一畑電車北松江線(島根県。2011年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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一畑口駅にて。急行『出雲大社号』で使用される5000系電車です。

 

今回は、2010年に公開された映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の舞台となった島根県の民鉄・一畑電車【愛称:ばたでん・バタデン】の、出雲市から宍道湖北岸を通り松江市へ至る同社の本線格の路線、
一畑電車北松江線を紹介します。


 

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ   備考  
一畑電車:北松江線  電鉄出雲市~松江しんじ湖温泉  33.9km   全線単線。直流1,500V電化  
(※) 軌間1,067mm。  

  

  

踏破達成時   1999年9月  
撮影時   2011年7月ほか  

  

  

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起点の電鉄出雲市駅はJR出雲市駅と同じく高架駅です。
JR駅より東側にあり、少し距離があります。
駅前には一畑百貨店出雲店があります。


 

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電鉄出雲市駅は頭端式ホーム1面2線の、変則的な島式構造です。
通常は南側の2番線を使用します。

 

電鉄出雲市を発車すると、高架線をJR山陰本線と並走しながら市街地の中を東へ向かい、地平に下りると出雲科学館パークタウン前に着きます。その後は左へカーブして山陰本線と分かれ、住宅地を北へ走り大津町に到着します。
大津町を発車後は田園風景の中を北上し人名と間違えそうな駅名の武志(たけし)、その後は右へカーブして左から来る大社線と合流すると川跡に到着します。

 

川跡を発車すると車窓左側に山並みを見ながら田園風景の中を大寺、美談(みだみ)と北東へ進みます。


 

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大寺~美談にて。北松江線の西側区間は主に田園地帯の中を走ります。

 

そして旅伏(たぶし)を過ぎてて市街地に入ると出雲市平田地区(以前の平田市)の中心部に位置する雲州平田(うんしゅうひらた)に到着します。


 

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雲州平田駅にて。駅構内には車両基地があります。

 

雲州平田を発車すると再び田園風景の中を走り、湯谷川と平田船川を渡ると布崎、そして湖遊館(冬期はスケートリンクとして営業)などの最寄駅である湖遊館新駅駅と進みますが、湖遊館新駅駅は「駅」も駅名に含まれていて、正式名称は「湖遊館新駅」です。その後も田園地帯を走り、園を過ぎるといよいよ車窓右手の宍道湖に沿ってはしります。左側車窓は山が続きます。そして左へカーブすると松江しんじ湖温泉へ向かう線路が右側から合流し、スイッチバック駅として有名な一畑口に到着します。電車は当駅で進行方向を変えます。


 

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スイッチバック構造の一畑口駅にて。
左側は松江しんじ湖温泉方面、右側は電鉄出雲市方面です。
かつては当駅より北側、一畑薬師に近い一畑駅まで路線が延びていましたが、戦時中に不要不急路線として休止、後に廃止となりました。
⇒一畑口~一畑の廃線跡の記事はこちら

 

一畑口を発車すると左へカーブして電鉄出雲市へ向かう線路と分かれ、再び宍道湖に沿って東へ走ります。伊野灘、出雲市から松江市へと入り津ノ森、高ノ宮、松江フォーゲルパークと進みますが、ちなみに松江フォーゲルパークは花と鳥を中心としたテーマパークです。
松江フォーゲルパークを発車後も概ね宍道湖に沿って秋鹿町(あいかまち)、長江と進みます。


 

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秋鹿町~長江にて。宍道湖を眺めながら走ります。対岸にはJR山陰本線が走っています。

 

長江を過ぎると宍道湖と別れ朝日ヶ丘、そして田園や丘陵の中を走り松江イングリッシュガーデン前に着きます。当駅は元々古江駅でしたが、2000年~2007年の間は駅名が「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前」と、日本一長い駅名であった時代もありました。
松江イングリッシュガーデン前を発車すると南側の住宅地や丘陵、北側の田園地帯に挟まれた場所を走り、やがて宍道湖と山の間を走るようになりますが、その後は温泉街を走るようなり、間もなく終点の松江しんじ湖温泉に到着します。


 

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終点の松江しんじ湖温泉駅は頭端式ホーム2面2線の構造です。


 

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松江しんじ湖温泉駅の駅舎は2001年に建て替えられました。
駅周辺は駅名の通り「松江しんじ湖温泉」の温泉街で、数件の旅館があります。駅前には足湯もあります。
また、JR松江駅とは距離があり、路線バスで約15分を要します。

  

  
乗り鉄の注意点  

北松江線では基本的に普通列車のみの運転ですが、平日は朝の下り1本のみ特急『スーパーライナー』が、夕方の上り1本のみ急行電車が運転されています。また、休日は松江しんじ湖温泉~出雲大社前を急行『出雲大社号』が1往復運転されています。

 

普通列車は概ね毎時1本の運転ですが、朝夕ラッシュ時は若干増発されます。また、殆どの電車が全区間を通して運転されますが、一部の電車は車庫のある雲州平田発着であったり大社線へ直通運転したりします。
ちなみに川跡での大社線との接続は一部の列車(朝の下り2本)を除き確保されています。

 

普通列車利用時の所要時間は、
電鉄出雲市(8分)川跡(11分)雲州平田(10分)一畑口(27分)松江しんじ湖温泉
です。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
電鉄出雲市駅   JR西日本:山陰本線 (下関方面松江・米子方面)  
電鉄出雲市駅   JR西日本:大社線の廃線跡  
川跡駅  
一畑口駅  
一畑電車:大社線  
一畑電鉄:北松江線・一畑口~一畑の廃線跡 
松江しんじ湖温泉駅   JR西日本:山陰本線 (松江駅までバスで15分)  
  
(参考:Wikipedia)