コロナ影響で【マスク肝斑】流行るかも…?「刺激蓄積のシミ対策」にオススメのアイテム | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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今日は最近かずのすけが懸念している「コロナで増えそうなシミ」についての話です。

 

 

 

先日、日頃よくTwitterでお話させて頂いているメンズクララクリニックの院長先生がこんなつぶやきをされていたんですね。

 

 

これについて僕が以前から少し考えていたことをお話したのがこちらのツイート。

 

 

 

 

 

実は近年いろんな美容皮膚科の先生のブログなどに目を通していると、

 

「男性の肝斑(のような症状)」がよく見られるようになってきている

 

という内容を目にすることが増えています。

 

 

 

 

◎「肝斑」とは

 

 

【肝斑(かんぱん)】というシミは、通常の炎症後色素沈着や老人性色素斑などのシミとは異なった特殊なシミ種として一般に知られています。

 

 

一般的に知られている「シミ」には以下の4つのパターンがあります。

 

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美肌成分辞典

 

 

 

この他にも、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)とか太田母斑とか特殊なものもあるのですが

 

一般にはこの4つが有名ですよね。

 

 

その中でも「肝斑」は、その発生要因が完全に解明されていないものでありながら、

 

日本人の発生頻度が非常に高いシミ種でもあると言われています。

 

 

両側の頬の高いところに左右対称的に薄ぼんやりと広がったシミとして有名です。

 

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そしてさらに特徴的なのが、

 

一般的に「30代~40代の女性」に多く見られる症状ということ。

 

 

 

女性の罹患が基本であることから女性ホルモンとの関連性が高いと言われてきました。

 

 

 

 

しかし、近年ではこの一般論とは異なり

 

「男性」の肝斑(のように見える症状)が度々見られているようです。

 

 

 

もちろん、男性でも女性ホルモンは分泌されているため、

 

発生頻度が低くても発症する人がいる可能性は十分あります。

 

 

 

 

ただ、僕は「肝斑」について昔からある仮説を立てていて、

 

最近では美容皮膚科の先生でも同様の仮説を持っている人が複数出てきているという話もお聞きしました。

 

 

 

 

これはどういう仮説かというと、

 

そもそも肝斑は、メイクやスキンケア等の【接触刺激】の蓄積が引き金になって発生しているのではないか?

 

という説です。

 

 

 

◎「肝斑」の大本の原因は【接触刺激】の可能性あり?

 

 

 

シミは紫外線だけでなく「刺激」によって発生するというのは以前から僕自身発信してきたものです。

 

 

 

 

「シミ」とは元々、肌が紫外線によってDNA損傷を受けることを防御するために、

 

紫外線に対してその吸収作用を持つ「メラニン」を作ることで自衛しようとする肌の自己防衛システムが、

 

何らかのシステムトラブルで過剰に働いてしまったり上手く代謝されず皮膚内に残存してしまったものという風に考えられています。

 

 

 

しかしこの際、肌の細胞は「紫外線」の刺激と、単純な炎症などの刺激との区別がつかないので、

 

紫外線だけでなく通常の刺激に対しても誤ってメラニンを作ってしまうと。

 

 

そのため、例えば傷を負ったりニキビができたりすると、

 

その場所にメラニンが溜まり「炎症後色素沈着」というシミの一種を作ってしまうわけですね。

 

 

 

この他にも、特定部位を摩擦し続けると、その部分にメラニンが蓄積して黒ずんでいく…というのもこの働きによるものと考えられます。

 

 

 

これを考慮すると、

 

もしかすると【肝斑】も同じような発生機序によるものなのではないか?

 

という話です。

 

 

 

 

頻発するのが30~40代の女性というのも、まさにスキンケアやメイクを頻繁にする世代で、

 

20代からの刺激の蓄積が目に見えて現れるようになってくる年代ということもありそうです。

 

 

スキンケアで過度な摩擦や刺激を加えていたり、

 

メイクをする際のツールの使用の仕方や、クレンジングのやり方などが、

 

長期的にお肌に影響して出来上がっているシミが「肝斑」なのかもしれません。

 

 

左右の頬の高い部分に、左右対称に発生しやすいのも

 

スキンケアやメイクを片側だけ行う人はいないからいうことではないか?と。

 

 

 

元々、肝斑は広範囲の炎症後色素沈着との区別が付けづらいとも言われているシミで、

 

実際の美容皮膚科の現場でも診断に苦労することが多いそうです。

 

 

 

 

何より

 

肝斑の特効薬として知られている内服の「トラネキサム酸」は本来は「炎症を抑える薬」

 

です。

 

「炎症」によって発生するため炎症を抑制する薬を飲めば治癒していく

 

というのは、見事に辻褄が合っているなぁと僕は感じているんですよね(^^;)

 

 

実際、トラネキサム酸を内服するのに加えて、スキンケア改善を指導する先生も多いのだそうです。

(中にはスキンケア改善だけで快癒する患者さんもいるのだとか)

 

 

 

 

◎最近は男性のスキンケアやメイクも増えているため、男性肝斑が増加傾向?

 

 

メンズクララクリニックさんは、元々メンズ向けのクリニックですので男性の受診数が多いというのがあるとは思いますが、

 

 

やはり近年男性の肝斑らしき症状がよく見られるようになってきているのは、

 

 

男性でもスキンケアやメイクをする人が徐々に増えているからという見方ができるのではないでしょうか。

 

 

 

 

しかも、初心者の方は摩擦刺激をあまり考慮しないでスキンケアやメイクをしてしまう人が女性よりもおそらく多いので、

 

逆に発症しやすいとも言えるかもしれません。

 

 

男性向けのスキンケア用品はさっぱりした使用感のものや、

 

洗顔料などでもスクラブ等の製品が多く、

 

摩擦を軽減するような工夫があまりされていない印象もあります。

 

 

 

このような傾向から、接触刺激を発端とする肝斑(のようなシミ)が増加しているのではないか、

 

というのが僕の持っている仮説です。

 

 

 

 

もしかしたら、従来言われていた女性ホルモン由来の肝斑とは、

 

全く発生機序などを異にする新手のシミという可能性もありますが。

 

 

 

 

◎長期的な「マスクの着用」も刺激由来の肝斑の原因になりうる!?

 

 

そしてようやくタイトルに書いた話をしますが、

 

 

 

この理論がもし正しかった場合、

 

現在のコロナ対策での【マスクの長期着用】は

 

刺激による肝斑の発生を促進する非常に大きな要素になりうると僕は考えています。

 

 

 

 

 

マスクは長期間的に肌に触れ続けるとそれ自体が刺激として働き、やがて肌荒れを招いてしまう…

 

というのは前々から言っている話です。

 

 

 

さらに、肌荒れが継続すれば、それが炎症後色素沈着として残存してしまうこともありますし、

 

 

肌荒れを起こすほどではないにせよ、長く接触刺激が累積すれば、

 

今回話している「接触刺激を発端とするシミ」が発生してしまう可能性があるということです。

 

 

 

クララ先生の仰ることには、受診される男性の多くはマスクの摩擦部分と一致して赤みが強くなっている方が多いそうで、

 

当然この炎症は後にメラニンの蓄積を招き得ますので、

 

これを発端として発生する肝斑状のシミ…【マスク肝斑】に発展する可能性は十分ありそうです。

 

 

現在マスクによって肌荒れを起こしがちの方は

 

すべてこのマスク肝斑の初期段階かもしれません。

 

 

 

マスク肝斑は、このマスク必須のコロナ禍では今後どんどん流行していく可能性があり、

 

この機にマスクを頻繁に着用するようになった方はぜひ対策をするべきだと思います。

 

 

 

 

◎【マスク肝斑】を起こさないようにする対策法

 

 

 

マスク肝斑を対策するには、

 

・マスクを極力着用しないこと

 

が一番ですが、そうとも言っていられないので

 

 

まずは先程添付した動画のように、マスクとの接触刺激を緩和する工夫を常にするべきです。

 

 

 

さらに重要なこととしては、

 

先日の動画で紹介した「抗炎症ケア」もとても効果的です。

 

 

 

 

炎症を抑制できれば、それに伴うメラニンの発生も抑制できるためです。

 

 

 

 

その中でも、

 

特に「肝斑の発生対策」という観点に立って言うと

 

最も効果的である可能性が高いのが【トラネキサム酸】という成分です。

 

 

 

トラネキサム酸は内服薬でも肝斑の特効薬として知られていますが、

 

医薬部外品で薬用化粧品の有効成分としても用いられていて

 

皮膚塗布でシミの発生を抑える美白有効成分として知られています。

 

 

 

特に、他の美白成分とは異なり「炎症を元にしたシミの発生を防ぐ」という効果に優れているため、

(炎症を呼び起こすプラスミンというシグナル物質の発生を抑制する)

 

マスク肝斑の対策には特に効果的と僕は考えます。

 

 

市販製品では資生堂系列(アクアレーベルによく配合されている)の化粧品に多く見られますが、

 

敏感肌向けですと若干使いにくいものが多いため

 

 

色々調べていたところ僕的に敏感肌にオススメだな!と感じたのが

 

 

ロート製薬の「肌ラボ 白潤(しろじゅん)プレミアム」シリーズです。

 

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上記の炎症ケアの動画でも終盤に乳液の方を紹介していますので、

 

動画もぜひ一緒にご覧になって頂けると嬉しいです!

 

 

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いずれの製品も「トラネキサム酸」が有効成分となっており、

 

美白・抗炎症の2つの効果の承認を受けています。

 

 

 

乳液の使用感は動画で紹介しているので、そちらでご覧頂くこととして、

 

 

 

特に「化粧水(しっとりタイプ)」は、ベース成分もとても敏感肌向けの内容です。

 

 

表示順が順不同なので難しいですが、

 

ベース成分として配合できる成分がBG・ジグリセリン・濃グリセリンのみですので、とても低刺激です。(さっぱりタイプはDPGがメインなので注意)

 

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使用感はとろみの付いたしっとり系の化粧水で、

 

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若干の濁りがあるのが特徴的ですね。

 

 

 

伸びが非常に良くて、刺激感もほぼ感じません。

 

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化粧水というよりは「美容液」と言っても良いような濃厚な使用感で、とても良いと思いました!




動画でも説明してるのですが、

 

ラインで全部揃える必要は特になく、化粧水か乳液のどちらかいずれかを一品通常のスキンケアに加えるだけでも十分な効果が期待できます。




※ちなみに、

 

同じ「白潤」で、プレミアムではない通常タイプは、

 

有効成分が【アルブチン】という別の成分ですので、マスクシミ対策にはあまり効果的ではありません。

 

 


 


トラネキサム酸の抗炎症効果と美白効果はいずれにせよマスク肝斑対策にはうってつけですので、

 

ぜひ今後もマスクを長期間使用しなければならない方は

 

男性・女性問わず、今のうちから対策をしておきましょう!





では本日は以上です!





<ちょっと追記>

 

 

少し補足なのですが、

 

では長期間マスクを着用している人は全員がマスク肝斑を起こしてしまうのか?というと、

 

そいういうわけではないと思います。

 

 

そもそも「マスクで肌荒れしやすくなる」というのも、

 

ここ最近のマスク着用者の急増ではじめて指摘されるようになったことで、

 

これはあくまでマスク着用者の母数が増えたから見られるようになった傾向なんですよね。

 

 

 

元々医療従事者などで常にマスクを着用していた人も多いわけですが、

 

これまでそんな話はほとんど聞いたことがありませんでした。

 

全く問題なく長期間着用していた人の方が大半だと思います。

 

 

このように、長時間マスクを着用していても肌に影響しない人の方が圧倒的に大多数で、

 

マスク肌荒れを起こす人というのは、全体で見たらごく少数の可能性が高いです。

 

 

 

これは、人それぞれ「刺激」への感受性は様々であり、

 

人によってマスクを刺激と感じる場合と、全く刺激と感じない場合があるのです。

 

 

どんな化粧品を使っても全く肌荒れしない人もいれば、ほとんどの化粧品で肌荒れしてしまう人がいるように、

 

刺激の感じ方には個人差があります。

 

同じ刺激要因も、「刺激」と認識する人とそうでない人がいるのです。

 

 

 

マスクについても、これを全く刺激と感じない肌質の人にとっては、肌荒れも肝斑も起こらないでしょう。

 

刺激として認識していないのですあら、メラニンも当然発生しません。

 

 

しかし、すでにマスク肌荒れを実感している人は、要注意です。

 

マスクが十分刺激になっているということですので、メラニン等も反応する可能性があります。

 

 

 

また、刺激で肌荒れしているからと言っても、全員が肝斑の状のシミになるかどうかは定かではありません。

 

従来言われているように女性ホルモンの影響もある可能性も当然高いですし、

 

紫外線の暴露が必要な可能性もあります。

 

炎症後色素沈着も残りやすい人とそうでない人がいますので、

 

シミのできやすさ自体に先天的な素養が関係しているのかもしれません。

 

 

 

あくまで仮説なので、必ずというつもりもありませんし、

 

マスク肌荒れ自体が少数派の話ですので、全く問題ない人も沢山いると思います。

 

 

 

ただ、特にシミができやすい人は可能性の一端としてご注意頂ければいいなと思います。

 

 




 

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