回顧録「いつか見た映画 1977」1『ロッキー』 | やりすぎ限界映画入門

やりすぎ限界映画入門

ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『ロッキー』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

1976年/アメリカ映画/119分
監督:ジョン・G・アビルドセン
出演:シルベスター・スタローン/タリア・シャイア/バート・ヤング/カール・ウェザース/バージェス・メレディス/ジョー・スピネル/セイヤー・デヴィッド/ジミー・ガンビナ/ビル・ボールドウィン/アル・シルヴァーニ/ジョージ・メモリー/トニー・バートン/ジョデイ・レティツィア/ダイアナ・ルイス/ジョージ・オハンロン/ラリー・キャロル/スタン・ショウ/ドン・シャーマン/フランク・スタローン/ロイド・カウフマン/ジョー・フレージャー/ペドロ・ラヴェル

■1977年 劇場公開作品 1本目

『ランボー』シリーズが「好き」な「女子」は何人かいたが、『ロッキー』シリーズが「好き」な「女子」に会ったことがない。『ロッキー』シリーズを「40年間以上」「今」も見続ける男として、その「原因」を考える。

まず普通に生きてて、「拳で殴られる」経験をする「女子」は「99.9999…………%」殆どこの世に「皆無」だと思う。よほど「不運」な「大事件」にでも遭わない限り、まず普通に生きてて「拳で殴られる」ことはないはず。

僕が「男」に生まれて「一番」「恐怖」を感じる「嫌なこと」「苦しみ」は、「恋人」とか「妻」とか「女を守ること」。「男は女を守るのが常識」と簡単に言うが、実際暴漢に襲われ当たり所が悪ければ、「死」だけじゃなく、現実は怪我の仕方で「半身不随」になったりもする。

そもそも僕が「映画監督」になろうなどと、「思い上がった」「妄想」「白昼夢」「幻覚」を見た「真実」の理由は、「スタローンになれなかった」から。僕の人生を「一言」で表現するなら、「スタローンになれなかった男」という言葉が、自分自身一番「しっくり」感じる。

「シルベスター・スタローン」が「神」「宗教」だった「高校生」の頃「鶏時代大全盛期」、スタローンのような体になりたくてトレーニングしたが、「鶏」は「全く太れない」。親の遺伝で消化器が弱かったため、体を鍛えれば鍛えるほど『タクシードライバー』の「トラビス」を「越え」、『ベスト・キッド』の「ラルフ・マッチオ」より痩せた。「ダメだこりゃ…」。「スタローンになれなかった」。俳優をあきらめた。

「シルベスター・スタローン」ぐらい「強靭な身体」があれば、暴漢に襲われても「女を守ること」ができるかもしれない。「どうやっても」「生まれながら」に「強靭な身体」じゃない僕は、男であることが「超イヤ」だった。「鶏時代」の僕は「絶望」で「超偏屈」だった。

「拳で殴られる」経験をしたら解かるが、当たり所が悪ければ「1発」で立てなくなる。当たり所によっては「呼吸できなくなる」。「呼吸できなくなる」状態で「2発」「3発」喰らったら、大袈裟でなく「死」はありえる。「呼吸できなくなる」状態で「死」の「恐怖」を感じたことが何度かあった。

だが現実は、「シルベスター・スタローン」ぐらい「強靭な身体」があっても「無敵」じゃなかった。「シルベスター・スタローン」でさえ「人間」。当たり所が悪ければ「1発」で立てなくなる、「呼吸できなくなる」のは「同じ」だった。

当たり所が悪ければ「1発」で立てなくなる、「呼吸できなくなる」状態で「立ち上がる」ことなど、「僕にできる自信はない」。「呼吸できなくなる」「強打」を喰らって「立ち上がる」「苦しみ」がどれほどの「痛み」か、本当に「拳で殴られる」「強打」を喰らった経験をしなければ想像できない。

だが「呼吸できなくなる」「強打」を喰らっても立ち上がらなねば、「女を守ること」はできない。「拳で殴られる」「強打」を喰らって「立ち上がる」、「痛み」「苦しみ」「恐怖」を、「女子」が想像するのは難しいのかもしれない。

■「最後のゴングが鳴っても
  まだ立ってられたら
  俺がゴロツキじゃ
  ないことを…
  初めて証明できるんだ」

今も「99.9999…………%」僕には「絶対できない」と「言い切る」。だが「正しいこと」が何かは「絶対知ってなければならない」。「努力する」としか言えない。

「拳で殴られる」「強打」を喰らって「立ち上がる」、「痛み」「苦しみ」「恐怖」に「立ち向かった」「シルベスター・スタローン」「ロッキー・バルボア」を見て、「鶏」「15歳」は、「反省」「懺悔」「償い」+「全人生」「謝罪」まで追い込まれた。




「いつか見た映画 1977」1『ロッキー』
「いつか見た映画 1979」2『ロッキー2』
「いつか見た映画 1982」1『ロッキー3』
「いつか見た映画 1986」3『ロッキー4 炎の友情』
「いつか見た映画 1990」1『ロッキー5 最後のドラマ』
日記「今日見た映画 2007」1『ロッキー・ザ・ファイナル』
日記「今日見た映画 2015」40『クリード チャンプを継ぐ男』
日記「今日見た映画 2019」51『クリード 炎の宿敵』

■[Previous]
「いつか見た映画 1977」1『ロッキー』
「いつか見た映画 1977」2『野球狂の詩』
■「いつか見た映画 1977」3
■「いつか見た映画 1977」4
■「いつか見た映画 1977」5
■「いつか見た映画 1977」6
■「いつか見た映画 1977」7
■「いつか見た映画 1977」8
■「いつか見た映画 1977」9
■「いつか見た映画 1977」10
■[Next]

画像 2021年 7月