日記「今日見た映画 2017」30『お嬢さん』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『お嬢さん』
☆☆☆☆★★[90]

2017年/イギリス映画/117分
監督:パク・チャヌク
出演:キム・ミニ/キム・テリ/ハ・ジョンウ/チョ・ジヌン/キム・ヘスク/ムン・ソリ/チョ・ウニョン

■2017年 劇場公開作品 30本目

映画を見る理由は人それぞれ。勉強したくて見る人もいれば、現実を忘れるために見る人もいるだろう。

主人公が女性で、僕には完全共感できない話だったが、『お嬢さん』を見て日常の「苦しみ」を一瞬忘れることができた。完全共感できないのに世界観に引き込まれたのは、僕が生きてて「絶対体験できない」世界の話に、興味を引かれたからだった。「昭和」の時代を回顧させる美術は「極限の美」で、『お嬢さん』のような身分の生活をしてみたい「憧れ」にうらやましくなった。

戦時中の「禁断」の関係を、日本統治時代の朝鮮を舞台に「エロ」全開で見せる。恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 二人が「全裸」になれば、きれいなので男だから「ガン見」になってしまうが、『お嬢さん』のような「女性同士」の関係に感情移入するのは難しかった。

「LGBT」がオープンな現代、「キム・ミニ」と「キム・テリ」の恋愛は、もう「禁断」の関係にあまり見えないが、『お嬢さん』の魅力は、戦時中の「日本」「朝鮮」を見せる美術の「極限の美」が圧倒的で、「エロ」「全裸」が「荘厳」に見えるまで際立ててる。「パク・チャヌク監督」が韓国人俳優達に、劇中「80%」ぐらい「日本語」を話させたのも尊敬した。「エロ」「全裸」を超えるほど「美術」の「極限の美」が「見せ場」で、日常を忘れるほどきれいに見えた。

「春画」がふんだんに映る「パク・チャヌク監督」の「エロ」は、好きな人はものすごく好きだろうと思った。


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画像 2019年 10月