今回は、坂の多い町で有名な長崎県の県庁所在地・長崎市の天神地区において、高齢者などが安全・快適に斜面道路を移動できるように開発された斜面移送システム・てんじんくんを簡単に紹介します。
尚、『てんじんくん』は地元住民しか乗車できないため、私は未乗です。
また便宜上、山麓側乗り場を『山麓駅』、山頂側乗り場を『山頂駅』とさせて頂きます。ご了承下さい。
また便宜上、山麓側乗り場を『山麓駅』、山頂側乗り場を『山頂駅』とさせて頂きます。ご了承下さい。
(Yahoo!地図を使用)
区間 | 全長 | 高低差 | 方式 |
(山麓駅)~(山頂駅) | 80m | 不明 | 斜面移送システム(懸垂型。定員2名) |
訪問・撮影時 | 2010年10月 |
長崎電気軌道(路面電車)の宝町電停から徒歩10分、後半は上り坂が続き、息切れした状態で山麓駅に着きました。
狭い斜面道路の階段に沿って、『てんじんくん』のレールが設置されています。
懸垂式なので、『てんじんくん』の搬器が走行していない時はレール下の空間を使用できます。
また、乗り場にはコントロールパネルがあり、搬器がいない時は呼び出すことができます。
但し、カードを所持した地元住民しか使用できません。
狭い斜面道路の階段に沿って、『てんじんくん』のレールが設置されています。
懸垂式なので、『てんじんくん』の搬器が走行していない時はレール下の空間を使用できます。
また、乗り場にはコントロールパネルがあり、搬器がいない時は呼び出すことができます。
但し、カードを所持した地元住民しか使用できません。
山麓駅より宝町電停方を望む。遠方には稲佐山を望めます。
分かりづらいですが、山麓駅の手前にも坂道があり、『てんじんくん』に乗るにはある程度坂道を登らなくてはなりません…。
分かりづらいですが、山麓駅の手前にも坂道があり、『てんじんくん』に乗るにはある程度坂道を登らなくてはなりません…。
約80m階段を上り続け、汗だくになって山頂駅に到着。搬器はこちらにありました。
山頂駅の先に向かってまだ上り坂が続いています。長崎は本当に斜面市街地ばかりです…。
山頂駅の先に向かってまだ上り坂が続いています。長崎は本当に斜面市街地ばかりです…。
山頂駅より山麓方を望む。相変わらず見づらくて申し訳ございませんが、今度は平地の市街地も望めるようになり、稲佐山もはっきりと展望できます。
山頂駅にて。搬器をレールに繋げる部分に大きく『てんじんくん』と書かれています。
また柱の部分には、こちらにもコントロールパネルが設置されています。
この写真のケースでは、直接搬器に乗り込んで搬器内のパネル部分にカードを挿入し、「下」ボタンを押せば山麓駅へ向けて動き出します。
また柱の部分には、こちらにもコントロールパネルが設置されています。
この写真のケースでは、直接搬器に乗り込んで搬器内のパネル部分にカードを挿入し、「下」ボタンを押せば山麓駅へ向けて動き出します。
搬器内部です。定員2名だそうですが、椅子があるせいで1名しか乗れない印象です。
車椅子は折りたたんだ状態で搭載可能だそうです(右側の隙間でしょうか?)。
車椅子は折りたたんだ状態で搭載可能だそうです(右側の隙間でしょうか?)。
私の訪問時は誰も『てんじんくん』を使用していませんでしたが、『てんじんくん』が坂の中間部分にしか設置されていて、『てんじんくん』を使うには山麓駅まで坂道を上らねばならず、せっかくの設備も持て余し気味の印象を抱きました。
このまま行きますと、耐用年数に達した時にリニューアルはされずに廃止・撤去される可能性もあるかもしれません。
今度設置する時は平地寄りに設置した方が良いかもしれません。
このまま行きますと、耐用年数に達した時にリニューアルはされずに廃止・撤去される可能性もあるかもしれません。
今度設置する時は平地寄りに設置した方が良いかもしれません。
営業期間 | 通年。但し、専用のカードを所持した地元住民しか利用できません。 |
営業時間 | 不明。 |
運転間隔 | 最短約12分間隔。搬器が乗車駅にあればすぐに乗車可能。 |
所要時間 | 片道約6分。 |
料金 | 不要。但し、専用のカードを所持した地元住民しか利用できません。 |
長崎電気軌道:本線の宝町電停より約450m、途中から上り坂があり徒歩約10分を要します。
(参考:長崎市のHP、Wikipedia)