【メイクしてからの日焼け止め塗り直し】問題について、現段階でのかずのすけの結論 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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先日バズったみついさんのつぶやき。

 

 

 

ほんとその通りですよね😅

 

 

メーカーとか日焼け止めに詳しい人たち(僕含め)はこういうことをよく言っていると思います。

 

 

これは日焼け止めの性質上どうしてもそう言わざるを得ないからなのですが、

 

我々もメーカーもこれには随分前から気づいてます…。

 

「メイクの上から日焼け止めを塗り直す現実的な方法はない」

 

と。。。

 

 

 

だから明確な方法を提示してくれる人はだれもいません😭

 

日焼け止めやメイク製品の専門家であるみついさんですら明確な回答ができないと仰っていました。

 

だって無理なんですもの。。

 

 

メイクの上から日焼け止め使おうものなら、

 

日焼け止めの成分にメイクが溶けてしまってめちゃくちゃにヨレてしまうからです。

 

 

 

 

◎そもそもなぜメイクの上に日焼け止めを塗るとヨレるのか?

 

 

 

これは当然と言えば当然です。

 

 

そもそも「日焼け止め」と「メイク製品」は、ものによって様々なれど、

 

実はその処方の骨格はよく似ています。

 

 

 

紫外線吸収剤オンリーの日焼け止めは少し異なりますが、

 

紫外線散乱剤(酸化チタンや酸化亜鉛)が入っている製品であれば

 

その粉体をシリコーンなどの揮発性油剤に分散してあるものです。

 

メイク製品も同じく、肌色の粉体をシリコーン等の揮発性油剤に分散しています。

 

 

 

なので、基剤がほぼ同じような油性成分でできているため、

 

メイクの上から日焼け止めを塗るとメイク成分が日焼け止めの基剤に溶けてしまうのですね。

 

だからメイク上から日焼け止めを塗れば、嫌が応にもメイクがヨレると。

 

 

これは仕方のないことなんです。

 

 

 

◎「紫外線吸収剤オンリー」の日焼け止めは?

 

 

 

では、メイクの上から紫外線吸収剤のみの日焼け止めなら塗り直しが可能なのか?というと、

 

これもまず無理です。

 

 

基剤成分がほとんど含まれていなくて吸収剤メインであれば、

 

粉体を溶かすこともないと思えるかもしれませんが…。

 

 

そもそも紫外線吸収剤のほとんどは「油」なんです。

 

 

だから紫外線吸収剤(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)などが主成分の日焼け止めも、

 

その紫外線吸収剤そのものが油剤として働いてメイクの成分を溶かしてしまうのです。

 

 

だから紫外線吸収剤オンリーの日焼け止めでもメイクの上から塗ればヨレます。

 

 

 

 

◎「日焼け止めスプレー」が塗り直しには適さない理由

 

 

 

ちなみに最近だと各社から「日焼け止めスプレー」が販売されていますよね。

 

 

場合によっては日焼け止めの塗り直しをこの日焼け止めスプレーでやっている人もいるかもしれませんが…。

 

 

実は日焼け止めスプレーは実質的には塗り直しの効果はほとんど期待できないと僕は考えています。

 

 

 

なぜか?

 

というと、まず日焼け止めスプレーは皆さんが思っているほどしっかりと紫外線をカットできないからです。

 

 

 

最近の日焼け止めスプレーは大体のものが「SPF50+/PA++++」と最高指数の日焼け止め効果が標榜されています。

 

 

 

 

 

 

本来日焼け止めというのは書いてあればだいたいその数値の効果は確実にありますが、

 

ただ、

 

それはあくまで「同じ面積に同じだけの量を塗った場合」に限ります。

 

 

 

日焼け止めスプレーは通常の日焼け止めに比べて塗布量がとても少ないと思います。

 

まぁ実際にはその人の塗布量によりますが、普通の日焼け止めと同じくらい沢山噴霧している人はほとんどいないのではないでしょうか。

 

 

 

つまり、いかに試験上での紫外線防止効果が高くても、実質の日焼け止め効果はあまり高くないというわけです。

 

 

また、多くの日焼け止めスプレーはガスでスプレーできないといけないので粉体をメインに配合しにくく、

 

紫外線吸収剤を主成分に配合してます。

 

 

 

つまり、もし十分な量の日焼け止めスプレーを顔に塗った場合は、

 

先程も言ったように

 

紫外線吸収剤によってメイクがヨレてしまいます。

 

 

 

 

しかも、実は日焼け止めスプレーは、紫外線吸収剤の吸入や目への刺激について十分な安全性研究がなされていないことから

 

顔への直接噴霧はNGと注意書きされている製品が多数です。

(一旦手などに出して塗れと書いてあります;)

 

 

特に安全性を重視する日本の大手メーカーでは大体のものが顔への直接噴霧NG。

 

 

まれに外資系や中小メーカーなどが可としていますが、

 

成分の安全性的には僕も推奨しません。

 

 

 

これが日焼け止めスプレーがメイク上からの日焼け止め塗り直しには適さないと僕が考える理由です。

 

 

 

◎【メイクしてからの日焼け止め塗り直し】問題について、現段階でのかずのすけの結論

 

 

 

 

というわけで、僕がどう考えているか?なのですが、基本は↑になります。

 

 

 

つまり『メイクの上から日焼け止めは塗り直さない』という結論です😅

 

 

だって現実的に無理ですもん😉💦笑

 

 

 

 

その上で、日焼け止めを塗り直さないで対応できる方法を考えてみました。

 

 

 

 

◎「時間経過で効果が落ちない日焼け止め」はあるのか?

 

 

 

まずはこちらです。

 

「時間が経過しても効果が落ちない日焼け止め」があれば極論を言えば塗り直しは別にいらないということです。

 

 

 

ではそんな製品は実際にあるのか?というと、

 

『紫外線散乱剤を主成分にした日焼け止め』

 

は、汗などで落ちさえしなければ時間が立っても効果が落ちることはありません。

 

 

 

これは↓の記事でも解説してますが、

 

 

「紫外線吸収剤」を主成分としている日焼け止め

 

紫外線を吸収した際に一部の成分が崩壊してしまって元に戻れなくなることで『光劣化』という反応を起こし

 

数時間で効果がどんどん落ちてしまう…という弱点があります。

 

 

つまり別に汗で落ちたり拭き取ったりしなくても勝手に効果が落ちていくのです。

 

最近だと光劣化しにくい成分もあるものの、吸収剤系は大体のものが塗り直し必須です。

 

 

 

一方酸化チタンや酸化亜鉛などの紫外線散乱剤はこの弱点がないので、

 

 

 

もし塗り直しを極力避けたいということであれば、

 

紫外線散乱剤を主成分にした日焼け止めをベースに塗っておくことで

 

日焼け止め効果をできるだけ長く持続することが可能です。

 

 

 

ただ、散乱剤のみだとどうしてもSPFはそこまで高くないものが多いため、

 

散乱剤・吸収剤ハイブリッド型のSPF50+のものでもまぁある程度持続力は高いです。

 

 

また、汗や皮脂では流れやすいものが多いため、

 

できるだけ汗をかかないようにしなければなりません😅

 

 

つまり運動時とかはどう頑張っても塗り直しが必要になりますね。

 

確実に崩れる!と分かっているときはもう日焼け止めのみにして塗り直しを前提にしておく必要があると思います。

 

もしくは後述するように、メイクオフして1から全部作り直すかですね😅

 

 

 

 

普段のオフィスワークとかであれば、とりあえず散乱剤系をベースに塗ると塗り直しせずに時間を稼げます。

 

 

 

◎日焼け止め効果のあるファンデーションやパウダーでお直しをする

 

 

 

ただ、メイクはどうしても崩れてきますね。

 

メイクが崩れれば日焼け止め効果も低下してしまうため、

 

この場合は日焼け止め効果のあるファンデやパウダーでお直しをするのがオススメです!

 

 

 

 

僕は日焼け止め目的には

 

リキッドファンデはセラネージュナチュラルカバーリキッド(SPF26/PA+++)で、

 

フェイスパウダーは

 

無印さんのUVルースパウダープレストタイプ(ナチュラル)を使用しています!

 

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酸化亜鉛、紫外線吸収剤フリーSPF50/PA++++を達成しているとてもめずらしいフェイスパウダーです!

 

imageimageimage

 

ただこのシリーズの他の色はSPF33止まりなので、色が合わない方は少し効果が落ちます😅

 

 

より詳しくは↓のブログで解説してます!

 

 

 

パウダーはスプレー同様塗布量が少ないため数値ほどのUVカット効果はありませんが、

 

SPF付きのリキッドと合わせて使用すれば、かなり心強い味方になります!

 

 

個人的にはこれを塗ると塗らないでは、お肌の焼け方が全然違いますね💡

 

長時間外にいるときはこちらで対策しています!

 

(それ以外はセララボクリアパウダー使用。無印さんはどうしても結構粉っぽい感じに仕上がるので、長時間外にいるとき以外はあまり使いません)

 

 

 

◎かずのすけのお直し方法について

 

 

 

多少崩れている程度の軽いお直しの際には、

 

①ティッシュで浮いている油分を抑える

②リキッドファンデを筆でポンポンと置いて伸ばす(下地を崩さないよう)

③パウダーで仕上げる

 

という感じです。

 

 

 

汗をかいたりドロドロに崩れてしまった場合は、

 

①↓で紹介している『ベビーオイル洗顔乳液オフ法』+化粧水コットン拭き取りでメイクをオフする。

 

 

②日焼け止め下地からベースを作り直す。

 

 

クレンジング剤や水やお湯が不要なので、とても重宝しています!

 

ベースメイク時にちょっと失敗したときのポイントメイクオフでも使っているので、

 

ベビーオイル洗顔乳液オフ法は本当に優秀です…!!

 

 

 

 

◎メイク上から日焼け止めを塗り直すのは原理上無理!

 

 

 

というわけで以上が、

 

【メイクしてからの日焼け止め塗り直し】問題について、現段階でのかずのすけの結論

 

です!

 

 

もうこれはさっさと諦めて極力塗り直さないことお直しすることでしか対処できないと考えています😅

 

 

 

あと、

 

これはみついさんも仰ってましたが、

 

 

 

そもそも塗り直しが推奨される状況って日常生活ではそんなに身近ではないんですよね😅

 

僕は屋内での日常生活なら、SPF30程度の日焼け止めを朝にしっかり塗れば

 

一日問題なく過ごせると考えています。

 

 

 

常に屋外にいる場合はほんとに2~3時間での塗り直しが推奨されますが、

 

そうでもなければそこまで神経質にならなくても良いと思います。

 

 

こちらの情報を発信している人で、やや脅しかけすぎでは?と思うことがちょくちょくあります。

 

 

ご自身が普段どれくらい日差しを浴びているのか?ということを考慮して、

 

塗り直しや紫外線対策をどうするか考えてみて欲しいと思います!

 

 

 

というわけで今日は以上です💡

 

 

 

 

 

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