香櫨園駅【兵庫県】(阪神本線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県西宮市南西部、夙川沿いに広がる高級住宅街の中に位置する阪神本線の駅で、2001年までは「香枦園」と表記していた難読駅、
香櫨園駅 (こうろえんえき。Koroen Station) です。
  
 
駅名 
香櫨園駅 (HS 18)
 
所在地
兵庫県西宮市  
 
乗車可能路線
阪神電気鉄道:本線  
 
隣の駅
大阪梅田方……西宮駅  
元町方…………打出駅  
 
訪問・撮影時
2018年12月 
 
 

香櫨園駅は高架駅で、1998年~2001年にかけて高架化されました。
高架下1階に駅舎・改札口があり、南北に出入口があります。
駅舎は南北自由通路を兼ねていて、左側にある出入口に高低差はありますが、段差はありません。バリアフリーに対応しています。
そして駅舎の右側では、ホームが夙川を跨いでいます。
 
写真は南口です。概ね北を望む。
ロータリーなど自動車用の設備はありませんが、道路と駅舎の間を右へ延びる遊歩道沿いに休憩所が設けられています。
尚、駅近くにはバス路線がありません。
 
 

前述の通り、香櫨園駅は夙川を跨ぐ形で高架ホームが設置されています。
各ホームの夙川を跨ぐ部分にはバルコニー(通称:お立ち台)が設けられており、夙川を眺めることができます。
写真は南口より東を望む。夙川の東側は住宅街になっていますが、商店も点在しています。
 
 

南口より西を望む。右側に南口出入口があります。
駅前には商店が立ち並んでいますが、すぐ左側(南)を阪神本線と並行する、阪神高速3号神戸線および国道43号線をくぐって南側へ出ると閑静な住宅街になっています。
「香櫨園」は元々駅付近にあった遊園地の名称でしたが、1913年に廃園後は住宅街の名称として使用される事となり、1920年に並行する阪急神戸線が開通した後は西宮七園の一角を占める高級住宅街として発展しました。近年はマンションが増加して邸宅が減少しつつあるようです。
約550m南西に大谷記念美術館が、そして夙川の東側を1.1kmほど南下すると河口部の大阪湾沿いに御前浜公園があります。
 
 

こちらは北口です。南を望む。
北口も出入口に高低差はありますが、段差はありません。バリアフリーに対応しています。
そして駅舎の左側ではホームが夙川を跨いでいます。
尚、北口にも駅前広場はありませんが、駅前の道路が歩行者自転車専用になっています。
 
 

北口も東側ではホームが夙川を跨いでいます。
ホームの夙川直上にはバルコニーがあり、夙川を一望できます。
南北とも線路沿いには橋があり、夙川東側からも香櫨園駅へ容易にアクセス可能です。
 
 

こちらは北側の上り1番線ホームバルコニーより夙川を望む。北を向いて撮影。
中央が夙川で、両側の河川敷は夙川河川敷緑地(通称:夙川公園)として整備されています。
夙川公園には多くの桜の木が植えられており、桜の名所として有名です。「日本さくら名所100選」にも選ばれています。
 
 

北口駅前です。西を望む。左に北口があります。
正面(西)に向かって下り坂になっていますが、これは夙川が天井川だからです。
駅の北側も閑静な住宅街になっていますが、こちらもマンションが増加傾向です。商店は少ないです。
約700m北、夙川西側のJR神戸線南側には大手前大学さくら夙川キャンパスがあります。
そして約700m北東、夙川の東側にはJR神戸線さくら夙川駅があり、約950m北の夙川西側には阪急神戸本線甲陽線夙川駅があります。
尚、阪急甲陽線は大正時代、阪神による香櫨園駅~苦楽園をトロリーバスで結ぶ計画に対抗して建設された路線です。結局、阪神のトロリーバスは実現せず、阪神バスにより甲陽園への乗り入れを果たしています。
 
 

高架下1階にある改札口です。西を望む。左が南口、右が北口です。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が4通路並んでいて、右から2番目がIC専用通路、一番右が幅広通路です。右端には窓口があります。
改札口の右手前には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードチャージ可能です。
改札内にはトイレ・多機能トイレがあります。
そして2階にある各ホームとの間には階段・上りエスカレーター・エレベーターが設置されていますが、エスカレーターの稼働時間は平日が7:10~20:50、土休日が7:45~20:00なので要注意です。
尚、香櫨園駅構内に売店・コンビニはありませんが、改札口の左手前には「ネスカフェスタンド」があります。駅前にもコンビニがありませんのでご注意下さい。
 
 

下り2番線ホームの側壁に設置されている駅名標です。電照式です。
阪神の新デザインで、独特の書体です。
また、駅ナンバリングも併記されています (HS 18)。
尚、1907年の開業時から2001年まで、100年近くにわたり駅名表記は「香枦園駅」でした。
 
 

香櫨園駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、概ね東西方向にホームが延びています。大阪梅田方の端(奥)は若干カーブしています。
左(北)が1番線で上り大阪梅田方面、右(南)が2番線で下り神戸三宮・元町方面です。
区間特急が停車する事からホーム有効長は阪神車6両分ありますが、区間特急(6連)は上りのみの運転で、現在、下りは4両編成の普通車のみが停車します。
ホームドアはありません。そしてホーム幅は結構広いです。
上屋は全6両分に設置されています。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、空調完備の待合室が設置されています。
写真は下り2番線より大阪梅田方を望む。
 
 

また、ホーム中ほどでは夙川を跨いでおり、その部分の各ホーム外側にはバルコニー(通称:お立ち台)が設置されています。
ホームとバルコニーの間は扉で仕切られています。一般的な住宅用バルコニーよりやや広い程度ですが、桜の季節は人だかりになるでしょうね…。
春になると、夙川沿いに咲き誇る桜の花を眺められます。
写真は南側(2番線側)のバルコニーです。東を望む。
 
 

2番線より大阪梅田方を望む。
この先、すぐに左へカーブして市街地の中を高架橋で北東へ走り、やがて右手に福男選びで有名な西宮神社の森が見えてくると右へカーブします。そして立体駐車場の下を東へ走ると西宮駅へと至ります。
 
 

2番線より元町方を望む。右前方には六甲山系の山々を望めます。
この先、住宅街の中を西南西へ走りますが、左手に保線基地(堀切信号場)を見て走ると芦屋市に入り、高架区間が終わって地平区間になります。その後も住宅街の中を走り、緩やかに左へカーブすると打出駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が香櫨園駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。広々として綺麗な高架駅で、外観は阪神ではなく阪急の駅のような感じでしたw 駅前は閑静な住宅街で、阪神にしては(?)、高級住宅街の雰囲気も感じられました。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の下り電車(新快速以下の種別)に乗り換えて大阪駅で下車します。そして阪神本線の大阪梅田駅から特急or直通特急に乗車して西宮駅まで行き、普通に乗り換えて1駅目で下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、難波からですと阪神なんば線電車(種別不問)に乗って尼崎駅まで行き、優等列車に乗り換えて(快速急行はそのまま乗車して)西宮駅で下車します。そして普通車に乗り換えて1駅目で下車です。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、意外にも駅前にコンビニがなく、気軽に入れる商店、飲食店もありません。最寄りのコンビニは約400m北東の「ファミリーマート」になります。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。阪神本線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は香櫨園駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:阪神電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)