大社線の廃線跡(2004年訪問。国鉄→ＪＲ西日本。島根県出雲市。出雲市～大社)

今回は、島根県・山陰本線の出雲市駅から分岐して、海沿いの大社駅まで延びていた路線、出雲大社への国鉄～ＪＲ西日本の特定地方交通線・大社線の廃線跡について超簡単にレポートします。

大社線は出雲大社への参詣路線として1912年に開業した大変古い路線でした。
当初は出雲大社への参拝客で賑わっていたようですが、一畑電鉄大社線の開業や車社会の到来など、時代とともに参詣路線としての役目を果たせなくなってしまい、
1990年３月31日をもって運行を終了し、翌日に廃止されました。

尚、今回の区間は徒歩でサラッと辿っただけなので調査が不十分なことを、
また写真が少ないことをお詫び申し上げます。
また、９年前の訪問だったので、現在は色々と変化しているようです。

今回も廃線跡のバイブルであるJTBキャンブックス『鉄道廃線跡を歩く』シリーズを随分と参考にさせて頂きました。

(Yahoo!地図を使用)

路線名	区間	営業キロ	廃止日
ＪＲ西日本：大社線	出雲市～大社	7.5km	1990年４月１日

探訪・撮影時

2004年８月

(１)起点だった出雲市駅にて。市街地にあります。ここで山陰本線と接続していました。
現役当時は地上駅でしたが、廃止後は高架駅になり、その際に整備されて面影がなくなりました。

廃線跡は、出雲市駅をスタートすると山陰本線と並行して西へ進みます。廃線跡は道路に転用されたか高架線に転用されたか不明です。

(２)しばらくすると山陰本線が左へカーブして分かれていきます。こちらは直進します。

山陰本線と分かれた後は田園風景の中、舗装された狭い道路に変わった廃線跡をひたすら西へ進みます。
途中、国道９号旧道をアンダーパスしますが、今も国道９号の陸橋は残っています。

その後は国道９号バイパスと交差して、さらに田園風景の中を西へ進むと出雲高松駅跡に着きます。
駅跡にはホームが残されていました。現在は新たな道路が駅跡を横切るように建設され、また高瀬川の流路変更も行われたようで、変化があると思います。

(３)大社方を向いて撮影。

(３)出雲市方を向いて撮影。

出雲高松駅跡をスタートすると、さらに西へ進みますが、浜山中学校の手前で舗装された道は終わり、以後は廃線跡をそのまま流用した築堤(未舗装)を進みます。そして右へカーブすると、高瀬川と新内藤川との合流点に着きます。

(４)ここで川を渡りますが、橋梁はすでに撤去されて対岸へ向かうには迂回を余儀なくされます。

川を渡り終えると廃線跡は道路への転用工事中でした。しばらく進むと再び舗装道路(自動車通行は困難)となり、ほどなくして荒茅駅跡に着きました。
こちらもホームが残っていました。

(５)大社方を向いて撮影。

(５)出雲市方を向いて撮影。

(６)荒茅駅を過ぎても道路転用区間が続きましたが、しばらく進むと道路は途切れて、廃線跡は草だらけの状態になって残っていました。しかし私は通れませんでした…。
尚、この付近は現在、自動車が走行できる道路になっているようです。

(７)しばらく迂回して進むと、今度は廃線跡が２車線の道路に転用されていました。
現在は、(６)の地点の南側までこの２車線道路が延伸された模様です。

(８)その後は２車線道路を進みます。すると、正面に大社駅跡が見えてきます。駅構内は保存されています。ＳＬも保存されています。

(８)終端方の機回し線があったと思われる部分は水路を渡っていました。この部分には橋台が残っていました。

(８)そして、歴史ある建築物である大社駅の駅舎も大切に保存されていました。
中へ入ることもできます(駅舎へ入れる時間は不明。確認の上お出かけ下さい)。

以上で大社線の廃線跡の記事は終了です。中途半端な内容ですみませんでしたm(＿)m

廃線跡探訪の注意点

この区間の廃線跡は距離がさほど長くないので、徒歩での探訪も可能です。また、大社線の廃止代替バス(一畑バス)があり、出雲市駅と大社駅近くの出雲大社前駅との間は一畑電車でも移動できますので、片道訪問も可能です。

私はほとんど写真を撮らずに後悔しています…。またチャンスがあればもう一度訪問してみたいですね…。

のりかえ

(参考文献：ＪＴＢキャンブックス『鉄道廃線跡を歩くⅢ』)
(参考：Yahoo!地図、Wikipedia)

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