サヨナラの眼差し―kissで女は薔薇になる―
ある日の夜、
二つのシルエットが
月明かりに映し出され絡み合っている
その光景は
天使の戯れと呼んでも過言ではない。
やがて二つのシルエット消えて
会話が聞こえてくる
「七瀬・・・本当に綺麗になったよね。」
「玲奈さんに褒められてうれしい。」
玲奈と七瀬はシ-ツにくるまり
ベッドに横たわっていた。
「いくつになったの?」
「もう22歳ですよ。」
「これからもっと綺麗になるわよ。」
玲奈がそう言うと
七瀬は素早く玲奈の唇を奪う。
「玲奈さんのキスが
私を綺麗にしてくれるんです。」
七瀬はそう言うと照れてシーツに潜った。
穏やかな時間だった。
玲奈はもうこのまま七瀬と一緒に
死ぬまで暮らしてもいいと思っていた。
だが、この先に
大きな試練が待ち受けていることを
玲奈はまだ知らなかった。