのため,今回初めてその山容をみた.

 

熊穴沢避難小屋.埋まった状態しか見たことがなかったため驚く.

下山は,さっさと,入江さんが引っ張る.

【トレーニング】足尾石塔尾根(中倉尾根)「中倉山-沢入山」

2018年11月24日土曜日

参加者:石井,桐林(筆)

銅親水公園駐車場 - 上久保沢ルート - 中倉山 - ニセ沢入山 - 沢入山 (往復)

6時間程度

 

参考:

皇海山と足尾山塊』 増田宏 白山書房,

『足尾アルプス 中倉尾根を歩く』 庚申の湯「かじか荘」発行 2016年5月 \200 ?

他にも,『足尾山塊_社山南陵を行く』が売っている.

ぜひ,日帰り温泉ついでに,購入オススメ.

 

有名なブナの木.落葉していたため,あまり感慨が沸かなかった.

 

アイゼントレーニングとして,妙義の鍵沢や富士山などが挙がったが,自信がない.

そこで去年度の足尾事件から敬遠されていた足尾に行くことにした.

 

当初は,石塔尾根の三川ダムにつづく東へ伸びた尾根に取りつく予定だった.

1017 mの三角点を下った鞍部は,脆い岩場で両側が切れているという.

また,中倉山手前に岩塔があり,そこまでのルートが岩に難渋するという.

確かに下山の途中でそのルートを遠目で見たが,危なげだった.

ネットの記録としてはあるものの,今回はパスして正解か.

 

1570 mピークと石井さん.

 

上久保沢ルートは,つづら折りの道.

もくもくと登り,中倉山から南へ伸びる尾根に出る.

岩塔を右手にみてこれが東へ伸びる尾根を確認.高度感がある.

中倉山から沢入山まで,適度に岩稜帯があり,軽いトレーニング.

 

沢入山と男体山.

 

沢入山を越えた平らな場所でお昼.

ここからだと,谷川岳や武尊山,日光白根が見える.

谷川は,真っ白になり冬の装い.

日光白根はある標高以上のところになると,雪がびっしり詰まっているように見えた.

 

この石塔尾根は,庚申山を経由し,鋸山,皇海山へと行ける.

足尾事件で,通ったルートを通りつつ,社山へ繋げる足尾周遊コースも面白そうだ.

 

銅親水公園方面.尾根に出ても電波通じず(Docomo,au)

 

この尾根は,多くの人々が訪れていた.

北の社山や三俣山などと違い,明るく,カラッとした雰囲気が出ている.

山肌が露出している凄みがある.

 

【第41回群馬県民登山大会】エビ山(群馬県境稜線トレイル「野反湖エリア」)

2018年10月14日日曜日

群馬県山岳連盟主催

第41回県民登山大会として,草津の上,野反湖周辺の山を歩いた.

 

参加:

一般参加者5名

大和会長,後藤,岡田(Bコース),桐林(筆),小堀

他:金子さん(前橋山岳会),須田さん(桐生山岳会),三田さん(太田山岳会),町田さん夫婦(クラブシグマ)

計14名

 

 

Aコース:岩堂山

Bコース:三壁山

Cコース:エビ山(白砂山登山口 - 第2キャンプ場 - エビ山 - エビ沢 - 湖畔周遊道 - 白砂山登山口)

 

第2キャンプ場にて集合写真.

 

境町山の会では,Cコースを担当し,5名の一般の方々と登った.

早朝の霧が立ち込めた野反湖は,とても寒く,手袋なしでは居られないほどだった.

8時ごろ白砂山登山口を出発.

歩きはじめると霧がはれ,徐々に周りの山が見え始めた.

 

 

コースは,笹を刈り取られた道を行く.

幅が広く,快適に登れる.

時々,後ろを振り返ると,岩堂山や八間山などが見えてくる.

朝の寒さが嘘のように,半袖でもちょうどよい気候へと変わっていった.

 

 

エビ山山頂手前,大きく見渡せるところが出てくる.

あと10分ほどで,山頂へ.9時40分ごろ着.

 

エビ山山頂付近は平らな場所が広がり,登ってきたことに喜びを覚える.

牧歌的な景色があり,心が平穏になる.

 

エビ山山頂にて.群馬百名山でもある.

 

一般参加者に余裕がありそうだということで,弁天山を抜け,野反峠に行くことに.

大和会長は,「エビ天だ」とジョークを飛ばす.

弁天山で昼を取ることに.景色のいい場所でご飯を食べる,これで満たされた気持ちになる.

 

 

野反峠(富士見峠)に12時手前着.

トイレをしたり,売店をのぞいたりする.

その後,湖畔周遊道を通り,白砂山登山口へ戻る.

 

野反湖までのアクセスは大変だが,周りの山々はよく整備され歩きやすい.

開けた場所が多く,ゆっくり景色を楽しみたい方にはもってこいの場所だ.

群馬から入った方は,帰りの道中,草津によったりもいい.

 

久しぶりのゆったりした山行だった.

【単独】熊野古道「大峯奥駈道 順峯」熊野から吉野へ

筆:桐林

 

平成最後、学生最後の夏休みとあって、苦しいことをしてみたい。

そんな思いで、修験道として有名な熊野古道を選んだ。

世界遺産にも指定されており、どこかの宿で一緒になったアメリカ人が歩いたと言っていた。

最近になって図書館の新着本『誰も知らない熊野の遺産』を読んでしまった。

行きたくてしょうがない。6日間の縦走を単独で行うことは、初めてだった。

 

帰りは,関空から成田へ.

たぶんこんな位置関係になる.もう少しタイミングをずらせば,全部映ったかもしれない.

Peachのおねえさんは,キレイでした.

 

歩き終えて思ったこと、ツライ。

毎日毎日、歩き続けた。水場の心配があるため、いつも気にかけながら歩いた。

ここを歩きとおせたときの自分の中から汚いものが抜けた感じがまたとなく、よかった。

自然とは、生きている。

邪念が払われ、スッキリとした自分が立っている気がする。

 

下向橋から吉野川.前日の雨で増水.渡渉せず,橋を渡る.

1日目の行程は歩行時間が少ない。

しかし荷物の重量が一番あり、標高を一番稼ぎ、そして蒸し暑い。

4回、シャツを絞った。4回。いままでに無いほどの、弱音が頭をよぎる。

世界遺産らしい玉置神社にやっとのことたどり着く。正直、帰りたい帰りたい、あぁ。

神主さんとタバコをふかしながら、雑談。逆峯で吉野から来た人が駐車場で泊まっているとの情報をゲット。

展望台ではなく、駐車場へ。

すかさず、水場情報をゲット。ソロの東京の方。ありがとうございました。握手。

 

玉置神社手前,大森山.モンベルのメリノウールをしぼってしぼる.

湿気が多く,霧の中だとこもりやすいようだ.4回目にして,モンベルのウィックロンシャツ.

トレードマークのオレンジシャツに着替えた.

 

2日目、真夜中から雨が降り始め、出発前の1時間雷が鳴っていた。

新たな始まり。ウェストベルト締めのせいで、腰が痛い。肩でもつ。

時々、巻き道が現れ、悪魔の手に引かれる。あたりはずれがある。

笠捨山から行仙宿山小屋に行く、巻き道を使った。水場の情報は無かったが、水が出ている箇所があった。

上級者向けとかかれた看板。「1時間半で行仙山小屋へ」

垢を落とす。崩壊地が多く、山も動いていることを感じた。

1日目の林道区間を歩くのとは違い、生の山を感じた。

地蔵岳槍ヶ岳周辺は、険しく、手を使う箇所が多かった。単調な登りにならず、気分がほぐれた。

 

旧逓信省が使っていた道が巻き道になっていたようだ.

ここの巻き道で水場を発見.

 

途中から、なにやら、音がする。何だ?

ひ、ひとだ。

和歌山3人パーティ。一声かけて通り過ぎる。

転法輪岳で休憩中、3人パーティの人たちが追いついてきた。

雑談していたとき、なにやら右足の膝頭付近がチクッとした。

蚊でもない、アブでもない、マ、マダニ!?

お、お腹が膨らんできた!

あわてて、ライタで牙を残さず撤退してくれることを願いつつ、足毛をちりちりに。

死んだ。

絶望。会長へ電話を。運よくそこで携帯が繋がった。

前会長に聞いたほうがいいんじゃないとのアドバイスをいただく。

前会長とも運よく繋がる。

「牙を残すな。熱したスプーンでえぐれ。

もしかすると熱が出るかもしれないが、即出るわけではないから、山行には影響がない。」

小ナイフで必死に、抜く。慎重にやると、5 mmほどの針状の牙?が抜けた。

途中で降りる理由を見つけ、うれしく思った自分がいたことを隠せなかった...。

平治ノ宿の水場で水を汲む。さきほど遭遇したパーティのため、多めに。

水を頼まれたのだ。ブツブツ交換だ。

夕食をともにし、焼酎をもらい、羊羹、ビスコ、魚肉ソーセージ、抹茶ラテをもらった。

シメシメ。

 

3日目。焼酎が効き、水を多量に飲んでいた。馬鹿なことをしたもんだ。

噛まれた箇所は腫れ上がり、ブヨにさされたようになっていた。

腰も肩も痛い。

一番、気持ちのよい、道。

証誠無漏岳(?)への道がすばらしい。

まるで、白骨化したシロナガスクジラの中を歩いているかのような、静寂さ。

単独の醍醐味。人がいない。今、俺だけがこの景色を見ている!

体の痛みを忘れ、後ろを振り返りつつ、こんな道はないだろうと、ちょっと悲しむ。

 

阿須迦利岳頂上周辺.この後の道がとってもいい.

 

太古ノ辻、大峯奥駈道を2分するポイントに着く。

熊鈴の音がしていたので人がいるはず、と。

大阪の二人パーティ。釈迦ヶ岳から入り、大日岳を登りに。ヘルメットも持っていた。

私は、大日岳をパス。

奥駈に対して弱気になっていることを自虐風に伝えるとウケた。

千丈平の隠し水は出てるとのこと。その後、道を間違え、沢で水を汲む。

実際はキャンプ地のところから、ザバザバ。ここから一気に人が増えた。

ソーメンをやっている団体がいた。

おばはんが「お腹パンパンでつらいわー」といっていて、

むかついたので「俺もパンパンになりてーわ」と叫ぶ。

停滞できない数だけしかもっていなかったのだ。

やさしそうなお姉さん(おばさん)がポツリと「もうすこし早くくればね...。」

 

人がいないことに慣れたため、釈迦ヶ岳山頂の人の多さにうんざり。

さっさ、次へ向かう。

登山道上にある「鳥の水」で水を大量に汲む。夏季はかれやすいとのこと。

仏生ヶ岳はスルー。

楊子ヶ宿小屋に着き、誰も来ないだろうとパン一に。

そしたらおじさんが。4回に分けて、奥駈トレース。今回が最後とのこと。

若者の義務と感じ、水場を偵察。出てる!

パン一で動き回っていたら、帰りの道をロスト。とりあえず尾根へ。馬鹿なことを。

おじさんは熊本、単独が主。退職したら、熟年離婚を宣言されるかもと、物騒なことを聞かされる。

奥さんとの出会いなどなど。うーん、寝かせてくれぇ。

 

4日目アルコールが買える!弥山小屋へ急ぐ。

舟ノ峠から八経ヶ岳までの道が痩せ尾根で、トラバース気味。

途中で道を失い、ここは獣道だったと何度か地図で確認。

倒木も多く、道が不明瞭。一度違う尾根に取次ぎ、八経ヶ岳が左に見え、慌てて戻る。

置き去りにされた50mロープを発見。不吉さを感じ、恐れおののく。

 

八経ヶ岳に着くと、カメラを持ったおじさんとおねぇさん。

雑談しながら熊野から来たとおねぇさんに伝える。ちょっと誇らしい。

おじさんは何でこんなところに来たんだと言わんばかりの近畿地方の山を侮辱。

群馬にも、近くのアルプスだって良いじゃないかと。

そりゃわかっちゃいないぜ、おじさん!4日間も歩いてきて、この景色。

おじさんと違う景色を見てるんだぜ!!!

 

釈迦ヶ岳より.中央寄りの尖ったピークが仏生ヶ岳.

やっとのこと,360°見渡せる場所に着く.

 

くっそー!と思いながら、アルコールを求めて全力。

弥山小屋のおっちゃんに、ビールと酎ハイ、コーラを所望。

最高だ。

カロリー摂取を済ませ、順調に行者還小屋へ。

立派な小屋で、なんと2室もある。1室はごみが無残にあり、空しくなった。誰だ、片付けろよ...。

行者雫水がチョロチョロ出ていたので、味見。

冷たい。落ち着く。

さて、もう少しだ。うわさの女人結界。

日本で唯一の女性が入れない山。こっからは、おっさんしかいないことを暗に示す。

40分ぐらいで、小笹ノ宿避難小屋につく。扉がとれていた...。

素晴らしく水が豊富で、何筋も水の沢がある。この道で一番冷たく、清らか。

水があること、山の中に包まれていることの安心感を味わう。

落ち着いていたところへ、新たなチャレンジャーが現れた。水場の情報を授ける。

おじさんに避難小屋を譲る。テントでうとうとしていると、20時手前か、ライトが照らされた。

「着きました」なんのことやらと思っていると、今着いたと、年をいったおじいちゃんが。

ペグを打つ音に就寝時間を奪われた。ツェルトだ。

おじさんが必死に避難小屋へ入れコールをするが、頑固に拒否。

ここからが大変なのに。

 

5日目、最後の日。

二人に挨拶をし、無事を祈りあう。

おじいちゃん、大丈夫か。70歳はいってそうな白髪のおじいちゃんだった。

この後、雨が降り始めた。

下界へ急ぐ。

金峯神社まで人に会うことなく、下った。

吉野の芳雲館というところで日帰り温泉ができないか交渉。

さっき会った旅館のおっちゃんと雑談していると

三上ヶ岳は9月23日で閉山したと言われた。だから人が全くいなかったわけだ。

宿坊や大峰寺の規模といい、人がいないことがおかしいくらいだったからだ。

シャワーだけならと、入ることができた。

風呂まで歩くたびに、ぞくぞくするほど高そうな旅館。

懐を心配しながら、あったかいシャワーを浴びる。
好意をいただく。恩は忘れません。

 

吉野を近鉄吉野駅までブラブラ歩き、吉野の良さがわかってきた。

時期はずれの観光地で、人もまばらで、寂れた感じがまた良さを倍増させていた。

奈良の雰囲気を好きになる。

 

近鉄 Blue symphony

近鉄吉野口の乗車券,約1.5倍の特急券を払わなければ乗れない.

西日本の鉄道は奇抜な車両が多い気がする.

 

 

以下、日程と考察

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計画

2018年

9月21日金:熊野本宮 - 玉置展望台

9月22日土:玉置展望台 - 持経宿

9月23日日:持経宿 - 弥山小屋

9月24日月:弥山小屋 - 小笹の宿

9月25日火:小笹の宿 - 二蔵小屋

9月26日水:二蔵小屋 - 近鉄吉野駅

 

「巻けるなら 巻いてしまおう 修験道」

弱い気持ちです。

時間はアバウトです。

 

実施

2018年

9月21日木(7時間半):熊野本宮 - 玉置神社駐車場 

9月22日金(10時間):玉置神社駐車場 - 持経宿

9月23日土(9時間半):持経宿 - 楊子ヶ宿小屋

9月24日日(9時間半): 楊子ヶ宿小屋- 小笹の宿

9月25日月(6時間):小笹の宿 - 近鉄吉野駅

 

考察

・アップダウンが激しく,発汗が多い.水分を大量にとることの大切さを学ぶ.

意識しながら飲むことで排便もスムーズ.飲みすぎると,軟便になってしまうが.

アクエリアスなどの粉ものが多くあった方が,気分転換にもなる.

今回は,1袋.1日目でほぼ使い果たしてしまった.

 

・縦走時の荷物重量をいかに減らすかが重要.

今回は,乾燥系食品を多量に持ったため,初期重量は20キロ前後だったと思われる.

 

・穴の開いたズボンは使用しない.修繕する.今回でほぼ,破棄状態まで穴が開いた.

藪を通るときに,虫やダニに刺されやすくなる.初歩的な準備不足.

枝にもひっかかりやすくなる.

 

・基本尾根伝い.今回は,「巻く = 楽」と思い込んでいたため,獣道に惑わされた.

地図読みの練習にはなったが,悪天候時には,復帰が遅れたと思われる.

 

緑茂る布岩

週末三連続の黒岩と思っていたら、「どうしますか?明日」って天気を心配する連絡が回ってきたので何処に変更しようかと考えあぐねた末、前線の北に位置する場所で!と探したていたら明日になってました。向かった先は布岩でした。

群馬から関越トンネルを抜けるとやや天気は良好かと思いきや通り雨が降っていたりと少し心配したものの現地は曇り時々晴れの天気で良かった。

初めて訪れるためアプローチがよくわからずココかなっと進んだ先が正解でした。

早々に練習岩ハンドで久しぶりのトラッドクライミング&グラウンドフォール。リハビリビレイヤーと初心者クライマーはこうして失敗して再び学ぶのであった。ホントケガナクテヨカッタヨ。

トップロープでハンドとフィンガーを登ってもらい、

次は冷汗ワイドに!と思っていたが、聴取してリハビリ?初心者クライマーにはまだ難しいと判断したので、練習岩の隣のチムニーにトップロープで登ってもらった。次来る時はトライを楽しみにしています。

下山後の屋敷温泉(サービスの漬物が美味しかった。)で疲れを癒しとても気持ち良い中、ウトウトしながら、安全運転で帰路につく。

 

渡邉(筆)、入江、桐林、小堀

【2018年度夏合宿】谷川岳烏帽子沢奥壁「南稜」(2日目/2日間)

2018年度夏合宿

8月11日(Sat) - 8月12日(Sun)

谷川岳

1日目・幽ノ沢V字状岩壁右ルート

2日目・烏帽子沢奥壁南稜

 

8月12日日曜日

4時に起床し、5時ちょっとすぎを登山センターを出発する。

一ノ倉沢出合に6時ちょっとにつき、ここからハーネスを着けた。

ゲレンデのみで、実際の壁にとりつくのは始めて。そして、初の一ノ倉沢だ。

ドキドキが止まらない。

 

南稜テラスまでのアプローチがとにかく大変だ。

話には聞いていた。ここまで傾斜があったり、気を抜けない箇所が多くあったりと、疲れた。

帰りにここを通ることを考えたら、日が暮れるまでに...

ネットや本で見ることができる写真とは、全く違う景色が眼下に。

高度感が違う。お酒で酔っぱらったときに言っていたらしいことがある。

「俺はちっぽけな人間なんだ。」

こんなセリフを吐いた自分は、また新しい感覚で知らぬ間に言っていることになるかもしれない。

 

8時手前に南稜テラスへ到着。

名古屋山岳会のパーティが先行。あとでわかったことだが、2人と3人パーティを組み、登っていた。

上右図は、2ルンゼ。そしてマッターホルン状岩峰、そしてドーム壁。

南稜テラスから見る、2ルンゼがきれい。国境稜線に突き上げてみたい。

 

さてここから岩登り。

8時過ぎから。

トップを渡邊、2番、3番を入江、桐林で入れ替わり。

1ピッチ目

南稜テラスから、見えないチムニーを乗り上げ終了。

 

2ピッチ目

アンカー手前のルートを凹状のほうへ行かず、直上し高度感をまた感じた。

 

3ピッチ目

草付を経て、ハング手前まで行く。

 

4ピッチ目

谷川上方では、雨が降っているらしく、岩から染み出た水でよく滑る。

渡邊がルートを左方に取りすぎ、ヌンチャクを入江が苦労して取ることに。

 

5ピッチ目

チムニー状ところへは行かず、馬の背へ。

最後の壁が、南稜で一番難しい。

ここがクライマックス。

桐林は、お助けを使ってしまい、悔しさが残る。

濡れていた岩に怯え、黒岩の初心者ルートを登っていないことに腹立った。まだまだ練習が足りていなかった。

13時ぐらいに着。

 

 

この後、6ルンゼを下降。途中、空中懸垂となる箇所があった。

南稜テラスへ、そして一ノ倉沢出合へ。

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初めての本番は、谷川岳の岩場のスケールの大きさを感じることができた。

数多くのルートを見ることができ、こんなところを登るのかと、飽きれることもあった。

約100年もの歴史がある岩場を、これまで数多くの人たちが攀じてきたことを考えると興味深い。

「なぜここを登ろうと思ったのか」

最初期の登攀者は、どんな気持ちで登ったのか。

 

南稜初登攀は小川登喜夫と小川猛男。

 

参加者

CL渡邊、入江、桐林(執筆)

 

 

【2018年度夏合宿】谷川岳幽ノ沢V字状岩壁右ルート(1日目/2日間)

2018年度夏合宿

8月11日(Sat) - 8月12日(Sun)

谷川岳

1日目・幽ノ沢V字状岩壁右ルート

2日目・烏帽子沢奥壁南稜

8月10日金曜日夜中

関東近郊は、広い範囲で雷を伴う豪雨で一日目は難しそうだった。

谷川岳も早朝まで、ぽつぽつと雨が降っていた。

 

 

1日目は、谷川岳登山センターで停滞。

登山計画書作成の仕方を再度、教わる。

群馬県境トレイルの開通式イベントも、天候不順により中止。

群馬県境トレイル開通式イベントスタッフだけの、式が行われ居合わせた。

群馬防災ヘリ『はるな』は前日墜落。1分間の黙祷を共に。

 

睡眠をしっかりとり、晴れたので、マチガ沢のマムシ岩で練習。

名古屋山岳会の人たちが先に練習をしていた。

オーバーハングした壁を悠々と登り切っていた。

あそこまでの技術を身に着ければ...

 

2日目の天気が良くなりそうなことを確認し、就寝。

4時起床を予定とした。

最近の山行では、ニンニク料理が多い。

今回はMade in Japanの値が張るものを持っていた。

確かにうまい。

 

参加者

渡邊、入江、桐林(執筆)

 

 

【沢登り】片品水系泙川三俣沢「大岩沢」

2018年7月14 (Sat) - 15 (Sun)日

片品水系泙川(たにがわ)三俣沢「大岩沢」

 

桐生市生まれの著者がまとめた足尾付近における沢本

『皇海山と足尾山塊』 増田宏著 白山書房

この本に掲載されていた30 m の階段状の滝を見に行こう!ということで,行ってきました.

他参考『関東周辺の沢』 白山書房

 

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 7月14日(土)

 三重泉国有林の林道ゲート前に駐車.

その後,林道を1時間半かけて平滝集落手前から,沢に降りる.

清々しいほどの透明さ.

少し進んだ先で,これが平滝だとわかるナメ滝がある.

足尾鉱山の材木を運ぶ拠点として,栄えていたらしい集落.

こんな沢を前にしてどんな生活をしていたのだろうか.

 

今日の幕営地は広河原.

大岩沢を遡行した後,下降する予定のス沢出合手前まで進む.

堰堤を3つ越え,釣り人2人に,湯ノ沢へ行く夫婦に出会った.

人も少なく,静かだ.

ここの沢は岩魚がたくさんいるらしく,沢を進むたび,黒い影がススッと動くのを見ることができた.

同行者の釣り師入江さん曰く,デカいらしい.興奮気味に沢をにらんでいた.

 

最後の堰堤は,激しく劣化していて年代を感じる.

ここを乗り切ることができれば,危ないところはさほどない.

ピンクロープが随所にあり,昔の漁師道があるらしく,ワープも可能のようだ.

釣り人1人の方が仰っていた.

 

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 7月15日(日)

 広河原から大岩沢へ.

それまでの道程で,スルノ沢,三左衛門沢,そして宿堂沢を見た.

スルノ沢出合付近であろうか,ゴシック建築を思わせる涸れた函があり,その先には涸滝.

神秘的な場所に出会ってしまった.何時間でも壁と対話してみたいと思わせる場所だった.

 

大岩沢と宿堂沢分岐において見ることができる宿堂大滝もまた圧巻だった.

綺麗な一筋の白い滝は,不意打ちのように現れ,覗いてはいけないような気がした.とにかく,アッとされてしまった.

 

 

大岩沢は細々滝が連続し,最後までザイルを出すこともなく,登り切った.

最初の目的であった階段状の滝よりも,それまでの道程で見た自然の大きさに感動してしまった.

大岩沢はなかなか涸れることなく,稜線へ登り上げた.

 

その後,1972 m 名もなきピークを巻きながら,笹原の斜面を下り,ス沢へ.

釣り師入江さんが,ここの場所でIPHONEを落としてしまったらしい.確かに悲惨な斜面で,滑るように下った.

 

広河原にデポした荷物をまとめ,帰りの道へ.

林道歩きが辛かった.ゲート前にはぽつんと,車が止まっていた.

 

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計4人

渡邊 6年目?

入江,桐林,小堀 2年目

桐林が執筆,計画.

 

沢怖くないの?岩の練習しなくていいの?とベテランの方から言われ,多少ビビりながら行った.

確かに函のような場所はとても怖い.

水の冷たさと圧力に心拍数が上がりながら,早く抜けたいとドキドキするのは,怖かった.

 

次につなげます.

平標山、魚野川仙ノ倉谷西ゼン

平成29年10月1日(日) 晴れのち曇り

沢登り会山行

会長、前会長、チーフリーダー、新人二名

 

今年の沢登り会山行は、やや肌寒い終いの時期になった。

 

日曜日の遡行としていたため、土曜日が休みの先発組と出勤の後発組に別れ、土樽のゲートで合流することに。

 

先発組は、10月から禁漁となることもあり、9月30日最終日の釣りに勤しみ、釣った岩魚は全部食べず、ありがたい(?)ことに、後発組の会長のために岩魚のお頭を残してとっておいてくれていた。 お頭だけに。。。

 

当日はゆっくりと夜明け後にゲートを出発し、ゲートから平標新道登山口までバラス道を歩く。

 

 

所々抉れていたであろう箇所は盛り砂で平坦にされており、整備されていることが窺えた。

群大仙ノ倉山荘の前後は舗装されており、橋を渡れば平標新道の道標が立っている。

 

 

平標新道をそのまま進み、大根下シ沢に着いたらハーネスを装着し、遡行開始。

 

 

暫く沢を進み大根下シ沢とイイ沢を分岐し、6m程のナメ滝を右から巻き、東ゼンの滝群が見えるころになると視界がさらに開ける。

 

 

ナメ滝は直登してもよかったのだが、容易なルートを選択して右側から巻く。

 

 

第一スラブ、第二スラブまでの滝群をすがすがしい青空の中、前会長リードで進んだ。

 

 

  

第二スラブを右側から巻いたが途中から高巻きとなってロープを出し、左側へトラバース。

そのまま左側から詰めていき、沢が涸れるまでの間も結局、全て前会長リードで切り抜けた。

 

ここから熊笹の藪漕ぎが待っていたが、前会長によると前回は10年前で池塘を通って平標山に登ったとの事。

 

 
暗中模索の中、1時間半掛けて平標新道の池塘上部に突き上げた。

 

天気は既に傾き、南風が吹き出して山容全体が雲の中に入っていた。

 

 

池塘の木道を進み、綺麗に刈られた熊笹の登山道を登り終わると平標山頂に到着した。

 

360度の展望はガスの中に掻き消され日も暗くなっていた。

 

平標新道を降りる予定だったが、夜中に掛けて長い長い下り道を降りる気力も無くなっていたので、エスケープルートとして平標山の家経由、元橋行きを選択した。

 

平標山の家に着いた頃には既に予定下山時刻も大幅に過ぎていたので、下界の方達にご心配をお掛けした。

各々安否連絡し、タクシー会社に下山口で乗車する旨を伝えてゲートまでの帰り道も確保。

 

雲に覆われた空の夜中の登山道をひたすら下りた。

 

無事、下山口に到着。既にタクシーが待ってくれていた。 ありがたやー。

 

とても長い一日に感じた。

50周年記念誌の販売

境町山の会歴代会員の山に対する情熱とそれを支えてくれた方々のご理解とご協力により、当会は、2007年で創立50周年を迎えることができました。
 その記念すべき節目の一大イベントとして、半世紀にわたる活動の足跡を集大成し、『境町山の会創立50周年記念誌』を刊行しましたので、ご紹介いたします。
 この記念誌は、会員たちの山への想いと喜びと感動の記録が綴られたものであり、基本的には、自己満足のために纏め上げたものです。
 しかしながら、その内容は、第2次RCCのメンバーとして活躍した小暮勝義の手記、奥利根流域の開拓期(未踏査ルート)の山行記録、ヒマラヤ、アルプス、マッキンリーなどの海外遠征の記録まで収めており、関係者以外の方にとっても貴重な情報として、読み応えのある面白い内容になっております。
 この記念誌の購入を希望される方がおられましたらお分けいたしますので、以下の要領でお申し込みください。
 なお、数に限りがございます。再版はいたしませんので品切れの際はご了承ください。

<注文方法>
下記メールアドレスに、お名前、ご住所/電話番号、必要部数を明記の上、ご連絡ください。
yamato.0764.2777.chiyo@docomo.ne.jp
大和 亨
価格:1,500円
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