益田駅にて。
支線を除く本線の営業キロが日本最長の路線で、京都市の京都駅と山口県下関市の幡生(はたぶ)駅を結ぶ、
山陰本線を数回にわたり紹介します。
山陰本線を数回にわたり紹介します。
第7回は、島根県内を海岸線に沿って出雲から石見へ、出雲市~益田間を紹介します。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間・営業キロ | 備考 |
山陰本線 | 京都~幡生(676.0km) | 軌間1,067mm。支線は含めず。 |
今回紹介の区間
(※1)出雲市~西出雲のみ直流1,500V電化区間。
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
JR西日本:山陰本線 | 出雲市~益田 | 129.9km | 全区間単線。(※1)電化・非電化が混在。 |
踏破達成時 | 2007年7月 |
撮影時 | 2009年8月ほか |
出雲市駅は島式ホーム2面4線の高架駅で、快速『アクアライナー』は当駅以東は各駅に停車します。
出雲市駅を発車すると郊外の住宅地を走り、神戸川を渡っしばらくすると西出雲に着きます。伯耆大山から続いていた電化区間はここまでです。西出雲発車後は左手に車両基地の後藤総合車両所出雲支所を見ながら走り、田畑の中を出雲神西、江南と進みます。
出雲神西~江南にて。遠方に神西湖を望めます。
江南を発車後は起伏の多い台地を駆け抜け、小田を過ぎるといよいよ右側車窓には日本海が望めるようになります。
小田~田儀にて。北東方に日御碕などを望めます。
その後は田儀、羽根と海沿いを進み、久手からは内陸に入り山を越えると世界遺産に登録された石見銀山への最寄り駅、大田市に到着します。
大田市駅にて。写真にある跨線橋の鋳鉄製門柱は1890年に建てられたもので、現存する最古の鋳鉄製門柱です。
大田市を発車すると郊外型店舗が立ち並ぶ国道9号線と並走し、静間を過ぎてトンネルを抜け、五十猛からは再び日本海沿いを走ります。
しかし、入り組んだ地形のためそんなに海は望めません。仁万、馬路と進んだ後は内陸の山間部に入り湯里、そして海沿いに温泉街がある温泉津(ゆのつ)に着きます。
温泉津から先は海に近い山間部を石見福光、黒松、浅利と進み、やがて周囲が開けてきて江の川を渡ります。そして左側から三江線が合流して江津に到着します。
温泉津から先は海に近い山間部を石見福光、黒松、浅利と進み、やがて周囲が開けてきて江の川を渡ります。そして左側から三江線が合流して江津に到着します。
江津駅にて。三江線との分岐駅ですが、三江線は列車本数が少ないのでご旅行は計画的に。
江津を発車し、住宅地の中を都野津、敬川(うやがわ)と走ります。敬川からは山並みが迫るローカル風景となり、波子、久代、下府と進みます。そしてトンネルを抜けると市街地に入り、浜田鉄道部の車庫への引込線が右側へ分岐すると浜田に到着します(浜田駅の写真は撮影せず…orz すみません)。
浜田を発車するとしばらくは市街地に沿って走り、やがて海が見えてきて西浜田、山越えをして工場の間を通り周布、きれいな日本海の景色を眺めながら走り折居、一度内陸部に入って三保三隅、中国電力三隅発電所(火力)が建設される際に付け替えられたトンネル主体の新線を経由して岡見、再び日本海沿いを走り鎌手と進みます。
岡見~鎌手にて。この付近は海岸線沿いを走る区間が多く、眺めが良いです。
鎌手を発車後も日本海沿いを走りますが。石見津田を過ぎてしばらくすると日本海と離れ内陸へ向かます。そして大きく右へカーブしながら市街地を走るようになると、ほどなくして益田に到着します。
益田駅にて。単式・島式ホーム2面3線の構造で、特急列車は上下方向とも駅舎に面した1番線に発着します。
特急『スーパーおき』はこの先山口線を経由して新山口まで行きます。
また、特急『スーパーまつかぜ』・快速『アクアライナー』・普通列車はすべて当駅止まりで、東萩・下関方面へは乗換が必須です。
特急『スーパーおき』はこの先山口線を経由して新山口まで行きます。
また、特急『スーパーまつかぜ』・快速『アクアライナー』・普通列車はすべて当駅止まりで、東萩・下関方面へは乗換が必須です。
益田駅にて。
駅前は近年再開発され、駅東側には高層ビルが建っています。
駅前は近年再開発され、駅東側には高層ビルが建っています。
(つづく)
特急列車は『スーパーまつかぜ』4往復と『スーパーおき』が3往復運転されています。
『スーパーおき』は山口線経由で新山口駅までロングランします。
『スーパーおき』は山口線経由で新山口駅までロングランします。
普通列車については快速『アクアライナー』が米子~浜田・益田間を5往復運転していますが、列車によって停車駅が異なる場合があるので注意が必要です。
各駅停車は概ね2~3時間に1本(朝夕は1~2時間に1本)で少ないです。浜田で系統分断されている場合が多いですが、普通列車同士での浜田を跨いでの乗り継ぎは接続が悪い場合もありますのでご注意を。
また、出雲市~大田市、江津~浜田(三江線直通列車もあり)、浜田~益田などで区間列車が運転されています。
各駅停車は概ね2~3時間に1本(朝夕は1~2時間に1本)で少ないです。浜田で系統分断されている場合が多いですが、普通列車同士での浜田を跨いでの乗り継ぎは接続が悪い場合もありますのでご注意を。
また、出雲市~大田市、江津~浜田(三江線直通列車もあり)、浜田~益田などで区間列車が運転されています。
普通列車の車両は、新型のキハ121系、キハ126系気動車が中心で、各駅停車や三江線直通の列車にはキハ120形も使用されています。
また、電化区間である出雲市~西出雲の列車には115系電車も使用されています。
また、電化区間である出雲市~西出雲の列車には115系電車も使用されています。
出雲市~益田の所要時間は特急で1時間40分~2時間、快速『アクアライナー』で2時間~2時間半前後、各駅停車ですと概ね3時間前後になります。
乗換駅 | 乗換路線 |
出雲市駅 | JR西日本:山陰本線(松江・米子方面)、JR西日本:大社線の廃線跡 |
出雲市駅 | 一畑電車(電鉄出雲市駅):北松江線、(大社線方面) |
大田市駅 | 三瓶観光リフト(石見交通バスで約50分、東の原下車) |
江津駅 | JR西日本:三江線(2018年廃止) |
益田駅 | JR西日本:山陰本線(東萩・下関方面)、山口線 |
(参考:Wikipedia)