「泡洗顔料」のデメリット【スティンギング刺激】の原因と解決法について | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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今日は少しマニアックなネタなのですが、

 

先日Twitterでこんなつぶやきをしました。

 

 

『泡タイプの洗顔料』


って、僕もオススメの洗顔料とかで紹介することが多いのですが、

 

 

 


実は「使用すると、洗浄中になんとなくヒリヒリ感を感じる…」というお声を頂くことがあります。



ここで紹介しているものもそうですが、

 

泡タイプの洗顔料は洗浄力が低めのマイルドな成分を主成分としているものが実は結構多いです。

 

なので、洗浄力を抑えたい場合は泡タイプを選ぶとマイルドな洗顔料であることが多いです。

(石けん系とかの泡洗顔料もありますが)

 

 

 

 

しかし、マイルドな成分を主成分にしているはずなのに、

 

なぜか使用中ヒリヒリ感を感じてしまう…というご感想を頂く場合があるのですが、

 

これには実はちゃんとした理由があります。

 

 

 

 

これは【泡洗顔料】という製品の特性上のデメリットと言えます。

 

 

 

 

◎泡洗顔料は「スティンギング刺激」を感じやすい?

 

 

このような使用時のピリピリとした刺激で、紅斑や炎症を伴わない一過性の刺激

 

【スティンギング刺激】

 

と言います。

 

 

洗ってるときにピリッと感じるけど、洗い流せば問題なし、という感じ。

 

 

 

なぜ泡洗顔料だとスティンギングが発生しやすいのかと言うと、

 

それは【肌に触れる洗浄剤等の刺激要因成分の濃度】が関係しています。

 

 

 

◎泡洗顔料は肌に触れる「洗浄剤」「基剤」「防腐剤」などの濃度が、通常の洗顔料より高い!?

 

 

 

泡洗顔料というのは、

 

ポンプに仕掛けがあって、ディスペンサーを押し込むと、中に空気を取り込み、内部に仕掛けられたメッシュ構造を通って泡が自動的に作られるようにできています。

 

 

ただ、基本的に「泡」というのは、

 

洗剤と空気のみでは作ることができず、ある程度の「水分」を含む必要があります。

 

 

みなさんが普通に使っている洗剤は、必ず水で薄めて使用しているはず。

 

 

なので、本来「泡洗顔料」自体は、元々ある程度水で薄められた状態で製品化されています。

 

 

アミノ酸系などのコスト高な洗浄剤でも、泡洗顔料なら市販されているのはそういう理由ですね。

 

水で薄めているので、通常のリキッドタイプやペーストタイプの洗顔料ほど高濃度にしなくても良いため、採算を合わせることができます。

 

 

そのため、泡洗顔料って容量の割に結構すぐに底がつきますよね(^^;)

 

コスパはあまり良くないことが多いです。。

 

 

 

 

 

…そして、

 

通常の洗顔料は、ごく少量を任意に水で薄めて使用できるのに対して、

 

泡洗顔料は基本的に製品そのままをお肌に乗せていますね。

 

 

 

確かに元々ある程度薄められているとはいえ、

 

泡洗顔料は水分が凄く多いので雑菌繁殖もしやすく、「防腐剤」もしっかり目に配合されています。

 

この防腐剤も通常の洗顔料なら水で薄めて肌に乗せるのに対して、泡洗顔料では直接肌に触れています。

 

 

 

 

また、洗浄剤の濃度に関しても、

 

実は普通の洗顔料を水を加えて泡立てるよりも、

 

泡洗顔料の方が高くなっていることの方が多いと僕は思っています。

 

 

例えば、こちらはちふれさんのホームページなんですが、

 

ちふれ 泡洗顔

 

 

 

こちらのブランドは全成分の配合濃度なども書いてあるのでとてもわかり易いですね。

 

そして処方もとても教科書的です。

 

 

ご覧のように、洗浄剤として配合されている成分が

 

・ココイルグリシンK 4.32%

・ラウロアンホ酢酸Na 2.59%

・PEG-60水添ヒマシ油 0.60%

 

とあり、合計7%程度配合されています。

 

 

 

この7%という数字は、普通の洗顔料で考えるとかなり低いのですが、

(ペースト洗顔料は20%以上、石けんの場合は80%以上とかもざら)

 

 

泡洗顔料はそのままお肌に乗せますので、水で薄めないことを考えると相当高濃度です。

 

 

 

洗浄成分はだいたい1~5%程度がよく洗えてよく泡立つ濃度とされていますので、

 

まだまだ倍以上薄めても十分洗浄力を発揮できる濃度です。

 

 

 

 

しかも、洗浄剤は、1~5%の濃度幅では「洗浄力」はさほど変わらないのに対して、

 

「皮膚刺激」は濃度が増えるほどに高くなる傾向にあります。

 

 

 

ですから、ちゃんと洗浄力を発揮して、かつ低刺激な洗浄をする場合は

 

使用時には1~2%程度の濃度になるように狙って薄めるのがオススメです。

 



そう考えれば、7%は肌に直接触れるにはまだまだ濃いと言えます。

 

 

肌が弱い人の場合は、スティンギングを感じても仕方がないと言えるでしょう。

 

 

 

あとは基剤に敏感肌の刺激になりやすいDPGとかが高濃度では入っていると、それも刺激要因になることがあります。

 

 

 

◎泡洗顔料のスティンギングを抑える方法

 


というわけで最初のTwitterに戻ります。

 

 

結局のところ泡洗顔料のスティンギングの原因は「薄めない」ことにあるので、

 

再度水で薄めて泡立て直せば、このデメリットは簡単に回避できます。

 

 

 

というわけで実際にやってみますね。

 

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今日検証したのはこの3つで、

 

  • シャボン玉無添加フェイシャルソープ(カリ石鹸系)
  • ミノンベビー全身シャンプー(アミノ酸系)
  • キュレル泡洗顔料(アミノ酸系)

 

使用した泡立てネットは、

  • バルクオム ザ バブルネット

ですね!

 

これ、本当にオススメなのでぜひ試してみて下さい(^^)ゞ

 

 

 

で、実際にやってみた動画を撮ったのでこちらをご覧頂くとわかりやすいと思います。

(2分ほどの限定公開動画です)

 

 

 

泡タイプの洗顔料も、泡立てネットで再度泡立て直した方が

 

大きく弾力のある泡になり、

 

さらに成分濃度も薄まってスティンギングも感じにくくなります。

 

 

石鹸系でも普通にできます。

 

 

3プッシュの泡で比較してみます。


 

これをザバブルネットでもう一度泡立てます。

 

 

 

泡完成。




3プッシュでモコモコの泡が作れるので、

 

コスパ問題もかなり解消できます!




アミノ酸系の泡ソープも、ご覧の通り!




(左:3プッシュを泡立てたバージョン、右:3プッシュ)

キュレルも!







小さいお子さんと一緒にご利用の場合はできないかもしれませんが…。。

 

 

普段からマイルドな洗顔としてこういった泡タイプをお使いの方は、

 

この方法でより低刺激な洗顔料として使用することができます!

 

 


ちょっとした一手間でより低刺激な洗顔ができますので

 

お肌が敏感な方はぜひお試しください!!



 

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