2012年10月7日(日)「雑居まつり」当日。
朝7時に目が覚めたが昨晩からの雨が止まないままなので「明日に順延かな」と思いきや大会実行委員会は決行を決定したとのメールがあり、9時半に家を出て雨の中を電車で梅ヶ丘に向かう。
10時半にメンバーと公園内の売店で待合せたが雨なので予定した最終リハはできないし、10時からの和太鼓は雨天中止となったようだ。


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ステージでは11時からのフォルクローレ・バンドのセッティング中。
舞台監督の植田さんは「予定通り進行しますよ」とやる気満々だが、そもそも屋根のないステージでどうやってキーボードを濡らさずに演奏するというのだろう?
11時20分、出番10分前にステージ袖に停めてあるワゴンのリアハッチの下で控えていると、若い女性スタッフ数人が我々のところに炭カルのゴミ袋とガムテープを持ってやってきた。
なんと、このゴミ袋を裂いて広げ、フードのようにしてキーボードの上を覆うのだという。
「え~、今からそれをする?」
でも、さすが「雑居まつり」は市民活動の祭典だけあって、市民の“草の根パワー”は何でも可能にしてしまうようだ。


11時32分、前のバンドがアンコールに応えながらもほぼ予定通りに終わった時にはキーボードフードは完成(?)し、いざ、ステージへ出陣!

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雨はまだ当分止みそうな気配はなく、お客さんも傘をさしながら聴いてくれている。
「皆さん、こんにちは!」「Nostal♪sic-NEOで~す!」「今年もよろしくお願いしま~す」と第一声をあげ、ざっと、見渡すと、私の家族やテニス仲間のご夫婦、中学時代からの同級生、音楽仲間に会社の大先輩の顔も・・・。
こんな天気なのに応援に駆けつけてくれて本当にありがたい。


①「500マイルも離れて」


1曲目は、昨年は日程が都合つかず参加できなかった女性vo.のtottiをリードヴォーカルにフィーチャーし、アメリカのモダンフォークグループPPMのナンバーから「500マイルも離れて」。
キーボードのJOEJIIはフードの中の譜面を覗き込むようにしての演奏なので「ゴメン、俺はコーラス入れないから」とのこと。
そりゃそうだろう、演奏するだけでも軽業並みだ。急遽、私だけコーラスを付ける。


②「虹色の湖」


進行に考慮し、予定していた「パフ」をすっ飛ばし、2曲目は60年代後半の日本の音楽シーンから、中村晃子が歌って大ヒットした「虹色の湖」をtottiのソロでブチかます。
当のtottiは自分が生まれてもいない時代の曲で「何故、この曲?」と、あまりピンと来ていなかったが、パンチがあるこの曲は歌唱力のあるtottiにはピッタリで、私もJOEJIIも今回の目玉の一つとしてイチ押しだった曲だ。
tottiはタンバリンを叩きながら「一人GS(グループサウンズ)」と呼ばれたこの曲を見事に歌いこなした。カッコイイぞ、totti!

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③「亜麻色の髪の乙女~想い出の渚」


そして、島谷ひとみがカバーヒットさせたビレッジ・シンガーズの「亜麻色の髪の乙女」とワイルドワンズの「思い出の渚」を1コーラズずつ繋げてメドレーにして私が歌った。
この2曲はどちらも綺麗なメロディで好きな曲だったし、何となく曲想が似ていたので、いつか繋げてメドレーにして歌ってみたいと思っていたのだ。
今回のステージでは私の唯一のソロ曲でもある。


④「ロンドンデリーの唄」~「セナのテーマ」(ピアノソロ)


60年代後半のグループサウンズ全盛時代の懐かしい曲を3曲続けたあとは、別の意味で懐かしい曲としてJOEJIIのピアノソロ。
アイルランド民謡「ロンドンデリーの唄」(「ダニーボーイ」という歌詞もある)から「セナのテーマ」へと続くメドレーだ。
この「セナのテーマ」は天才F1ドライバーの故アイルトン・セナではなく、90年代の懐かしいTVドラマ「ロング・バケーション」でキムタクが演じたピアニストのセナである。
JOEJIIの想い入れたっぷりのピアノソロが雨にぬれる公園の木々に染みわたるように響く。

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⑤「秋の気配」


ピアノソロの間、ステージの両端にハケていたtottiと私がステージ中央に戻って、次は70年代のヒット曲から、tottiをフィーチャーして2曲。
最初の曲はオフコースの「秋の気配」。
この曲はJOEJIIが提案したらtottiも大好きでカラオケでもよく歌うとの事で急遽プログラムに入れたのだが、私はこの曲を全く知らなかった(70年代以降の新しい音楽は基本的に苦手なので・・・)ので、Youtubeの音源を聴きながらコーラスを付けてみた。

練習で合わせたのは、ほぼ1回だけだったが、存外うまく仕上がり、今日の秋の野外にピッタリはまった。


⑥「時代」


次は中島みゆきの「時代」、tottiはこの曲からいつも元気をもらえるそうだ。
彼女は性格的にはカラッとした陽気な関西人なのだが、暗い歌が好きだという。
サビの部分だけ私が3度の和音でコーラスをつけた。
今日のステージの中では、この曲が「完成度」「聴衆のウケ」ともに一番ではなかったかと思う。


⑦「風」


そして、我々の最後の曲は昨年と同じく、はしだのりひことシューベルツの「風」。
この曲は誰もが認める日本のフォークソングの名曲だが、何故か殆どカバーされていない。
しかも女声がリードを歌ったヴァージョンは聴いたことが無く新鮮だったので今回はtottiとのco-リードにした。
炭カルフードでの演奏にも慣れて少し余裕の出てきたJOEJIIもコーラスに加われたので、予定通りの3声でフィナーレを飾ることができた。

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ステージを降り、雨にぬれないようにキーボードを片付けていると、応援に聴きにきてくれていた家族や知人達が舞台裏まで訪れてくれた。
皆、口々にtottiのヴォーカルに感銘を受けたとの感想をくれたし、舞台監督の植田さんも「女性ヴォーカル、サイコー!サイコー!」と2度もサイコーを連呼してくれた。
今回初参加であるtottiを前面に押し出してアピールしたかったJOEJIIと私にとっては、大成功で、とってもうれしかった。


今回、全7曲とも、歌詞も間違えず、音程もリズムも特に外さず、ほぼ完璧にできたような気がしている。
こういう時に録音を聴き直したりすると落ち込むので実は余り聴きたくない気分である。

「雑居まつり」は、このあと数々のステージがあり、16時前に梅ヶ丘市街を練り歩いたサンバ隊がメインステージ前に帰ってきて最後に総出演で「風になりたい」「上を向いて歩こう」を歌って終宴となった。

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夜、久しぶりに家族で外食した際に感想を聞いたら「どの曲も結構、口ずさんでいるお客さんが多かったので選曲は良かったと思うよ」「『時代』が良かった。『秋の気配』もとても良かった」「tottiは高い声の人なのかと思ったが、低い声もしっかり出てて上手だと思った」「俺はピアノソロも良かったと思うよ」などのコメントが・・・。
テニス仲間のご夫婦からもメールが入り「初お目見えのtottiさん素敵でした。家内も感激していました。また来年も期待しています」とのことで、いやあ、よかったよかった・・・ははははは。


でもさあ・・・たしか俺も出演していたよね?
そうだよ、写真に残っているんだから気のせいじゃないよね、ちゃんと出ていたよね?


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10/7(日)、世田谷区・羽根木公園で“地域活動の祭典”第37回「雑居まつり」 が開催されます。

今年も我々「Nostal♪sic-NEO」は、午前11:30~12:00にメインステージに出演することが決定しました!

過去2回は、私とJOEJIIの2人だけの出演でしたが、今年は満を持してtotti(女性vo.)も参加しますので、初のフルメンバーでの出演となります。

我々の演奏ジャンルは、昔懐かしいフォーク、唱歌、昭和歌謡などですが、プログラムはまだ検討中。

 

現在、下記のような曲目が候補に挙がっており、これから絞り込んだり追加したりして決めていきます。

 

<演目候補>※最終的に、7~8曲に絞ります。

 

 

・「ロンドンデリーの唄」(アイルランド民謡)

 

・「500マイルも離れて」(ピーター、ポール&マリー、1961年)

・「パフ」(ピーター、ポール&マリー、1963年)

・「想い出の渚」(ワイルドワンズ、1966年)

・「虹色の湖」(中村晃子、1967年)

・「亜麻色の髪の乙女」(ビレッジシンガーズ、1968年)

・「風」(はしだのりひことシューベルツ、1968年)

・「ベルべットイースター」(荒井由美、1973年)

・「時代」(中島みゆき、1975年)

・「秋の気配」(オフコース、1977年)

 

午後には恒例のパレードもありますし、フリマや模擬店などイベントも盛り沢山で、子供からお年寄りまで、お一人でも、家族やグループでも、誰でも楽しめる秋祭り です。

 

三連休の中日ですが、お昼前の時間帯ですので、朝ゆっくり起きてのブランチを食べに、あるいは美味しいランチと午後のひとときを遊びに来るついでに、是非、僕達の演奏も聴きにいらしてください。

場所は小田急線「梅ヶ丘」駅を降りてすぐ目の前です。

 

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2012年8月25日(土)、福島県いわき市中央台高久(たかく)にある広野町仮設住宅集会場で、我々童謡ユニット「Nostal♪sic」の公演をさせて戴いた。


手当の輪 」のメンバーで「椿フラガール 」の一員でもあるlimonさん から読売新聞に8/14から5回連載で「広野町の帰還」という記事が掲載されていることを教えて戴き、我々メンバーもこの記事 を読んだ。

記事を読んで、地震や津波が去っても原発という特殊事情を抱えた人々がどんな気持ちで過ごしているのかと考えたが我々にはとても想像しきれないし、むしろ分かったような気持ちになる事は避けたいと改めて思った。


東京からクルマで約3時間、いわき公園に隣接する山並みが美しい高台に仮設住宅は建てられていた。

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早めに出発したのでこの日は午前中に到着したが、12時までは同集会場で「折り紙教室」が開催されていたので、近くのメガストアで昼食を済ませて12時過ぎにお邪魔するとスタッフの来山さんらが笑顔で迎えてくれた。

ただし私がバンドのチラシをお送りするのをうっかり失念していたため、今日のライブの告知がされていない。

「あまり人が集まらないかも知れませんが・・・」と申し訳なさそうに言われるので、「いえいえ、いいんです。お一人でもいらしたらやりますので」と恐縮してしまう。

我々がゴソゴソ会場のセッティングをしている間、どうやらスタッフの方々がわざわざ皆さんを呼びに行ってくださっていたようだ。
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20席の椅子と歌詞カードを並べ、開演時間までの間、リハ代わりに演目曲ではない「ダイアナ」や「ルート66」などを歌っていると、1人、また1人とお客さんが入って来られ、最終的には19人もの方が来て下さったのでとても嬉しかった。

特にチラシを送り忘れた私はホッと胸を撫で下ろした。


この日のプログラムは次のような3部構成とした。

第1部と第3部は歌詞カードを見て一緒に歌って戴くという趣向である。

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【第1部】一緒に歌おう夏の童謡
夏の思い出
夏は来ぬ
われは海の子

椰子の実
浜千鳥
浜辺の歌

【第2部】みなさんに届けたい歌
この広い野原いっぱい

時代
ロンドンデリーの歌(ダニー・ボーイ)
ムーンリバー
見上げてごらん夜の星を
翼をください

【第3部】たいせつな故郷
故郷の人々
埴生の宿
この道
ばあや訪ねて
旅愁
故郷
-----

通常、我々が高齢者施設等で公演をする場合は、30分間前後という制約を頂戴することが殆どだが、今回は「13時から15時までの間、自由にお使いください」ということだったので、かなり曲数を増やして45分~60分程度は可能なプログラムとした。

内容も、小さい頃から「コロムビア音羽ゆりかご会」で童謡を歌ってきたマリースK(女性vo.)の得意とする童謡・唱歌を中心にしながらも、フォークバンド出身のJOEJII (KB、男性vo.)が好きなフォークソング、私が得意な洋楽(特にオールディーズ)など、メンバーそれぞれの持ち味を総動員したプログラムにした。


最初の挨拶で「我々は、いつもマッサージボランティアでここにいらしている『手当の輪 』の斉藤京子さん のご紹介で参りました」と言った途端、「ああ、そうかい。うん、いつもお世話になってるから」という声があちこちで上がり、皆さんの表情が急にパッと明るくなって一気にライブ会場の雰囲気が出来上がってしまった。

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それからの1時間半は、思えばあっという間の出来事だったようにも思える。

昔から子供達によって歌い継がれてきた美しい歌、好きな歌を、人生の大先輩達が、我々と一緒になって楽しく歌ってくれる。

とても幸せな時間だった。

マリースKの十八番である「ばあや訪ねて 」を知っている方が居た。

私も彼女から教わるまで知らなかったが、とても品の良い、趣がある歌なのだが知っている人は少ない。

「これね、学芸会で歌ったのよ」「あ、そうなんですか」

彼女と一緒に歌ってもらった後に「あ、これ、私昔歌った。思い出した」と言った人も居た。


普段、カラオケで歌うことはあっても、みんなで合唱する機会は「中学校以来無かったなー」「いやあ、こういう歌は60年ぶりに歌ったわ!」「70年ぶりよ」「もう懐かしくて今涙が出てきました」などと感慨深げに喜んで下さる方も多く、我々も感動してしまった。

最初は恐る恐る小さい声で口ずさむように歌っていた皆さんも一緒に歌っていくうちにだんだん大きな声で歌うようになっていった。

第3部まで終わって1時間ちょっと経っていたが、その時点で皆さんの顔を見ると「まだ歌いたい!」というご様子だった。

「では、アンコールタイムです!もう一度歌いたい歌はありませんか?」と水を向けると「じゃ『夏の思い出』!」「いいですね、じゃあ、もう一回歌いましょう」歌いだすと最初の時とは別人の集団のようだ。

「次は?」「『海』!」そして「浜千鳥」「旅愁」「故郷」と、何曲かtake2を演り、もう、最後の方はすっかり合唱隊になっていた。
14時半になったので「では、最後に『上を向いて歩こう』を歌っておしまいにしましょう!」


我々「Nostal♪sic」として、これまで最長の90分間のステージだったが、来場者の方々と一体となった点でも最高のステージだった。

終演時に皆さんをお見送りした際、口々に「いやあ、斉藤さんには本当にお世話になっていて・・・」と、笑顔で話しかけて下さるお客様が多かった。

それにつけても「手当の輪 」そして斉藤京子さん の影響力は絶大で、仮設住宅で暮らす方々の大きな支えになっているのだということを実感させられた。


「あぁ、そうだ、ナイロンたわし 、持ってくっからちょっと待ってな」と、数人の方がわざわざ我々のためにご自身で編んだナイロンたわし をメンバーに2個ずつと刺繍飾りの鈴を1個ずつプレゼントとして持って来てくださった。

なんて心優しい、温かい方々なんだろう。
メンバー一同はとても感激して帰途に着いた。

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どんなボランティアでもそうだが、参加された方の多くが「逆に自分達の方こそ多くのことをして戴いた」という感想を持つものだが、今回は本当に「多くの事を頂戴した」という思いでいっぱいになった。


人に対する愛情の深さ、人としての温もり・・・何からどう書いていいのか分からないが、ご自分の家や土地がありながら仮設住宅での暮らしを余儀なくされている方々から我々がして戴いたこと、頂戴したものはとても大きく、重く、温かく、我々を包んでくれたということしか、今は書けない。

皆さん、どうもありがとうございました!

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2012年8月11日(土)、福島県広野町で「復興祈念花火大会」が開催された。

昨年の大震災および原発事故により被害を受けた同町にとって、1年半ぶりのお祭りである。

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多くの犠牲者を出し、また多くの町民が被災直後に他県市町村に避難を強いられた。その後、仮設住宅に戻って暮している方々も居られる。今日のお祭りには仮設住宅からもバスが出て復興祈念の花火を楽しんでもらおうという趣向である。町役場近くにある中学校の体育館脇に作られた特設会場の周辺には様々な屋台も並び、15時から始まるメインステージでのイベントと相まって19時からの花火のクライマックスを盛り上げる。

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今回、私は縁あってアロマセラピストの斉藤京子さん のお誘いでステージに立つことになった。斉藤京子さんは昨年の震災時に被災者へのマッサージボランティアを自ら行った「最初の一人」であり、この活動が被災者のために役に立つと確信するやブログ を通じて全国のセラピスト達に発信し、マッサージボランティアの一大ムーブメントを巻き起こした「伝説のカリスマアロマセラピスト」である。彼女の活動は一過性ではなく、「手当の輪 」というボランティア・グループとして、現在も定期的に仮設住宅への訪問マッサージを行っている。その後も新たに参加するセラピスト達がどんどん増えているし、また訪問先の仮設住宅のおばあちゃん達の手作りアクリルたわし を手数料など無しでネット販売するなど、ボランティアの輪はむしろ拡大している。今回も「手当の輪」として屋外テントを構えて、ハンドマッサージやアロマキャンドル作りなどを行う。この活動のためにセラピスト達が各地から今日もボランティアで駆けつけている。

この辺りの活動は彼女のブログ を見て戴くとして、彼女のもうひとつの顔はフラダンスの師範代であり、セラピストや看護師仲間を中心にダンスチームを組んでいる。彼女のフラは実に優美で溜息が出るほど美しい。青森県の被災地、気仙沼で開催された「気仙沼・椿まつり」で鎮魂のフラダンスを踊ったことから、「椿フラガール 」と称して、今回のメインステージでも出演することになった。踊るのは3曲で、最初が「涙そうそう」。2曲目はチームの一員でありプロのダンサーでダンス教師をしているTAEさん のソロダンスによる「テヘレ(「愛の讃歌」のタヒチアンヴァージョン)」、そして再び全員参加での「プープー・アオ・エヴァ(「真珠貝の唄」の原曲)」。いずれも名曲揃いの上、生のダンスは圧巻だ!

このあと高校生のフラダンスチームなども登場して、とても華やかで賑やかだったステージの模様は、広野町のWebにも動画 でアップされているのでご覧ください(椿フラガールは開始から57分頃、私は1時間14分頃、高校生フラは1時間17分頃で登場)。


(写真:上段左が「椿フラガール 」、上段右はプロダンサーのTAEさん

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(写真:下段左は斉藤京子さん と、下段右はTAEさん と)


私はこの素晴らしいダンスステージの直後に鎮魂歌として「ダニー・ボーイ」を歌わせて戴いた。本来なら「Nostal♪sic-NEO」で参加したかったのだが、急な話でメンバーの都合が付かず、私だけの参加となったため、アカペラ(無伴奏)となったが、降りしきる雨のなか、このたびの震災で失われた多くの魂に届いて欲しいという心を込めて1コーラス歌わせて戴いた。ステージ衣装はフラチームに合わせてアロハシャツを着て来たら、斉藤さんが赤いレイをかけてくれた。

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ステージが始まって早々から降り出した雨はその後も容赦なく降り続いたが、それでもイベントは続行し、花火も行われた。そして花火の終盤で雨はスーッと止んだ。犠牲となった方々とそのご家族の涙雨だったのかもしれない。

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「Nostal♪sic(ノスタルジック)」という童謡・唱歌のユニットを結成したのが昨年初頭。以来、渋谷、豊島、世田谷、そして千葉などで高齢者施設等での音楽ボランティアをしてきた実績が認められて昨年は世田谷区のボランティアと福祉の祭典「雑居まつり」のメインステージでのコンサートに出演させていただいた。


そして昨年に引き続き、今年も「雑居まつり」メインステージへのエントリーが決まった。

2011年10月9日(日) 11:20~11:40 が我々の持ち時間だ。

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このたび、この「Nostal♪sic(ノスタルジック)」から新しいユニットが派生した。

懐かしい唄を届けるユニット「Nostal♪sic-NEO(ノスタルジック・ネオ)」である。

何が違うかといえば、同じ懐かしい唄でも「童謡・唱歌」ではなく「昭和歌謡・モダンフォーク」を中心にしていること、そのため、メンバーの女性ヴォーカルが童謡シンガーのマリースKから、昭和歌謡シンガーのtotti(とってぃ)に代わっているという2点である。


今回は「Nostal♪sic-NEO(ノスタルジック・ネオ)」として初めての出演になるのだが、あいにくtottiのスケジュールの都合がつかず私とJoejiiのデュオでの出演となる。


予定曲目は下記の通り。お近くの方はどうぞお立ち寄りのほどを!

【Nostal♪sic-NEOの予定曲目】

●500マイルも離れて…………モダンフォークグループ、PPMの名曲をしみじみと聴いて戴きます。
●SUKIYAKI(上を向いて歩こう)…………英語詞と日本語詞でグローバルアレンジでお届けします。
●ロンドンデリーの唄(ダニーボーイ)…………ピアノソロをたっぷり聴いて下さい。
●We Are In Love Eternally (君といつまでも)…………自己流英訳詞で新鮮な味わいを!
●風…………はしだのりひこ作、日本のフォークの名曲でオーソドックスに締めます。

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[詳細情報]

日時:2011年10月9日(日)10時~(我々の出演時間帯は11:20~11:40)※雨天順延
場所:世田谷区立「羽根木公園」特設ステージ(他にバンド出演多数あり)
   (小田急線「梅が丘」駅徒歩5分、井の頭線「東松原」駅徒歩7分)
催事:食物や飲物の屋台、バザー、フリーマーケット、ロックバンドや
   和太鼓演奏など楽しい催しあり、子供も大人も楽しめるお祭りです。
・第36回雑居まつり [秋祭り2011]
 http://www.enjoytokyo.jp/amuse/event/494945/

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東日本大震災では東北地方の被害の大きさに隠れて余り報道されていないが、銚子岬の少し手前に当たる千葉県旭市は地震と津波で死者及び行方不明者15名、329戸の家屋が全壊し3000戸以上の住宅が被災した。

今なお160名の住民の方々が4箇所の避難所で生活をされており、天皇皇后両陛下もお見舞いに訪れている。

そこで、我々「Nostal♪sic」も音楽ボランティアとして避難生活をされている方々を励まそうと慰問公演を申し出、市の職員の方から「2箇所の避難所でお願いしたい」との連絡を戴いた。

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2011年5月7日(土)12時半、レガシイにキーボードや新規購入したローランドのアンプなどを積んで飯岡保健福祉センターを訪問し、担当職員の方とコンタクトした。

「まずチャーシューを食べて行って下さいよ」と強く勧められ、避難所の方々と一緒に炊き出しのツミレ汁と自家製チャーシューを振舞われ、とても申し訳なく思いながらも美味しく頂戴しながら打ち合わせを行なう。

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「最初に近くの海上公民館で13時半から公演を行い、戻ってこのセンターで15時半からお願いします」とのこと。ここでは13時半からアルプスホルンとカウベルの公演をするようだ。買ったばかりのアンプとマイク3本とコネクターを接続し、キーボードと音合わせをすると、どうしてどうして単三電池6本とは思えぬ充分なサウンドではないか。やるなぁ、ローランド・モバイルキューブ!


早速、海上公民館に移動して最初の公演を行なう。

今回のプログラムは通常の童謡・唱歌の間に、昼間の平均年齢が70歳超(若い方達は片付けなどで外出するため)という避難所の方々の世代に合わせた「青春のポップス・コーナー」を設けてポール・アンカの「ダイアナ」やエルヴィス・プレスリーのナンバーなどもちりばめてみた。

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オープニングテーマ(切手のないおくりもの)
♪ ① 春の曲メドレー(どこかで春が/春が来た/春の小川)
♪ ② おぼろ月夜
♪ ③ この道
♪ ④ カチューシャの歌
♪ ⑤ 故郷の人々
  ⑥ ロンドンデリーの歌(ダニー・ボーイ)
  ⑦ ダイアナ
  ⑧ 好きにならずにいられない
  ⑨ パフ
♪ ⑩ 埴生の宿
♪ ⑪ 故郷
♪ ⑫ みかんの花咲く丘
♪ ⑬ 上を向いて歩こう
  ⑭ 見上げてごらん夜の星を
クロージングテーマ(時代)
----------------♪マークがついている曲は歌詞を配布-------------

ここでは資料室という学校の理科室のような場所で、お客さんは7名と少なめ。

でも「ダイアナ」を歌いだすと一番年配と思しき女性がニコッとしたのが印象的だった。

この日、マリースKは友人を見舞った病院でうつされた風邪で鼻水と咳と発熱で最悪のコンディション。

行きのクルマの中で暴睡するも回復せず、途中で咳き込みそうになるアクシデントもあり2回目が懸念される。


福祉センターに戻って2回目の公演に備えると、最初に音合わせをした広い玄関ロビーに徐々に聴衆が集まり、30人近くになった。

「開演までサロンピアノを弾いてよ」とJoejiiにお願いして弾いてもらっていると「里の秋」の演奏に合わせてどこからか歌ってくれるお客さんもいるではないか。

開演から約40分、多くの方々が一緒に童謡を歌って下さり、オールディーズを楽しんでくれた。

また1回目の公演では出演さえ危ぶまれたマリースKは見事に復活し、風邪の影響など全く感じさせない声のハリで、我々に改めてプロ根性を見せつけてくれた。

この公演は他の演者の公演と共にムービーで録画され、その一部がYou-Tubeにアップされた。

http://www.youtube.com/watch?v=1ezL_ZwLlTA

(↑冒頭に自家製チャーシューとツミレ汁の映像あり。そこからスイス民族音楽、

 我々は開始から3分24秒後の後半から「春がきた」「故郷」の2曲分を収録)

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これまで、高齢者施設を対象に公演をしてきた「Nostal♪sic」としては「色恋モノはご法度」という不文律で選曲をしてきたが、今回、敢えて被災者の方々に元気を出してもらおうと青春時代(約50年前)のヒット曲で「色恋モノ」を解禁したのだ。

さて、その結果はどうだったかというと、2回目の公演でも童謡を懐かしそうに歌ってくれたおばあちゃまが、全く違う表情でプレスリーの歌を楽しんでくれていたから、この選択は正解だったのではないかと思う。

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街中は地震や津波の被害など全く感じさせないほど道路もライフラインも問題なく復旧している飯岡であったが、帰途、海沿いの道を走っていると大量の瓦礫が置かれていて、そのすさまじい爪跡の一端を垣間見た気がした。

我々の拙い歌や演奏が被災された方々にとって、ほんのひとときでも心の慰めや元気の素になってくれたらと改めて願わずにはいられなかった。

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2011年3月27日(日)、茅ヶ崎「Hi-Hat」でHi-Hatカルテットのライブに客演。

Hi-Hatカルテットは、オーナーの上地尉之(ds)をバンマスに、Yumily(as,ss)、森岡 忍(p)、石川康彦(b)と、ベテランのアマチュアjazzカルテットで、茅ヶ崎をベースに2ヶ月に1回の定例ライブ活動をしている。


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SEABIRD二金ライブでご一緒しているYumily(as)からのお誘いで2007年から始まった客演も今年で5年目。

昨年は'30年代~'60年代までを代表するヴォーカリスト(ビングクロスビー、シナトラ等)を順に採り上げて、2曲ずつ8曲構成にしてMCも考えて組み立てたが、今年は少し仕掛けを加えて前半にメドレーを2つ入れてみた。


1つは、「グリーンドルフィンストリート(On Green Dolphin Street)」~「明るい表通りで(On The Sunny Side Of The Street)」と続く「ストリート・メドレー」で、そしてもう一つは「ブルースカイ(Blue Skies)」~「ブルームーン(Blue Moon)」の「ブルー・メドレー」。


◆1st.set

1.Spring Wind
2.It's Only a Paper Moon(vo.石川美枝子.)
3.Waltz for Zweetie
4.On Green Dolphin Street~On The Sunny Side Of The Street(vo.Saigottimo)
5.Shiny Stockings
6.Blue Skies~Blue Moon(vo.Saigottimo)


3/21のリハで合わせた結果、「ストリート・メドレー」は前の曲をラテンにして後ろの曲を4beatに、「ブルー・メドレー」は前の曲を4beatにして後ろの曲をボサノヴァにすることでメリハリがついてイイ感じになった。

そして「On The Sunny Side Of The Street」と「Blue Skies」は、ともに世界恐慌直後の世相を反映した曲なので、大震災と原発事故で被災し不安な日々を送る今の日本人の心情にも合う気がする。


◆2nd.set

1.Lady Bird
2.You've Got a Friend(vo.森岡 忍)
3.Play a Simple Melody(vo.石川美枝子&Saigottimo)
4.Don't Be Cruel/冷たくしないで(vo.Saigottimo)
5.Girl Talk
6.You Don't Know Me(vo.Saigottimo)
7.Sukiyaki/上を向いて歩こう(vo.Saigottimo)
8.Danny Boy(vo.Saigottimo)
ex.What a Wonderful World(vo.Saigottimo)


セカンドセットでは、素晴らしいヴォーカリストでもあるピアノの森岡忍さんが弾き語りでキャロル・キングの名曲「You've Got a Friend」を感動的に歌い、ファーストセットで「ペーパームーン」を雰囲気たっぷりに歌った石川美枝子さん(ベーシストの石川さんの奥様)が古き良き時代のアメリカを象徴するようなアーヴィング・バーリン作「Play a Simple Melody」を歌う。


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この曲はBメロと別歌詞があって掛け合いで歌われる曲なので、美枝子さんが私に「一緒に歌いませんか」とお声掛け下さったので、3/21のリハで合わせたところ「お客さんも一緒に歌ってもらおうよ」ということになった。
ただ英語の歌詞でお客さんが歌ってくれるだろうかという問題があったが、Yumilyがあっさりと「Saigottumoが日本語の歌詞を作れば?」と簡単に言ってくれる。

「よし、それならやってやろうじゃないの」と、その場でちゃちゃっとAメロの歌詞を作ってみた。

その後、Bメロも日本語にして次のように完成した。

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プレイ・ア・シンプル・メロディー

(words and music by Irving Berlin、translated by Saigottimo)


Won’t you play a simple melody like my mother sang to me.
One with good old fashioned harmony play a simple melody.


歌おうよ シンプル・メロディー 昔のように
懐かしいね、ハーモニー あのシンプル・メロディー


(以下はBメロの歌詞)

Musical demon, set your honey at dream
Wont you play me some rag
Just change that classical nag to some sweet beautiful drag.
If you will play from a copy of a tune that is choppy
you'll get all my applause
and that is simply because I want to listen to rag.


素敵な気分、共に奏でて踊ろうよ
時が過ぎゆくことも忘れて踊り明かそうよ
途切れ途切れの歌の合間に手拍子取ろう
それは簡単、魔法のメロディー
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せっかく作ったので、歌える訳詞を集めた「スタンダードjazzを日本語で歌おう」というサイト http://www.inet-mitakai.com/Pages_folder/song.html  に投稿したところ、掲載して戴けることになった。

同サイト主宰者の小野さん曰く「この歌は中学3年の時に進駐軍のラジオ放送で聞いて覚えています。最初の部分は中学生でも聞き取れて、歌っていましたが、テンポが早くなる所からは、歌詞が聞き取れずにお手上げでハミングしていました。懐かしい歌の一つです」とのコメントも頂戴した。


本番ではまず私がお客さんに歌唱指導をしてからスタートし、①美枝子さんの英語詞(Aメロ)、②私の英語詞(Bメロ)、③二人で英語詞(A&B)の掛け合い、④インストルメンタル(楽器演奏)、⑤~⑦お客さんを含めて日本語詞(Aメロ、ただし私は途中からBメロの日本語詞でも掛け合い)、と全部で7コーラスを楽しく歌った。


この後、プレスリーとレイ・チャールズのナンバーを1曲ずつ挟んだ。

特にプレスリーの曲はjazzとは異なる分野だけに、リハでもてこずったが、結果的にはロックンロールをブルージーなチューニングにしたYumilyのアレンジとオブリガードも効き、上地さんのビートもゴキゲンな、Hi-Hatカルテット・バージョンの「冷たくしないで」が出来上がった。


そして再び歌声喫茶のお時間で「上を向いて歩こう」をお客さんと一緒に歌った。

この曲はNostal♪sicでも何度かお客さんと一緒に歌ったことがあるが、今まさに震災に寄せて世界中のアーチストが日本に対する応援歌としてこの歌を日本語で、あるいは母国語で歌ってくれている。

まだ計画停電の影響もあるこの茅ヶ崎でお客さんと一緒に歌えるのは感慨もひとしおである。


その後、石川さんの渋い弓の響きをフィーチャーしたベースとのデュオでスタートした「Danny Boy」は、森岡さんのゴスペル仕立ての感動的なエンディングで、ライブ自体もフィナーレとなった。


そしてお約束のアンコールは「What a Wonderful World/この素晴らしき世界」をお届けして終演。

この時期、お客さんの予約も少なく出足も気になっていたが、結果的にはほぼ満席になり、来られたお客様は皆さんとても喜んでくださった様子だった。

辛いとき、苦しいとき、暗くなる出来事が多い時ほど、歌が、そして音楽が必要だのだ、と実感したライブだった。


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12/19(日)、高齢者施設「ボンセジュール武蔵新城」で昨年に続いてクリスマス・コンサートに「Swing Bells」の一員として参加した。


このユニット(Swing Bells)は、山本晋平(ts,cl)、足立ゆみ(tp)ご夫妻に、広瀬俊行(p)、馬部祐三(b)、Saigottimo(vo)の5名編成のjazzバンドで、もともと昨年12月に足立さんのお母様が入っていらした施設など2箇所でのクリスマスコンサートに参加するために結成され、今年に入って杉並の施設での敬老の日コンサート、そしてこの日で4回目の公演となった。

この日の曲目は下記の通りで(○数字の5曲がヴォーカル曲で他の3曲が演奏のみの曲)、山本さんの選曲のコンセプトは「高齢者の方々が昔ラジオなどで聴いていた懐かしい曲を揃えた」というものである。


1.Hello, Dolly!
2.Sentimental Journey
③.On the Sunny Side of the Street(明るい表通りで)
④.Dream
5.It's Only a Paper Moon
⑥.White Christmas
⑦.聖夜(きよしこの夜)
⑧.リンゴの木の下で


山本さんご夫妻とは渋谷のSEABIRDでお会いすることはあるものの、このメンバーで顔を合わせて演奏するのはいつも本番当日だけなので4回目、しかもjazzのスタンダードと定番クリスマスソングなので、事前のリハーサルも当日の音合わせもないまま、いきなり本番に突入するのだからjazzバンドは凄い。


現地に到着すると、確か昨年もバンドメンバーにお茶の差し入れをしてくださった往年のお姉様に今年も熱烈歓迎を受ける。

「なによ、今聴いたらアンコールで準備しているのは『Stardust』1曲だけだっていうじゃない。もっと『虹の彼方に』とかもやってよ。私『アンコール!』って騒いじゃうからね」と嬉しい激励のお言葉とおひねりまで頂戴した。


控え室で「じゃあ、アンコールの予備曲としてこれも準備しますね」とバンマスの山本さんが皆に「虹の彼方に」の譜面を配るではないか。

そういえば確か昨年12月にはアンコールでこの曲を歌ったが、よく考えてみると私はそのとき初めてこの曲を歌い、その後は一度も歌っていないので、歌詞はすっかり記憶の彼方に飛んでいる。

慌てた私は「え、ちょちょ、それはその、急ですね、あの、歌詞が怪しくてですね...」とあたふたしていると、「あ、譜面があるので譜面の歌詞を見ながらでもいいじゃないですか」と山本さん。

しかし、今の私の視力では譜面の歌詞では小さくてとても見て歌えないので、急遽、別の譜面の裏に歌詞を大きく手書きで書き写して準備することにした。


コンサートは時間通り14時にスタート。

やっぱり生のウッドベースやクラリネット、トランペット、テナーサックスの響きは素晴らしい。

ヴォーカル曲も事前打ち合わせしかしていないが、リズムやテンポ、エンディングもバッチリ決めてくれる。

今回ソロでは初めて歌う「Dream」は少々不安だったが、ボサノヴァのリズムに乗って軽快に歌うことが出来た。

私がお願いした「繰り返しもブレークもなくフェルマータのみ」というエンディング指示はやや無理があったが、そこは臨機応変に自然なリタルダンドで処理してくれたので、聴いているお客さんは、まさかこのバンドで初めて演奏した(歌った)曲だとは思わなかったことだろう。

バンドがここまでしっかりしていると歌う方はラクチンだ。


後半の「聖夜(きよしこの夜)」と「リンゴの木の下で」はお客さん達と一緒に楽しく歌って終演、最後のメンバー紹介をしていると、あのお姉様が客席後方から「アンコール!」の強烈コール、そして聴衆の皆さんの拍手が湧き起こる。

まずは準備していた「Stardust」、バースの最初の音をポロンと弾いてもらおうと目配せすると、広瀬さんは電子ピアノをオルガンのトーンに変えて、なんと、あのナット・キング・コール盤の有名なイントロのフレーズをそのまま弾きはじめたではないか。

「おおーっ、すげー!」と、内心のけぞりながらナット・コール気分でバースから歌い始め、なんとか無事にランディングすると再びアンコールの拍手があって「ジングルベルを!」というアンコールリクエストも頂戴した。

バンドの面々は譜面もないのに、広瀬さんの「じゃFで」の合図で「あらよっ」とばかりにアンコールに応えて「ジングルベル」を演奏し、首尾よく終演予定時刻の15時とあいなった。

「虹の彼方に」は、きっとお姉様の記憶の彼方に行ってくれたのだろう(フーッ、私としては助かった)。


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12月4日(土)、「小田急デイサービスセンターふらわあ豪徳寺」で童謡ユニット「Nostal♪sic」の今年最後の公演を行なった。


天気が良いので家から自転車で向かったが、少し早く到着したので周囲を探索した。

実は私は幼い頃、この豪徳寺に何年か住んでいた事がある。

参宮橋にオートクチュールの店を構えていた母親と二人で暮らしていたのである。

毎朝、駅前の保育園に預けられ、夜は母親に迎えに来てもらってフクロウがホーホー鳴く森の脇を家路についたという思い出が残っている。

私はその頃、神経が立っていたのか昼寝ができず保育園でのお昼寝の時間が大嫌いで園を逃げ出して大騒ぎになったこともあったという。

その「春明保育園」は、綺麗な建物に替わってはいたが駅前の同じ場所にまだ残っていた。


当日のステージは13:45~14:20の35分間、曲目は次の12曲、冬用のラインナップだ。


1.オープニング・テーマ(切手のないおくりもの)
2.かあさんの歌 Saigottimo & JOE Jii
3.ペチカ Saigottimo
4.たきび Marice.K
5.灯台守 Saigottimo
6.カチューシャの歌 Marice.K
7.冬の星座 Saigottimo
8.故郷の人々 Saigottimo & JOE Jii
9.浜辺の歌 Marice.K
10.この道 Saigottimo
11.故郷 Saigottimo & JOE Jii
12.エンディング・テーマ(この広い野原いっぱい)


喉の調子に不安を抱えていたMarice.Kも無事、綺麗な声を響かせ、JOE Jiiのキーボードもゴキゲンだった。

ラストの曲「故郷」のMCの際に「私は昔、この豪徳寺に住んでいて春明保育園に入っていました。あの髭モジャの園長先生がまだお元気でした」と話したら、オーディエンスがにわかにザワザワッと沸いた。

「ああ、あの園長先生ねぇ」「ほう、あそこでねえ」など、やはりこの地元で長く暮らしてきた方々が多いのだろう。

思えば母が生きていたらほぼこのオーディエンスと同じ年代である。

「故郷」を歌いながら、この曲を自分の故郷で母親の世代の方々と一緒に歌っているんだと思うと私にはひとしお感慨深いものがあった。

今回のステージもお客さまには喜んで戴け、思いがけずアンコールも頂戴し何にしようか迷った末に「埴生の宿」を歌わせてもらった。


思えば、この「Nostal♪sic」は昨年の年末に構想が浮上して年明けに結成し、3月の病院での初公演を皮切りに、世田谷区の雑居まつりコンサートの出演や椎名町の敬老イベントなど、初年度の今年だけで6回の公演を行なったことになる。

昨年の今頃には影も形もなかったユニットがたった1年間で、と思うと自分でもビックリする。

今後もコンスタントに公演を積み重ねながら、来年は東京都のヘブンアーティストにもチャレンジしたいものである。


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10/16(土)、曙橋「Back In Town」でのjazzコーラスライブコンサートは大盛況だった。

我々FlimmzyもCorky'sも持ち味を存分に出し切ったパフォーマンスが出来た(残念ながら4小節分の「口笛」は練習の甲斐なく現地リハでも結果が出せずに断念したが)と思うし、何よりも多くのお客様に楽しんでもらえた、喜んでもらえた、という実感が持てたことが嬉しかった。

終演後の打上げの席で出演者一同が口を揃えて同じように述べていた感想がある。

それは70人を超える満席のお客様が最後までステージに集中してくれていたことである。

大抵の場合、途中で飽きておしゃべりが始まったりするものだが、今回のライブでは曲間のMCも含めて最後までお客様がステージに注目し、オーディエンス(聴衆)で居てくれたのである。


私自身は、おしゃべりもライブのうちだと思っているので余り気にはしていない。

もともとjazzは「淫売宿のチンドン屋」に始まり「禁酒法時代の闇酒場のBGM」で発展し「ダンスパーティのバックバンド」で確立されたという歴史からみてもステージ上の音楽が主役なのではなく、客席のお酒や料理やおしゃべりやダンスの方が主役なのだ。

クラシック音楽だって元をたどれば宮廷貴族の食事のBGMやパーティの気晴らしであり、それをコンサートホールなどで一音も漏らさずに聴こうとすることの方がむしろ不自然だと私は常々思っている。

だから私は来てくださったお客様が料理やお酒やおしゃべりと一緒に音楽も自由に楽しんでくれればそれで良いのだが、パフォーマー(演者)の中には、ちゃんと聴いて欲しい、おしゃべりされるのはイヤだという人も多い。

つまりお客様に良きオーディエンス(聴衆)たることを求めるわけであり、その意味でも今回のコンサートは有り難かったというわけである。


もう一つ印象的だったのは、1st.setと2nd.setを比べると、我々Flimmzyに関しては、明らかに2nd.setの方がミスも多かったので「1st.setの方が出来が良かった」とメンバーは皆そう思ったのだが、お客様に聞いてみると、皆ことごとく「2nd.setの方が良かった」と言うのである。


この食い違いはいったい何なのだろう?


打上の席でこの点を話題にしたら、Corky'sの内田さんは「いや、俺は客席で聴いていたけど、1st.setの方が絶対良かったと思うよ」と言う。

彼は我々がステージに居るときは客席に居るオーディエンスだが、リハなどの出来も知っているから、視点がパフォーマーと同じなのかも知れない。

皆でいろいろ話した結果、我々パフォーマーが気にする「出来」とオーディエンスが感じる「出来」の差、あるいは我々パフォーマーが届けたいものとオーディエンスが期待するものの差ではないかという結論になった。

パフォーマーは楽曲をしっかり正確に表現しようとするが、オーディエンスは(というよりお客様は)一つ一つの楽曲よりもライブ全体の流れやノリの良さを楽しむのではないかということである。

考えてみれば、先日の公開ゲネプロ(通しリハ)とは違って、本番のライブに来て下さるお客様は、我々パフォーマーのためのよきオーディエンスたろうとして来るわけではなく、休日の夜のイベントの一つとして自分が楽しもうとして来るはずだからである。
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