ガラスを割れ―宿命―
夜の7時過ぎ
Clubに一人の女性がやってきた
彼女の名前は柏木由紀
小さなテーブル席に腰を下ろし
煙草に火をつける。
(久しぶりだなぁ・・・)
柏木は辺りを見渡し懐かしんでいるようだ。
すると中央で激しくダンスを踊っている
女性に目が行く。
彼女の名前は板野友美。
かなりダンススキルに長けているようだ。
(なにあの子、
一人だけ次元が違うダンスをしているじゃない)
柏木はしばらく板野のダンスを眺めていた。
やがてこの板野が踊りをやめ
椅子に座り電子タバコを吸いだした。
「凄いダンスをするのね、見とれたわ!」
柏木は飲み物を差し出し板野前に座った
「ありがとう。あんた誰?」
「私は柏木由紀。昔はよくこの店に来ていたの
今日は久しぶりに来たんだ。」
「あんたも?私も久しぶりなの。」
板野と柏木は意気投合した。
話しているうちに
二人はともにバツいちだとわかる。
「独身生活を謳歌しよう!」
柏木の言葉に板野も返す
「今日は飲むぞ~~~」
二人は自然な流れで
ラブホテルへと足が向いた。