夙川駅【兵庫県】(阪急神戸本線、阪急甲陽線。2018年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県西宮市西部に位置する阪急神戸本線(阪急神戸線)と阪急甲陽線の乗換駅で、駅周辺は高級住宅街として有名で、また神戸本線が跨いでいる夙川は桜の名所として有名な難読駅、
夙川駅 (しゅくがわえき。Shukugawa Station) です。
 
 
駅名
夙川駅 (HK 09)
 
所在地
兵庫県西宮市  
 
乗車可能路線
阪急電鉄:神戸本線甲陽線  
  
隣の駅
阪急神戸本線
大阪梅田方……西宮北口駅  
神戸三宮方……芦屋川駅    
 
阪急甲陽線
甲陽園方…………苦楽園口駅  
 
訪問・撮影時
2018年6月、2020年6月  
 
 

夙川駅は地平駅で、神戸線ホームの南北に駅舎を有しています。
 
写真は正面口に相当する南口で、車いすの場合は必ず南口を利用する必要があります。
鉄筋コンクリート造の平屋建てで、出入口に段差はありません。
また、以前は駅舎右側に5階建ての「夙川阪急ビル」がありましたが、阪神・淡路大震災で倒壊し、撤去されました。
南口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
写真は北を望む。右側を夙川が流れています。
 
 

南口駅前です。南を望む。後方に南改札口があります。
駅前は市街地で、左(東)~右(西)に延びる山手幹線(西宮市道)沿いには商店が立ち並んでいます。ベーカリーや洋菓子店の割合が高いです。
そして駅前を離れると住宅街が広がっています。中には豪邸も見られます。
また、左側を夙川が南へ流れており、河岸は桜並木になっています。
夙川の左岸(東側)を歩くと、約600m南にJR神戸線さくら夙川駅があり、約900m南に阪神本線香櫨園駅(こうろえんえき)があります。
 
 

南口駅舎内にある南改札口です。北を望む。後方に出入口があります。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が5通路設置されていて、左端が幅広通路です。右端にはカウンター形式の窓口兼有人通路があります。
有人通路の右側には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードチャージ可能)。
改札を通って右前方の階段または左のスロープを登ると下り神戸三宮方面1号線ホームです。
そして改札を通って右へ進むと上り大阪梅田方面2号線、甲陽線3号線、北改札口とを結ぶ階段とエレベーターがあります。
トイレ・多機能トイレは2号線ホームのエレベーター乗り場横にしかありません。
尚、意外にも夙川駅構内に売店・コンビニはありません(2号線にスーパー「成城石井」があります)。駅前にもコンビニがありませんのでご注意下さい。最寄りのコンビニは200mほど西にある「セブンイレブン」です。
 
 

 

こちらは駅北西側にある北口です。南を望む。
南口は駅外から2段高い位置にあり、階段しか設置されていません。バリアフリー非対応で、車いすで夙川駅をご利用になる場合は右(西)のガードをくぐって南改札口へ回らなければなりません。
踊り場部分で神戸本線と甲陽線を結ぶ回送列車用の連絡線と交差しているため、踏切があります。
北口駅舎は簡素な構造で、ホームと同じ高さに設置されています。
尚、北口に駅前広場はありません。
 
 

北口駅前です。北を望む。
右手に北口があり、後方に神戸本線をくぐるガードがあります(南口方面)。
駅前には商店が点在していますが、南口側より数が少ないです。
北口側は駅前まで住宅街が迫っており、中でも北西側は高級住宅街で、豪邸が立ち並んでいます。
 
 

こちらは北口駅舎内にある北改札口です。西を望む。
右手に出入口がありますが、階段の先に連絡線の踏切がありますので注意が必要です。
北改札口は無人で、改札内外にインターホンが設置されています。
また、自動券売機や自動精算機がありませんので、精算やチャージが必要な場合は南改札口へお回り下さい。
改札を通って左は神戸本線上り2号線ホームです。改札とホームの間に段差はありませんが、出入口と改札の間は階段しかありませんのでバリアフリー非対応です。
 
 

神戸本線下り1号線に設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
乗換案内が一体になっているワイドなタイプで、阪急の標準デザインです。新書体が使用されています。
駅ナンバリングも併記されています (HK 09)。
 
 

神戸本線は相対式ホーム2面2線の地平構造で、東西方向にホームが延びています。
右(南)が1号線で下り神戸三宮方面、左(北)が2号線で上り西宮北口・大阪梅田方面です。
2号線の左には神戸本線と甲陽線を結ぶ連絡線が延びていて、写真左奥に2号線と直交する形で甲陽線の3号線があります。
ホーム有効長は10両分で、大阪梅田方(奥)の2両分は特急停車開始に伴い2006年に延伸されました。
2020年6月現在、ホームドアは未設置です。ホーム幅は全体的に狭く、2号線中ほどから神戸三宮寄りの、甲陽線ホームと接する部分付近と、2号線の大阪梅田方の端のみ広くなっています。
上屋は1号線、2号線とも全10両分に設置されています。
各ホームにはベンチ、公衆電話、飲料自動販売機、空調完備の待合室があり、2号線にはトイレ・多機能トイレとスーパー「成城石井」もあります。
そして、1号線の中ほど神戸三宮寄りには南改札口が、2号線の神戸三宮方には北改札口があります。2号線は中ほど神戸三宮寄りで甲陽線3号線ホームと繋がっています。
写真は1号線より大阪梅田方を望む。
 
 

また、神戸本線ホームは中ほどで夙川を渡っています。
各ホームから夙川を眺める事ができます。川沿いには桜の木が植えられていて、春になると桜の花が咲き乱れます。
写真は1号線より南(海側)を望む。
 
 

そして、2号線の「成城石井」前には池があります。鉄道駅としては非常に珍しいです。
鯉が泳いでいます。段の部分にはパンダの置物がありました。
写真は西(神戸三宮方)を望む。右側は「成城石井」です。
 
 

1号線より神戸本線・大阪梅田方を望む。
北側に甲陽線との連絡線が接続している関係で、2号線は少々東へずれています。
この先、高架区間になり、緩やかに左へカーブして住宅街の中を東へ走ります。しばらくして東川を渡ると地平区間になり、右手にタワーマンションを見て市街地に入ると、神戸線の要衝で今津線と乗換可能な西宮北口駅へと至ります。
 
 

2号線より神戸本線・神戸三宮方を望む。
左から神戸本線下り線、神戸本線上り線、神戸本線と甲陽線を結ぶ連絡線、の順です。連絡線の先は引上線になっていて終端部には車止めがあり、その手前には神戸本線上り線と下り線および連絡線を結ぶ片渡り線があります。甲陽線の電車は西宮車庫の所属で、出入庫のため連絡線を通りますが、甲陽線へ送り込む際は3回、西宮車庫へ送り込む際は1回、スイッチバックを必要とします。
 
この先、上り勾配で丘陵地に入り、一部掘割区間も見られますが、周囲は住宅街で固められています。その後は平坦とアップダウンを繰り返しつつ住宅街の中を西へ走り、その途中で芦屋市に入ります。その後は進路を西南西に変え、右手に六甲山地を眺めつつ築堤高架で住宅街の中を走ると、こちらも川を跨ぐ形でホームが設置されている芦屋川駅へと至ります。
 
 

次は甲陽線ホームを紹介いたします。
甲陽線の3号線ホームは2号線中ほどのやや神戸三宮寄りに位置していて、2号線とほぼ直交する形でホームが設置されています。ホームの左側には連絡線が通っています。
2号線と3号線の間に高低差がありますが、幅が広いスロープと階段で結ばれており、バリアフリーに対応しています。
また、甲陽線から大阪梅田方面、神戸三宮方面から甲陽線への乗換は便利ですが、その逆は上下移動を伴います。
甲陽線ホームへのスロープの左側には「成城石井」と、手前には前述の池があります。
そしてスロープの右側にはトイレ・多機能トイレと1号線および南改札口とを結ぶ階段・EVがあります。
ちなみに、甲陽線独自の出入口はなく、北改札口または南改札口を利用する事になります。
写真は1号線より北を望む。後方に南改札口があります。
 
 

甲陽線3号線に設置されている吊下式駅名標です。
神戸本線ホームのものと同仕様です。
駅ナンバリングは神戸本線と同一になっています (HK 09)。
隣の苦楽園口駅は「HK 29」で、一気に20番も飛びます。
 
 

現在の甲陽線3号線ホームは頭端式ホーム1面1線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
ホームの左側には連絡線が通っています。右側は建物を挟んで夙川が流れています。
かつては連絡線側(左側)に3号線と平行する形で4号線ホームがあり、途中で連絡線が西へ分岐していましたが、4号線は撤去され、今は「成城石井」や定期券うりばなどになっています。
ホーム有効長はぎりぎり3両分で、ホームドアはありません。4号線を廃止した関係でホーム幅は手前の終端部こそ広くなっていますが、前へ進むと連絡線に沿いながら左側が狭くなっていき、先端の甲陽園方は結構狭いです。
上屋は全3両分に設置されています。
ホームにはベンチ・飲料自動販売機・証明写真発行機・冷暖房完備の待合室のほか、定期券うりば、「成城石井」、授乳室があります。
そして後方には神戸本線上り2号線ホームがあり、移動は楽です。左側へ行けば北改札口です。但し、神戸本線下り1号線と南改札口は、右手にある階段・エレベーターを使って地下道をくぐらなければなりません。
写真は甲陽園方(北)を望む。
 
 

 

2枚とも3号線より終端方を望む。
左の線路は3号線で、こちらの甲陽園方はホーム幅が狭いです。
右の線路は連絡線で、連絡線は右へカーブします。かつては直進する形で4号線がありました。
連絡線は右へカーブして北口通路と踏切で交差してから神戸本線と平行になります。その先に渡り線と引上線が設置されています。
 
 

3号線より甲陽園方を望む。右が3号線、左が連絡線で、すぐ先で2線が合流します。
また、すぐ先に踏切があり、用地もないため、これ以上のホーム延伸は非常に難しいです。
この先、右へカーブして正面に甲山を見ながら、緩やかな上り勾配で住宅街の中を北へ走ります。そして夙川の支流である小さな川を渡ると甲陽線内唯一の中間駅である苦楽園口駅へと至ります。
 
 

3号線より終端方を望む。
すぐ先に車止めがあり、その右にはスロープと階段が、さらに右には「成城石井」があります。
これらの先に神戸本線上り2号線ホームがあり、さらに向こう側には神戸本線下り1号線ホームがあります。
北改札口は右側、1号線と南改札口への階段・EVは左側です。
尚、甲陽線は今津線のように夙川駅より南へ延伸する計画は存在しなかった模様です。
 
 
あとがき
私が夙川駅で駅の外に出たのは1999年、2008年、2018年、2020年の計4度です。1999年は甲陽線の乗りつぶしの際に、2008年は甲陽線の乗り鉄の際に、2018年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年6月全駅制覇済)。そして2020年は2018年訪問時にホームの池を撮影し忘れたため、リベンジ訪問しました。神戸線ホームが夙川を跨いでいて、また甲陽線ホームは神戸線ホームと直交する形で設置されています。駅前は南口側が市街地で、北口側が高級感漂う住宅街です。
  
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線(新快速、快速、普通)に乗り換えて大阪駅で下車。隣接する大阪梅田駅から阪急神戸本線の特急に乗車して当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと阪急の大阪梅田駅から上記のルートで到達できます。余裕で日帰り訪問できます。
  
食料・飲料について、駅構内改札内に「成城石井」があるものの、意外と駅構内や駅前にコンビニがありません。最寄りのコンビニは約200m西の「セブンイレブン」になります。また、気軽に入れる飲食店も少なく、チェーン店は「マクドナルド」くらいです。カフェは多数ありますが、チェーン店は見当たりません。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、阪急神戸本線および阪急甲陽線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は夙川駅でも途中下車されてみて下さい!
  
(参考:阪急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)