長崎本線編の第3回目は、非電化のまま残された、長崎県諫早市~長崎市の間を走る旧線区間、
喜々津~浦上(長与支線)を紹介します。
喜々津~浦上(長与支線)を紹介します。
(Yahoo!地図を使用)
区間 | 営業キロ | 備考 |
喜々津~長与~浦上 | 23.5km | 全区間単線・非電化。 |
踏破達成時 | 2006年10月 |
撮影時 | 2006年10月、2010年10月 |
喜々津駅にて。旧線経由の列車は一部を除き諫早方面へ直通し、さらに大村線へ乗り入れる列車も多いです。
喜々津を発車すると喜々津川を渡り左へカーブする市布経由の新線と分かれます。しばらく住宅地の中を走りますが、やがて住宅地は途切れ大村湾に沿って蛇行しながら走ります。地形は山がちで、いくつかのトンネルを抜けます。
喜々津~東園にて。大村湾は内海で、とても穏やかです。
東園を過ぎ、大草までの間は大村湾沿いを延々と走ります。
東園~大草にて。大村湾の対岸にある大村市などを望めます。眺めは最高です。
大草を過ぎると内陸に入り、谷間の地形の中を高度を上げながら進んで行きます。
大草~本川内にて。一気に斜面を駆け上ります。
そして松ノ峠トンネルを抜けると諫早市から長与町に入り、かつてはスイッチバック駅であった本川内に着きます。
本川内駅にて。2010年現在もスイッチバックの遺構が残っています。
勾配にホームが設置されている本川内を発車後は山里を走り、やがて住宅地に入ると長与に到着します。
長与駅にて。長崎方面からの列車の一部は当駅にて折り返します。
長与町は長崎のベッドタウンで、駅周辺には新興住宅地やマンションが複数あります。
長与町は長崎のベッドタウンで、駅周辺には新興住宅地やマンションが複数あります。
長与を発車すると山間の狭い谷間の住宅地を進みます。高田を過ぎると山間部の景色になりますが、有料道路の川平道路をアンダーパスすると再び住宅地の中に入り、道ノ尾を過ぎると長崎市に入ります。沿線は山の斜面にも住宅がびっしりと建ち並ぶようになります。
道ノ尾~西浦上にて。山の斜面にも住宅地が広がっています。
その後、西浦上からは市街地に入ります。しばらくすると左側に長崎トンネルから出てきた市布経由の新線が見え、新線と単線並列の形で高架線を走ります。左手には長崎電気軌道の本線が並走しています。そして左手に平和記念公園、右手に野球場や陸上競技場を見ながら走ると地平に下り、市街地の中にある浦上駅に到着します。
浦上駅にて。相対式ホーム2面2線を有する駅で、特急『かもめ』も停車します。
駅周辺は市街地で、長崎市の北の玄関口になっています。
駅周辺は市街地で、長崎市の北の玄関口になっています。
尚、旧線の列車はすべて長崎まで直通運転します。
浦上から先は複線区間になり、市街地をゆっくりと走って終着駅の長崎に到着します。
浦上から先は複線区間になり、市街地をゆっくりと走って終着駅の長崎に到着します。
長与支線区間では普通列車のみの運転で、長崎に近い長与~浦上間では一部を除き概ね1時間に1~2本の運転ですが、ローカル区間の喜々津~長与では2時間ほど運転間隔が開くこともあります。
浦上方ではすべての列車が長崎駅に直通します。運転区間は長崎~長与・喜々津・諫早・大村線方面と多岐にわたりますが、本数的には大村線直通の列車が一番多いです。
使用車両はすべて気動車で、キハ66・67形とキハ200・220形が大村線列車と共通で使用されています。
およその所要時間は、諫早(10分)喜々津(15分)浦上(3分)長崎です。
乗換駅 | 乗換路線 |
(諫早駅) | JR九州:長崎本線 (佐賀・鳥栖方面)、大村線。島原鉄道:島原鉄道線 |
(諫早駅) | 雲仙ロープウェイ (仁田峠駅までバス100分とタクシー20分) |
喜々津駅 | JR九州:長崎本線 (市布経由の新線) |
西浦上駅 | 長崎電気軌道 (住吉電停(※1)。徒歩5分):本線、赤迫支線 <1号・2号・3号系統> |
浦上駅 | JR九州:長崎本線 (市布経由の新線) |
浦上駅 | 長崎電気軌道 (浦上駅前電停):本線 <1号・2号・3号系統> |
(長崎駅) | 長崎電気軌道 (長崎駅前電停):本線 <1号・2号・3号系統>、桜町支線 <3号系統> |
(長崎駅) | 長崎ロープウェイ (淵神社駅まで路線バスと徒歩で約10分) |
(参考:Wikipedia)