日記「今日見た映画 2018」9『タクシー運転手 約束は海を越えて』 | やりすぎ限界映画入門

やりすぎ限界映画入門

ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『タクシー運転手 約束は海を越えて』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

2017年/韓国映画/137分
監督:チャン・フン
出演:ソン・ガンホ/トーマス・クレッチマン/ユ・ヘジン/リュ・ジュンヨル/パク・ヒョックォン/チェ・グィファ/オム・テグ/チョン・ヘジン/コ・チャンソク

■2018年 劇場公開作品 9本目

何も知らないで見て「実話」にしか見えないから、「また」調べるしかなかった。調べたら「1980年」韓国「光州事件」の実話を基にした「創作」だった。韓国「光州事件」など「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」ことに「また」、「反省」「懺悔」「償い」しかない。

「実在」のドイツ人ジャーナリスト「ユルゲン・ヒンツペーター」を、光州まで乗せた「実在」のタクシー運転手「キム・サボク」の話を基にした「背景実話系映画」。調べたら、“本物” の「キム・サボク」には娘ではなく息子がいて、映画公開の「2017年」、「実在」の息子が父親と「ユルゲン・ヒンツペーター」が映った写真を公開。タクシー運転手「キム・サボク」の「実在」が証明された経緯を思い知って「怖さ」に「泣きながら」ビビッて「おしっこ垂れ流し」。

エンドクレジットで映る「本人」「ユルゲン・ヒンツペーター」を見て、「かなり」「実話」を思い知るしかない。「こんなことが本当にあった」、人間の「絆」の恐るべき話に「かなり」「泣かし」に追い込まれた。

僕が「韓国」を意識するようになったのは『シュリ』を見てからが始まり。「鶏」程度の知識しかなくて「最近」慌てて「38度線」や「朝鮮戦争」のことを調べたありさま。「1948年」アメリカ統治で「大韓民国」建国、「南北分断」したはずが、なぜ「民主化」「光州事件」が起きたか、「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」ことに「さらに」「また」、「反省」「懺悔」「償い」しかない。

「日本」とは違う「反政府運動」が起きるまでの「軍事独裁政権」だったことを「今頃」思い知る。「朴正煕暗殺事件」「ソウルの春」など「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」が、昔聞いたことがある、「安保闘争」「全共闘運動」を思い出し、「日本」にも似たことがあった事件とイメージが重なった。だが「死傷者」の数が日本の何倍にも見え、日本と違う「軍事独裁政権」の「怖さ」を思い知るしかなかった。

「1987年」「民主化宣言」まで、韓国の「民主化」が大変な道のりだったことを「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」。「銃撃戦」「鎮圧」の歴史を知って「怖さ」に震え上がった。「民主化」主張への弾圧など「絶対許されない」。「今」現在も「民主化」で政府と抗争の続く国が実在する現代、『タクシー運転手 約束は海を越えて』が公開された「意味」を思い知るしかなかった。また「日本以上の格差」と聞く韓国の実態、『パラサイト 半地下の家族』の背景も「何となく」思い知った。

「キム・サボク」「ソン・ガンホ」の恐るべき「かなり」「泣かし」。「民主化」主張への弾圧を「全世界」に見せた「ユルゲン・ヒンツペーター」、「命懸け」で守った「キム・サボク」「ソン・ガンホ」の「人柄」と、「光州」の「タクシー運転手」達の、恐るべき「信念」「価値観」「倫理観」、「勇気」「犠牲心」「正義感」に、もう「涙」しかない。「とんでもない」やりすぎ限界映画。




[Previous]
日記「今日見た映画 2018」1『カメラを止めるな!』
日記「今日見た映画 2018」2『万引き家族』
日記「今日見た映画 2018」3『グレイテスト・ショーマン』
日記「今日見た映画 2018」4『ボヘミアン・ラプソディ』
日記「今日見た映画 2018」5『少女邂逅』
日記「今日見た映画 2018」6『フロリダ・プロジェクト …』
日記「今日見た映画 2018」7『空飛ぶタイヤ』
日記「今日見た映画 2018」8『菊とギロチン』
日記「今日見た映画 2018」9『タクシー運転手 約束は海 …』
日記「今日見た映画 2018」10『2重螺旋の恋人』
[Next]

画像 2020年 6月