ガラスを割れ ―名もなき未来―
過去のエピソードは下記からどうぞ
サヨナラの眼差し~表裏一体~
ガラスを割れ ―世直し―
ガラスを割れ ―コスモスは死の香り
ガラスを割れ ーcompletionー
ガラスを割れー悪人退治ー
世間は10月になり
夜は少し肌寒く感じる季節になった
友梨奈はクラブで知り合った女性と
ラブホテルに行き情事を済ませ腕を組んで
外に出て来た。
「じゃあ、ここで。またクラブで会ったら
遊ぼうよ。」
友梨奈と関係をもった女性は去って行った。
友梨奈は近くにある自動販売機で
ホットコーヒーを購入して
空を見上げながら飲みだした。
そして、何気に辺りを見渡すと
友梨奈は見覚えのある
女性の後姿を発見する。
その女性はホテルから男性と
腕を組んで出てきたようだ。
友梨奈はその女性の後を追う。
3分ぐらい歩き
女性は男性を
地下鉄に続く階段まで送り
振り返り移動しようとした
するとそこには友梨奈がいた。
「友梨奈…」
「理佐、なんでこんな仕事してるの?」
そう、渡邊理佐と2度目の再会であった。