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昨日大阪の吉村府知事が「イソジンうがい薬にコロナの重症抑制効果があるかも!」という記者会見をしたことで世間では大騒ぎですね。
▶吉村知事「コロナにうがい薬」が波紋…一夜明けて『誤解』連発 専門家は“使用には注意必要”
この「イソジンが効くかも!」みたいな記者会見で、医療系の専門家の先生方とか、
ある程度科学知識を持っている人たちからは大ブーイングが起こりました。
これ、なぜ問題だったのかについては
ほむほむ先生のポストがとても迅速で的確な内容でしたのでシェアしたいと思います。
▶『ポビドンヨードによるうがいは新型コロナを改善させる』は本当か?医師が解説
僕もこのニュースを確認したのが深夜を過ぎてからだったので
かなり遅れ馳せながらでしたが居ても立っても居られず、
この件については皮肉的なジョークを飛ばしてしまいましたが。笑
かずのすけ@kazunosuke13
イソジンの「ポビドンヨード」は確かにコロナの失活効果が認められてるのでそれで口腔洗浄すれば口内のウイルスは減るでしょうね…。 え?それで良いんだったらご自宅の『歯磨き粉』でも十分のはずです。コロナの失活効果が認められてる成分が入… https://t.co/BZT0A7REz6
2020年08月05日 05:37
大切なのはこういうことですね。↓
かずのすけ@kazunosuke13
「口腔内のウイルスを単純に減らす効果」と「ウイルスの感染や重症化抑制効果」はイコールでは結びつかないので、その点はくれぐれも注意して下さい。 ヨード液に風邪の予防効果が認められなかったことは界隈では有名です。… https://t.co/YmL6OC1Tzm
2020年08月05日 05:37
ただ、今日のブログでは「イソジンに無闇に飛びつく必要はない」という既に出し尽くされた意見を述べたいのではなく、
今回みたいなことってこれまでも何度も起こってきているのですが、
「効く」という情報よりも「意味があるか」に注目して欲しい、
というお話をしたいと思います。
あと僕のツイートに秘められた真意についてもちょっと話をさせてくださいf(^^;)
◎イソジン「ポビドンヨード」には新型コロナウイルスの失活効果は確かに認められている
今回の話題で色々注意したいところがあります。
まず、「イソジン」には『ポビドンヨード』という成分が配合されており、
このポビドンヨードはこれまでの研究で確かに「新型コロナウイルスへの失活効果」が認められています。
効果のメカニズム的にもこれまで失活効果が確認されていた成分と照らし合わせれば
ポビドンヨードにウイルス失活効果があるであろうことは予想できます。
実際、僕は3月31日のブログでポビドンヨードの製剤にコロナウイルスへの効果が期待されるであろうことを予め指摘しています。
▶本当に効果あるの?ウイルス対策成分についてまとめてみた
なので
多くの専門家は「ポビドンヨードにはコロナへの効果が認められてない、だから今回の発表はおかしい」と指摘しているわけではない
ということに注意して欲しいです。
◎「コロナには効くが、意味がない」と判断する専門家が大多数
しかし、ポビドンヨードには効果があることは大抵の専門家は知っていたにも関わらず、
これまで誰もこれをコロナ対策に推奨してこなかったという背景があるんですね。
これは、ほとんどの専門家はたとえポビドンヨードそのものにウイルス失活効果が認められたとしても、それをウイルス対策として推奨する意味はない、と考えたからに他なりません。
これは僕も同じ考えでした。
Twitterのフォロワーさんでドラッグストアに務めている方が、
3月頃に「アルコールやマスクは品切れなのにうがい薬だけは売れない…」とぼやいていたのをよく覚えています。
これはどうしてなのでしょうか。
◎「ウイルスを失活できる=予防効果がある」というわけではない
まず一つあるのは、
京都大が15年ほど前に発表した、ポビドンヨード(通称:ヨード液)を用いて行われた「うがいの風邪予防効果」の研究において
ヨード液を用いたうがいには、風邪の抑制効果が認められなかった、
という研究発表がされているのです。
これは界隈では非常に有名な話で、
それ以降病院などでもうがい薬としてヨード液を処方することもほとんどなくなったそうです。
ちなみにこの結果は、ポビドンヨードにウイルスへの失活効果がない、ということではありません。
ポビドンヨードにはウイルスや細菌を強力に死滅させる効果が実際に認められているため、
医薬品成分にも登録されていますし、実際強力な殺菌・抗ウイルス効果が証明されています。
成分のメカニズム的にも、他のウイルス失活効果が認められいてる成分同様に「酸化作用」によるものなのでウイルスに効くのは当然といえます。
しかし、風邪の予防効果がなかった…というのは、
ヨード液の成分によって、そのときは確かにウイルスは死ぬけれど、
ヨード液の細胞障害作用が人の喉粘膜などにも作用してしまい、かえってウイルスへの抵抗性を下げてしまったのではないか?
と考察されています。
つまり「ウイルスを殺すことはできても、だからといって予防できるわけではない」というひとつの事例です。
殆どの専門家はこれを知っていたため、ポビドンヨードにコロナ失活効果が認められても、
誰もこれに飛びつきませんでした。
◎口の中のウイルス数を減らせばPCR陽性判定率が下がる→当たり前
そして、今回の吉村知事の発表内容をかいつまんで言うと、
イソジンでうがいを頻繁にしてもらったら、元々PCR検査で陽性だった人が、4日後に陰性になる率が向上した
▶「うがい薬でコロナウイルス減少?」 大阪はびきの医療センター・研究責任者に直撃
ということです。
これを元に「イソジンでコロナ重症化抑制」とか「コロナに効く」と表現しているフシがあるのですが、
実際にはこの結果は、
「イソジンによって口内のウイルス数が減った」ということしか示してません。
PCR検査はメカニズム上、相当数のウイルスが採取された粘膜に含まれていなければ陽性とは判定されません。
つまり、唾液中のウイルス総数が減れば、それだけ陽性患者が「陰性」と判定される確率が上がります。
しかしこれはあくまで「本当は陽性なのに、見かけ上陰性(つまり「偽陰性」)と判定されている」に過ぎないわけです。
当たり前ですが唾液のウイルス数が減ったことで「陽性」が「陰性」になったからと言って「コロナが治った」というわけではありません。
身体の中にはまだまだウイルスが沢山残っています。
これについては上記の記事でも担当の松山医師が以下のように発言しています。
Q.体内に入ってしまったウイルスに対しては?
A.当然口の中だけでうがいをしているので、鼻についたウイルスは消えていきません。肺炎になってしまった場合、肺の中で炎症を起こしてしまっていて、うがい薬のポビドンヨードがそこに届かないので効きません。だから対象者はあくまでも陽性で「無症候者」「軽症者」ということになります。
口の中をウイルス失活効果の成分で洗えば、口内のウイルスが減って陽性者が減ると。
誰もが当たり前に想像できることですが、
これって何の意味があるんでしょうかね。
ぶっちゃけ偽陰性を増やしてPCR検査の精度を落とす裏技を紹介してくれただけではないかなと僕は思っています。
◎ウイルス失活効果の成分で口内のウイルスを減らせば良いなら、「歯磨き粉」で十分?
で、僕の最初のツイートに紐づくのですが、
「ウイルス失活効果の成分で口内のウイルスを減らしてPCR陽性率を下げること」を目的とするならば、
別にイソジンなんか使わなくてもどこのご家庭にもあるものでも代用できますよね。
そう、「歯磨き粉」です。
歯磨き粉には、発泡剤として「界面活性剤」が1%程度含まれています。
(ラウリル硫酸Naや、ラウロイルサルコシンNaなどがよく使われている)
界面活性剤による洗浄がコロナウイルスの失活にとても有効なのはもう皆さんもよく知っていますよね。
また、幾つかの歯磨き剤には以前経産省の検証で新型コロナの失活効果が実際に認められた界面活性剤や殺菌成分なども使われています。
(僕が使用しているGUMにはアルキルグリコシドが配合されています)
「リステリン」などの口中洗浄剤でも同じことが言えそうです。
いつもの倍近くの頻度で歯磨きをしさえすれば、口内のウイルス総数を減らしてPCR陽性率を下げることができそうです。
(何なら水うがいでも十分じゃないか?という意見もあります。そもそも水うがいと比較検証していない時点で有意なデータといえないです)
今回示された結果って、つまりこういうことなんですよね。
…でも、それって何の意味があるんでしょうか?
別にそれで治るわけではないし、
口の中にウイルスがいる時点でおそらく既に感染しているので
頻繁な歯磨きをしても検査をごまかせるだけじゃないですか。
何の意味もないばかりか、感染しているのに感染していないと思いこんで濃厚接触を繰り返してしまう可能性もあります。
◎うがいや歯磨きで感染リスクを下げられるのは、コロナ初期から言われていたこと
また、うがいや歯磨きで感染リスクを下げられるなんてことは、
今更記者会見までしてテレビであちこちで放送なんてされなくても
コロナの初期から方々で言われていたことですよね。
なぜいまさらそんなことを嬉々として発表しているのかも意味が分からないですし、
これを真に受けている消費者が意外なほど沢山いるというのにも驚きます。
一点、感染している人が口中のウイルスを少なく保てれば、飛沫感染で他者にうつすリスクを下げられる可能性はたしかにあります。
ただ、これって既に感染していることが分かっている人しかやる意味がないですし、
非感染者がやってしまうと、いざというときのPCR検査の確度が下がるので微妙。
イソジン自体頻繁に使用すれば喉の粘膜が侵されてしまう可能性が高い。
(しかも妊婦さんは使えないし、甲状腺疾患のリスクもある)
既感染者が行うにしても無為に陰性判定を出してしまい、治療の妨げになる可能性もある。
つまり今後長期間の対策を検討すると、水うがいや歯磨き程度しか対処法はないと僕は思うので、
結局のところこれまでとやるべきことは変わらないんじゃないかなと思います。
◎「効いたとしても、使う意味がないもの」は沢山ある
で、今回の騒動はこれまでの「薬用ハンドソープ売り切れ事件」もそうですし、
「次亜塩素酸水騒動」も同じことが言えます。
『効果がある』、これが確かでも、
色々深く考えれば別にそれをわざわざ使用しなくても良いんじゃないか?と思えることって沢山あります。
(深く考えなくても分かることもある)
界面活性剤が入っていればウイルスは流れるので、わざわざ殺菌剤が入っているものを選ぶ必要がないとか、
大量に使えば効果があるけど、そんな使い方を日頃からする人なんて居ないし、他の消毒剤を使った方がいくらも確実とか、
「効く」という結果だけでは、実用に足るような意味を持たないことがとても沢山あるんです。
それをじっくり見極められるかどうかです。
コロナに限らず情報はどんどん更新されていて、
今回のように発言力のある人がそれらしい情報を発信することもあるでしょう。
こういった時に冷静にその情報が確かなのか、意味のあるものなのかを自ら判断できる力を養っていかなければならない、
そういう時代になっているなと強く思います。
この件については吉村府知事は今後も検証を行っていくということですが、
正直僕としては…、、その検証自体に意味があるのかも怪しいのではないかと感じています。。
今後もくれぐれも「効いた」という一次的な情報のみに脊髄反射することなく、
冷静な判断を心がけていきたいところです。
ぜひ皆様もお気をつけください!
最後にCeraLabo新規店舗のお知らせをさせてください!
本日8月5日より大阪府枚方市の
【枚方T-SITE】
にてCeraLaboの新規お取り扱いが始まりました!
「3Fのアクティブライフ 書籍フロア」
にて現在陳列されているとのことですので、よろしくお願いいたします。
(今回は詳しいフロアマップを頂くことができませんでした…)
こちらは期間限定展開で、9月17日までのお取り扱いとなっております!
以上、どうぞよろしくお願い致します!
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