■『母よ、』
☆☆☆☆★★[90]
2015年/イタリア=フランス映画/107分
監督:ナンニ・モレッティ
出演:マルゲリータ・ブイ/ジョン・タートゥーロ/ジュリア・ラッツァリーニ/ナンニ・モレッティ/ベアトリーチェ・マンチーニ
■2016年 劇場公開作品 59本目
「ナンニ・モレッティ監督」の自伝的映画に興味が出て見た。見て衝撃を受けたのは、僕自身がどれほど「親不孝」だったかを思い知らされたことだった。
きっと「ナンニ・モレッティ監督」のお母さんが、実際に亡くなられる時の想いを映画にしたのだと思う。僕は自分の父親が亡くなる時、これほど自分の父親を愛していたかを問われた心境に追いつめられた。「ナンニ・モレッティ監督」がどれほど愛情深い人かを思い知った。同時に僕が「親不孝」だったことを思い知り「反省」した。
もう助からない親の姿を看取る経験は、自分にもあるので思い出した。「もっとこうしておけばよかった……」と、親が死んでから思っても、「もうやり直せない」心境は体験した。生きてるうちしか親孝行できないので、親をもっと喜ばせてやりたかったと今思うが、もうどうすることもできない。できるだけ母親と過ごそうとする主人公の姿に、ここまで父親と過ごさなかった僕は「最低」だったと気づかされた。
「マルゲリータ・ブイ」演じる主人公の映画監督が、母親が心配で撮影に集中できない姿を見て、「反省」する以外なす術を失ってしまった。
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■日記「今日見た映画 2016」55『みかんの丘』
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画像 2019年 5月