MFTのスタッフアドバイザーであり、
日本少年野球研究所代表の佐藤
洋さん。

佐藤さんは埼玉を拠点としていますが、
各地を回りながらも、たくさんの子供た
ちを指導されています。

そんな子供たちをみて、疑問に感じる
ことを、今回ブログで書き綴っています。

是非シェアしたいと思いましたので、ご
紹介します。

こちらをご覧ください笑1


きっかけ作り
子供達の本能



私も、指導者は子供とはどいう「生き物」
なのか、その特徴を理解することが大前
提にあることを書いたことがありました。

ブログコンセプト「らしさ」について



そして、子供たちがそもそも野球をやる
意義とはについても書いたことがあり
ました。

子供たちが野球をやる意義




「~であるべきだ」

「~というものだ」

「~ねばならない」


というような大人の身勝手な論理を振りか
ざすことが、子供の持っている能力を封印
してしまっているのです。



そもそも子供たちは何を考え、どうしたい
のか・・・。

つまり、佐藤さんがいう「子供たちの本能」
とは何かということです。

そして、子供たちはどういう特徴を持って
いるのか・・・。

このへんを理解しないと、子供たちを生か
すことは絶対できません。



佐藤さんもご自身のブログ内で、

「根っこを考えてみよう!」

とおっしゃっていますね。

つまりは本質を理解しなさいということな
のですよ。

そこを理解すれば、見えてくるものが必
ずあるはずですから。



うちのチームはなかなか結果出ないと
思っている指導者に言いたいですね。

「野球を教えても勝てない、そこに
宿る精神を教えないと・・・」


みなさんもそう思いませんか
猛練習で全国ベスト8の実績を誇る強豪
チームと対戦した高橋さん率いる熊谷ド
リームス。

結果は3回コールドの26-0で完敗に
終わったのですが、その強豪チームが
取った作戦とは・・・

ここから後編に入ります。


野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール

その圧勝した相手チームがとった作戦
は何と

「待球戦法」

だったようです。



いわゆるバットを振らず、明らかに四球
を狙うというやり方です。

投手の子も初めての大会での投球とい
うこともあって、かなり緊張もしていたこ
とでしょう。

それでコントロールを乱したということも
あったと思います。



でも明らかに相手打者は四球狙ってい
る様子があったと聞きます。

当然監督の指示によるものだということ
は言うまでもないでしょう。

試合が終わった後の相手チームの子た
ちには笑顔は一切なかったとのことでした。

むしろようやく終わったというようなしらけた
感じさえあったようです。



その相手チームにとっては単なる通過点
だったかも知れません。

実力の差が有りすぎて手応えがなかった
というのもあるでしょう。

でも、勝っても笑えず楽しそうでない相手
チームの子供たち・・・。



一方のドリームスは、1つのアウトを取る
ごとに盛り上がりを見せ、野球の楽しさを
感じながらプレーしたようです。

終わった後も、結果はともあれ初めての
大会に出場して精一杯やったという達成
観でいっぱいだったと思います笑1


野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール


確かに、勝つための一つの作戦ですし、
ルール違反を犯しているわけではない
ですから否定はしませんが・・・。

要するに

「それで楽しいんか

ということなんです。

そこまでして勝ちたいのかと私なんか
も思ってしまいます。



何のための野球

誰のための野球



勝つことは確かにチーム共通の目標で
あることに違いありません。

でも、あまりにも勝つことにだけこだわ
りすぎて、野球を楽しむということを
おろそかにしていないでしょうか

本当に勝つことだけが喜びなのでしょうか

そんなのは大人の身勝手な論理ではな
いでしょうか



そもそも野球の醍醐味、ことバッティングに
関しては、遠くに飛ばすことではないかと私
は思うのです。

だから、「振らない野球」、「我慢する野球」
って、野球なのかと思ってしまいます。



確かにレベルが上がるに連れて、楽しさだけ
を追求するというのは無理があるでしょう。

ゆえに、多くのことが要求されることは仕方
ないのも理解できます。

しかし、小学生の野球ですよ。



子供の心と裏腹に、大人が勝手に勝ちたい
という思いを全面に出し、

「勝ちこそが成長するきっかけ」

「勝つことでしか得るものがない・意味がない」

という信じて疑わない姿勢が、野球をつまら
ないものにしてしまっているように思えます。



「勝つ喜びを味あわせたい」

というのは、一見子供のことを考えている
ように見えますが、実は大人自身の欲求
の押し付けに過ぎないと思います。



私は以前ブログで、子供の燃え尽き症候
群は危険だということ書いたことがありました。

小学生の燃え尽き症候群は怖い・・・


勝つことだけを目指し、結果を残した子供
たちが、どんどん野球から離れていくという
例を聞き、恐ろしいと感じました。



勝つことが全てという潜在意識を植え付け
られ、価値観として形成された子供たち・・・。

憶測ですが、そういう子供たちは結果ありき
の思考のため、上手くいかないと楽しくなく
なり挫折してしうまうということはないでしょうか

常にプレッシャーをかけられた中でのプレー
を強いられてきた子供たちは、逆に精神的
に脆くないでしょうか

でも野球本来の楽しさを知っていて、プレー
そのものを楽しめる子は例え大舞台だろうが
、自分の力を発揮できそうな気がします。



国際大会などの大舞台においては、他国
選手に比べて精神的脆さを露呈し、結果
を残せない日本人アスリート日の丸

あながち、幼少の頃からの環境も少なか
らず影響しているのではないでしょうか



勝つことも大切だけど、それよりもっと大
切なことがあることを大人が伝えていか
ない限り、日本の未来はないと・・・。

そして、勝利ばかりを追い求め、それを
得たとしても、その引き換えとして失うも
のもある・・・。

むしろ、その代償の方が何にも増して大
きいような気がしてなりません。

少年スポーツに関わる大人たちは、その
点を真剣に考える時期に差し掛かってい
るのかも知れませんかお
先日参加した「きっかけ塾」野球ボール

この「きっかけ塾」を主催した、日本少年
野球研究所(代表 佐藤洋さん)の所長
である高橋雅彦さんという方がおられます。

その高橋さんのお話の中にとても興味
深い内容がありましたので、ご紹介します。


NPO法人日本少年野球研究所は、埼玉県
熊谷市で活動している「熊谷ドリームス」
を応援します。


活動して間もない新チームですが、「野球
の楽しさ」を追求し子ども達の笑顔が絶え
ないチームです。


指導者が目指している方向性に共感し
子ども達の成長を、長いスパンで見守
って行きます。


今後の活動に注目です。



写真の中央より右側のところに写っている
笑顔の方が高橋さんです笑1

ちなみに写真下は、佐藤洋さんのコメント
です。

当研究所のHPから抜粋させていただき
ました。


NPO法人 日本少年野球研究所


高橋さんは上記のように、現在熊谷で少年
野球チームの監督をしていらっしゃいます。

それまでは、他のチームでコーチをしてい
らっしゃったようです。

しかし、他の指導者の理不尽さに我慢でき
ず、そこを辞めて自らチームを発足された
ました。

コンセプトは、もちろん子供たちが主役で
ある

楽エンジョイベースボール楽

です。

発足したばかりなので、5年生の息子さん
を中心とした5年生以下の学年が多いらし
く、6年生は1名しかいない若いチーム。

その高橋さんがこんな話をしてくれました。


野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール

埼玉県内の知り合いのいる某チームの
シーズン終了後の会合にゲストで参加
した時のこと。

そこのチームの監督がこのような力強い
所信表明をしたそうです。

「来シーズンは全試合に勝つことを目指
します
!!

「勝って子供たちにその喜びを味あわせ
てやりたいのです
!!



そして迎えた翌シーズン。

そのチームの猛練習が始まります。

平日は学校が終わってから毎日、土日
は朝から暗くなるまで、一日中猛練習汗

そのような練習が夏休みでも平気で行
われたそうです。

そのかいあって、そのチームは埼玉県、
関東大会を制し、全国大会に出場キラハート

そして、全国でもベスト8まで勝ち残った
ようですぱちぱち



一方高橋さんのチームは発足したばか
りで、大会にはまだ出たこともなく、練習
試合も数試合しかしたことがないチーム。

その高橋さんのチームが、ただ1人の6
年生の思い出作りのため、今シーズン
の最後の大会にエントリーしたそうです。

その6年生の子はあまり上手くないにし
ても、頑張ってきたので最後の大会に
出ようという高橋さんの親心です心

でも結局その子は大会直前にケガをし
てしまい、試合に出られなかったよう
ですざんねん…



でも結局、大会に出場することにした
高橋さん。

その大会の組み合わせの抽選クジを
引いてええ!!

幸か不幸か、その猛練習の末、全国
ベスト8に輝いた強豪チームと初戦で
対戦することになったのでした。



全国大会出場の強豪チームと発足し
て間もないホヤホヤのチーム。

実力の差は歴然としていて、結果は26
-0の3回コールドで完敗だったそうです汗


野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール


ここまでは、「まあ仕方ないか」という
感じですが、その強豪チームの取った
作戦を聞いて興ざめしてしまいました汗

さて、みなさん何だと思いますか

ヒントは、

「そんなことして楽しいの・・・

です。

次回、後編に続きます笑1

MFT(日本少年野球研究所)主催の
きっかけ塾に参加してきました笑1

埼玉県の鴻巣市の「クレア鴻巣」という
会館の会議室の一室で行われました。

クレア鴻巣建物



クレア鴻巣看板


写真が小さくて申し訳ないですが立派な
建物でした笑1



「きっかけ塾」の内容はというと・・・。

盛りだくさん過ぎて今回だけでは書ききれ
ないので、また小出しにして、みなさんに
ご紹介していきたいと思います笑1



同じ価値観を持った仲間が集う空間は
とても心地よいものでした笑1

今回もたくさんの学びと気づきがあり、
さらに変人化が進行したように思います笑1


きっかけ塾




松坂大輔選手のことが出てきたので、
もう少し彼のことで引っ張りたいと
思います笑1


これはもちろん彼に直接聞いたわけ
ではないので、そうなのかどうかと
いうのはありますが、

「松坂大輔の原点」

と言ったら、自称高校野球カルト博
士を名乗る私としてはこれではない
かと・・・





これは松坂大輔が高2の夏の神奈川
予選の準決勝の横浜商業(Y校)戦
でのこと。

この試合は横浜が14安打も打ちな
がらも、2点しか取れないという時
点で暗雲が漂っていたわけです。

ちなみにY校はわずか2安打です。



そして2対1で横浜高校リードで迎
えた最終回裏。

松坂は最後の最後でサヨナラ暴投を
犯し、チームを負けに導いてしまい
ます。

そして、これを機に彼は大化けし、
この年の秋の関東大会を制し、翌年
春夏連覇を達成することになります。



松坂というと、PLとの死闘や夏の
決勝戦でのノーヒットノーランが取
り上げられます。

しかしこの悔しい敗戦を糧にできた
からこそ、あそこまでの大投手にな
れたのかなと・・・。

要するに彼にとっては、恐らく以降
の人生を変え得る大きなきっかけに
なったのではないかと思うのです。



もったいないことですが、いろいろ
なことを見過ごしてしまう人がいます。

つまり、どんなに経験してもそれを
糧に出来ない人。

そこから学ぼうともせず、諦めや妥協
をしてチャンスを潰してしまう人。

失敗は成長(成功)への大きなチャ
ンスなのに、失敗した事実にだけフォ
ーカスを当ててしまう人。

そういう人は、絶対にはい上がれない
と思うのです。



ただ、失敗は悪だということを潜在意
識に植え付けられた人は、そう簡単に
気持ちは切り替えられません。

ゆえに、自ら這い上がるチャンスが目
の前を通っているにもかかわらず、見
過ごしてしまっているのです。



それは幼い頃から失敗を恐るような教
育をしてきた大人の責任でもあると私
は思っています。

ミスに対して大人はもっと寛容になら
なければならないという私の考えは、
そういうところからきているのです。



松坂がこの敗戦のあと、監督やコーチ
に何て言われたか知る由もありません。

でも、もし松坂がA級戦犯的な扱いを
されていたら今の彼はなかったのでは
と勝手に想像してしまいます。

もしそうなら潰れていたはず。

恐らくチームメイトも含めて何らかの
形で支えられたのではないかと思って
います。



私はこの動画は、指導者ならばこういう
場合、どう振舞うかという視点で見てい
ました。

そういう意味では、いろいろな視点で物
事を捉えることによって、新たな気づき
が生まれると思います笑2


決して、Y校ベンチの女子マネがかわい
いとか、そういう視点ではありませんよにっしっし

ひまわりきゃめちゃんさんへひまわり



ちなみに、この動画の6分20秒当たり
に伝令として松坂に駆け寄る背番号2を
付けた選手、誰か分かりますかはてなマーク

これはもう有名な話ですからみなさん分
かると思いますが・・・にっしっし

ちなみに、今は芸能人です。

簡単ですよね笑2
突然ですが55年会って知ってますかはてなマーク

ご存知ない方はこちらから。




実はこの55年会のうちのこのお2人
の野球教室が、今日私の地元で開
催されました野球ボール


$少年野球指導「らしさ」塾-村田松坂











写真が小さくて見えにくいかもしれません
が、松坂大輔選手RED SOXと村田修一選手ジャイアンツです。


(中央が村田選手、左側が松坂選手、右はニセ城島選手)



さすがにオーラがありましたねキラキラ


駒田さんなどのOBの方たちとはまた違
って、若さ溢れる粋の良い指導で、子供
たちと一緒に楽しんでいる感じでした。

お2人とも好青年で、たいへん好感が
持てる若者という印象でしたよ笑1



夕方の全国ニュースに出ていたのでびっ
くりでしたが・・・驚き顔

ちなみに息子は全国ニュースでは出てい
ませんでしたが、ローカルニュースで出
ていました。

村田選手からの直接の打撃指導で、また
何かきっかけをつかんだようです笑1



お2人とも来シーズンも頑張って欲しい
ですね笑2



明日はいよいよMFTのきっかけ塾野球ボール

私も大いなるきっかけをいただきに埼玉
に行ってきます!!

それにしても2日連続でプロ野球選手に
会えるとは最高ですビックリマーク



$少年野球指導「らしさ」塾-記念撮影
中日ドラゴンズを8年間率いてリーグ
優勝4度の落合博満元監督。


落合さんがシリーズ終了後に、愛弟子
長嶋一茂さんのインタビューで話してい
た内容が印象的でしたのでご紹介します。





いかがだったでしょうかはてなマーク

動画の冒頭の方で、落合さんは試合中に
喜怒哀楽を表に出さない理由について述
べていますね。




監督が怒りを露わにすれば、選手たちは
萎縮してしまう。

そうなると、選手たちは相手と戦うべき
ところが監督と戦うことになってしまう。

当然プレーに集中できず、パフォーマン
スも落ちる・・・。


過去の中日を率いたH野政権を皮肉って
そういうことをおっしゃってましたね。



私は同感です!!

一方では指揮官が怒りを露わにして選手
を鼓舞する方がよいという意見もあるか
と思います。

そうやって、選手をグイグイ引っ張ると
いうのも一つのやり方でしょう。

でも、その思いがプレーしている選手よ
り強すぎて、指揮官の方が目立っちゃう
と選手たちはシラケることでしょう。

何と言っても主役は選手たちですから。



プレーする選手本人が上手くやりたいと
いう気持ちは一番持っているはず。

選手たちは分かっているんです。

十分自覚しているんです。

なのに「そんなこと分かっている」って
こと言われたら、誰だってシラケるし、
やる気なくしてしまいますよね。



うちのチームのわからず屋監督とやりあ
ったことは以前ブログで書きましたが、
その時もこんなやり取りがありました。


試合中に子供たちを怒鳴ることについて・・・

監督「気づいていないから言ってるんだビックリマーク

私「だったら怒鳴れば気づくんですか!?

私「それに子供たちは分かっていますよビックリマーク

監督「いや分かっていない、フライ上げ
  るなと言っているのに上げるし・・・」

私「頭で分かっていてもできなことが
  あるでしょうがビックリマーク

私「誰だってミスしたくてやっているわけ
  じゃない」

私「子供たちのミスに寛容にならない限り
  子供たちは絶対伸びませんビックリマーク

私「明らかに子供たちを下手にしているの
  は監督の方ですよ!!

監督「お前の考えはおかしいよビックリマーク

私「・・・(おかしいのはそっちだろうが)」


最後は変人扱いでした・・・あせる

結局怒鳴るということは、自分の心が満た
されない腹いせ行為にすぎないんですよね。



気のないプレーをした結果のミスや確信
犯的な行為は許すべきではないと思って
います。

でも、気持ちが前に出てのミスは目をつぶ
って見守るべきではないでしょうかはてなマーク

落合さんの話を聞いて、自信が確信に変わ
ったように思えました。



ただ、落合さんと少し違うのは私の場合は
「喜」と「楽」は敢えて表に出すようにし
ているところ。

その方が気持ちも盛り上がるし、子供たち
との一体感も出てきますから、あまり度を
超えない程度であればよいかと思っています。



ちなみに私は、エラーしたり三振したりし
て戻ってくる子を笑顔とハイタッチで迎え
ますドキドキ

但し、控えめにです。

あまり大げさだと、わざとらしいですから。



周囲から変人扱いされても全くお構いなしです。

自分が楽しければ、そして子供たちが楽しけ
ればそれで・・・にひひ




みなさんは子供を叱っているでしょうか

それとも怒っているでしょうか

その前に「叱る」と「怒る」の違いはと言
われたら、答えられるでしょうか



私の見解ですと、

「怒る」とは自分の不満ををぶちまけて
いるだけで、相手への思いなども一切
なく、単に自己満足を満たそうとする行為。

「叱る」とは相手の行く末を考え、相手に
気づかせて、間違いを正そうとする行為。


と捉えています。



概ねプレイについてばかり指摘する指導
者は、言わなくてもよいことに口を出し、
叱らなければならない点を見過ごしがち。

あるいは、見て見ぬ振りは最悪ですむっ



だから私の場合、子供たちの野球のプレ
ーそのものについては指摘はしません。

なぜなら野球上で起こった失敗が、子供
たちの将来に影響を及ぼすことなどない
と考えているからです。



大人の方が子供よりが勝ちたい気持ちが
強すぎると、愛情を注ぐべきが無情に変わ
り、ひいては憎悪にさえ発展します。

私は決して勝つことを目指すことはよくない
と言っているわけではありません。

誰だってやるからには勝ちたいかお

そのために日々練習しているのですから。



私はその思いが強すぎるあまり、大人自身
が我を忘れて暴挙に走ってしまうという点が
問題だと言っているのですむっ

子供たちだって、やるからには勝ちたいに
決まっていますから。



だから、子供に気づかせるような「叱り」が
必要です。

何がいけなかったのか、どうすべきなのか・・・。



正直「怒る」ことは誰でもできるのです。

でも「叱る」となると簡単ではありません。

自らも冷静に、かつ相手に対して、愛情ハート①
と魂プチメラモンを込める必要があるからです。



子供たちは「怒る」と「叱る」の意味は分か
らなくても、それを肌で感じるているはず。

愛情や理屈がない単なる「怒り」であるか
どうかは、子供たちといえどすぐ見破るこ
とでしょう。

そんなことでは、子供たちとの信頼関係
が築けないのは言うまでもありませんが。



私も子供たちにはたくさん叱ってきました。

時には感情を抑えきれなかったこともあり
ます。

でも、思いが伝わっているんだなってわか
りました笑1



卒団した6年生からの寄せ書きにはこんな
ことが書いてあったんです。

「未熟だったぼくたちはコーチのおかげで、
今では一人一人が自分のためではなくて、
チームのためにがんばれるようになりました」



チームという社会の中の一員としての自覚

野球ができることへの感謝の気持ち

仲間への思いやり

笑顔でプレーを楽しむこと

・・・・

子供たちには口酸っぱく言ってきたつもり・・・。



野球が上手くなったということ以上に、
自分の心が成長したという自覚を持っ
てくれたことが何より嬉しかったおぉ!

寄せ書きは私の家の机の常に見える
ところに飾っていて、今では私の心の
支えになっていますかお



今年のMFTサマーキャンプに参加した
時のことです。


宿泊したところは体育館やバーベキュー
施設が併設している温泉旅館でした温泉

当時は夏休みということと、施設が揃って
いるということもあるせいか、同じ埼玉県
内のいくつかの少年団も同泊していました。



そして、キャンプの中のメニューの一つ
である朝の散歩のため、朝7時起床し、
旅館の玄関先に集合していたときのこと。



その近くで、猛ダッシュを繰り返している
子供たちがいましたRUNNER

野球ではなく、バスケットボールの少年
団の朝練だったと思います。

見た感じでは、私たちより相当早く起床し
てやっている様子でした。



それが終わって、その団体と私たちが
すれ違ったのですが、子供たちは挨拶
をするも全く元気がありません下がる

疲れきっているということもあったと思う
のですが、何か子供らしさがないという
のか・・・がっかり

その際、そこの監督かあるいはコーチだ
ったと思うのですが、

「ヤクザ・・・ヤクザ

みたいな感じで、猫背でいかにも

「ガラ悪っ

っていう大人が子供たちを率いていたん
ですね普通の人々



すれ違ったあと、その人の後ろ姿を見た
とき、着ていたTシャツの背中に書いてい
るプリントの文字が見えましたTシャツ

そこに書いていた文字は・・・。

えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…

「死ぬほど練習しろ

えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…えへへ…

死んでもよいそうです汗



その後、その人は子供たちに

「さあ、近くの寺まで走るぞ

子供たちは列を作って走り始めました。



そしてその人が次にとった行動が・・・。

自分だけクルマに乗って、子供たちが
苦しそうにの走っている横を通り過ぎて、
お寺の方に向かって走っていきました。

自分は走らず、クルマです汗

どれほど偉いんでしょうか汗



キャンプに参加していた人たちと、その
呆れた光景を見ていました。

正直、言葉も出てきませんでした汗



「やっぱりああいう人いるんですね・・・」

菅原さんと散歩しながら、そういうのが
やっと・・・汗



まあ、氷山の一角なんだと思います。

そういう子供たちの元気を奪い、子供ら
しさをも奪って、のうのうとしている指導
者が世の中にはたくさんいるということ。

ここに来てまで見たくない・・・。

そんな光景でした汗

私自身を変えることで活路を見出そうと
した私でしたが、そのためにはもう1つ
のこだわりを捨てる必要がありました。

それは、チームの全員の子を野球を上手
にさせよう、社会に通用する人間に育てよ
うというこだわりです。



コーチという立場としては、このように考え
るのは当然のことと思うかもしれません。

私もそう思っていました。

でも、私の場合その思いが強すぎることが
自分を苦しめていることに気づきました。

私は意気に感じるのはよいのですが、その
思いが強くなると、勝手に全てを自分で背
負ってしまうというクセがありました・・・。



以前もブログで書いたように、今の6年生が
4年生の時から、4年生以下の担当コーチ
として子供たちを見てきました。

当時は5・6年生の人数が多く、遠征なども
帯同せず4年生以下は残って練習というこ
とが多かったのです。

監督は5・6年生を主体として見ていたので、
当時は4年生以下のことは私の方がつぶさ
に把握していました。

また、練習メニューの指示などは一切監督
からはなく、関知をする様子もなかったため、
私が全て考えてやっていました。

壁当てノーエラー、スリッパ捕球など、本で
読んでよさそうだと思ったものはどんどん
試していきました。

また、ルールの勉強会や練習ノートをつけ
させて練習量を競争させたりと、とにかく好
き勝手にいろいろやってました。



また、コンバートされたポジションにやる気
を見い出せず悩んでいた子と、雨の真下
そのポジション練習をしたこともありました。

一人一人の悩みを聞いては、一緒にその
子と考え、行動を共にすることで解決して
いこうとしていました。



そして次第に私は

「この子たちは私が一番よく知っている」

「この子たちは私の教え子だ」


という強い気持ちが芽生えてきたんですね。



でも、それはその子たちが新人戦の時期
になって監督の目が向くようになってから、

これはお前のチームでじゃない、勝手
なこ
とをするな


「・・・・・えへへ…えへへ…えへへ…

この一言で何か今までのことが崩れていく
ような感じさえしました。

信頼して任せてもらっていたわけではなく、
単に自分の目が行き届かないからというだ
けの話だったことが分かったんです。



確かにそうです。

そう勝手に思い込んでいたのは私。

しかしこれは私のチームではないけれど、
監督ものものでもなく、子供たちのもの。

子供たちが何を望んでいるかを理解し
そこに導くのが指導者なはず。

だから監督といえども、自分の一存で
決めるのではなく、コーチの意見に
耳を傾ける必要があるはずなのです。

しかし、そんなことを聞き入れる人では
ありません。



当時はそれでも監督のフォロワーにな
ろうと必死でしたが、気持ちの切り替え
などできませんでしたんー

全てにおいて監督より、私の方が進んで
いるという自負と子供たちへの思いがそう
させていたんだと思います。



今回自分を変える上で、菅原さんとくう
さんのコメントが非常に大きなきっかけ
となったことは前回書きました。

そんな中、もう一つ思い出した話があり
ました。



それは、MFT佐藤さんがおっしゃって
いた話ですが、このようなことでした。

「子供たち全てを変えようなんてい
うのは無理だし、考えない方がよい
と思います」

「結局、子供たちは圧倒的に両親
と一緒にいる時間の方が長いわけ
です」

「だから親の影響の方が強いわけ
だから、週2回程度の指導で子供
たちを一人前にしようとするのは難
しいのです」


つまり指導者として頑張り過ぎても何
ともならないことがあるから、そこは一
線を引いて考えるべきだと・・・・。



おっしゃる通りでした。

それを肌で感じるも、勝手にそれが私
の使命だと思ってやってきました。

ただそれが、結局自分の首を締めると
同時に、子供たちの創造性を奪う結果
にもなってしまっていたのかなと・・・。

いわゆる当時は完全に「教え魔化」して
しまっていましたからえへへ…

今思うに、使命感というよりそういう自分
に酔っていたのかも知れません・・・えへへ…



以来、私は何も言わず只々、見守るよう
になりました。

言いたいのを我慢してひたすら・・・。

そして、以前ブログでも書いた指導の3M

「見つける」

「認める」

「見守る」


を自分の中のオキテとして、徹底するこ
とに努めるようにしました
かお

「教えないコーチ」への変身す。



そうすることで、精神的にも楽になるし、
また違う世界が見えてくるんですよね
笑1

恐らく今までは気づきようもなかった
子供たちの特徴が見えてくるんです。

熱血漢コーチの変身に子供たちも戸
惑っていたとは思うのですが、そのう
ち慣れてくることでしょうし笑1

また、私はこれにより、どうでもよいこ
とを口うるさく言う監督に対して、精神
的優位に立つ意味合いもありましたドヤ顔



こだわりを捨てることができたからこそ、
新たな自分を手に入れることができる。

これは、つまり

「何かを捨てなければ、新たなことは
身に付かない」


ということなのでしょう。

これは以前もご紹介したハート催眠心理
研究所 田中元気先生から教えていただ
いたことです。



「捨てる勇気を持つ」

非常に大切なことなのではないでしょうか