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こちらはつい先日の産経ニュースですが、
▶究極の美肌クリーム? 処方薬の美容使用が横行 化粧品購入感覚…保険から外す動きも(産経ニュース)
先日当ブログでも書いた内容が取り上げられています。
あとTwitterでもつぶやいたように同内容がワイドショーでも注目されるようになりました。
かずのすけ@kazunosuke13
今朝のスッキリ!にてヒルドイドの美容利用について取り上げられたとのこと。数年前に記事にした当時はまさかワイドショーネタになるとは思ってませんでしたが…😓 こちらはすこし前の記事ですがヒルドイド問題の内情を解説している記事です↓ https://t.co/RERwwJdIJO
2017年10月31日 11:54
正直この話題がネット上で持ち上がりはじめたのは2014~2015年ごろからですから、
メディアも行政も動きが遅すぎるような…というのが何よりの感想ですが。。
さて今日はこのヒルドイド問題に関して
何度も扱っている話題ではありますが
【「化粧品」と「医薬品」の違い】
というテーマで再確認しておきたいと思います。
同じく名前は知られていてもその役割についてはあまり知られていない「医薬部外品(薬用化粧品)」についてもお話しておきますね。
◎ヒルドイドが「化粧品より効果がある」のは当然!?
▶究極のアンチエイジングクリーム!? 『ヒルドイド』の効果と使用における3つの注意点
ヒルドイドの持つ効果効能やその特性については既に上記記事にて解説済みですが、
簡単にまとめると
ヒルドイドは『ヘパリン類似物質』という有効成分を含有した【医薬品】である
ということ。
【医薬品】である以上何らかの生理的作用を有していて
人体に対して効果効能を発揮する力を持っています。
(ワセリンなど一部効能を持たないものもあります)
ヒルドイドを指して「化粧品より効果がある」と比喩されることがよくありますが、
『安全性』を重視しているがために生理的効能を持たない【化粧品】と比較すれば、
【医薬品】であるヒルドイドがより高い効果を秘めているのは当然のことです。
これは何もすごいことではありません。
化粧品ではあり得ない効果も医薬品であれば実際可能です。
例えば化粧品では「細胞を修復する」という言葉はNG表現で不可能なことだとされていますが、
医薬品であれば細胞修復を促進するものなどステロイドやアラントインなど特定の成分を利用すればそこらじゅうに見つかります。
(しかも薬局で全額負担で購入しても1000円くらいのもの)
…しかしその分リスクもあります。
そもそも化粧品と医薬品では使用における住み分けがまったく異なるので
これを化粧品感覚で使うこと自体が様々な面で危ぶまれる利用法です。
そのような問題点を認識せずに使用するようなことがあれば、
それは医療費圧迫と並んで重要な問題ではないかなと僕は思うのです。
◎絶対に知っておくべき!「化粧品」と「医薬品」の違い
化粧品や医薬品などの住み分けを厳密に定めている『薬機法』では、
化粧品等は大きく以下の3つに分類されています。
【医薬品】 【医薬部外品】 【化粧品】
です。
これらそれぞれを簡単に説明すると、
【医薬品】…医薬品有効成分を配合していて最も効果が大きい反面継続利用における副作用などのリスクを持つ。
(効能によって第一類から第三類まで分けられている。一般に第三類<第二類<第一類で効果が大きい。)
【医薬部外品】…医薬品と化粧品の中間に位置する製品群。医薬品よりは安全性を重視しているが有効成分を配合しているため成分によっては副作用的リスクを持つ場合も。
【化粧品】…安全性を重視しており効果効能を持つ成分の配合が保証されず副作用のリスクも小さいものが多い。
もう少し詳しく3製品の特徴をまとめたのが以下の表です。

例えば有名な「ニベアクリーム」などは化粧品。
![]() |
ニベア スキンミルク しっとり 200g
Amazon |
普通一般的に市販されている化粧品的な商品は化粧品率が高いです。
一方同じニベアでも「薬用」などとあるものは医薬部外品です。
![]() |
ニベア 薬用ホワイトニングリペアボディジェル
Amazon |
さらに「医薬品」だと以前紹介したヒルドイド類似品のHPクリームなど。
![]() |
【第2類医薬品】HPクリーム 60g
2,448円
Amazon |
おなじようなクリームでもこのように化粧品・医薬部外品・医薬品があるわけです。
これらの特性を簡単にまとめると、
化粧品は安全性を重視しているから大体どれも長く使っても平気だけど、
医薬品は効果効能を強めているから長期利用すると副作用のリスクが大きいよ。
ということです。
(医薬部外品はその中間なので上手く使わないとリスクが生じる場合もあるかも…という感じ。
さらに
化粧品は基本的に肌の表面0.02mmの「角層」までの効果しか認められていませんが、
医薬品の場合は肌のさらに奥の「真皮」以下の浸透も可能なように設計されています。
浸透性が増えれば確かに成分の効果が大きく現れるのは当然です。
ただし本来肌は内部に成分を吸収するようには出来ていないため
成分が肌の奥に浸透するにはそれなりに浸透力が強めの界面活性剤を利用する必要があったりしますから、
これを本来使う必要の無い状態で毎日長期継続してしまうと肌バリアに悪影響を与えることも十分想定されると僕は考えています。
(真皮はおよそ皮膚表面0.2mm以下の組織なので少なくとも化粧品の10倍の浸透性が必要)
◎ヒルドイドは医薬品としては副作用は小さい薬だが・・・
ヒルドイドの有効成分は「ヘパリン類似物質」というもので、
効能としては『血行促進作用』と『乾燥に対する保湿』です。
この効果は医薬品としてはとても優しいもので、
→医療用医薬品:ヒルドイド

副作用情報を探してもやはりかなり少ないのが実際です。
なので他のステロイド系の医薬品などに比べれば断然安全性の高い薬なのは確かで
これまで多くの医師が「長く使っても大丈夫」と言っていることにも合点がいきます。
ただし注意すべきなのは『血行促進作用』で、
この作用は読んで字のごとく血流を促進する作用。
乾燥状態では代謝が滞り天然の保湿成分の生成が少なくなっていることから
血行促進作用で代謝を促して強制的に自己保湿させるのがこのヘパリン類似物質の基本効果です。
なので乾燥がピタリと収まりしっとりスベスベの肌に…なることもあるかもしれません。
ただ血流を促せば痒み成分を多く流してかえって痒みを増やしてしまいますし、
掻き傷や炎症がある場合は炎症を悪化させる原因になるため
こういった症状には使用すべきではありません。
(酒さやアトピーで血管拡張状態になった肌にも不向きだと思います。)
また先刻記載したように基本的に医薬品である以上化粧品より強力な浸透効果を持っているので、
塗るたびに肌バリアに少しずる影響することも否定できません。
いかに副作用の少ない薬といえど長期連続使用を想定して作られているものではないため
そういった本来あり得ない利用法の場合想定される以上のリスクが現れる可能性もあるということをぜひ忘れないで欲しいです。
◎ドラッグストアで購入可能の代替製品もあるが・・・?
また以前ヒルドイドの代替製品がドラッグストアでも見つけられるという話を記事にしましたが、
▶【ヒルドイドの美容利用】…最近の傾向と市販代替品について(前編)
これもこれで色々問題はあります。
記事中にも書いていますが「必要ならばこういうものもある」のは事実ながら
例え代替製品で自己全額負担であっても医薬品を日常的に使い続けることについてはできるだけ避けるべきだと僕は考えています。
先日Twitterでは
ヘパリン類似物質などより断然副作用と依存性の高い「アラントイン」などを含有した『ヘパソフト顔ローション(ロート製薬)』などを無責任に推奨するツイートも見つけられました。
(ツイート主さんに悪気はないでしょうが何万リツイートもされていて非常に問題だなと感じました。。。)
ヒルドイドはヘパリンしか入っていないようなものなので比較的マシに長期利用できる薬ですが、
そこにさらにアラントインやグリチルリチン酸系の成分が合体した場合
かなり強めの効果と引き換えに依存性と皮膚過敏症などの副作用も懸念されるようになります。
◎「効果がある」とは「リスクがある」と同義であることに注意!
医薬品は化粧品と比較して高い効果があるのは当然です。
ただしその分副作用的リスクが大きいものなので、
「医薬品」と名がつくものはワセリンなどのただの油等を覗いて健康状態で常に使い続けるべきものではありません。
ちなみに僕はたとえアトピー等の疾病を抱えていたとしてもこれは同じことだと思っています。
医薬品の力を使って健常状態を維持するということは、
それだけ身体本来の生態システムを薬の力で抑制してしまうことに繋がります。
肌が無性に乾燥したり痒みがでるのは普段使用している化粧品や洗剤類、衣類や生活用品に原因がある場合が大半であり、
そこに正確に対処できれば医薬品に頼りっきりにならざるを得ないなどということはほとんどありません。
「ヒルドイドが無ければ冬を乗り越えられない」という人がいるのも、
もしかしたら医薬品の効果依存になりつつあるのではないか?と懸念してしまいます。
これは化粧品に留まらない効果を持つヒルドイドを「ただの保湿剤」と言って大量に処方する病院側にも大きな問題があったでしょう。
正直な話、医薬品などはできるだけ使わない方が良いに決まっている、というのが僕の持論です。
人間の身体の生態システムはかなり複雑なバランスで成り立っているものですから、
そこに薬の力を投入すると必ずどこかでバランスの崩壊が起こり、
これを是正するために何かのシステムをオンしたりオフしたりして帳尻を合わせようと動きます。
このバランスの崩壊やシステムの帳尻合わせが「副作用」という形で現れるのが医薬品です。
何か生理的に効果を発揮するということは、
身体のどこかでこういったバランスの崩壊が発生しているということを絶対に忘れてはいけません。
心身が健康であれば自然とそのバランスが均等に構築され
普通の化粧品だけでも十分美しく綺麗になることができます。
ヒルドイドの美容利用問題においてひとこと言えるのは、
「薬の力で無理に美容を手にしようとする」ことは
心身の健康の先に得られる真の美しさとは程遠いことなのではないか?
ということでしょうか。
もし今も医薬品を美容のために使用しているという方が居られるなら、
その利用法は大変問題がありますのでできるだけはやめに改めるべきだと僕は思っています。
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