アメリカはメモリアルデーの連休に入りました。
街は空いてます。
娘は大学のリユニオンに行ってます。
ロンドンからはIちゃん、
サンフランシスコからはAちゃん、
フィラデルフィアからは
Cちゃんが集まってくるとあって
仕事のミーティングは車での道中、
途中の図書館で済ませてうまく調整したようです。
オフィスでなくても仕事ができるって本当に便利ですね。
昨晩、夫と私はハンプトンからマンハッタンに戻ってきたのですが、反対車線はハンプトンへの車で大渋滞でした。
今週からニューヨークでは本格的な夏に入るためです。
まるでゲルマン人の大移動かという勢いでマンハッタンから人がいなくなる時期です。
今年はずっと寒かったので、みんな夏が待ちきれないのだと思います。
2週間前は蕾が3つあった胡蝶蘭が全部咲きました。
蕾が全て開き、小さなことですが
心が湧き立つような嬉しさを感じました。
さて、今日は生命保険についてです。
先日、生命保険についてどう思うかと聞かれました。
「るみさんは生命保険には入っていますか?」と。
我が家は実は入っていません。
周囲を見渡しても、生命保険に加入している人はいないようです。
今日はその理由についてです。
話しはちょっと回り道しますがしばらく我慢して読んでください。
わたしは長年NYで不動産販売の仲介をしてきました。
ニューヨークのアパートは他都市とは違うユニークなシステムがあります。
(CoopというNY特有のアパートメント形態があり、うちも長年Coopに住んでいますがアッパーイーストのアパートの95%以上がそれです)
Coopを、購入する際バイヤーは過去4、5年の納税証明、推薦文数通その他を添えて、ビルの自治委員会にかけられ審査されます。
つまりそのバイヤーは、アパートを購入した後も余裕で暮らしていけるだけの資産はあるかを調べるのです。
かつては全て紙書類だったのでその厚さ5cm〜10cmほどになりました。
その書類の審査を通過し、次は自治会の理事たちを前に面接です。
そうなんです。面接審査まであるんですよ。
でも、それを通過しないとどんなに現金を積んでもアパートは買えないのです。
なんと、かつてダイアナ妃も離婚直後、五番街のCoopの購入をお断りされたそうです。
彼女の場合は資産面というより、パパラッツィがいつもビルの前をうろつかれて困ると住人は考えたようです。
つまり名の通った人でもはねられることがあるのです。
なのでNYでの不動産販売においてもっとも重要な仕事のひとつが、バイヤーたちは本当にそのアパートを買えるか、納税証明書やファイナンシャルステートメントを綿密にチェックすることなのです。
元大統領やダイアナ妃も入居を断るアッパーイーストのおそるべしCoop
ニューヨーク以外にお住いの方はアメリカ人でもご存知ない方が多いです。
ニューヨーク特有の住居形態だからなんです。
そしてその審査の際、生命保険、アメリカの年金401K、不動産などはどんなにあっても財政面の審査では重視されません。
なぜならば。。。
それらはすぐに現金化できないからです。
特に生命保険は、毎月積み立てをしても、死ぬか満期になる何十年後までお金を受け取れません。
つまり、生きている間はないのと同じ。
けれど、生きている間にも、急にまとまったお金が必要ないざという時はあるでしょう。
そんな時に役に立たないお金を、NYのCoopは重要な資産としてみなさないのです。
彼らは株、債券、投信、金などいざとなったらすぐに現金化できる資産を重視します。
すぐに現金化できる資産、つまり英語でいうリキッド・アセットです。
地震、テロ、隣国の脅威など不安定材料の多い今、何が重要かって、緊急時にすぐにお金を用意できるかどうか。
そのためのリキッド・アセットなのです。
一方、生命保険は途中で解約すると投資としては目も当てられない大損をする仕組みになっています。
なのでニューヨークの人に限らず、生きている間に使うための十分な貯蓄を目指す人は、生命保険にはメリットを感じないのでしょう。
こうして、一家の大黒柱に何かあった時、すぐに現金化できる資産を十分に準備していくのです。
では、生命保険に加入することでメリットのある人はどんな人でしょう。
十分な貯金がない。
子供が小さく自分に何かあったら子供たちが路頭に迷う。
一家の稼ぎ頭が1人だけで高齢である。
子供の学資や家のローンなど将来の貯蓄が不安
という条件を満たす方かと思います。
例えば、シングルマザーで子供を複数育てており、夫からの養育費は期待できない上に、子供たちはまだ小さく、蓄えも少ない、しかも健康上の不安もある、という方は生命保険を考慮するのもいいかもしれません。
けれど、ほとんどを生命保険に注ぎ込んでしまうのではなく、今の日本ならこんな制度を利用するといいと思います。
新NISA加入です。
ただ、生きている間に想定外なこんなことがあるかもしれません。
突然夫の会社が倒産
優秀な息子が突然アメリカの大学に進学したいという
80才になってみてまだまだ元気いっぱい
生きている間に起こることは生命保険では何の解決にもなりません。
忘れてならないのは、どんなに金利がよくても、生命保険は厳密な意味で投資にはならないことです。
なぜならお金がおりるのは自分かパートナーが死ぬ時、もしくは満期になるずっとずっと後だから。
さらに掛け捨て保険は死なないとそれまでの積み立てをどぶに捨てるようなもの。
ということで生命保険を考える前に、生きている間のファイナンシャルプランをまずはしっかり立ててみることもお勧めします。
突き詰めて考えると
生きることを前提に投資するか
死ぬことを前提に保険をかけるか
生きている間の万が一の備えは、何に投資すればいいのか
参考までこちらをご覧くださいませ。
別ブログで主にファッションや旅のことなどを書いています。
ニューヨークは美味しいタイ料理のレストランがたくさんありますが。。。
ここはトップクラスのおいしさです。
【 Rish NYSHOP NOW】
洗っても取れない記憶プリーツ(前後)
シルキーでストンと着られるトップ
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ビジネスジャケットのインナーとしても最適。
2年前にわたしも購入しました。
夏も涼しく何度洗ったかわかりません。
(冷水洗濯機で洗って自然乾燥しています)
白も黒もお袖の付け根を隠す工夫と
ウエストの緩いシャーリングがポイント
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