京都丹後鉄道宮福線(北近畿タンゴ鉄道宮福線。京都府福知山市~宮津市) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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大江高校前駅にて。MF200形気動車です。

  

今回は、京都府福知山市の福知山駅から山間部を北上し、日本海沿いの宮津市の中心部にある宮津駅へと至る路線で、WILLER TRAINSが運営するローカル線、
京都丹後鉄道宮福線を紹介します。

  

尚、2015年3月31日までは第三セクター鉄道の北近畿タンゴ鉄道宮福線でしたが、
4月1日より上下分離方式が採用され、運営はWILLER TRAINSによる『京都丹後鉄道』が第二種鉄道事業者になり、北近畿タンゴ鉄道は第三種鉄道事業者として再出発しました。

  

さらに、北近畿タンゴ鉄道の当初の社名は「宮福鉄道」で、文字通り宮福線からスタートし、
その後「北近畿タンゴ鉄道」に社名変更した上で国鉄・JRの特定地方交通線に指定された宮津線を引き継ぎました。
今も一般車両のMR100形、MR200形に名残が見られます。

  

また、宮福線の起点は線名通り宮津駅ですが、当記事においては福知山→宮津の順に紹介していきます。
ご了承下さい。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
京都丹後鉄道:宮福線  宮津~福知山  30.4km   全線単線・直流1,500V電化  
  
  
踏破達成時   2005年10月  
撮影時   2012年1月ほか  

  

  

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福知山駅は島式ホーム1面2線(終端部に車止め有)の高架駅で、2009年に高架化されました。
ちなみにJRと直通運転する特急列車はJR線のホームに発着します。

  

福知山を発車すると、市街地の中の高架線をJR山陰本線と並走します。右へカーブすると地平へ下り、厚中問屋に着きます。

  
  

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厚中問屋を発車後は一気にローカル風景へと変貌し、車両基地の福知山運転支区を右手に見ながら走ります。

  

そして荒河(あらが)かしの木台を過ぎると山陰本線が左へ分かれ、その後は狭間トンネルに入ります。そしてトンネルを出るとローカル風景の高架線になり、牧川を渡ると牧に着きます。

  
  

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牧駅にて。高架線で農村部を一直線に走り、行く手を阻む山々はトンネルで一気に突き抜けます。

  

牧を発車後はすぐに下天津トンネルへと入り、トンネルを出ると下天津着。

  
  

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その後は短いトンネルをいくつか抜けますが、トンネルの合間では右手に由良川を望めます。そして連続トンネル地帯が終わると公庄に着きます。公庄を発車後は由良川の谷に広がる農村地帯の中を高架で走り、やがて左側に市街地が見えてくると大江に到着します。

  
  

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大江駅にて。旧・大江町(現在は福知山市)の中心部に位置します。
中間駅では最も主要な駅で、すべての特急列車が当駅に停車します。

  

大江を発車すると田園風景の中を走り、宮川を渡ると大江高校前に着きます。その後は山間部へと入り、宮川に迫る山地の斜面を、トンネルも交えながら二俣、大江山口内宮(おおえやまぐちないく)と一直線に北上します。大江山口内宮を発車後は栃葉トンネルへと入り、京都府・福知山市から舞鶴市へと変わります。トンネルを出ると小さな川を渡り、すぐにトンネルへと入ります。今度は宮津市へと変わり、トンネルを出ると辛皮(からかわ)に着きます。

  
  

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辛皮駅付近にて。山間部を走ります。
この付近は冬期になると積雪が凄く、近くには大江山スキー場があります。

  

辛皮を発車後は短いトンネルを1つ潜った後に普甲トンネルへと入ります。トンネルの直上には大江山スキー場があります。そしてトンネルを出ると、左側に広がる大手川の細い谷を見ながら走ります。この付近、右側には京都縦貫自動車道が並走しています。喜多を過ぎると大手川の谷が広がり、田園風景を見ながら走ります。

  
  

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喜多~宮村にて。山あいの田園風景を眺めながら走ります。
京阪神方面とを結ぶ特急列車のライバルである京都縦貫自動車道をアンダーパスします。

  

そして宮村を過ぎて住宅地へと入りしばらく進むと、左側から接近してくる宮津線に寄り添い、最後は市街地へ入ると宮津に到着します。

  
  

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宮津駅にて。写真は特急『たんごリレー』に使用されるKTR8000形気動車です。
相対式ホーム2面の間に島式ホーム1面の、計3面4線の構造です。
宮福線と宮津線の天橋立・豊岡方面を直通する列車は当駅にて方向転換します。

  
  

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宮津駅は宮津市の代表駅で、市街地に位置します。
宮津市最大の観光地である日本三景・天橋立へは宮津線で豊岡方面へ1駅、天橋立駅が最寄り駅です。

  

  
乗り鉄の注意点   

宮福線は電化路線ですが、普通列車はすべて気動車による運転です。電車で運転されているのはJRから乗り入れてくる特急『はしだて』(京都~宮津・天橋立・久美浜。5往復)と『こうのとり』(新大阪~天橋立。繁忙期のみ1往復)のみで、『はしだて』の一部は自社のKTR8000形気動車による運転です。
また、自社線内のみを運行する特急『たんごリレー』が福知山~宮津・天橋立・豊岡を宮津方面4本、福知山方面5本運転されています。

  

普通列車の運転区間は福知山~宮津の線内運転を中心に、一部列車は宮津線の西舞鶴、豊岡両方面と直通運転します。また、福知山~大江山口内宮の区間列車が1往復と快速列車『大江山』と『大江山浪漫号』が計3往復運転されています。

  

運転本数は特急が概ね1~3時間に1本、普通列車が概ね1~2時間に1本の割合で運転されています。

  

乗りつぶしの際は、特急列車にも乗車できるフリーきっぷが格安で発売されていますので、特急を活用してリッチな気分で乗り鉄されてみてはいかがでしょうか?

  

福知山から普通列車での所要時間は、大江まで約20分(特急は約13分)、宮津まで概ね50分前後(特急は約30分)です。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
福知山駅   JR西日本:山陰本線 (園部・京都方面豊岡・城崎温泉方面)、福知山線  
宮津駅   京都丹後鉄道:宮津線(西舞鶴方面【宮舞線】、天橋立・豊岡方面【宮豊線】)  
  
(参考:Wikipedia)