長崎駅前駅にて。
今回は、長崎市街を走る路面電車、長崎電気軌道の路線の中でも、市街地を南北に結ぶメインラインである
赤迫支線と本線を一括して紹介します。
赤迫支線と本線を一括して紹介します。
(青色の路線が本線。Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
長崎電気軌道:赤迫支線・本線 | 赤迫~正覚寺下(※1) | 7.3km | (※2) |
(※2)備考:全線複線・直流600V電化。軌間1,435mm。
踏破達成時 | 2007年4月 |
撮影時 | 2007年4月~2010年10月 |
赤迫駅にて。単式ホーム1面1線ですが、3両が縦列に停車できます。
赤迫駅は長崎駅よりかなり北の方にありますが、駅前は市街地となっています。
並走するJRでは、長崎本線(旧線)の道ノ尾駅~西浦上駅の間、やや西浦上駅寄りに相当する位置に赤迫駅があります。
また、北部方面への延伸計画がありますが、道路幅や急勾配がネックとなり実現していません。しかし、近年は道路拡幅や急勾配対応の車両の増加により、延伸計画が進展する可能性はあります。
赤迫駅は長崎駅よりかなり北の方にありますが、駅前は市街地となっています。
並走するJRでは、長崎本線(旧線)の道ノ尾駅~西浦上駅の間、やや西浦上駅寄りに相当する位置に赤迫駅があります。
また、北部方面への延伸計画がありますが、道路幅や急勾配がネックとなり実現していません。しかし、近年は道路拡幅や急勾配対応の車両の増加により、延伸計画が進展する可能性はあります。
赤迫を発車すると、両側の斜面に住宅がビッシリと並ぶ光景が見えます。赤迫支線は谷底に当たる場所を通る国道206号線上を南下します。そしてすぐに住吉に停車し、赤迫支線から本線へと変わります。
住吉駅にて。路線境界駅ですが、中間駅の様相です。
駅周辺は中心市街地から遠いにも関わらず商店街が形成されていて賑やかです。
駅周辺は中心市街地から遠いにも関わらず商店街が形成されていて賑やかです。
住吉を発車後も引き続き市街地を進みます。赤迫行きのみ停車する昭和町通、複合施設のチトセピアに近い千歳町、長崎本線(市布経由)のトンネル直上に近い若葉町、長崎大学最寄りの長崎大学前と南下し、岩屋橋を過ぎると専用軌道区間へと入り、右手に浦上車庫を見ながら走ると浦上車庫前に着きます。
浦上車庫前を発車後は浦上川を渡り、ビッグNスタジアムに近い大橋からは西側を長崎本線の高架橋が並行します。平和公園や浦上天主堂、そして市営陸上競技場に近い松山町を過ぎてしばらく走ると左へカーブして長崎本線と別れ、長崎西洋館の1階をトンネルのように抜けると浜口町に着きます。
浦上車庫前駅~大橋駅にて。
この付近は専用軌道区間になっていて、高架線である長崎本線の東側を並走します。
この付近は専用軌道区間になっていて、高架線である長崎本線の東側を並走します。
浜口町からは併用軌道区間に戻り、再び国道206号線(浦上街道)上を走ります。大学病院前、JR駅に近い浦上駅前、茂里町と南下し、右側にみらい長崎ココウォークを見ながら走ると銭座町に着きます。
銭座町駅にて。広い通り(浦上街道)の中央を走ります。道床は石畳になっています。
対向列車は低床車の3000形です。
対向列車は低床車の3000形です。
銭座町を発車後は一瞬だけ右側の長崎本線越しに三菱重工業長崎造船所幸町工場を見ながら左へカーブし、引き続き市街地を走りますが、今度は国道202号線へと変わります。そして宝町、八千代町と南下し、正面に大きなJR長崎駅のビルやペデストリアンデッキが見えてくると長崎駅前に到着します。
長崎駅前駅にて。JR駅やバスターミナルが隣接しているため利用者が多いです。
当駅以南、築町までは3号系統が桜町支線へと直通するため、1号(2号)系統のみの運転となります。
当駅以南、築町までは3号系統が桜町支線へと直通するため、1号(2号)系統のみの運転となります。
長崎駅前駅より五島町、大波止方を望む。ビル街の中を走ります。
長崎駅前を発車後すると桜町支線が左へと分かれ、こちらは引き続き国道202号線(大波止通り)を五島町、長崎県庁に近い大波止と南下します。大波止を発車後は国道499号線(出島海岸通り)に変わりますが、川を渡り出島を過ぎると左へ曲がり、狭い道路(出島通り)上を東南東へ走ります。
出島駅にて。正覚寺下方は狭い道路へと入っていきますが、道幅が狭いため長崎電気軌道の併用軌道区間では唯一自動車が軌道敷を通行できます。
また、この付近は江戸時代の鎖国時、日本の玄関口であった出島だったそうですが、現在は周囲も埋め立てられてしまい島ではなくなりました。
また、この付近は江戸時代の鎖国時、日本の玄関口であった出島だったそうですが、現在は周囲も埋め立てられてしまい島ではなくなりました。
そして築町通りとの交差点を左へ折れ、大浦支線と合流して築町通り上を走り川を渡ると築町、そして繁華街へと入ると西浜町に到着します。
西浜町を発車するとすぐに右折し、蛍茶屋支線と分かれます。観光通り、思案橋と繁華街を東へ進みます。
思案橋を過ぎると上り勾配となり終点の正覚寺下に到着します。
正覚寺下駅にて。住宅街の中にあります。単式ホーム1面1線で、小規模な構造です。
周囲は山々が迫っていますが、斜面にも住宅街が形成されています。
周囲は山々が迫っていますが、斜面にも住宅街が形成されています。
本線では、全ての系統(計5系統)が運行されています(赤迫支線は1号~3号系統のみ)。
データイムの運転本数は赤迫~長崎駅前で毎時22本、長崎駅前~築町は毎時12本、築町~西浜町と西浜町~正覚寺下は毎時19本~20本の運転で頻度が高いです。しかし、乗継制度を熟知していないと列車ごとに120円の運賃を支払う可能性もありますので、行先によって乗る電車の系統を選択する必要があります。
データイムの運転本数は赤迫~長崎駅前で毎時22本、長崎駅前~築町は毎時12本、築町~西浜町と西浜町~正覚寺下は毎時19本~20本の運転で頻度が高いです。しかし、乗継制度を熟知していないと列車ごとに120円の運賃を支払う可能性もありますので、行先によって乗る電車の系統を選択する必要があります。
所要時間は、赤迫(約18分)長崎駅前(約12分)正覚寺下です。
乗換駅 | 乗換路線 |
住吉駅 | JR九州 (西浦上駅まで徒歩5分):長崎本線 (長与経由の旧線) |
浦上駅前駅 | JR九州:長崎本線 (市布経由の新線、長与経由の旧線) |
宝町電停 | 長崎市:斜面移送システム・てんじんくん (山麓駅まで北東へ徒歩10分) |
長崎駅前駅 | 長崎電気軌道:桜町支線。JR九州:長崎本線 (市布経由の新線、長与経由の旧線) |
長崎駅前駅 | 長崎ロープウェイ (淵神社駅まで路線バスと徒歩で約10分) |
築町駅 | 長崎電気軌道:大浦支線 |
西浜町駅 | 長崎電気軌道:蛍茶屋支線 |
(参考:Wikipedia)