日記「今日見た映画 2016」57『歌声にのった少年』 | やりすぎ限界映画入門

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■『歌声にのった少年』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

2015年/パレスチナ映画/98分
監督:ハニ・アブ・アサド
出演:カイス・アタッラー/ヒバ・アタッラー/アハマド・カセィーム/アブダルカリーム・アブバラカ/タウフィーク・バルホーム/ディーマ・アワウダ/Teya Hussein/アハマド・ロッホ/サーベル・シリーム/ナディーン・ラバキー/アメル・レヘル/ハニ・アブ・アサド/ムハンマド・アッサーフ

■2016年 劇場公開作品 57本目

■第2稿 2019年 7月1日 版

今まで「パレスチナ問題」を自分の問題とは考えられなかったが、『歌声にのった少年』を見てそうはいかなくなった。僕はかなり年を取ったと自分のことを思い知った。

見終わってから調べ、第二次世界大戦終結後のユダヤ人の移民から始まったことを思い知る。現在も続くイスラエルの攻撃に絶句した。戦争になることの現実が “本物”。日本にも軍隊ができれば「他人事ではない」現実を思い知る。

大不況で僕自身「極貧」の格差生活の日々を生きてきたが、「ガザ地区」の現状を見て何が「極貧」かを考え直した。イスラエル軍に破壊された街は「セット」でも「CG」でもない「現実」。日本の「東日本大震災」だけが苦しい訳ではない。

『歌声にのった少年』が「実話」だと知り、「この状況」で、「パレスチナ」で映画を作ってることに、自分の人生を思い返した。これから先何をすべきかも考え直した。僕にとって「2016年」「最強」の、「衝撃」殆ど「実話」だった。

現在「国連パレスチナ難民救済事業機関青年大使」を務めるアラブ圏のスーパースターとなった歌手、「ムハンマド・アッサーフ」の「実話」に絶句。最期 “本人” が映るまでの “本気” “本物” に大きい方がパンツについた。2012年、帰れない「覚悟」の不法入国で国境を越え、エジプトの人気オーディション番組『アラブ・アイドル』に出場した経緯に、壮絶極まりない「これでも泣かないか」を見た。

“スターになって 世界を変える” の台詞の「重さ」が、「半端」じゃなかった。「ガザ地区」と「日本」を比較してしまった。




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画像 2019年 5月