大町駅【千葉県】(北総鉄道北総線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
千葉県市川市北東端、松戸市との境界部に広がる梨園(なしえん)の中に位置する北総鉄道北総線の駅で、周辺に民家が少なく、北総線および市川市内において最も乗降客が少ない駅である、
大町駅 (おおまちえき。Omachi Station) です。
 
  
駅名  
大町駅 【副駅名:市川市道植物園】 (HS 07)
 
所在地  
千葉県市川市  
  
乗車可能路線  
北総鉄道:北総線  
(※) 京成電鉄の成田スカイアクセス線電車は当駅に停車しません。   
 
隣の駅  
京成高砂方…………松飛台駅  
印旛日本医大方……新鎌ヶ谷駅  
 
訪問・撮影時  
2020年6月
 
 

大町駅は高架駅で、ホームが2階にあり、高架下1階に駅舎・改札口があります。駅舎北側の一部高架下は有料駐輪場になっています。
出入口は西側の高架下にあり、南北方向に延びる国道464号線の東側歩道に面しています。南北からアクセス可能ですが、駅前に信号交差点がないため、国道西側から駅へアクセスするには線路北側にある歩道橋を渡って東側へ回る必要があります(自転車用スロープ併設。車いす通行不能)。
 
写真は北西側より駅を撮影。南東を望む。
手前を左右方向に国道464号線が延びており、国道の向こう側の高架下に駅出入口があります。
出入口に段差はありません。
また、大町駅に駅前広場が整備されていません。バス停留場は国道464号線のガード下(写真右外)にあります。
後方にはバス転回場があります。
 
 

歩道橋より駅北側を撮影。高架下右側に駅舎があります。
奥に延びる道路は国道464号線です。歩道橋の北端部を境に手前(南)が市川市、前方(北)が松戸市です(歩道橋は市川市側にあります)。
国道沿いには店舗が点在していて、コインパーキングもあります。
一方、駅前に住宅は少なく、畑や雑木林が残っています。
しかし、国道を250mほど北上すると住宅街が広がっています。
駅の北約850mには新京成線のくぬぎ山駅があります。この周辺から東京都心方面へは大町駅から北総線利用が早いですが、運賃が高いため新京成線~JR乗継ルートが今も主流と思われ、また周辺の開発も進んでおらず、その結果、大町駅の乗降人員は低迷しており、北総線で一番乗降人員が少ない駅になっています。
 
 

南側より大町駅を撮影。北を望む。
奥に延びる道路は国道464号線です。
高架をくぐる地点の右側に駅出入口があります。
 
 

駅南側です。南を望む。左後方の高架下に駅舎があります。
奥に延びる道路は国道464号線で、右へカーブしています。
国道沿いには民家などが立ち並んでいますが、南の市川市側は北口以上に未開発で、国道を離れると梨園(なしえん)などの畑が広がっています。
約400m南には大町公園出入口が(市川市自然観察園・バラ園まで約1.3km)、約1.4km南には市川市斎場と市川市霊園が、その西側には副駅名になっている市川市動植物園(駅から約1.7km)があります。
 
 

 


高架下1階にある改札口です。東を望む。バリアフリー化前の2020年6月撮影。
後方に出入口があり、左が北側(松戸市側・鎌ケ谷市側)、右が南側(市川市側)です。
ちなみに大町駅の所在地は市川市です。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路ありますが、2020年6月当時はバリアフリー非対応だったため、幅広通路がありませんでした。今はあるかもしれません。
右端には有人通路があり、有人通路に面して窓口があります。
改札口から離れた右手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります(2020年当時は多機能トイレがありませんでした)。
改札外左側にはAED、公衆電話があります。
そして高架上2階にある各ホームとの間には現在、階段、エレベーターがそれぞれ設置されています(2020年当時はEVがありませんでした)。
尚、駅構内に売店・コンビニはありません。駅の南北にコンビニがあります。北側の松戸市域には「セブンイレブン」があり、南側の市川市域には市内に本社が所在する「デイリーヤマザキ」があります。デイリーヤマザキの本社が市川市内にあるからか、市川市内においてデイリーヤマザキ以外のコンビニは出店がやや抑えられている傾向が見られます。
 
 

下り2番線ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式と思われます。
シンプルなデザインで、北総鉄道のコーポレートカラーである青が使用されています。
自駅名は多国語が併記されており、左上には京成グループのマークがあります。
また、駅ナンバリングも併記されています (HS 07)。
そして、平仮名表記の下部には副駅名「市川市動植物園」が併記されています。
  
  

大町駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、2階にホームがあります。東西方向にホームが延びています。
左(南)が1番線で上り京成高砂・押上・都営浅草線方面、右(北)が2番線で下り印旛日本医大・成田空港方面です。
ホーム有効長は8両分で、2020年6月時点においてホームドアは未設置です。『スカイライナー』や『アクセス特急』が高速で通過しますのでご注意下さい。
ホーム幅は全体的にやや広いですが、各ホームの両端はやや狭くなっています。
上屋は印旛日本医大寄り(手前側)の約4.5両分にしか設置されていません。停車時、編成の京成高砂方(前方)が雨ざらしになりますので、雨天時の乗降は要注意です。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、冷水器があります。
写真は1番線より京成高砂方を望む。
 
 

こちらは2番線より印旛日本医大方を望む。右が1番線、左が2番線です。
階段部分は幅が狭くなっています。また、現在は各ホームにエレベーターが新設されています。
 
 

2番線より京成高砂方を望む。周辺にはナシ園などの農地が広がっています。
この先、農地が広がるローカル風景の中を高架区間のまま西へ走りますが、右手に住宅地が接近すると松戸市に入ります。その後は市川市との境界部分に広がる住宅地の中を右へ左へカーブしながら走ると松飛台駅へと至ります。
 
 

1番線より印旛日本医大方を望む。こちらも周辺には農地が広がっています。
この先、すぐに松戸市に入り、高架区間のまま農地の中を東へ走ります。やがて左へカーブすると鎌ケ谷市に入って住宅の割合が増え、左から来た新京成線がアンダークロスして右側を並走するようになると進路を東北東に変え、新京成線が高架区間になるとすぐに新京成線の北初富駅横を通過します(北総線に駅はありません)。その後も郊外風景の中を新京成線と並走しながら走り、市街地に入ると新鎌ヶ谷駅へと至ります。北総線と線路を共有する成田スカイアクセス線の停車駅であり、新京成線、東武野田線【東武アーバンパークライン】との乗換駅でもあります。尚、以前は新鎌ヶ谷駅の場所に全社とも駅が存在せず、北総線の開業初期においては信号場でした(当時は京成高砂~新鎌ヶ谷が未開業)。その信号場と新京成線・北初富駅の間にはスロープがあり(当時は新京成線が地平を走行)、京成高砂~新鎌ヶ谷が未開業だったため、北初富駅を暫定的な起点駅としており、しかも都心方面への利便性を確保するため新京成線の松戸駅まで列車が直通していました(実際は相互直通運転)。しかし、1991年に北総線が京成高砂まで延伸されると同時に新鎌ヶ谷駅が開業し、翌1992年に新京成線にも新鎌ヶ谷駅が開業すると北総線~新京成線の相互直通運転は中止となり、北初富~新鎌ヶ谷の線路は廃止・撤去されましたが、新鎌ヶ谷駅西側に遺構が一部残っています。
 
 
あとがき  
私が大町駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。近代的な高架駅でした。一方、駅前はあまりの未開発ぶりに驚きました。近くには梨畑が多いです。都会のローカル駅というより田舎のローカル駅といった感じでした。まぁ、約800m北に新京成のくぬぎ山駅があるため、駅の少し北側(松戸市側)には住宅街が広がっていますが…。
 
新宿からですと都営新宿線の急行or各停に乗り馬喰横山駅で下車。改札を出て連絡通路を通り東日本橋駅へと移動し、都営浅草線の京成押上線~北総線直通電車(印旛日本医大行きor印西牧の原行き)に乗車して当駅下車です。この系統は20分間隔で本数がやや少ないので注意が必要です。もし京成成田スカイアクセス線経由成田空港行き(アクセス特急)に乗車した場合は、東松戸駅で北総線の普通に乗り換えて当駅下車になりますが、東松戸駅での接続が良くありませんのでご注意下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅で下車、隣接する京急駅から都営浅草線~京成押上線~北総線線直通電車(印旛日本医大行きor印西牧の原行き)に乗り当駅下車です。もし成田空港行き(アクセス特急)に乗車した場合は東松戸駅で北総線の普通に乗り換えて下さい。運賃は高くなりますが品川駅から乗換なしで到達可能です。あるいは新幹線を東京駅まで乗り通してから山手線経由で日暮里駅まで行き、京成本線下りに乗り換えます。さらに京成高砂駅で北総線普通電車に乗り継いでも到達できます。さらに、新幹線を東京駅まで乗り通して、京葉線~武蔵野線直通列車で東松戸駅まで行き、北総線下りに乗り換えて当駅下車のルートもあります。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前のローカル風景の割には駅の南北にコンビニがあります。南の市川市側は同市に本社を構える「デイリーヤマザキ」が、北の松戸市側には他社の近隣に出店する傾向が見られる「セブンイレブン」があります。一方、さすがに駅前には飲食店がないです。最寄りのチェーン店は約300m北にある「夢庵」になります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。北総線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は大町駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:北総鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)