2026年12月21日(日)12時~14時、渋谷・SEABIRD、浅野・大槻セッション。私は浅野さん(b)とは昔一緒にバンドを組んでいた関係(*1)で、毎月1回開催されるこのランチセッションには可能な限り参加していたが、大槻美歩さん(pf)が2人目の出産準備に入るので今月で暫くお休みとなる。

この日のセッションには私の他にピアノ1名、ギター2名、ドラム2名が参加した。私は12月に入って間もなく鼻風邪をこじらせて発熱し、ほぼ一週間程床に伏していた。子供の頃から鼻が悪く手術もしたが余り良くならず現役時代も毎年ワクチンを打ってもインフルエンザには罹っていた。

今月は第一金曜(1金)ライブ&セッションを欠場してしまいクリスマス・ソングを歌えなかったので、この日は自分がレパートリーにしているクリスマスソングを一気に歌うことにした。日本ではお正月があるためこの時期しか歌えないので一種の虫干しみたいなものである。

♪White Christmas…2025年12月21日、渋谷・SEABIRD浅野・大槻セッションにて♪
1曲目「ホワイト・クリスマス」は誰でも知っているであろうクリスマス・ソングの王道中の王道、というか、全世界で最もレコードが売れた曲である(*2)。もともとはアーヴィング・バーリンが1941年の映画「ホリデイ・イン」のために作った曲でビング・クロスビーの名唱が最も有名である。

♪The Christmas Song…2025年12月21日、渋谷・SEABIRD浅野・大槻セッションにて♪
2曲目「ザ・クリスマス・ソング」は、白人男性ジャズシンガーの最高峰と言われるメル・トーメが作ったジャズの世界では最も定番のクリスマス・ソングだ。この曲は1944年、まだ彼が若く貧しい頃、真夏でエアコンの無い部屋で友人ボブ・ウェルズと暑さしのぎに冬の風物詩を述べ合って作ったとされる。

♪Blue Christmas…2025年12月21日、渋谷・SEABIRD浅野・大槻セッションにて♪
3曲目「ブルー・クリスマス」は1948年のカントリー歌手アーネスト・タブが作った曲だが、1957年にエルビス・プレスリーがビング・クロスビーの「ホワイト・クリスマス」に対抗してリリースし大ヒットした。プレスリーはハワイアンを手掛けたり、以前からビング・クロスビーを意識していたという。

日本では今日12月24日の夜がクリスマスの前夜祭とされているが本当はそうではないし、そもそもクリスマス自体イエス・キリストの誕生日とは関係ないという事も以前ブログに書かせて戴いた(*3)。でもやはりヴォーカリストとしてはこの時期しか歌えないクリスマス・ソングを歌いたいのである。
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*1:このセッションおよび私が以前組んでいたバンドについては下記ブログご参照。
カエンペッパーとオレガノ再会 | Saigottimoのブログ
出会いに再開、セッション三連荘 | Saigottimoのブログ
西川姉御と20年ぶりの共演成る | Saigottimoのブログ
*2:レコード・セールスとしてはエルトン・ジョンのダイアナ妃追悼歌「キャンドル・オブ・ザ・ウィンド」がTOPとされているが、ビング・クロスビー盤に限らなければ「ホワイト・クリスマス」が最多とされている(一説には5千万枚とも)。
*3:本件については下記ブログご参照。
12/24はX'masイブではない | Saigottimoのブログ

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2025年12月14日、NHK大河ドラマ「べらぼう」が最終回を迎えた。カミさんが出勤時間が早まって朝ドラが観られなくなって以来、大河ドラマは我が家で唯一夫婦揃って観る貴重な番組枠だが、今回は脚本も演出も秀逸で、主演の横浜流星はじめキャスト陣も皆好演していて非常に面白かった。


        【NHKのWebより】

大河ドラマといえば主人公は歴史上の英雄等が多いが、今回は江戸時代に繁盛した蔦屋耕書堂という書店主の蔦屋重三郎(以下、蔦重)が主人公と、極めて地味である。放映前は、恐らく今風に言うところのコンテンツビジネスで成功したマーケターとしての商才が描かれるのだろうと私は思っていた

しかし実際に描かれたのは、蔦重の商才よりも、喜多川歌麿、恋川春町、十返舎一九、大田南畝、滝沢馬琴、葛飾北斎といった当代の天才達と交流し、彼等に無茶振りをしつつ才能を引き出し人気コンテンツに仕立てて世の中を変えていく、プロデューサーとしての手腕の方だったように思う。

象徴的な場面がある。蔦重を兄のように慕って頼り、彼を支えた喜多川歌麿が念願叶って“当代一の絵師”となり晩年の蔦重と袂を分かった。しかし歌麿は後に蔦重にこう漏らすのだ。「他の本屋(蔦重以外)は優しいんだ。『そのままでいい』と言うんだ。でも俺はそれじゃつまらないんだよ」と。


このシーンを見て私はアップルの共同創業者スティーブ・ジョブスを思い出した。彼はプログラムも作らずデザインもせず経営者としても自らにダメ出しを(してプロの経営者をスカウト)したくらいだが(*1)、Macintoshやiphoneを生み出して“世界を変えた”のは、紛れもなく彼の手腕だった

  【Steve Jobs (写真は中西氏のサイトから)】

ある時、彼は半導体の回路を眺めて「このゴチャゴチャしたところ設計し直して」と言った。技術者が「は?機能的に問題ないし半導体は外から見えないだろう」と反論したが「僕はイヤなんだ」と彼は譲らない。仕方なく回路設計をし直したら何と演算性能や電力消費性能が向上したという。

かつての優秀な部下達が集まると「俺は奴に何度もクビになった」「俺も奴に何度も酷い眼に遭った」と“ジョブス被害者の会”状態で盛り上がるが最後は「また奴と一緒に仕事がしたい」という結論で終わるという。結局、彼の無茶振りが自分達の才能を引き上げる事を身を以て知っているからだろう。

つまり蔦重は“江戸時代のジョブス”だったのだ。この2人に共通しているのは、確かに大衆の求める商品を企画する優れたプランナーでありマーケターでもあるが、同時に天才達の才能を見抜く力とその才能を開花成長させ商品価値に結び付ける卓越したプロデューサーとしての能力だったのだろう。
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*1:ジョブスは、史上初めてコカ・コーラを抜き業界トップとなったペプシ・コーラの経営者ジョン・スカリーを「砂糖水を売って一生過ごすより世界を変えてみないか」という有名な口説き文句でアップル社にスカウトした(そのスカリーにアップル社を追放されるジョブスだが後年カムバックする)。

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石貫慎太郎さんの新作オーディオドラマ「魔女の不思議な海底バス」に出演させて戴いた。これはスクラット少年と飼い猫ペグリッチのシリーズ最新作(*1)。従ってペグリッチ役の図書委員こんざぶろうさんが久々に登場し(*2)、今回新たにスクラット役となる月宮はるさんとの初共演が楽しめる。


そしてこれまで快活な女子大生から貞淑な寡婦まで幅広い役柄をこなし八面六臂の活躍を見せている山木梨花さんが今回は魔女役!箒に跨り、黒いマントを纏って鼻がひん曲がったおどろおどろしい魔女は、果たして性格までひん曲がっているのだろうか。ここは注目ポイントだ。

私はガゼット爺さんという老描の役で、人間の眼には見えないであろう猫用列車の中でペグリッチ達と出会うという設定だ。今回もkoto☆hana作品らしく幻想的でファンタジーな展開だが、スクラット少年の冒険活劇シリーズでもあり、さらに我々の人生を省みたくなる深~い示唆も含んでいる。

●「魔女の不思議な海底バス」【約47分間】クリック!
■スタッフ
脚本/制作/音楽:石貫慎太郎
エンディングテーマ:ciel
 演奏:Au bonheur
 作曲/編曲:石貫慎太郎
■キャスト
ナレーション:​中田真由美
ペグリッチ:図書委員こんざぶろう
スクラット:月宮はる
魔女:山木梨花
パパ、車掌:能登洋宇
ガゼット爺さん:Saigottimo (開始から10分過ぎに登場)
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*1:これまでの本シリーズは下記ブログご参照。
「煙突の上のコンペイトウ」に出演 | Saigottimoのブログ
今度はドラキュラになりました | Saigottimoのブログ
灰色のオオカミになりました | Saigottimoのブログ
*2:上記以外のこんざぶろうさん出演作は下記ご参照。
生まれ出づる悩みとは何か? | Saigottimoのブログ
リアル爺ぃが老人を演じたら? | Saigottimoのブログ

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2025年11月29日(土)、一般公開前の「赤坂ストリングスホール雪華」にて「Saigottimo Mackey デビュー25周年記念 ア・カペラ コンサート」を開催した。楽器どころかマイク、アンプ、スピーカー等のPA(音響効果)機器も一切使わない、アカペラ(無伴奏)&アコースティック(生音)ライブである。

アカペラのライブを構想したのは5年前(*1)だが、歌や朗読の際に「マイクを使わす自然な生声で届けたい」という思いはいつもあった。しかしアコースティックで拡声もエコー(残響)も使えないとなるとオペラ歌手でもない限り(*2)生声が届く範囲となるが、このホールはそれを解決してくれた(*3)。

通常ライブでは歌モノとインスト(器楽曲)を混ぜて目先を変える。 流石に私一人のアカペラだけでライブを構成するのは無理があるので女声ヴォーカルのマッキーこと牧かおるさんを巻き込んだ。若くしてデビューした彼女も私と丁度同じ25年経ったというので今回の記念イベントとしたのだ。

当初は彼女もこの企画には難色を示していた。でも「私はアカペラがベストだとは思ってないよ。むしろ聴き終わったお客様が『楽器の音を聴きたい』と思ったら成功だと思う」と言ったらようやく納得してくれて「成程!要するにイヤなものを聴かせるんですね!」…う~ん、ま、そうかもねぇ。

構成は、前半はソロを男女5曲ずつ10曲、後半はDuetを5曲と男女ソロ1曲ずつにアンコールとしてDuet1曲の8曲。途中休憩10分を挟んで16時~18時の2時間で全18曲。楽器もPA機器も一切無しで、まあ、お客様がよく我慢して聴いて下さったと思う。この場をお借りして改めて感謝申し上げたい。

1st.set (青字:男声ソロ 赤字:女声ソロ)
①上を向いて歩こう/②私はイエスが分からない/③この素晴らしき世界④ファースト・ラブ/⑤マスカレード/⑥リメンバー・マイ・ラブ⑦千の風になって/⑧唄う風⑨蘇州夜曲/⑩ヒーロー(マライア・キャリー)
2nd.set (黒字:Duet)
①ラブ・ミー・テンダー/②星に願いを/③この世の果てまで/④グッド・ライフ/⑤ほほ寄せて/⑥ローズ⑦スマイル/en.聖夜

アカペラと言っても、楽器の伴奏があるかのように完璧な音程とリズムを保つコーラスのコンサートなどはあるものの、鼻歌のようにゆるいソロやデュオだけのライブは恐らく古今東西無かっただろう。この企画だって、たまたま理想的なホールと理解ある?共演者を得てようやく実現したのだから。

聴いて下った方々のアンケートや感想メールでも「初めての機会でした」「新鮮だった」など、有難いお言葉を頂戴した。え?当日の録音などをブログで聴かせないのかって?いやいや、それこそその場で生の音を聴いて戴いてナンボですから、それを録音で聴かせるのは野暮ってもんでしょう。
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*1:アカペラライブ企画の原点は下記ブログご参照。
アカペラで歌えるなんて凄い? | Saigottimoのブログ
*2:オペラ歌手は身体を楽器の様に使って囁く様な歌でもオペラハウスの奥まで生声で届けることが求められる。
*3:このホールについては下記ブログご参照。
25周年記念Liveは赤坂で11月 | Saigottimoのブログ

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2025年11月24日(祝)、渋谷・SEABIRD。通算8回目(*1)の「なおけいバンドライブ」が15時から開催された。同店で第二金曜日に定例ライブをしているバンドメンバーの(相対的)若手フロント2人組、杉山尚子(ts)と山内恵英(tp)が主役となる“スピンオフLive”も毎年2回×満4年続いたことになる。


【けいちゃん山内恵英(tp)、なおちゃん杉山尚子(ts)】
PROGRAM(各曲名⇒なおちゃん限定公開動画にリンク)
1st set
1 Dat Dere (恵英&尚子)

2金の岩井バンマス(tp)登場。てっきりなおちゃん(ts)とのアンサンブルかと思ったら、けいちゃん(tp)とのラッパ競演とは珍しい!ダブルミュート(消音器)演奏でスタートし、ソロを回して再びミュートで終わるというお洒落な展開だ。

2 All Blues (恵英&岩井千尋)

出雲井さんは「思い出のタネ」という邦題が付いている大人のスタンダードをバースからしっとりと聴かせる。この曲は珍しく歌詞が4番くらいまである。「これらの些細な物が私をして貴方を思い出させる」という歌だから、それこそいくらでも歌詞のネタが作れるのだろう。

3 These Foolish Things (出雲井裕実&尚子)

マッキーは、毎年数回都内某所で公演している“なおけい&マッキー”ライブで定番としている「まるで恋の気分」という曲を杉山尚子アレンジの2管アンサンブルで軽快に聴かせる。

4 Almost Like Being in Love (マッキー&尚子&恵英)

フランスのギタリスト兼ヴォーカリスト、サッシャ・ディステルが器楽曲として作曲した「La Belle Vie (美しき人生)」をトニー・ベネットが英語の歌詞で歌って「The Good Life」としてヒットさせたのでディステルがその英詞を逆輸入して仏訳した曲。私とマッキーが仏英詞で交互に歌ってみた

5 La Belle Vie (Saigottimo&マッキー&恵英)

ヴォーカル3曲の後、再びなおけい2トップに戻ってインスト(器楽演奏)を2曲演奏して前半終了、休憩に入る。ピアノソロにベースソロ、そしてドラムも4バース(4小節ずつフロントプレイヤーとドラムの掛け合い)と、リズムセクションも活躍して2人を盛り立てる

【上:けいちゃん&なおちゃん】
【下:リズムセクションの中川さん(pf)、小島さん(ds)、榎本さん(b)】

6 Beatrice (恵英&尚子)
7 Sack of Woe (恵英&尚子)

2nd set
冒頭のお客様コーナーはケ二ーさん(g)登場。岩井さん(tp)と「So What」。「だからどうした」とでも訳すのかな。

1 So What (ケニーさん&千尋)

ここは本来“ベテランコーナー”として岩井さん&加藤さんの“古狸チーム”枠(2金では逆に“ヤングコーナー”としてなおけい枠)なのだが本日は加藤さんが欠場なのでなおちゃんが一緒に1959年の映画「黒いオルフェ」の主題歌を。

2 Black Orpheus (千尋&尚子)

私は1983年の映画「アウトサイダー」でスティービー・ワンダーが作った主題歌を“ナンチャッテ和訳”の朗読をしてから歌った。この曲は全編4/4拍子のスロー8ビートなのだが、何故だかイントロの2小節目だけが5/4と5拍子になっている。

3 Stay Gold (Saigottimo&尚子)

出雲井さんの2曲目はボサノヴァ。ブラジル在住経験で培ったネイティブ・ポルトギーのボサノヴァは本場モノの香りだ。

4 Outra Vez (裕実&恵英&尚子)

マッキーは2曲目も“なおけい&マッキー”の定番曲。杉山尚子アレンジの2管アンサンブルとのマッチングもカッコいい!

5 Just Friends (マッキー&恵英&尚子)

最後は楽器陣総出で賑やかに締め括った、が、この曲の途中から入って来た外国人のお客様が「encore!」と叫ぶ。どうやら1st.setから居らしている外国人男女のお客様のお連れらしい。なんでもニューヨークでこのお店の情報を得て来て下さったというからSNSの威力は凄いねー

6 St. Thomas (全楽器陣)
岩井さん(tp)が外国人のお客様のアンコールの要望にお応えして「オッケー、オッケー、じゃあオータムソング!」。さて何を演るのかと思えばこの季節にピッタリの「枯葉」が始まった。全楽器陣がこのジャズの超定番曲をたっぷりと演奏して終演となったのでありました。メデタシメデタシ!

En. Autumn Leaves (全楽器陣)

そして次回「TheNAOKAYライブin渋谷⑨」も半年後の5/6(GW最終日)と早々に決定!但し外資系企業で役員秘書のなおちゃんがアラブの王子に見初められてドバイに行っちゃわないか心配だ。私は大谷翔平結婚!と聴いて真っ先に「もしかして、なおちゃん?」とメールしたくらいだからねー

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*1:以前のTheNAOKAYライブin渋谷は下記ご参照。
ライブにおけるスピンオフ作品 | Saigottimoのブログ
お客様のシット・イン演奏凄っ! | Saigottimoのブログ
TheNAOKAYライブin渋谷③ | Saigottimoのブログ
TheNAOKAYライブin渋谷④ | Saigottimoのブログ
TheNAOKAYライブin渋谷⑤ | Saigottimoのブログ
TheNAOKAYライブin渋谷⑥ | Saigottimoのブログ
TheNAOKAYライブin渋谷⑦ | Saigottimoのブログ

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2025年11月24日は振替休日、この日は杉山尚子(ts)と山内恵英(tp)がメインフロントを務める年に2回の「TheNAOKAYライブ」が渋谷・SEABIRDで開催される(*1)。いつもライブは19時(午後7時)か19時半~だが、この日は祝日なので15時~17時(午後3時~午後5時)と“真っ昼間のライブ”だ

昼間といえどもいつもの「TheNAOKAYライブ」のフルメンバーが勢揃い。中川さん(pf)、榎本さん(b)、小島さん(ds)の磐石のリズムセクションに、フロント陣もなおけいコンビに加えて岩井&加藤の“古狸チーム”、ヴォーカリストも出雲井さんにマッキーに私と3名、豪華絢爛てんこ盛りだよーん。

いつもの夜ライブなら夕飯食べてお酒飲んでという人も午後3時だとお茶の時間かも知れない。SEABIRDはジャズ喫茶だからコーヒー(500円)もあるが私のおススメはホットココア(600円)!(*2)マスターがココアパウダーから1杯ずつ鍋で作るから本格的、インスタントとは全然違って旨いんだなぁ。

11/24は今月2度目の3連休の最終日だけどSEABIRDはいつもノーチャージ(オーダーのみ)!だからワンコインでジャズライブを聴きながら午後のティータイムを過ごしてはいかが?私はスティービー・ワンダーの「Stay Gold」(朗読付き)とフランス由来の「La Belle Vie」を歌わせてもらう予定。

ジャズ喫茶 SEABIRD(シーバード) ※予約不要
住所:渋谷区渋谷2-3-4 電話:03-3499-1890

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*1:前回の「TheNAOKAYライブ」は下記ブログご参照。
TheNAOKAYライブin渋谷⑦ | Saigottimoのブログ
*2:ココアもチョコレート(ドリンク)も原料は同じカカオ。オランダのバン・ホーテンがカカオ豆の脱脂方法を考案しココアを発明、肥満を避けたい女性に大人気だったという。それでもカロリーが気になる方は「砂糖控え目で」と注文を。

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2025年11月7日(金)、渋谷・SEABIRD1金ライブ&セッション、今日はテナー・サックス奏者のジョー・ヘンダーソン特集。フロントの本多バンマス(tp)「う~ん、ジョーヘンはキャラに合わないなぁ」御子柴さん(ts)も「変だ損だというくらい曲が変なんだよねー、聴く分には良いんだけどねー」

傍から見れば「そんなに好きじゃないなら特集しなけりゃいいのに」と思うが、でも気に入った曲ばかり演奏していてはマンネリに陥るので、普段余り演奏しない曲だからこそチャレンジしようというバンマスの意図らしい。その点は2金の岩井バンマスもそうだが、これは長く続ける秘訣かも?

【十河さん(pf)、岩渕さん(ds)、本多バンマス(tp)、萬造寺さん(b)、御子柴さん(ts)】

最初の曲は「Punjab」、そして「Step Lightly」「Black Narcissus」「Mamacita」とジョーヘン三昧が続く。休憩後は、本多バンマスの知人が作って贈ってくれたオリジナル曲だという「One Light (by Shingo Hibino)」(本多一光なので)、とても良い曲だ。そしてヴォーカルコーナーに。


柳田さんは“彼女は僕のお気に入り”という意味の「My Kind of Girl」。柳田さんにはマイケル・ブーブレの明るい雰囲気があって楽しい。2番手は益田伸子さんでコール・ポーターの「Night and Day (夜も昼も)」。彼女の、いつもバース(前歌)から歌う姿勢はヴォーカリストとして見習いたいものだ。


3番手の私はカンツォーネの「Volare」(*1)。この歌は青空をテーマにしているので天高い秋空の10月に歌いたくなるが、今年は秋が来ないと思っていたら11月になってしまった。
♪Volare…2025年11月7日、渋谷・SEABIRD1金ライブ&セッションにて♪


4番手の中村美津子さんは“ただの友達よ”という男としてはガッカリな歌Just Friends」を軽快に歌うと、トリの大津晃子さんは映画「いそしぎ」の主題歌Shadow of Your Smile」をしっとりと。最後は特集に戻ってジョー・ヘンダーソンの「No Me Esqueca」で賑々しく終演となった。

※先週から私のスマホのストレージが満杯になってしまった。かろうじて録音はできたものの写真が撮れず、今回のブログはお店のママがタブレットで撮ってくれた写真やバンマスのプライベート動画からのキャプチャーなどで失礼させて戴きました。遂にスマホも買換えなきゃダメか…嗚~呼。
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*1:この楽曲については下記ブログご参照。
実はヴォラーレではなかった! | Saigottimoのブログ

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2025年11月2日(日)、カナダ・トロントでMLB(米メジャー野球)の頂点ワールドシリーズ最終戦が行われ(現地は11/1夜)、32年ぶりの制覇を目指した地元のブルージェイズをロサンゼルス・ドジャースが下し、4勝3敗で連覇を果たした。同シリーズMVP(最優秀選手)はチーム4勝中3勝した山本由伸投手。


【シリーズMVPとなった山本由伸 MLB公式サイトより】

今回のワールドシリーズでは山本の活躍が凄すぎて、流石の大谷翔平も霞んだ。全7戦の本シリーズで3勝0敗、防御率1.05、しかも第6戦で先発し6回96球投げ勝利投手になった翌日の第7戦でも9回1死1、2塁の場面から登板して2回2/3を無失点に抑えて2日連続勝利投手という伝説に残る離れ業だ。

活躍以上に凄いのが彼のコメントで「(俺が投げれば)負けという選択肢はない」「(完投するから)ブルペンを施錠しておけ」等々、米国では連日ニュースのヘッドラインになる。だが実直で控え目な彼がそんな言葉を吐くはずなく、これらは「山本の(言ってない)名言集」として大バズりしている。(*1)

なんでそんな事になったかといえば、一部は翻訳上のニュアンスの違いだが大半は面白半分のイジりだ。“不言実行が美徳”という文化がない米国では大口を叩いて実現してしまう奴がウケるのだ。山本は実績が凄いので、ならばビッグマウス・キャラに仕立ててしまえという算段だろう。(*2)

実際は「負けられない試合なので勝つ事だけを考えて投げます」とのコメントが「負けることは考えられない」と通訳され「負けという選択肢はない」という名言になる。上記のブルペン施錠の名言も「ブルペン(リリーフ陣)の負担を減らすため出来るだけ長く投げたい」というコメントが元だ。

  【左:スポーツ報知より、右:docomoニュースより】

米国では野球に「引分」はなく決着するまで戦う。延長18回に及んだ第3戦では前々日に完投した山本が志願してブルペン待機しその献身性が感動を呼んだが、ヤマモロは「いつまでダラダラやってるんだ。ブルペンの鍵を寄越せ、俺がこのクソ試合を終わらせてやる」と言った事になっている。(笑)

この「山本⇒ヤマモロ変換」はもはや“お約束”で「これ以上失点する訳にはいかない(失点時の回想)」「これが今日お前らが得られる唯一の得点だ」、「明日(第7戦)はベンチで応援したい」「明日は俺が投げるまでもない」、「(連投勝利は)野球少年に戻ったようです」「小学生の俺でも抑えられた」と、ビッグマウスぶりがどんどん加速している。(笑)

我々日本人は真面目で謙虚な山本を知っているが、知らない米国人は真に受けるらしい。見るからに悪そうな奴ならともかく「ピンチでも表情ひとつ変えない、あの柔和で小柄な男がそんな大口を叩くなんて...」と逆に恐れおののき「こいつはサイコパスか」とギャップにビビるというから大笑いだ。

  【左:MLB公式Xのホラー画像、右:名言Tシャツ

これにMLB公式サイトが悪ノリしハロウィーンにかけてホラー仕立ての山本の顔写真を掲げた事もあり、トロントの野球ファンは「ヤマモロ以外は全て攻略したのに、なぜ今日も奴が...?」「一生ヤマモロの悪夢を見そうだ」と、もう笑うどころか恐怖がトラウマ化しているという。(笑ってゴメン)
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*1:MLBは「Losing isn’t an Option (負けという選択肢はない)」という彼の名言をプリントしたTシャツを公式グッズ化している。
*2仕掛け人の一人は彼と親しい同僚のキケ・ヘルナンデスで、記者に「山本はこう言ってたよ」と面白可笑しくイジってキャラ立てをしているようだ。

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石貫慎太郎さんの新作オーディオドラマ「憑依者は花の女子高生」に出演させて戴いた。これはイタコ探偵シリーズの第7弾(*1)である。石貫さんには「今回は本当に無茶振りでスミマセンねぇ」と言われたが、私は第1弾で既に動物まで演じているので「そんな、いまさら...ねぇ」という感じだ。

という訳で、このブログの表題の問いに答えるならYesである。正確に言えば「ホン(脚本)に書いてあれば役者は何にでもなれる」のだ。但し役者本人が「なったつもり」でも「実際になっているかどうか」は別の話で、それは役者の技量にもよるし、最終的にはお客さんが決めることである。

私のようなトウシロのナンチャッテ声優が言うのはなんともおこがましいが、声優は声だけとはいえ逆に声で全てを表現する俳優でもあり役者としてキャストに成り切るので、脚本にさえ書いてあれば、声優は詐欺師にも妖怪にもなれるし、どんな偉業も悪事も平気でやれば、空だって飛べるのだ。

ただ、お客さんがそう感じてくれなければ「脚本」か「配役」か「演技」か、そのいずれかの問題で芝居として成立しない事になる。今回、イタコ探偵のオッサン(役の私)は女子高生になった(つもりでいる)のだが、実際になれたかどうかを判断するのは貴方を含むお客様お一人おひとりである。

●「憑依者は花の女子高生」【33分間】クリック!
■スタッフ

脚本/制作/音楽:石貫慎太郎
■キャスト
ナナオ、エンディングナレーション:月宮はる
千春の母:山木梨花
和也、居酒屋の店員:能登洋宇
喫茶店の店員、観光船の添乗員:​中田真由美
卵朗:Saigottimo (開始から1分過ぎに登場)
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*1:これまでのイタコ探偵シリーズは下記ブログご参照。
イタコの探偵は一人5役ですよ | Saigottimoのブログ
安心して下さい一人1役ですよ | Saigottimoのブログ
宝の地図巡るイタコ探偵第3弾 | Saigottimoのブログ
シリーズ第4弾イタコ探偵里帰り | Saigottimoのブログ
イタコ探偵第5弾はドタバタ劇 | Saigottimoのブログ
“女手一つ”はいずれ死語になる? | Saigottimoのブログ

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2025年10月25日(土)、朝から小雨が降りしきる中、多摩中央図書館のイベント「音と楽しむ おはなし会」(*1)に出演させて戴いた。私はイベントを企画した絵本セラピストの中田(なかだ)真由美さんからお声掛けを戴き、絵本「ラブレター」のおじいさん役を仰せつかったのだ。

イベントは14時から15時過ぎまでで、前半は、くすのきしげのり:作、松本春野:絵の「ライフ」「ラブレター」という絵本2冊の朗読、そして後半は、石貫慎太郎さんのギターとacoさんのアコーディオンのコンサートという2部構成。館内に設けられた50席ほどの客席は殆ど満席になった。

著者や出版社の協力も得てスクリーンに投影された絵を観ながら生演奏をバックにナレーションや登場人物の台詞が聴ける。後半のコンサートはこの絵本をイメージして石貫さんが作ったオリジナル曲や有名な映画音楽等をアコーディオンとギターの生演奏で聴けるという贅沢な趣向だ。

あいにくの天気だったが、この図書館は噴水もある公園にも面しており会場もガラス張り。外の緑と床の木目の美しさを愛でながらオトナのファンタジーで癒される。こんな素晴らしい空間が身近にあるこの街の人々のなんと恵まれたことか、と憧憬の念を抱いたイベント体験だった。

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*110/25多摩市で絵本を読みます | Saigottimoのブログ

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