■『空飛ぶタイヤ』
やりすぎ限界映画：☆☆☆☆★★★［95］
2018年／日本映画／120分
監督：本木克英
出演：長瀬智也／ディーン・フジオカ／高橋一生／深田恭子／寺脇康文／小池栄子／阿部顕嵐／ムロツヨシ／中村蒼／和田聰宏／木下ほうか／浅利陽介／谷村美月／近藤公園／村杉蝉之介／渡辺大／矢野聖人／田口浩正／斎藤歩／岡山天音／矢島健一／津嘉山正種／毎熊克哉／加藤満／筒井巧／中林大樹／井上肇／小久保丈二／高川裕也／池上紗理依／木下隆行／木本武宏／柄本明／佐々木蔵之介／六角精児／大倉孝二／津田寛治／升毅／笹野高史／岸部一徳
■2018年 劇場公開作品 7本目
何も知らないで見て、もう「実話」にしか見えなかった。見終わってから調べ「池井戸潤」の原作小説と、基になった「三菱リコール隠し事件」を知った。「また」「知らなかった」「ショック」「衝撃」に、「反省」「懺悔」「償い」しかなかった。
世の中「凄いいい人」と呼ばれる人がたまにいる。「凄いいい人」と呼ばれるくらい温厚な誰からも好かれる性格は、「争い事」を好まないので、つい「私が悪いんです」「私のせいです」と「本当はやってないのに」、その場を丸く収めようと「罪を被ってしまう人」を、僕は何人か見てきた。僕もそのタイプに近かったかもしれないが、ここ数年で考え方が変わった。簡単に「つい」で、「私が悪いんです」「私のせいです」と軽く言ってしまったために酷い思いをした。「本当はやってないのに」「私が悪いんです」「私のせいです」と、人間は「絶対言ってはいけない」。『空飛ぶタイヤ』を見てこの気持ちが、「さらに」「もっと」、あまりの「怖さ」にビビって震え上がり「泣きながら」、大きい方漏らして思い知るしかなかった。
柚木妙子が死んだのは「誰のせいか？」 大型トラック「脱輪死傷事故」「整備不良」で有罪判決となる「赤松運送」社長「赤松徳郎」「長瀬智也」。「整備不良」の判決だが、法律で指定された整備内容に一切ミスなし。なぜ「完璧整備」をして「脱輪死傷事故」が起きたか原因が全く解からない。何年間も「リコール隠し」で「欠陥車」の販売を止めなかった、「ホープ自動車」の真実が見えてくる。
ここで「長瀬智也」が、「つい」「私が悪いんです」「私のせいです」と「本当はやってないのに」認めてしまったら、「殺人犯」だった。学校で子供はいじめられ、「殺人犯」の濡れ衣で、「社会」「被害者の遺族」からは人間扱いされない「恐怖」にビビって震え上がった。「次は自分の番かもしれない」「他人事」じゃない可能性は誰にでもあると思う。
「ホープ自動車」は恐るべき「巨大企業」、「赤松運送」のような弱小企業が「勝てる訳がない」。だが「金に目が眩んだ」「他人のことを考えない人間」、「ホープ自動車」「リコール隠し」の「主犯」が見えてくると、「こんな奴」「絶対許してはいけない」と、「真面目な人間」「弱者」は、「絶対泣き寝入りしてはいけない」、「長瀬智也」の「教え」に、「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」しかない。「被害者の遺族」に “本物” の「殺人犯」が誰か絶対伝えねばならない。
基になった「三菱リコール隠し事件」が、「恐らくこうであっただろう」までの、「徹底的」な「調査」、恐るべき極限のくそリアリズムに「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」しかなす術はない。
「良い人間」「悪い人間」が混在する。「ホープ自動車」の中にも、「不正」「理不尽」に耐えられない「良い人間」が「かなり」いた、恐るべき極限のくそリアリズムにも「涙」しかない。「巨大企業」に「勝てる訳がない」、弱小企業「赤松運送」が勝った「真実」を見て、「絶対あきらめてはいけない」「教え」を「泣きながら」思い知るしかなかった。
「本当はやってないのに」、「つい」「私が悪いんです」「私のせいです」と「絶対言ってはいけない」。「長瀬智也」「ディーン・フジオカ」の「友情」が「凄かった」。恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「深田恭子」「小池栄子」のことがついでになってしまった。
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■日記「今日見た映画 2018」4『ボヘミアン・ラプソディ』
■日記「今日見た映画 2018」5『少女邂逅』
■日記「今日見た映画 2018」6『フロリダ・プロジェクト …』
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■日記「今日見た映画 2018」9『タクシー運転手 約束は海 …』
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画像 2020年 6月