キャンメイク パウダーチークス20 ロリポップピンク 成分解析 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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キャンメイク パウダーチークス20 ロリポップピンク 成分解析

 

 

  皮膜力  :★★☆☆☆

 崩れ防止 :★★★☆☆
落とし易さ  :★★★★☆
敏感肌適正:★★★☆☆
酸化安定性:★★★☆☆

しっとり感  :★★☆☆☆

サラサラ感  :★★★★★
 価格適正  :★★★☆☆(4.4g:594円)

 

 

今日ははじめて「パウダーチーク」の解析になります。

 

「チークの成分の見方が分からないよ!」とコメントを貰うことが増えているので

 

実際どういう風に成分を見ていくのかの一例としてご紹介したいと思います。

 

 

 

で、一応この↑の使用感項目の☆もつけてみたんですが、

 

大体パウダーチークなんて被膜感はないしサラサラしたものが基本ということもあって

 

評価値自体はあまり重要ではないと思います。

 

 

 

しかもパウダーチークは成分の読み方もかなり特徴があるので、

 

普通に成分を見てもあまり意味がないという事情もあります(^_^;)

 

なので基本的に成分解析自体あまり当てになりません(苦笑)

 

 

というのはどういうことかというと、

 

まずこちらの製品の全成分は↓こんな感じで記載されています。

 

スクワラン、シリカ、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、トリエチルヘキサノイン、ラウリン酸亜鉛、グリセリン、ブチルパラベン、メチルパラベン、エクトイン、トコフェロール、ハチミツ、ブドウ種子油、BG、水、ヒアルロン酸Na、ローヤルゼリーエキス、リンゴ果実エキス、グンジョウ、ステアリン酸、ステアロイルグルタミン酸2Na、タルク、マイカ、合成フルオロフロゴパイト、酸化チタン、酸化鉄、水酸化Al、赤226、硫酸Ba

 

これは製品背面に記載されているものそのもの(現品購入済み)なのですが、

 

 

化粧品の成分って、「配合量が多いものから順番に書いてある」ものですよね。

 

ですが、こちらの製品の1番最初の成分は『スクワラン』となっています。

 

スクワランは液体状の油分で、

 

これが1番多いのであればこのチークもかなりオイリーなものになっていないとおかしいですよね。

 

 

でも実際にはパウダーチークなのでパウダーです。

 

プレストパウダーのような剤系になっています。

 

粉もかなりサラサラしていて、オイリーとは言いがたい使用感になっているんです。

 

 

つまり、これは実は成分の表記順が配合量が多い順番になっていないということです。

 

 

 

…と言うと驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、

 

実はファンデーションなどのパウダー系の化粧品ではこういった成分表が結構あります。

 

 

これは「着色剤」の成分表記ルールで、

 

『着色剤として配合されている成分は全成分の1番最後にまとめて書いても良い』

 

という謎のルールがあるんですよ。苦笑

 

 

 

このルールを使うと、

 

パウダーチークの本来の主成分である「タルク」「マイカ」「酸化チタン」などの白色粉体やその他のパウダー成分を着色剤扱いにすることで成分表の1番最後の方に後回しにできてしまうんです。

 

 

つまり、↑の成分表の真の形は↓こんな感じのはず。

(あくまで予想です)

タルク、マイカ、酸化チタン、合成フルオロフロゴパイト、スクワラン、シリカ、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、トリエチルヘキサノイン、ラウリン酸亜鉛、グリセリン、ブチルパラベン、メチルパラベン、エクトイン、トコフェロール、ハチミツ、ブドウ種子油、BG、水、ヒアルロン酸Na、ローヤルゼリーエキス、リンゴ果実エキス、グンジョウ、ステアリン酸、ステアロイルグルタミン酸2Na、酸化鉄、水酸化Al、赤226、硫酸Ba

 

タルクやマイカ、酸化チタンは白色粉体、

 

合成フルオロゴパイトは合成金雲母のことでラメパウダーです。

 

 

 

というわけで普通に成分を前から読んでも実際の使用感とは全く異なった解析結果になってしまうわけですね。

 

成分にかなり詳しい人でも簡単に読めない成分表記ルールです。

 

僕的には1%以上入っている粉体は着色剤扱いして後ろに回せるルールは適用できないようにした方が良いと思います(^_^;)

 

消費者からしたら紛らわしいだけですし…。。

 



というわけでこの辺の成分の癖を読み解くのがかなり難しいと思います。

 

大体のチークが今はこんな感じに成分書かれていますね。

 

 

 

それで全体的な成分の肌刺激とかはそんなに悪くありません。

 

タルクやマイカは安全性高いですし、スクワランとかも問題ありません。

 

 

でも『敏感肌適正』をあまり上げられなかった理由が3点ほどあります。

 

 

まず滑らかな質感を演出できる「ラウリン酸亜鉛」という粉体があるのですが、

 

これが亜鉛の金属アレルギーがある人は汗とかをかいた際に金属アレルギーが出る可能性が若干あります。

 



あと着色剤がこの製品(この色番)には3種類入っていて、「グンジョウ」「酸化鉄」「赤226」です。

 

グンジョウと酸化鉄はいずれも『顔料』と呼ばれるタイプの着色剤で、

 

赤226はタール色素の中の『染料』と呼ばれる着色剤です。

 

 

酸化鉄も金属成分なので極稀に金属アレルギーがあるみたいなのですが、基本的には安全性の高い成分です。

 

ファンデーションにも沢山入っているので普通のファンデーションが使える場合はまず問題なく使える成分です。

 

 

ただ『グンジョウ』と『赤226』はちょっと問題があるかもしれません。

 

 

『赤226』はタール色素の一種ですが、

 

タール色素には「顔料」「染料」があり、

 

顔料は安全性が高いものの、染料はあまり肌に優しいものではありません

 

コスメに使われるタール色素の“顔料or染料”を見抜く方法

 

お肌に優しいチークを調べたかったら、顔料ベースのものを探して染料は極力避けると良いです。

 

 

ただ成分名からその見極めが難しいのですが…、

 

タール色素の色番号別顔料と染料早見表(PDF)

こちらの表(これは僕が作ったやつなのですが、印刷するなりして常時見れるようにしておくと便利)を参考に見ていくと

 

赤226は「建染染料」というタイプの染料です。

 

 

「建染(たてぞめ)染料」とは、酸化還元反応を利用した染料で、一旦還元状態にして、酸化反応によって色素を定着している染料になります。

 

ヘアカラー剤にも用いられている基本の染料ですね。

 

 

色素自体は酸化させて定着しているので、その状態のままであれば安全なのですが

 

例えばスキンケアで還元作用のある成分(ビタミンC系とか美白系に多い)が入っていたりすると

 

成分の一部が還元して肌と反応してしまう可能性も一理あります。

 

まぁやはり染料の一種ですので、お肌に合わない可能性は顔料よりも高いと言えそうです。

 

 

また『グンジョウ』は天然由来の顔料です。

(主成分はアルミニウム・ナトリウム・イオウなどです)

 

これは顔料なので一応安全性が高いと言えそうなのですが…

 

ちょっと調べるとグンジョウ自体が耐光性(光への安定性)があまり高くない顔料直射日光が当たると分解してしまうこともある他、酸性に弱くてpH5とかでも分解してしまうという情報もあります。

 

正直、これに限らず天然系の着色剤ってこんな感じで安定性が不十分の要素がちょこちょこあるので、注意したい要素のひとつです。

(タール色素の顔料の方がむしろ安定性良かったりします。)

 

なので、人によっては刺激に感じたりアレルギーっぽい反応が出てしまう方も居るかもしれません

 

 

 

というわけで、上記2点の成分の特徴を考えると

 

着色剤の選定は敏感肌やアレルギー体質の方にはあまり適したものではないかなという印象を受けましたね。

 

 

 

というわけで以上がこちらのパウダーのチークの成分解説になるのですが、

 

価格が600円くらいの非常にお求め安いものですからあまり高望みも出来ないかなという気はしますね;

 

 

あとパウダーチークは同じシリーズで基本の成分は大体同じなのですが、

 

色が違えば着色剤は違うものが入っています。

 

この辺も一個一個見ないと確実なことが言えないのでチークの解析は非常に難しいと思うポイントのひとつですね…。

 

ということで解析自体かなり難易度が高いですし、

 

成分解析自体がそんなに当てにならないということで…、、

 

今後もよほど良いものが発掘されない限りはチークの解析をアップすることはあまりないかもしれませんね(;^_^A

 







キャンメイク パウダーチークス20 ロリポップピンク 4.4g

価格594円

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原材料・成分 :
スクワラン、シリカ、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、トリエチルヘキサノイン、ラウリン酸亜鉛、グリセリン、ブチルパラベン、メチルパラベン、エクトイン、トコフェロール、ハチミツ、ブドウ種子油、BG、水、ヒアルロン酸Na、ローヤルゼリーエキス、リンゴ果実エキス、グンジョウ、ステアリン酸、ステアロイルグルタミン酸2Na、タルク、マイカ、合成フルオロフロゴパイト、酸化チタン、酸化鉄、水酸化Al、赤226、硫酸Ba




 

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