2011年3月27日(日)、茅ヶ崎「Hi-Hat」でHi-Hatカルテットのライブに客演。

Hi-Hatカルテットは、オーナーの上地尉之(ds)をバンマスに、Yumily(as,ss)、森岡 忍(p)、石川康彦(b)と、ベテランのアマチュアjazzカルテットで、茅ヶ崎をベースに2ヶ月に1回の定例ライブ活動をしている。


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SEABIRD二金ライブでご一緒しているYumily(as)からのお誘いで2007年から始まった客演も今年で5年目。

昨年は'30年代~'60年代までを代表するヴォーカリスト(ビングクロスビー、シナトラ等)を順に採り上げて、2曲ずつ8曲構成にしてMCも考えて組み立てたが、今年は少し仕掛けを加えて前半にメドレーを2つ入れてみた。


1つは、「グリーンドルフィンストリート(On Green Dolphin Street)」~「明るい表通りで(On The Sunny Side Of The Street)」と続く「ストリート・メドレー」で、そしてもう一つは「ブルースカイ(Blue Skies)」~「ブルームーン(Blue Moon)」の「ブルー・メドレー」。


◆1st.set

1.Spring Wind
2.It's Only a Paper Moon(vo.石川美枝子.)
3.Waltz for Zweetie
4.On Green Dolphin Street~On The Sunny Side Of The Street(vo.Saigottimo)
5.Shiny Stockings
6.Blue Skies~Blue Moon(vo.Saigottimo)


3/21のリハで合わせた結果、「ストリート・メドレー」は前の曲をラテンにして後ろの曲を4beatに、「ブルー・メドレー」は前の曲を4beatにして後ろの曲をボサノヴァにすることでメリハリがついてイイ感じになった。

そして「On The Sunny Side Of The Street」と「Blue Skies」は、ともに世界恐慌直後の世相を反映した曲なので、大震災と原発事故で被災し不安な日々を送る今の日本人の心情にも合う気がする。


◆2nd.set

1.Lady Bird
2.You've Got a Friend(vo.森岡 忍)
3.Play a Simple Melody(vo.石川美枝子&Saigottimo)
4.Don't Be Cruel/冷たくしないで(vo.Saigottimo)
5.Girl Talk
6.You Don't Know Me(vo.Saigottimo)
7.Sukiyaki/上を向いて歩こう(vo.Saigottimo)
8.Danny Boy(vo.Saigottimo)
ex.What a Wonderful World(vo.Saigottimo)


セカンドセットでは、素晴らしいヴォーカリストでもあるピアノの森岡忍さんが弾き語りでキャロル・キングの名曲「You've Got a Friend」を感動的に歌い、ファーストセットで「ペーパームーン」を雰囲気たっぷりに歌った石川美枝子さん(ベーシストの石川さんの奥様)が古き良き時代のアメリカを象徴するようなアーヴィング・バーリン作「Play a Simple Melody」を歌う。


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この曲はBメロと別歌詞があって掛け合いで歌われる曲なので、美枝子さんが私に「一緒に歌いませんか」とお声掛け下さったので、3/21のリハで合わせたところ「お客さんも一緒に歌ってもらおうよ」ということになった。
ただ英語の歌詞でお客さんが歌ってくれるだろうかという問題があったが、Yumilyがあっさりと「Saigottumoが日本語の歌詞を作れば?」と簡単に言ってくれる。

「よし、それならやってやろうじゃないの」と、その場でちゃちゃっとAメロの歌詞を作ってみた。

その後、Bメロも日本語にして次のように完成した。

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プレイ・ア・シンプル・メロディー

(words and music by Irving Berlin、translated by Saigottimo)


Won’t you play a simple melody like my mother sang to me.
One with good old fashioned harmony play a simple melody.


歌おうよ シンプル・メロディー 昔のように
懐かしいね、ハーモニー あのシンプル・メロディー


(以下はBメロの歌詞)

Musical demon, set your honey at dream
Wont you play me some rag
Just change that classical nag to some sweet beautiful drag.
If you will play from a copy of a tune that is choppy
you'll get all my applause
and that is simply because I want to listen to rag.


素敵な気分、共に奏でて踊ろうよ
時が過ぎゆくことも忘れて踊り明かそうよ
途切れ途切れの歌の合間に手拍子取ろう
それは簡単、魔法のメロディー
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せっかく作ったので、歌える訳詞を集めた「スタンダードjazzを日本語で歌おう」というサイト http://www.inet-mitakai.com/Pages_folder/song.html  に投稿したところ、掲載して戴けることになった。

同サイト主宰者の小野さん曰く「この歌は中学3年の時に進駐軍のラジオ放送で聞いて覚えています。最初の部分は中学生でも聞き取れて、歌っていましたが、テンポが早くなる所からは、歌詞が聞き取れずにお手上げでハミングしていました。懐かしい歌の一つです」とのコメントも頂戴した。


本番ではまず私がお客さんに歌唱指導をしてからスタートし、①美枝子さんの英語詞(Aメロ)、②私の英語詞(Bメロ)、③二人で英語詞(A&B)の掛け合い、④インストルメンタル(楽器演奏)、⑤~⑦お客さんを含めて日本語詞(Aメロ、ただし私は途中からBメロの日本語詞でも掛け合い)、と全部で7コーラスを楽しく歌った。


この後、プレスリーとレイ・チャールズのナンバーを1曲ずつ挟んだ。

特にプレスリーの曲はjazzとは異なる分野だけに、リハでもてこずったが、結果的にはロックンロールをブルージーなチューニングにしたYumilyのアレンジとオブリガードも効き、上地さんのビートもゴキゲンな、Hi-Hatカルテット・バージョンの「冷たくしないで」が出来上がった。


そして再び歌声喫茶のお時間で「上を向いて歩こう」をお客さんと一緒に歌った。

この曲はNostal♪sicでも何度かお客さんと一緒に歌ったことがあるが、今まさに震災に寄せて世界中のアーチストが日本に対する応援歌としてこの歌を日本語で、あるいは母国語で歌ってくれている。

まだ計画停電の影響もあるこの茅ヶ崎でお客さんと一緒に歌えるのは感慨もひとしおである。


その後、石川さんの渋い弓の響きをフィーチャーしたベースとのデュオでスタートした「Danny Boy」は、森岡さんのゴスペル仕立ての感動的なエンディングで、ライブ自体もフィナーレとなった。


そしてお約束のアンコールは「What a Wonderful World/この素晴らしき世界」をお届けして終演。

この時期、お客さんの予約も少なく出足も気になっていたが、結果的にはほぼ満席になり、来られたお客様は皆さんとても喜んでくださった様子だった。

辛いとき、苦しいとき、暗くなる出来事が多い時ほど、歌が、そして音楽が必要だのだ、と実感したライブだった。


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