新鎌ヶ谷駅【千葉県】(北総鉄道北総線、京成成田スカイアクセス線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
千葉県鎌ヶ谷市北部、新しい市街地に位置する北総鉄道北総線および京成成田スカイアクセス線の駅で、最も早く新鎌ヶ谷の地に開業したのが北総の駅であり、後に新京成、東武、京成(北総と線路を共用)の順に駅が開業して、今や乗換駅として多くの乗降客で賑わう駅となった、
新鎌ヶ谷駅 (しんかまがやえき。Shin-Kamagaya Station) です。
 
尚、新京成駅の記事につきましては後日UP予定です⇒記事はこちら
東武駅の記事につきましては後日簡易版にてUPできればと思います。
 
  
駅名  
新鎌ヶ谷駅 (北総・京成とも駅番号…HS 07)  
 
所在地  
千葉県鎌ケ谷市  
  
乗車可能路線  
北総鉄道:北総線  
京成電鉄:成田空港線 【愛称:成田スカイアクセス線】   
 
隣の駅  
北総鉄道北総線  
京成高砂方…………大町駅  
印旛日本医大方……西白井駅  
  
京成成田空港線  
京成高砂方……東松戸駅  
成田空港方……千葉ニュータウン中央駅  
 
乗換可能駅  
新京成電鉄:新京成線……新鎌ヶ谷駅まで徒歩3分 (連絡改札口あり)  
東武鉄道:野田線 【愛称:東武アーバンパークライン】……新鎌ケ谷駅まで徒歩6分  
 
訪問・撮影時  
2020年6月   
 
 

 

北総線・京成線の新鎌ヶ谷駅は高架駅で、ホームが2階にあり、高架下1階に駅舎・改札口があります。
ちなみに、北総線の新鎌ヶ谷駅開業は1991年で、北総線の北初富~小室開業時(1979年)より高架橋に駅の躯体が造られていたものの、信号所としての扱いでした。
2020年時点で出入口は北側と東側高架下しかなく、南側からのアクセスが不便です。現状、北総線・京成線および新京成線を利用するには約140m東または約130m西で北総線・京成線と新京成線の高架橋をくぐって北側へ回る必要がありますが、現在は南口の新設工事および北総線と新京成線の改札前を通り抜ける形の南北自由通路新設工事が行われており、完成すれば南側からのアクセスが格段に便利になります。
 
写真は北総鉄道が管理する北口です。上写真は南西を、下写真は南を望む。
出入口は北総・京成と新京成が共用していますが、あまり目立ちません。出入口に段差はありません。
高架沿いに左へ進めば東武駅へ行けます。東武駅を通り抜けると東口に到達します。
北口に駅前広場は整備されていません。東武側の東口駅前と新京成側の南口予定地にそれぞれロータリーが整備されていて、東口にはバスターミナルとタクシー乗り場が、南口予定地にはバス停留所が、それぞれ併設されています。
 
 

北口駅前です。北を望む。
後方に北口があり、右手に東武駅および東口方面への通路があります。
北口駅前は比較的新しいビルやマンションが見られますが、数が少ないです。商店は一定数見られます。
駅前には戸建住宅も見られ、駅近くにはコインパーキングが多いです。
また、駅から少し北西や西へ離れると未開発区域で、畑がまだまだ残っているローカル風景を楽しめます。
新鎌ヶ谷駅前の商業の中心地は東口側で、商業施設「アクロスモール新鎌ヶ谷」や「イオン鎌ヶ谷店」があります。
東口につきましては東武駅の記事で紹介できればと思います。
 
 

北口駅前です。東を望む。右手に北口があります。
北口前から正面にある東武駅に向けて北総線の高架橋沿いにスロープが延びています。スロープを登り切ると東武駅で、左手に改札があります。東武駅を通り抜けると東口で、駅前広場には大きなロータリーがあります。駅前広場の先には「アクロスモール新鎌ヶ谷」があります。
また、東武線との乗換は、右側の高架下商店街を通り抜けて東武駅に出るルートも利用できます。雨に濡れないので雨天時はそちらが便利です。
 
 

 

高架下1階にある改札口です。西を望む。
将来は南北自由通路になる予定の通路の西側に出入口があります。右手が北口および東武駅方面、左手が新京成の駅と南口予定地方面、後方が高架下商店街経由東武駅方面です。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が5通路ありますが、幅広通路はありません。左端には車いす対応幅の有人通路があり、有人通路に面して窓口があります。
改札口の左手前には自動券売機と定期券発売所があり、改札内には自動精算機があります。自動券売機と自動精算機ではICカードのチャージが可能です。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。改札内には「イデカフェ」があります。
改札の右手前(改札外)には待合所(STATION LOUNGE こもれび)と飲料自動販売機、証明写真発行機、コインロッカーがあります。
そして高架上の2階にある各ホームとの間には階段、上下方向エスカレーター、エレベーターがそれぞれ設置されています。
また、1階改札内コンコースを左へ進むと新京成線との乗換改札口があります(後述)。
尚、後方高架下にコンビニ「ファミリーマート」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

こちらは北総線・京成線の改札口前より東を望む。
後方に北総線と京成線の改札が、右手に新京成線の改札が、左手に東口があります。
前方への高架下通路沿いにはコンビニや飲食店などの店舗が軒を連ねています。
この通路を通り抜けて、突き当りで左へ曲がって階段を登ると東武駅改札外コンコースに到達します(階段とは別にスロープもあり)。正面に東武線の改札があり、右へ曲がると東口へ出ます。
高架橋むき出しの武骨な感じかつ薄暗いですが、北総線・京成線および新京成線の駅と東武線の駅を結ぶ最短ルートであるため、常に多くの人が通行しています。
 
 

こちらは1階コンコース南側にある新京成線~北総線・京成線の乗り換え改札です。新京成線構内より北を望む。改札の先が北総・京成の改札内コンコースです。
当初は北総・京成と新京成で改札内コンコースを共用していましたが(新京成が北総の設備を借用する形でした)、新京成の駅が高架化される過程で2019年に新京成独自の改札口が開設されたため、北総・京成と新京成で改札内コンコースが分離されました。逆に言えば改札内の乗換ができなくなりました。
コンコース分離に伴い設置されたのがこの乗り換え改札口です。
ICカード・磁気券兼用の自動改札機が5通路あり(幅広通路無し)、窓口に面した左端の有人通路のみが車いす対応幅ですが、通常はこの改札口は無人で、インターホンもありません。
また、双方の会社とも近くに自動精算機や乗換先の乗車券を発売する券売機は存在しません。ICカード残額不足の場合は各社の正規の改札口前にある自動精算機でチャージしてから通る事が可能で、自動精算機は各社とも遠くない場所にあります。一方、磁気券などICカード以外で他社線へ乗り継ぐ場合は一旦自社線の改札を出てから他社線の改札前にある自動券売機できっぷをお買い求めの上、入場して下さい。
尚、北総線・京成線および新京成線と東武線の乗換改札口は存在しません。
 
 

下り3番線ホームに設置されている吊下式駅名標です。電照式と思われます。
当駅は北総鉄道と京成電鉄の共同使用駅ですが、第一種鉄道事業者である北総鉄道の駅名標しかありません。
シンプルなデザインで、北総鉄道のコーポレートカラーである青が使用されています。
自駅名は多国語が併記されており、左上には京成グループのマークがあります。
また、駅ナンバリングも併記されています (HS 08)。
尚、京成成田スカイアクセス線独自の駅ナンバリングは導入されておらず、北総線と駅番号を共用しています。
 
 

 

北総線・京成成田スカイアクセス線の新鎌ヶ谷駅は島式ホーム2面4線の高架構造で、2階にホームがあります。西南西~東北東方向にホームが延びています。ホームは緩やかなカーブを描いています。
右ホーム(南)が右から1番線・2番線の順でともに上り京成高砂・押上・都営浅草線方面、左ホーム(北)が右から3番線・4番線の順でともに下り印旛日本医大・成田空港方面です。
ホーム有効長は10両分ありますが、現状は8両編成のみの運行なので、各ホームとも両端は使用されていません。1・2番線の両端と3・4番線の京成高砂方(後方)は準備工事までにとどめられており、立入ができません。2020年6月時点においてホームドアは未設置です。『スカイライナー』が高速で通過しますのでご注意下さい。
ホーム幅は普通の広さですが、3・4番線の印旛日本医大方(奥)はやや狭くなっています。
上屋ですが、1・2番線は列車が停車する8両分に設置されているものの、3・4番線は中ほどの6両弱分しか設置されてません。特に下り列車で雨天時に当駅で下車される場合は中間の4両が無難です。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、冷水器および空調完備と思われる待合室が設置されています。
写真は2枚とも3番線より北総線・印旛日本医大方、京成線・成田空港方を望む。
 
 

2番線より京成高砂方を望む。各ホームの先端は立入禁止になっています。
すぐ先の右側(4番線の先)に保線用の側線がありますが、以前はその先にスロープがあり、線路も敷かれていて、新京成線の北初富駅と繋がっていました。北総線の開業時から1991年の京成高砂延伸時に新鎌ヶ谷駅が開業するまでの間、北総線は北初富駅を起点駅としており、北総線と新京成線松戸方面を直通する電車が走っていましたが、後に新京成にも新鎌ヶ谷駅が開業し、北総と新京成は乗換による接続としたため、この線路は廃止され、スロープが撤去されました。撤去ができない高架部の接続部分は保線基地として利用してます。
 
この先、左を通る新京成線と完全並走状態で住宅地(左)と農地(右)の間を西南西へ走り、新京成の北初富駅前を通過します。北総線には北初富駅がありません。その後は右側も住宅地になりますが、新京成線は地平に下って北総線をアンダークロスして右へ分かれます。北総線は新京成線を越える前に右へカーブして、松戸市に入ると農地の中を高架のまま西へ走ります。そして市川市に入ると北総線の単独駅である大町駅へと至ります。大町駅は松戸市との境界近くに位置する結構なローカル駅です。
 
 

3番線より北総線・印旛日本医大方、京成線・成田空港方を望む。
右側の1・2番線先端のみ立入禁止になっています。3・4番線のホーム端には京成と同じく車種・種別ごとの速度制限表が掲示されています。
また、ホーム端の先で東武アーバンパークラインが北総線・京成線と新京成線をアンダークロスしています(東武は掘割です)。
この先、すぐに新京成線が右へ分かれ、こちらは住宅街の中を高架で東北東へ走ります。その後は急にローカルな風景へと変わり、右へカーブしながら短いトンネルを抜けると国道464号(北千葉道路)の広い中央分離帯を走るようになります。そして一瞬だけ松戸市を通った後に白井市に入るとニュータウンの中を一直線に東へ走り、北総線の単独駅である西白井駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が北総および京成成田スカイアクセス線の新鎌ヶ谷駅で下車(乗車)したのは2020年3月と6月の計2度です。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しましたが、当駅を境に2回に分けて北総線の駅巡りをしたため、当駅を2回利用しました。近代的な高架駅で、2面4線と構内は広かったです。南隣に新京成の駅があり、東側の掘割には東武野田線の駅があります。駅前は東武駅がある東側に商業施設が集中していて、北総駅・京成駅の出入口がある北側はやや賑わいに欠ける印象でした。すぐ北側や西側には今も畑が広がっています。
 
新宿からですと都営新宿線の急行or各停に乗り馬喰横山駅で下車。改札を出て連絡通路を通り東日本橋駅へと移動し、都営浅草線の京成押上線~北総線直通電車(印旛日本医大行きor印西牧の原行き)に乗車して当駅下車です。この系統は20分間隔で本数がやや少ないので注意が必要です。あるいは京成成田スカイアクセス線経由成田空港行き(アクセス特急)に乗車しても到達可能ですが、こちらも40分ヘッドで本数が少ないです。ご注意下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅で下車、隣接する京急駅から都営浅草線~京成押上線~北総線線直通電車(印旛日本医大行きor印西牧の原行き)に乗り当駅下車です。もしくは成田空港行き(アクセス特急)に乗車しても到達可能です。運賃は高くなりますが品川駅から乗換なしで到達可能です。あるいは新幹線を東京駅まで乗り通してから山手線経由で日暮里駅まで行き、京成本線下りに乗り換えます。アクセス特急であれば乗り換えなしで新鎌ヶ谷駅に到達できますが、そうでない場合は京成高砂駅で北総線の普通電車or京成成田スカイアクセス線のアクセス特急に乗り継ぐ必要があります。さらには京葉線~武蔵野線直通列車で東松戸駅まで行き、北総線下り普通or京成成田スカイアクセス線のアクセス特急に乗り換えて当駅下車のルートもあります。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内改札外にコンビニがあり。飲食店も駅構内および東武駅構内、東口駅前にチェーン店含めて多数あります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。北総線および京成成田スカイアクセス線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は新鎌ヶ谷駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:北総鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)