山陰本線(その8・益田~幡生) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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長門市駅にて。

  

支線を除く本線の営業キロが日本最長の路線で、京都市の京都駅と山口県下関市の幡生(はたぶ)駅を結ぶ、
山陰本線を数回にわたり紹介します。

  

最終第8回は、島根県から山口県へ、海岸線に沿って下関市へ至る益田~幡生間を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)

  

  

路線名   区間・営業キロ   備考  
山陰本線  京都~幡生(676.0km)  軌間1,067mm。支線は含めず。  
  
  
今回紹介の区間  
路線名   区間   営業キロ   備考  
JR西日本:山陰本線   益田~幡生  159.3km  全区間単線・非電化。  

  

  

踏破達成時   2005年1月  
撮影時   2010年10月ほか  

  

  

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益田駅にて。単式・島式ホーム2面3線の構造です。
当駅から下関方面へは普通列車のみとなり、長門市まではキハ120形とキハ40系が運用されています。

 

益田を発車すると山口線と分かれ、高津川を渡ると海沿いを走ります。この付近の内陸部に萩・石見空港があります。戸田小浜、飯浦と進み山間部をトンネルで抜けると島根県から山口県へ入ります。江崎付近は内陸部を走り、須佐で再び日本海沿いへ出て、トンネルを2本くぐったのち、撮影の名所である惣郷川橋梁を渡り宇田郷に着きます。


 

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宇田郷~木与にて。わずかに惣郷川橋梁(そうごうがわきょうりょう)を望めます。
(小さすぎて見えません…orz)。

 

宇田郷からも日本海沿いを進み、木与を過ぎると山間に分け入り奈古、日本海沿いを走り長門大井、内陸を進み越ヶ浜と進み、やがて車窓右側に市街地が見えてくると、萩観光の玄関口である東萩に到着します。

 

東萩を発車すると、萩市街を回り込むように走ります。萩駅は駅名から中心駅を思わせますが実際はローカル駅で、萩市の代表駅は隣の東萩駅に譲っています。


 

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東萩~萩にて。阿武川を渡る時に萩市街方を望む。萩市街は写真中央奥の三角州に形成されています。
また、左側の山の麓に萩城跡があります。

 

萩を発車して橋本川に沿って走り、玉江を過ぎると日本海に沿って走りますが、あまり海の見える区間は多くありません。三見、飯井と進んだ後に内陸部に入り、長門三隅を過ぎて今度は仙崎湾を望みながら走ります。やがてロードサイド型店舗の並ぶ中を走り、右側から山陰本線の支線(仙崎支線)が合流すると長門市に到着します。


 

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長門市駅にて。単式・島式・切欠き式ホーム合わせて2面4線の構造で、構内には側線が多数あります。
キハ120形は当駅以東での運用で、下関方はキハ40系の独壇場です。

 

長門市を発車するとすぐに美祢線と分かれ、田園の中を走った後に再度日本海沿いを走ります。黄波戸を過ぎるとトンネルで山越えをして内陸の田園地帯を長門古市、人丸と進み、伊上からは長門粟野、阿川と油谷湾に沿って走ります。京都からここまでずっと西へ走っていましたが、阿川からは南へ針路を変えます。その後は山の中を走り、特牛(こっとい)に着きます。


 

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特牛駅にて。難読駅名として有名です。

 

特牛発車後も山中を走ります。始終着列車も設定されている滝部、そして長門二見を過ぎると山間部から響灘沿いに出て海景色を見ながら走ります。


 

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長門二見~宇賀本郷にて。この付近も海岸線沿いを走る区間が多く、眺めが良いです。

 

宇賀本郷の手前からは内陸部を進みますが、湯玉を過ぎると再び真西に響灘沿いを見ながら進みます。やがて内陸に入り民家が増えてくると運転上の拠点である小串に到着します。

 

小串を発車すると住宅地や田園の中を走り、約2km東に温泉街がある川棚温泉を過ぎると、山里のローカル風景の中を黒井村、梅ヶ峠と進み、急に住宅が増えてくると港町の吉見、わずかに響灘を望みながら山越えをして田園地帯を走り福江、そして住宅地に変わると安岡に着きます。

 

安岡を発車し、住宅地と田園の境界を走ります。梶栗郷台地を過ぎて綾羅木川を渡ると下関の市街地に入り綾羅木、やがて掘割を進み山陽本線の上り線をアンダーパスして上下線の間に入り、しばらく進むと山陰本線の終着駅である幡生に到着します。


 

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幡生駅にて。山陽本線の新下関、長府、小月方面は乗り換えです。
山陰本線の終着駅ですが、中間駅の様相です。
しかし、駅構内には下関総合車両所、駅南側にもJR貨物の幡生操車場があり、運転上では拠点駅です。

 

なお、山陰本線の列車はすべて山陽本線を1駅、下関駅まで乗り入れます。


 

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下関駅にて。
すべての普通列車のほか、観光列車の『みすゞ潮彩』も下関市の中心駅である当駅まで乗り入れます。

 

(おしまい)

  

  
乗り鉄の注意点  

この区間ではかつて特急『いそかぜ』や急行『さんべ』が運転されていましたがいずれも廃止されてしまい、
現在では普通列車のみの運転となっています。

 

概ね益田から下関へ向かうにつれて列車本数が増加します。益田~長門市では概ね2~3時間に1本の運転で、少数ながら東萩→益田、奈古・東萩~長門市や長門三隅→長門市間の区間列車もあります。

 

普通列車の車両は、キハ40系気動車が中心で、益田~長門市ではキハ120形も使用されています。

 

また、長門市・滝部~下関間に観光列車『みすゞ潮彩』が計2往復運転されています(運休日あり)。
自由席の他、指定席車両が連結されています。土休日には快速運転を行い、下関駅経由で新下関駅まで乗り入れます。

 

最後に、益田~下関の所要時間は、途中駅での乗り継ぎがスムーズであれば概ね4時間前後です。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線
益田駅   JR西日本:山陰本線(松江方面)山口線  
長門市駅   JR西日本:山陰本線【仙崎支線】美祢線  
幡生駅   JR西日本:山陽本線(神戸方面)  
(下関駅)   JR九州:山陽本線(門司・九州方面)  
(下関駅)   火の山ロープウェイ (壇の浦駅まで火の山行きバスで15分)  
  
(参考:下関市のHP、Wikipedia)