「限界だ、
週に二回の
イベントだ!」by走る妊婦
お腹はあかちゃんで、満員御礼
出すもの、ちゃんと出しましょう。
みつご事件簿ー入院編ー
・
「おおっ、今日は、
ダッシュの日だね!
おなか、落っこちないようにねー。
転ばないでよー。」
と、
大部屋仲間の、声援をうけながら、
小走りに部屋を出る。
向かうは”トイレ”だ。
超・長期入院患者
大部屋の主(ぬし)は、
一番奥のベットから飛び起きて、
朝一、走る。
便秘解消の日である。
妊婦は頻尿であるが、
便秘でもある。
おなかが、子宮に占領されて、
動きが悪くなるのだ。
と、勝手に思っている。
胃も、腸も、
どこに追いやられてんだ?
おなかを眺めてしみじみ感じる。
週二回の検診で、主治医に
「便秘です!
これはよくない傾向です。
赤ちゃんを、くるしめない薬、だすから。
定期的に出しましょう!」
と下剤を処方された。
週2回、
寝る前
「下剤」が運ばれてくる。
看護師さんが
私に、水を持たせ
「たくさん水分とってくださいね」
アドバイスしてくれる。
はい。がんばります。
がぶがぶ飲むおかげで、
夜中のトイレは5回。
寝た気がしない。
赤ちゃん苦しまないけど、
母は、割と苦しむぞ
・
翌朝
・
とうとうお腹がコロコロ動き始める。
少し我慢したほうが、すんなり出る。
しかも、便座にまっすぐ座っているだけで、
みつごが生まれそうな、お腹の”はり”がくる。
限界まで、我慢だ。
いつものベットで横になりながら、
その時を待つ。
よしっ!限界!
むくりと起き上がり、
いつもはすり足の、三つ子母ちゃんは、
ダッシュ!
部屋の仲間も、
みな周知の
ダッシュ!
何が出そうって、
三つ子が出そうで怖かった。
・
お隣のママが
出産を終えて、
しれっと言った言葉を思い出す。
「赤ちゃん産むとき、
一緒に出ちゃったわよー。
ふつうよ。そんなの。」
一緒にでるって
帝王切開術で産んだ私には
未知の領域である。
つづく
前回のみつご事件簿→真夜中に聞こえたナースの噂話
頑張るお母さんたちに「考えすぎなくていいんだよ。」と、
3つ子男子子育て、24年間の経験をお伝えしてます。
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