【沢登り】片品水系泙川三俣沢「大岩沢」
2018年7月14 (Sat) - 15 (Sun)日
片品水系泙川(たにがわ)三俣沢「大岩沢」
桐生市生まれの著者がまとめた足尾付近における沢本
『皇海山と足尾山塊』 増田宏著 白山書房
この本に掲載されていた30 m の階段状の滝を見に行こう!ということで,行ってきました.
他参考『関東周辺の沢』 白山書房
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7月14日(土)
三重泉国有林の林道ゲート前に駐車.
その後,林道を1時間半かけて平滝集落手前から,沢に降りる.
清々しいほどの透明さ.
少し進んだ先で,これが平滝だとわかるナメ滝がある.
足尾鉱山の材木を運ぶ拠点として,栄えていたらしい集落.
こんな沢を前にしてどんな生活をしていたのだろうか.
今日の幕営地は広河原.
大岩沢を遡行した後,下降する予定のス沢出合手前まで進む.
堰堤を3つ越え,釣り人2人に,湯ノ沢へ行く夫婦に出会った.
人も少なく,静かだ.
ここの沢は岩魚がたくさんいるらしく,沢を進むたび,黒い影がススッと動くのを見ることができた.
同行者の釣り師入江さん曰く,デカいらしい.興奮気味に沢をにらんでいた.
最後の堰堤は,激しく劣化していて年代を感じる.
ここを乗り切ることができれば,危ないところはさほどない.
ピンクロープが随所にあり,昔の漁師道があるらしく,ワープも可能のようだ.
釣り人1人の方が仰っていた.
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7月15日(日)
広河原から大岩沢へ.
それまでの道程で,スルノ沢,三左衛門沢,そして宿堂沢を見た.
スルノ沢出合付近であろうか,ゴシック建築を思わせる涸れた函があり,その先には涸滝.
神秘的な場所に出会ってしまった.何時間でも壁と対話してみたいと思わせる場所だった.
大岩沢と宿堂沢分岐において見ることができる宿堂大滝もまた圧巻だった.
綺麗な一筋の白い滝は,不意打ちのように現れ,覗いてはいけないような気がした.とにかく,アッとされてしまった.
大岩沢は細々滝が連続し,最後までザイルを出すこともなく,登り切った.
最初の目的であった階段状の滝よりも,それまでの道程で見た自然の大きさに感動してしまった.
大岩沢はなかなか涸れることなく,稜線へ登り上げた.
その後,1972 m 名もなきピークを巻きながら,笹原の斜面を下り,ス沢へ.
釣り師入江さんが,ここの場所でIPHONEを落としてしまったらしい.確かに悲惨な斜面で,滑るように下った.
広河原にデポした荷物をまとめ,帰りの道へ.
林道歩きが辛かった.ゲート前にはぽつんと,車が止まっていた.
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計4人
渡邊 6年目?
入江,桐林,小堀 2年目
桐林が執筆,計画.
沢怖くないの?岩の練習しなくていいの?とベテランの方から言われ,多少ビビりながら行った.
確かに函のような場所はとても怖い.
水の冷たさと圧力に心拍数が上がりながら,早く抜けたいとドキドキするのは,怖かった.
次につなげます.